「ちょっと坂田君!いい加減にしなさいよ!」  
泣いている小さな幼女を庇う勇ましい女子。  
このクラスの学級委員お妙である。  
「ッチ、まーたうるせーのが来たか。」  
 
 
「まったくもっていつもの光景アルな。」  
 
 
やんちゃなガキ大将坂田は11歳にして既にスカートめくりのプロと目されている。  
泣かせた女は数知れず…。  
そんな坂田を唯一制することができるのが  
このクラスの学級委員・気が強くてしっかり者、才色兼備のお妙である。  
「うるああああああああああああ!」  
しばしの口論(常にお妙優勢)の後、お妙の鉄拳が坂田に炸裂した。  
おーパチパチパチ。ギャラリーの拍手が飛ぶ。  
 
 
「まったく持っていつもの光景アルな。」  
 
 
屍と化した坂田を遠目にクラスメイトの神楽はため息をつく。  
 
 
そんなやりとりが日常茶飯事なある日。  
 
「えーと日直は坂田と志村か、お前らちょっと理科室に行って実験の準備しておいてくれるか。」  
 
「たり〜な〜。」  
「ハイわかりました。」  
「いてえ!いてえよ!」  
教師にはむかう坂田の耳を引っ張りながら、お妙は優等生らしく素直に立ち上がる。  
 
 
「まったくもっていつもの光景アルな。」  
 
 
そんでその後ふたりきりの理科室にて坂田がぶつぶつ文句を言うたびにお妙委員長の拳がうなり、  
なんだかんだ言いつつひとしきり実験の準備を終えたのだが。  
いざちゃんと作業をし終えてみると…  
珍しくふたりきりな空間にはなんか気まずい静か〜な空気が流れて。  
 
「お。おい。ちゃんと準備終えたぜ、どーよ、褒美にパンツでも見せてみろや。」  
「バッバッカじゃないの。日直として当然のことしただけじゃない…。」  
 
なんか恥かしいムードを打ち破るために憎まれグチ叩いてみた坂田だが、  
無情にもまたしても沈黙が訪れてしまった。  
 
「…。」  
「…。」  
 
気まずさに俯いてしまったお妙を見やる。  
小学生にしては大人びた整った顔立ち。  
(まつげ…なげえなあ…)  
みんなが認めるみんなの姉御、お妙の可愛さを改めて実感してしまって、  
坂田は説明しがたい感情におそわれた。(←思春期特有のアレです。)  
 
お妙のミニスカートからのぞく脚。  
お妙のブルマーからのそく脚。  
お妙のスク水からのぞく以下略。  
 
いろんなお妙が坂田の頭に想起された。  
 
(ってオイオイ何考えてんだ俺、こんなゴリラ娘に!)  
 
必死で頭の中のお妙を振り払おうとするが、なんか股間がムズムズする。  
 
(こいつ…最近の小学生にしちゃ発育がアレだけど…やっぱ可愛いんだよなあ…。)  
 
坂田が唯一熟読する教科書、それはお約束通り保健体育。  
アレで凝視していた女体図が思い出され、思わずそれをお妙に重ねてしまう。  
 
(アソコの毛…こいつももう生えてるのかな…生理ってやつももうきてるんだろうか。)  
 
ピンク色の小さなおっぱいに、だけど既にうっすら茂っているお妙の陰毛。  
たまにプールの授業見学したりしてるのはもしかして…。  
 
などど妄想しつつ自然とちんこを抑える坂田君。  
 
 
 
…お妙はそれを見逃さない…。  
 
「ちょっとあんたああ!人の顔みて何ちんこ抑えんのよおおおおお!」  
 
 
 
 
 
 
休み時間を終えクラスメイトが理科室に到着すると  
そこには見慣れた坂田の屍が転がっていた。  
 
 
 
 

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