星が綺麗に輝く夜、僕は一人妙ちゃんのお店に居た。  
妙ちゃんに会いに来た筈なのだが、今日はまだ来ていないらしい。  
仕方なく待っている間にお酒を少し頂いた。  
今思えばこれがよくなかったのかもしれない。  
 
頭がボーッとしてるし足元もフラフラだ、視界もなんだかボヤけているし左目が全く見えない。  
トイレに行き、鏡に映る自分を見ると、顔全体…というか首まで紅くなってる。  
そうとう酔っ払っている。でも何だか気持がいい。  
 
用を足しトイレから出るとなんだか眠くなってきた。暖簾の奥に畳がみえる…妙ちゃん達の控室かな――  
暖簾をくぐると化粧台やら荷物やらが置いてある少し大きめの部屋があった。  
ネムイ…少し横になるぐらいなら〜いや寝ちゃだめだ、でも畳気持ちよさそ〜  
いやいや、ねちゃ―――  
 
 
《バタンッ》  
 
 
 
 
そのまま僕は眠りについてしまった。  
 
 
 
 
「九ちゃ――、――ちゃん」  
あ〜妙ちゃんの声が聞こえる…夢なのかな?何だか目の前に温もりが…  
 
《すりすり》  
 
いい匂いがするぅ〜  
 
でも何だか布が…着物かな?じゃまだ。  
「ちょっ、やめて九ちゃん…」  
よし、これでじゃまな物は無くなったぞ。  
 
《ぎゅ〜》  
 
やらわかぁくて、すべすべの肌〜気持ちいぃ〜。  
 
あ、顔?…妙ちゃん…?キスしたい…どうせ夢だししちゃってもいいよね。  
「ちゅっ」  
ん〜ぷにぷにしてるぅ。  
「んんっ…九ちゃ…」  
舌とか入れてみたり――  
「ん…んぁ…ちゅ…くちゅ…」  
何だか熱い。どうせだから僕も服を脱ごう。  
妙ちゃんの胸――  
良かったぁ〜僕のと同じぐらいだ。でも、もう少し大きくしたいって妙ちゃんも言ってたし…  
 
よし、妙ちゃんのためだ僕が揉んで大きくしてあげよう。  
 
《ふにふに》  
 
「ぇっ…ぁ…あうん!!」  
ちゃんと両方やらないとバランスが…  
妙ちゃんも感じてくれてるみたいだけど、あんまり声が出ると外に聞こえちゃうから…口は塞いじゃおう――  
 
「んぅ…んぐぅ…んんっ!!!?」  
 
イタイ…何か噛まれた…。  
「九ちゃん、酔ってこんなことするなんて…最低よ」  
 
ん――夢だよね!?続きツヅキ…  
 
《すりすり〜ぎゅ〜》  
ほ〜ら抱き締めた感触がしっかり…  
「ひゃぁっ!イッ!!」  
妙ちゃんが僕の乳首を摘む…というかつねる。  
 
「妙ちゃん、痛い!?――た、妙ちゃん!?」  
 
夢じゃなかった…けど  
《ぎゅ〜》  
 
《コン》  
 
今度は頭を軽く叩かれて両手を後ろで縛りられた。  
「ご、ごめん妙ちゃんその…ひゃぅ!!」  
「言い訳なんて訊きたくありません」  
ぅ…ど、どうしよう…夢じゃなかったのか。ていうか乳首を摘んだ手を離してくれない…  
と、とりあえずもう一度ちゃんと謝らないと――えっ!?  
「んぁ…ん…んぐゅ…はぁ」  
いきなり妙ちゃんが僕の唇にキスをしてきた。  
「んはぁ…んんっ」  
妙ちゃんの舌が僕の舌を執拗に吸い、口内を味わうように舌を動かす。  
 
「ぁ…んんっ…」  
妙ちゃんの舌が僕の唇を離れ首筋をなぞりながら、手で胸を刺激する。  
「た、妙ちゃん?どうして…ぁ」  
「だって…酔って倒れてた九ちゃんを起こそうとしたら、  
いきなりキスするんですもの…どうせ誰でも良かったんでしょ」  
いつもと同じ口調だけど…明らかに怒ってるぅ…。  
確かに夢だと思ってたし、でも…誰でもいいって訳じゃなくて妙ちゃんだから…  
いや今更何を言っても言い訳がましい。  
「九ちゃんだって好きな事したんだから…当然罰を受けてもらうわよ」  
「んぅ…ぁ…はぃ…」  
 
そう言うと今度は化粧台から筆の様な物を取り出して僕の乳首を刺激する。  
「……やっ、あっ……はぁ……んっ……ぁ」  
最初は歯を食いしばって堪えていた僕の口から、いつしか熱っぽい吐息が漏れている。  
「た、妙ちゃぁ……お願、い、だから……もう……っ」  
快感というほど強くはなく、かといって淡々と構えていられるほど弱くはない。  
数十分と微妙な刺激を与え続けられた僕の息は次第に荒くなっていた。  
目は熱にうかされたように潤み、肌は桜色に火照り、  
散々弄られた乳首は極限まで勃起している。  
 
「罰なんだから、逝かせてあげる訳にはいかないわ」  
そう言いながら僕のアゴをくいっと持ち上げそのまま口内に舌を入れていった。  
快感で頭が働かない状態の僕は流れ込んでくる唾液をんくんくと飲み込む。  
妙ちゃんは舌先を使い、口内を隅々まで味わいながら無防備な舌を吸いあげる。  
 
「ぁっ…」  
 
一度唇を離されるとボーっとしていた筈の僕の口から声がもれた。  
くすりと笑みを浮かべると、もう一度僕の唇に自分のそれを重ねてくる妙ちゃん。  
無意識に吸ってと言わんばかりに自分から舌を出したが、吸ってくれない。  
 
舌を引っ込めると妙ちゃんはもう一度キスをしてくれた。  
「んふっ…ちゅっ…んん」  
今度は離さないと言わんばかりに僕の方から妙ちゃんの舌を吸う。  
「あぅっ…はぁ…」  
その間も妙ちゃんは筆で乳首を刺激する。手を縛られているせいで、  
自分ではどうする事も出来ないそこをもっと強く刺激して欲しく体を揺するが、  
妙ちゃんは筆以外では僕を愛してくれない。  
「妙ちゃん…もぅ…限界…」  
唇からかすれたような声で頼みこむと、ようやく妙ちゃんが口を開いた。  
「それじゃあ舌を出して…」  
 
言われるがまま舌を出し、早くしてと言わんばかりに妙ちゃんに迫る。  
「ひゃう…は、あ、んんんんんんんんん!!」  
舌を吸われると同時に乳首を摘む妙ちゃんの手を感じながらイってしまった。  
 
「はぁ…はぁ…妙ちゃん、いきなり、過ぎる…」  
「だって、あまり大きな声を出して外に気付かれると困るでしょ?  
私は九ちゃんのあえぎ声をもっと聞きたいんだけどね…」  
 
妙ちゃん…。  
 
下着が濡れてしまった…。妙ちゃんもその事に気が付き、笑みをこぼしながらソコをなぞる。  
ショーツから染みだした愛液が妙ちゃんの指を濡らしていった。  
 
「こんなに濡らして…触って欲しいのね?」  
「う…ぅん…。触って欲しい…」  
腰を浮かせてショーツを脱がせてもらう。糸を引いたその先を指で掬い、  
ちゅぱちゅぱと音を立てて僕に見せつけるように舐める。  
「ふふっ…おいしいわよ。九ちゃん…」  
 
恥ずかしい…耳まで真っ赤だ、たぶん…。  
 
「そんな…おいしくないぞ…」  
「そんな筈ないわ。九ちゃんにも見せてあげる」  
そういうと妙ちゃんは化粧台の鏡をこちらに向ける。  
「ほら…綺麗でしょ?ここがクリトリス…って九ちゃんも知ってるわよね?」  
「ぅ、ぅ…ん」  
恥ずかしい…。  
 
鏡に写る僕のソコはだらしなく涎をたらしてヒクヒクしている。  
「でも綺麗なんかじゃ…」  
「そう?じゃあもっと綺麗にしてあげるわね――じゅる…んん…じゅる…」  
鏡に写った妙ちゃんは僕のソコに口を付けて染みだす愛液をすすっている。  
「ひぃゃ…ふぁ…ああ…くぁっ!」  
「ほら、じゅるっ…これで綺麗になったでしょ?」  
「んんっ…き、気持ちいぁ…ぁぅん」  
顔を上げ、今度は妙ちゃんの指が僕のそこにさし込まれる。  
妙ちゃんの口の周りは僕の愛液で光っていた。  
膣を掻き回す度に腰が浮き、妙ちゃんの指を締め付ける。  
 
「た、妙ちゃん……やめっ…また、で、でちゃう…なんか出ちゃうよぉ…」  
必死にそれが出るのを止めようと頭を振り体を揺すって嫌がろうとするが、  
妙ちゃんは言うことを聞いてくれない…それどころか指がもう1本入ってきた。  
「あら、もう2本も入るじゃない。気持ちよくしてあげるから、少し乱暴だけど我慢してね」  
「えっ?!ぁっ…んぁああ!はぁう!!…ぁあ!!」  
妙ちゃんは笑みを浮かべながらそう言うと、膣壁に沿って撫でるように動かしていた指を  
今度は激しく掻き混ぜるように動かし始めた。  
「くぁ…はぅ!妙ちゃ…もう…!!」  
 
体を支えることが出来ず、妙ちゃんにもたれかかりながら腰が動いてしまう。  
妙ちゃんの体は少し汗ばんでいて温かい。耳元にかかる甘い吐息は、  
僕を責める指のスピードと共に荒くなっていく。  
「ひぃっ!!妙ちゃ…妙ちゃぁぁぁぁぁぁん!!」  
 
ぷしゃぁ、と音を立て生暖かいシャワーが妙ちゃんの体にかかった。  
一度でてしまったそれを止めることも出来ず、腰を何度も浮かせすべてを出し尽くす。  
 
「た、妙ちゃん…んはぁ…凄すぎるよ…」  
 
「ごめんなさい…なんだか感じてる九ちゃんをみてたら意地悪したくなっちゃって…」  
 
「でも九ちゃんが逝ってる姿可愛かったわよ」  
「そ、そんなこと言われると恥ずかしいぞ…」  
 
何度目か分からないけど、たぶんまた耳まで真っ赤だ…。  
 
「九ちゃん…私ももう我慢できない…」  
 
妙ちゃんの顔も真っ赤だ…可愛い。  
 
「うん。今度は僕が――」  
 
 
「お妙ちゃ〜ん――お妙ちゃ〜ん?」  
「「!!?」」  
 
ど、どうしよう。そういえば口を防いでいなかったから声が…。  
ぅ…頭が回らない…っていうかイタイ。  
「は、は〜いどうしたの?」  
僕が焦ってる間に妙ちゃんが着物を着ながら女の子の方に向かってくれた…  
 
「あ、妙ちゃん遅かったじゃない。お客様がお呼びですよ」  
「今行くからもうちょっとだけ待ってて…」  
「だめだめ、今日はお店が混んでるんだから。ほら、早く着物直して」  
そう言われると、妙ちゃんは一度目線をこちらに向け謝る仕草をして行ってしまった。  
謝るのは僕の方なのに…。  
僕も早く戻るか…とりあえず着物を着て…  
 
「…」  
 
ん?た、妙ちゃん…。手が、てが動かないよぉ!!!  
 
 
 
終  
 
 
 

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