「――ぁ〜、――かぁ〜」  
 
ど、どうしよう…誰か来た。とりあえず立ち上がって何処かに隠れないと――  
 
《バタン》  
何かにつまづいた…顔が痛い。  
全裸でうつ伏せのまま、後ろで手を縛られてる。  
こんな状態を見られたら確実に変態だと思われる。  
嫌だ。東城と一緒になりたくは無い。  
 
「お客様何してるんですか…」  
「…」  
言葉が思い付かない…何よりも恥ずかしくて顔も上げられない。  
「ぁの…これには訳があって――えっ!?」  
いきなり目の前が真っ暗になった。  
布か?とりあえず何も見えない…。  
「な、何をするんだ!!」  
 
返事がない。  
「な、何を…んん!?」  
頭を持ち上げられ何かで口を塞がれた。何をされているのだろう?でも何か嫌だ。  
そのまま僕の頭を前後に動かし、徐々に口の中のモノを膨らませていく。  
前も見えない、怖ぃ、怖ぃよ…妙ちゃん。  
 
「――か、――ぁ」  
興奮して何かを言っている…?でも何を言っているのか分からない。  
気持ち悪い…頭を振られているせいか…そういえば、酒を飲んでいたのだな。  
意識も朦朧とする中、口に入っていたモノが生温かい液体を出した。  
何度か飛び出したその液体は、僕の喉にへ張りつき生臭い匂いを放つ。  
 
慌てて吐き出そうとするが、そいつは僕の顎を持ち上げ呑み込ませようとする。  
徐々に自分の唾液が潤滑油の役割を果たし、抵抗も虚しく喉を通って流れ込んでくる。  
呑み込んだのを確認すると、そいつは口に挿れていた物をゆっくりと引き抜いた。  
口に残る嫌な感触と鼻孔を刺激する生臭い香り。気持ち悪い…。  
「だ、誰なんだ…?」  
恐る恐る聞いてみるが、返事がない。喋らないが、視線は感じる。  
顔…胸…と徐々に下半身の方へと動いているのは分かる。  
これからどうされるんだろうか…嫌な事ばかりが思い浮かぶ。  
 
「ひゃっ…くぅ…ぁ…」  
いきなり胸の尖端に冷たい指先が触れ、転がし両方の手でもて遊ばれる。  
出したくない筈の声が指先の動きに合わせて洩れてしまう。  
我慢しようと思えば思うほど尖端に意識が集中してしまい、敏感になっていく。  
このままコイツの好きなようにされてしまうのかな…。  
そんな事を考えていたら、涙が目を覆う布を滲ませ、頬を伝って落ちてきた。  
「ゃ、ゃだ…」  
震えた唇で拒絶の言葉を発したが通じる筈もなく、指先は這うように下腹部へ迫ってきた。  
二本の指先で周りを何度も何度も撫でる様に動かしジラしてくる。  
 
「ゃ…はぁう!…んぁ…」  
下腹部にある指は蕾に触れるか触れないかの処で、僕の反応を見てるかの如く指を止める。  
声を出せば目の前のやつを悦ばせるだけだと、頭で分かっているのだが止められない。  
指先が蕾に触れた途端、やつの思惑通り僕の体は弓の様にしなりながらイってしまう。  
こんなやつにこんな事をされて感じてしまう。僕は変態だ…。  
「ゃだ…ひっ…ゃめて…」  
そんな事は知らないといわんばかりに、四んばいにさせられ僕の腰を持ち固くなったをモノをあてられた。  
「痛いっ!!」  
流石に何が入ってきたのかは僕でも分かった。  
 
「ゃだ…動、かなぃ…で…」  
太股を伝って何かが垂れていく。まだ痛みしか感じない僕のソコを、  
ズプっ、ズプっと淫らな音を出しながら掻き回していく。  
「痛ッ!!…ぃ、ィャ…」  
まだ前の痛みに慣れないうちに、後ろの穴にも指が  
一本、二本と入り無理矢理中を拡げながら出し入れしてくる。  
二穴を同時に責められ、僕は痛みで意識が飛んでしまいそうになる。  
 
少し時間が経つと僕の蜜壷は徐々に愛液を出して始めた。  
腰を打ち付けられるたびにその愛液は飛び散り太股を伝って垂れてくる。  
 
嫌な筈なのに…  
 
嫌な筈なのに…  
 
「ひゃっ!!ん…ぐ…くぁ!!」  
僕がイっても打ち付ける腰の動きはまだ止まらない。  
 
僕が三回目の絶頂を迎えようとした時、やつにもそろそろ限界が来たのか、  
徐々に腰を打ち付けるペースが速くなっていく。  
「な、ナカだけは…ゃ、めて…ぉねが…ぃ…」  
 
一瞬腰の動きが止まった――。  
 
「分かりましたよ…若――」  
 
 
「ぃ…嫌ぁァァァァァァ!!!」  
 
 
僕の記憶はそこで止まっている――。  
 
 
終  
 

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