艦内中に響く高い悲鳴に叩き起こされ、高杉は不機嫌を露わに布団から身を起こす。  
次いでバタバタと悲鳴以上に騒がしい足音が己の自室へ向かっている事に気付くと、傍らに置いてある刀を手にし、  
もし部屋に入ってこようものならは切り捨てるとばかりに瞳孔の開いた瞳を殺意にギラつかせた。  
 
スパーン!  
 
「晋助様ァァア!!」  
「来島ぁ…テメェ俺の久々の安眠を邪魔しやが…て…?」  
 
襖が開け放たれると同時に半泣きで部屋へ転がり込んできた来島の様子に、それまで纏っていた高杉の殺意が薄れる。  
中途半端な前かがみの体勢で股間を押さえつけた間抜けな姿に、  
それまでとは違う理由で包帯に覆われた眉を顰めて高杉は来島への問い掛けの言葉を口にした。  
 
「…なんだ、その間抜けな格好」  
「そ…それがっスね…」  
 
何処と無く恥ずかしげな表情を浮かべ、来島がゆっくりと己の短い着物の裾を捲り上げた瞬間、  
高杉は普段以上に瞳を小さく見開いて言葉を失った。  
 
「朝起きたら…こうなってたんス」  
 
そう呟いた来島の女らしく括れた腰と露出した臍の少し下には、本来存在しない筈のその身に不似合いな肉棒がそそり立っていた。  
 
「…取り敢えず座れや」  
 
暫し絶句した後に落ち着きを取り戻した高杉が来島を畳の上に座るよう指示すれば、  
彼女も落ち着いてきたのかその場にペタンと正座をした。  
 
「色々と疑問は有るがあれだ、何で勃ってんだ」  
「どうやら朝勃ちみたいで…」  
「めくるな」  
 
来島が着物の裾を持ち上げずとも布を持ち上げて存在を主張する肉棒から高杉は思わず目を逸らす。  
攘夷志士として、鬼兵隊の頭として、男にも引けを取らない力を得て生きてきた高杉とて本能的な部分は女性、  
目の前に男根を晒されて全く動じずという訳にはいかなかった。  
 
「しかしよぉ、原因も分からないような現状じゃ対処のしようもねぇだろ」  
「そんなぁっ…じゃあ、あたし…ずっとこの侭って事も!?」  
「否定は出来ねぇよ」  
 
高杉の救いようの無い言葉に来島の瞳からは再び涙が溢れ出す。  
 
「どうにかならないっスか晋助様ぁ…」  
 
どうにか、と言われても…と高杉は恐る恐る来島の股間の逸物へ目を向ける。  
そそり立った肉棒を眺めていると次第に高杉の方が妙な気持ちになり始めた。  
 
(……デカいな)  
 
布越しでも分かる程太く長いそれに、無意識の内に生唾を飲み込む。  
 
美味しそう、という表現は間違っているがあの肉棒を上と下、両方の口で味わわされたら…と考えただけで高杉は下着が湿るのを感じた。  
 
「……おい来島」  
「はいっ、何スか晋助さ…きゃあっ」  
 
四つん這いの体勢で近付き肉棒を隠す裾を思い切り捲ってみせると、恥ずかしさからか来島が小さく悲鳴を上げる。  
そんな声を無視して先ずは、と亀頭に舌を這わせると肉棒がぴくりと震えたのが分かった。  
 
「し…晋助様っ?」  
「どうせ原因は分からねえんだ、それなら取り敢えず楽しまなきゃ損だろう?」  
 
口元に妖しく笑みを浮かべ、菓子でも頬張るように口一杯に肉棒を咥え込む。  
口の中を焼かれんばかりの熱さと男臭さに知らず高杉の腰が揺れ、誤魔化すように唾液を絡ませながら唇で竿を扱いた。  
 
「あ…ふ…晋助様ぁ…」  
 
何処となく恍惚とした声音で吐息を漏らす来島を熱を帯びた隻眼でチラと見上げれば、肉棒が唇の中で更に膨れたのが分かる。  
来島もただ与えられるだけでは良くないと感じたか、揺れる高杉の尻に手を這わせると着流しの裾を捲り、  
前触れもなく下着の隙間から濡れた膣穴へ指を押し込めた。  
 
「んぐっ」  
 
高杉の喉から呻きに近い声が漏れ、それまで怒涛の勢いで続いていた口淫が途切れる。  
左手の指は膣内を擦りあげ、右手の指で垂れ流しになった淫液に濡れるクリトリスを摘んでやれば、  
腰をビクビクと震わせながらも、プライドの高い高杉は再び雁首に舌を擦り付けながら手で竿を扱いて来島を刺激した。  
 
「晋助様…あたしのオチンチンしゃぶって濡れちゃったんスか?」  
「ん…くふっ…むぅう…っ」  
「それとも、見てるだけの時から興奮してたとか…」  
 
快感に対して余裕が出てきたのか、いやらしい笑みを浮かべて尋ねる来島を高杉は恨めしげに睨み付けるも、  
クリトリスを爪で引っかかれただけで指の埋まった膣穴からは汁が噴き出し、嬉しげに来島の指を締め付けてしまう。  
快感と興奮に鼻息荒くなりながらも、どうにか射精させてやらねばと高杉も今まで以上に深く肉棒を咥え、  
喉で搾り取るように全体を吸い上げた。  
 
「うっ…晋助様…出るから、飲み込むっスよ?」  
 
その言葉の数秒後に高杉の口いっぱいに精液が吐き出される。  
喉を直撃する勢いのそれにえづきながらも、一滴もこぼさず飲み下せば、口から肉棒が引き抜かれ、布団の上へ組み敷かれた。  
 
「晋助様、あたしのオチンチンが欲しいっスか?」  
 
わざとらしく膣口に先端を当てる来島の表情は欲にすっかり溺れたか熱にギラついた獣を思わせ、  
高杉は生唾を飲み込むのと同時に再び膣内がドップリ濡れるのを感じた。  
 
「欲しかったらお強請り出来るっスよね?」  
 
欲しい、と叫びそうになるのを再び溢れ出した生唾と一緒に飲み込む。  
調子に乗りやがって…、  
そう毒づきながらも誘い込むように高杉自ら膣口を押し付け先端のみを埋め込ませた。  
 
「…は、やく…ブチ込めやっ」  
 
来島以上にギラついた瞳で睨み上げ、精一杯強請りの言葉を吐き捨てるように告げる。  
それだけでも充分満足だったらしく、晋助様可愛いっとはしゃいだ声を上げてから勢いを付けて一気に肉棒を埋め込んだ。  
 
「ひっ!うぁあぁっ」  
 
先ほどの口淫の際に与えられた愛撫で高まっていた高杉の身体は、挿入だけで限界を迎えてしまい、  
引きつった悲鳴と共に身体が大きく痙攣する。  
挿入の途端に与えられた強い締め付けに来島も早くも射精しそうになるのを堪え、  
一度高杉の膣内からゆっくりと肉棒を引き抜いてから再度根本まで打ち込んだ。  
 
「うっ…は、ひぃあっ」  
 
奥を突かれる度に高杉の身体は小さく痙攣し、無意識に来島の腰に足を絡める。  
自然と深まる結合に息を詰めながら来島も負けずと腰を振った。  
 
(デカいっ…やべぇ…よすぎ)  
 
肉棒を受け入れる度に己の膣口が裂けんばかりにギチギチ広がるのを感じ、高杉の中に恐怖に近しい感覚が生まれる。  
興奮のピークに至った頭は貪欲にもそれすら快感にしたらしく、膣口からは小水のように淫液が溢れ出して、律動の度に激しい水音を立てた。  
 
「い…ぁあっ」  
「っ晋助様ぁ…気持ちいいっスねぇ…」  
 
高杉の腰を掴んでいた手の片方を彼女の尻の割れ目に滑らせながら来島は囁く。  
 
「こんな所までグショグショっスよ」  
「ひぐっ」  
 
前触れも無く後穴に指を押し込まれ、高杉の身体が強張る。  
その際の締め付けを気に入ったのか来島の指は容赦なく高杉の腸壁を擦り、中を広げるように蠢いた。  
 
「晋助様の…小さくて可愛らしいオッパイと、あたしのおっきなオッパイを擦り合わせたいでしょ?」  
 
来島の言葉一つ一つに壊れた玩具のようにガクガクと頷く。  
その反応に来島も気を良くすると高杉の着流しを引き剥いで小ぶりな膨らみを晒し、己の豊満な胸と触れ合わせた。  
 
乳首と乳首が擦れるだけで高杉の膣壁はキュウキュウと締まり、来島の逸物を刺激する。  
来島の射精も近いのか鈴口から溢れ出した先走りの熱が膣内を濡らす度に高杉は半泣きで来島にしがみついた。  
 
「はっ…あぐ…来島っ…もっ…」  
「んっ…晋助様…あたしも…」  
「あ!ひ…い、くぅっ!」  
「んぁあっ!」  
 
高杉が達した際の締め付けにより来島も高杉の体内に射精する。  
膣内を濡らす熱い飛沫に高杉は小刻みに震えながら何度も軽く達した。  
 
「あっ…あ…はぁ…」  
 
小さく喘ぐ高杉から肉棒を引き抜き来島が隣に横たわる。  
乱れた高杉の髪を撫でながら来島は彼女の額に口付けた。  
 
「ねぇ、晋助様」  
「……あ?」  
「こうやって晋助とエッチ出来るなら、また子はこの身体でもいい気がするっス」  
「………ふん」  
 
来島の腕に抱き寄せられ拗ねたような表情を浮かべながらも、高杉は甘えるように彼女の胸元に擦り付いた。  
 
 
 
 
 
その後二人して眠りに付いた後で来島の身体からは肉棒が消えており、  
若干残念がる二人だけが残った。  
 
 

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