12月24日夜。  
新八は万事屋メンバーと夕飯だけ一緒に済ませると家に帰った。  
一人でテレビを見ながら妙の帰りを待つ。  
今日も姉は仕事で遅い。  
それでもせめてクリスマスは一緒に祝いたかった。  
しかし外の喧騒から離れて広い家の中に一人でいると、世界に自分だけが取り残されたような錯覚に陥る。  
今頃妙は客や仲間と賑やかに騒いでいるのだろうか。  
(早く帰ってくればいいのに)  
妙と飲もうと買っておいたシャンパンを前にして新八はため息をついた。  
 
★  
 
「新ちゃん、メリークリスマス!」  
姉の声に新八はハッと顔を上げた。  
いつの間にかコタツでうたた寝していたようだ。  
時計を見ると既に2時を回っている。  
「メリークリスマスって、もうとっくにイブ過ぎてるじゃないですか。…って姉上その格好は!?」  
「新ちゃんたらツッコミのくせに何ボケてるの?クリスマスは今日が本番じゃない」  
でも何故か前夜祭の方が盛り上がるのよね〜と微笑む妙は三角帽子にミニスカといったサンタの格好をしている。  
 
「これはお店のよ。クリスマスは女の子みんなこの衣装なの。可愛いでしょ〜?」  
「確かに可愛いですけど…その格好で店から帰ってきたんですか?」  
若い女性が夜中にミニスカで歩くなど危険極まりない。  
いくら妙が痴漢など軽くぶちのめせるほど剛力でも、弟としては心配なのだ。  
「大体いくらクリスマスだからってそんな太腿を出した格好させるなんて…」  
しかしそんな新八の気も知らず妙はスカートをひらめかせて  
「でもこの格好、お客さんに大好評だったわよ」  
などとご機嫌だ。  
「何かやけにテンション高くありませんか?」  
「あら分かる?おりょうちゃんのお客さんで頭モジャモジャな人がいるんだけどすごく羽振り良くてね。  
私にまでお酒ジャンジャン振る舞ってくれたのよ〜。おかげで飲み過ぎちゃった」  
「へぇ、そうなんですか」  
やはり妙はイブの夜を楽しんできたらしい。  
やりきれなさと苛立ちに新八はテーブルの上のシャンパンの瓶を掴むと一気にあおった。  
「新ちゃん一気飲みは体に悪いわよ」  
妙の呑気な忠告が遠くに聞こえる。  
新八は真っ赤な顔で畳に倒れた。  
流石に妙も慌てて駆け寄る。  
 
「ちょっと新ちゃん大丈夫?」  
「う〜ん姉上…」  
「仕方のない子ね」  
水を持って来ようと立ち上がりかけると腕を掴まれた。  
「姉上、行かないでくらさ〜い」  
呂律の回らない声で懇願される。  
「お水取ってくるだけよ」  
「僕を一人にしないれ〜」  
「大げさね。分かったから」  
そう答えると新八は嬉しそうに笑って擦り寄って来る。  
「姉上〜、外は寒かったでしょ。特に脚なんて、ホラ」  
「きゃっ」  
突然太腿を触られ思わず悲鳴を上げる。  
確かに新八の言う通りスカートから覗く太腿や膝は寒さのために赤くなっていた。  
「僕が温めてあげますよ」  
そう言うと新八は妙の腕を引っ張って自分の脚の間に座らせ後ろから抱きしめた。  
無遠慮にスカートの中に手を入れ、太腿を撫でる。  
「ちょ、ちょっと新ちゃん!」  
戸惑う妙に構わず新八は脚を上から下まで何度も撫で回した。  
いやらしさのない、本当に純粋に温めようとするその動きに妙も大人しくされるがままになった。  
実際弟の手は温かく、冷え切った脚に感覚が戻っていくのが分かった。  
 
「ありがと新ちゃん、もういいわ。着替えてくるから…」  
立ち上がりかけた妙を新八は固く抱きしめた。  
「ダメです。まだこのままで…」  
そう言って妙の首筋に顔を埋める。  
妙はくすぐったそうに身を捩った。  
「新ちゃんて酔っ払うと強引ね。気が大きくなるのかしら」  
「僕酔っ払ってなんかいませんよ」  
酔ってないと主張する新八の目は充血して据わっている。  
吐く息も酒臭い。  
どこからどう見ても立派な酔っ払いだ。  
「僕は全っ然酔ってませんよ。ただ甘えたい気分なんです」  
そう言いながら新八は妙に顔を近づけ、その唇を奪った。  
「…!?」  
不意を突かれて妙は固まったが、我に返ると慌てて新八を引き剥がした。  
「何してるの新ちゃん!?」  
「やだなー言わせないでくださいよ、接吻ですよ」  
赤い顔でヘラヘラ笑う弟に妙は怒る気持ちも萎えてしまった。  
「…普通姉弟で接吻はしないでしょ」  
「えー、でも僕は姉上好きですよ。それに」  
ずれた三角帽子を被せ直す。  
 
「今姉上はサンタでしょう?サンタはプレゼントをくれるんですよね。僕は姉上が欲しいんです」  
その言葉とともに新八は妙の服に手を突っ込んだ。  
「なっ、何を!?」  
もがいても後ろからがっちりと抱きしめられているので振りほどけない。  
ブラジャーをずり上げられて、ささやかな膨らみを包まれる。  
「あ!やぁっ…!」  
「小さいけど柔らかくて気持ちいいですね…。肌もスベスベだし」  
やわやわとマッサージするように揉まれる。  
硬くなった乳首も摘ままれてだんだんと妙の体から力が抜けていった。  
新八はうなじに唇を押し付けると白い肌に吸い付き赤い痕を散りばめた。  
その間も胸を刺激し続けることはやめない。  
わずかな乳の肉を寄せて手のひらで捏ね回す。  
女性経験のない新八だが、酒の勢いも手伝った大胆な愛撫は確実に妙の快感を高めていった。  
 
新八は右手をスカートの奥の下着へと伸ばした。  
「あっ、ダメ!」  
止めようと手を伸ばすが先に下着を膝まで降ろされ、秘肉に触れられる。  
「ひぁっ!」  
「濡れてる…。感じてくれてるんですね姉上。嬉しい」  
耳元で囁く新八の声も欲情している。  
秘唇を指先でなぞり、とろとろと蜜を溢すその箇所に指を入れかき回す。  
手を伝って愛液が畳の上にぽたぽたと落ちた。  
「は、あぁっ、ん…」  
妙の体は快感のために小刻みに震えた。  
新八は力の抜けた妙を畳に寝かせ、膝に引っ掛かったままの下着を完全に脱がせた。  
間近で見る女性器に目が釘付けになる。  
小さい頃一緒に風呂に入ったが、その時は自分についている物が姉にはないのを不思議に思うだけだった。  
幼い妙のそこはつるりとしていたが、今では淡い茂みに覆われ秘唇は濡れて妖しく光っている。  
まるで誘っているかのようだ。  
 
新八はそっと舌を這わせた。  
美味しいとは決して言えない味が口に広がる。  
だが姉のものだと思うと夢中になって貪った。  
「は、あぁ…、新ちゃ…」  
「女の人って確かココが感じるんでしたっけ?」  
持っている知識を総動員して硬くなったクリトリスを摘まむと妙の口からは甘い悲鳴が飛び出した。  
そのまま秘部を弄り、胸に幼子のようにしゃぶりつく。  
「あ、あぁ、新ちゃん、新ちゃんっ…」  
妙は新八の頭をかき抱いた。  
それが嬉しくて新八は妙の唇に噛み付くようなキスを繰り返す。  
やがて妙は一際大きく体を震わせると、がっくりと畳に倒れ込んだ。  
「……」  
新八は達してぐったりと気を失ってしまった妙を見つめた。  
改めて見ると妙の姿は扇情的だった。  
赤い上着を肩に引っ掛けたままキャミソールは捲り上げられ、乳房が露わになっている。  
ミニスカートは大事な部分が見えるか見えないかの際どい位置で太腿に張り付いていた。  
 
乱れたサンタクロースの格好にドクンと下半身に熱が溜まるのが分かる。  
このまま姉の秘部に突き入れて、滅茶苦茶にかき回したい――。  
しかし酒に酔っていても流石にそれは不味いと新八は自分にストップを掛けた。  
代わりに剥き出しになっている柔らかな乳の先端に己の性器を擦りつける。  
「姉上、姉上…」  
何度も姉を呼びながら新八は自身を慰めた。  
「姉上大好きです…。姉上が仕事の時だって、離れている時だって、  
いつも僕は姉上のことを想ってるんですよ」  
妙の瞳がうっすらと開く。  
新八の声に応えるように時折唇が動いたが、それが声になることはなかった。  
「うっ…」  
新八は低く呻いて達した。  
欲望は妙の乳房に降り注ぎ、どろりと白く汚した。  
新八は妙の華奢な体を抱きしめ、慣れ親しんだ甘い香りに目を閉じた。  
 
★  
 
そのまま眠ってしまって朝になって目を覚ました新八がすることはまず土下座だった。  
「すいませんでした!!」  
酒の勢いとはいえ謝って済むことではないが、とにかく今は頭を下げることしか出来ない。  
風呂に入って普段通りの着物に着替えた妙はそんな新八を黙って見ている。  
 
やがて妙は小さく息をつくと新八を立たせた。  
「もういいわ」  
「でも」  
「私が新ちゃんに寂しい思いさせたのも悪かったしね」  
そう言うと妙は台所へ行ってしまった。  
戻って来た時には箱を抱えている。  
「それは?」  
「ケーキよ。昨日仕事行く前に買っておいたの。帰ってきたら新ちゃんと食べようと思って」  
皿を出してケーキを載せる。  
苺のショートケーキの上にはサンタクロースの人形がちょこんと乗っていた。  
「新ちゃん、寂しがることないのよ。私だって新ちゃんと同じ。  
いつだって新ちゃんのこと想ってるんだから」  
「姉上…」  
優しい言葉に新八は泣きそうになった。  
「許してくれるんですか?」  
「許すも何も、新ちゃんと気まずいままじゃ私が辛いわ」  
妙は笑ってフォークを差し出した。  
「ほら、ケーキ食べてお祝いしましょう」  
「はいっ!」  
志村姉弟のクリスマスはこれからが本番だ。  
 
★END★  
 

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