―これは夢なのか……悪夢なのか?  
そんな時間が続いていた。  
―僕はいったい、何をされているのだ…。  
混乱せずにはいられない律動。痛みと快感が繰りかえし繰りかえし押し寄せる。  
彼女の膣を出たり入ったりして摩擦する膨張した男性器。  
それの持ち主は彼女の憧れの存在の弟だった…。  
 
 
 
ひょんなことから無人島に漂流してしまった。  
と、言ってもひとりきりではない。  
万事屋と、テロの貴公子にマダオ、そして新八の姉とその幼馴染たる柳生家の娘…。  
これだけ騒がしいメンツが揃っていればそこまで不安に陥ることもなく。  
冷静な九兵衛の提案で、探索班、寝床班、食事班とに各々の役割を分担し、  
なんとかつつがなく生活しつつ助けを待つことにした。  
それぞれの班が各自の仕事をこなす(?怪しいところである)中、  
皆の寝床を用意する担当になった新八と九兵衛もふたりきりで島内をうろついていた。  
 
「これこれ、この洞窟なんて使えないですか?」  
 
新八が指し示した洞。とりあえず7人が寝泊りするには充分な広さもあり雨露も凌げそうだ。  
ただ…中に転がっているのはしゃれこうべ。  
これが漂流者のなれの果てなのか。  
そんなものを目の当たりにしては誰であろうと多少不安になるのは当然である。しかし、  
 
「しかし、何があろうと君たち姉弟は僕が護ってみせるから。」  
 
九兵衛の心からの言葉だ。だがそれが何故か新八の胸には複雑に響いた。  
例の騒動のわだかまりは既に無く、互いに互いを家に招くような仲になった。  
今の九兵衛の言葉も嘘偽りの無い誠実な本心であることも、伝わりすぎるくらい伝わってくる。  
それなのに新八の胸に去来するこの妙な感情はなんなのか。  
彼本人にも理解できない悔しさ、切なさ―。  
 
「……九兵衛さん、僕はあなたに護って貰わなければならないほど弱くはありませんよ。」  
「?…僕はそんなつもりで言ったわけでは…」  
 
抑揚のない口調で俯いて言う新八に、九兵衛はいつにない恐怖心を覚えた。  
…そして次の瞬間。  
 
新八は九兵衛の着物をほどき、その小さな体を洞の中に押し倒した。  
そしてそのまま彼女のサラシを解き、両手首をきつくしばった。  
 
「新八君…?何を…!!」  
 
九兵衛の胸には桃色の小さな花が二輪。新八が母親以外のそれを目にするのは初めてのことだ。  
彼は気付くと、慎ましく主張する乳首に舌を這わせていた。  
 
「やっ…ああんっ…」  
 
九兵衛自身聞いた事の無い艶やかな声が漏れる。  
その声に誘われるように新八は彼女の乳首を舌でつつき、甘噛みししゃぶり、両手で揉みしだく。  
九兵衛はすっかり力が抜け抵抗など最早無理なことであった。  
 
「あ…あんあ…はぁっ」  
 
童貞と処女である。  
これだけのことでも充分興奮し、二人の性器は着々と準備が整いつつあった。  
下着越しに指を這わすと九兵衛の秘所はぐっしょり濡れ、新八のペニスは硬くそそり立っている。  
新八が九兵衛の下着を取ると、うっすらとした茂みの間に初めて目にする女性のあの場所が―。  
ピンク色に濡れ、新八を誘っている。  
好奇心からか新八は自然とそこに指をやり、くぱぁっと開いて凝視した。  
あわびなどと例えられることのある女性器だが、  
九兵衛のそこはピンクに色づきヒラヒラと花びらをまとう薔薇のように思えた。  
 
「いやだ……みるな…」  
 
(九兵衛さん、九兵衛さんもやっぱり女性なんだ。)  
 
新八の心の底に眠る嗜虐心に火がついた。  
新八は九兵衛の両脚を開き、そのままペニスを突っ込んだ。  
 
なにしろ童貞である。コツなどわからず、ただただペニスを出し入れし九兵衛の膣を摩擦した。  
ぐちゅずちゅと淫らな水音が洞窟に響く。  
九兵衛の中は狭く、新八のペニスの形に応じて伸縮するのが彼にも伝わってきた。  
 
「あっあっあっ…いた…いたいぃ…」  
 
(なんて温かいんだろう…これが、これが女の人の中…)  
 
「いたい…しんぱ…しんぱちくん…!」  
 
不意に名前を呼ばれ九兵衛の顔を見やると  
あの凛々しい九兵衛が大粒の涙をこぼしていた。  
それを見て新八は本来の優しい心を取り戻し、彼女を優しく抱きしめた。  
「九兵衛さん、僕なりにやってみますから、気持ちいい場所を教えてください。」  
新八は九兵衛の膣内をぐちゅぐちゅと縦横無尽にかき混ぜたり、時に最奥を突いたり、  
わからないなりに彼女の良いところを探そうと努力した。  
「あんっあんっあっあっ」  
そして九兵衛の中のある箇所を擦った瞬間、  
「ひあんっ!あっああん」  
これまでとは明らかに違う嬌声が漏れた。  
新八はそのままそこを重点的に突いた。  
快楽でおかしくなりそうな頭でぼんやりと九兵衛は思っていた。  
(やっぱり…新八君は妙ちゃん似ている、穏やかな面差しと…優しさ…)  
憧れの女性に抱かれているかのような錯覚と悦びに包まれ九兵衛は、  
―達した。  
それとほぼ同時に新八も絶頂を迎えた。  
 
びゅる!びゅるるるるるう  
 
熱い精液が九兵衛の子宮を打った。  
 
「あ…熱い……。」  
「す…すみません…九兵衛さん…中に…。」  
 
戸惑った様子で謝罪する新八に、九兵衛は不安を覚えた。  
 
「今、中に熱いものが入ったがこれが何か問題あるのか?」  
 
「…九兵衛さん…もしかしたら妊娠してしまうかもしれません…。」  
 
…強く頭を殴られたかのような衝撃だった。  
「ぼ…僕が母親に…?」  
 
―僕と、この憧れの女性によく似た少年との間に赤ちゃんが…?  
 

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