「好きよ、ニュー銀さん。あんなチャランポランな銀さんより、
とっても素敵」
「お妙さん…」
良いムードだわ。
愚弟と神楽ちゃんは姉の権限で買い物に行かせた。
さあ、ここからが勝負よ、お妙!!
「えっ…お、お妙さん?」
ニュー銀さんにすり寄り、着衣の隙間から手を差し込む。
逞しい胸を撫で回し、耳元へと息を吹きかける。
今まで、死んだ魚のような目をしていたから気付かなかった、
端正な顔立ち。天然パーマすら気にならないわ。
あれだけ糖分を取りながらも、脂肪は全然無い体つき。
ニュー銀さんにだったら、私の全てを奪われてもいい!いや、寧ろ奪う!
既成事実よ、お妙!
「婦人ともあろう方が、そのような事…っ」
「あら、此処は嫌がってなくてよ、銀さん」
触れただけで、カチンカチンになっている、中心部。
布を隔ててさえ解る、この熱。
これはもう、堕ちたわね。
スボンを脱がそうとした---その時!
ガシャァァァン
突如、障子が破られ、目の前を陰が過ぎる。
私の瞳に映る、長い、髪。
「なっ…!」
悲鳴を上げる間もなく、其れは現れた。
腰のあたりまである長い髪に、切れ長の目。
スラっとした足に、知的な顔。
服装は、妙な…忍び装束のようなものを着ているが、似合うほど美しい。
世の美女とは、こういう人を言うのだろうか。
「悪ある所、正義あり---始末屋、さっちゃん参上」
涼やかな声で、存在を告げる、が。
彼女の視線の先は、入り口の柱だ。
「黙ってないで、何とか言いなさい」
「柱は喋らなくてよ?さっちゃんさん…この落ちてる眼鏡、あなたのかしら?」
「ああ、すまない」
眼鏡を手渡すと、彼女はようやく私たちのほうへと向き直った。
が、瞬時に彼女は固まる。
注がれる視線の先は---下着からはみ出た、例のブツ。
あえて言うなら、ソーセージとかフランクフルトとか連想させるモノ。
そして私の手によってしごかれ、快楽の淵に居るニュー銀さん。
「はぁ…ああ、破廉恥なマネは…ああ」
頬を染め、息も絶え絶えになっているニュー銀さんの姿を捉え、
彼女は真っ赤になってしまった。
今のニュー銀さんからは、大量のフェロモンが発されている。
しごいている私でも、欲情してしまう程。
ああ、どうしてこんなにカッコ良いの。
いつもぐーたらで怠けている銀さんとは大違い。
「さっちゃんさん、どうして急に此処に来たの?邪魔でもしに来たの?」
「…私は、銀さんが記憶喪失になったと聞いて」
「記憶喪失になった間に、銀さんを強姦しようって話?」
「それは貴女でしょう」
やはり。
そうだと思った。
彼女も、私と同じ匂いがしていた。
神楽ちゃんと新八が居ない間に、既成事実を作り
彼を自分のものにしようという。
「…目的は同じようね。なら、こうしましょう」
私は彼女を手招きする。
そして、しゃがませて…頭を掴み、急降下させた。
「んぐっ!」
彼女の桜色の唇に飲み込まれる、ニュー銀さん自身。
相当しごいたから、発射まであと少し、かしら。
「ほら、飲みましょうよ。既成事実、作るんでしょ…私と一緒に」