「あれっ、きゅーべー。」
扉を叩く音に応じると、そこにいたのは顔馴染みの人物だった。
「やあ神楽ちゃん。今日は万事屋の客として訪ねさせてもらったのだが…銀さんや新八君は?」
九兵衛が玄関から中を見渡してみると、そこには巨大な犬がうたた寝している姿しか見当たらず…。
「珍しく依頼が入ったんで外出中あるヨー。私はお留守番アル。
もうすぐ帰ってくると思うから、あがって待ってろヨ。いちごミルクくらい出してやるアル。」
神楽のもてなしに応じ、万事屋の固いソファーに腰をおろす。
「いつもひっついてるあの目の細いキショイ男はどうしたアルか?」
「……気色悪いからついてこられない状態にして放置して来た…。」
心底気分が悪いという、苦々しい口調で話す九兵衛に、ふ〜んと、深入りはせず神楽はいちごミルクを出してやる。
神楽も九兵衛の向かいのソファーに座り、その後いちごミルクをおともに、ふたりで小一時間ほど談笑をして過ごした。
(と言っても、神楽が一方的に楽しそうに話す日常の由無しごとに、九兵衛が静かに笑み相槌をうつだけなのだが。)
―が、銀時たちが帰ってくる様子はなかった。
「アレ〜?簡単な仕事だからすぐ帰ってくると思ったんだけど。…悪いナ。テレビでも見るアルか?」
「ああ。すまない。」
テレビをつけると、可愛らしい幼顔の人気アナウンサー花野アナが、芸能ニュースを報じているところであった。
「…釣ちゃんもデキ婚アルか…ハメプロも終わりアルな…。」
まるでミーハーなおばちゃんのような神楽のおませ発言に、九兵衛はそわそわと、頬を赤らめた。
「?どうしたアル?落ち着かないアルな。」
「…神楽ちゃん…。実は今日はそういった相談で来たのだ…。」
僕が起こしたあの騒動のあと…。家の者に散々説教されてな。特に東城……ああ、あの気色の悪い男のことだが、奴に諭されたのだ。」
九兵衛は東城から、女同士で結婚しても子供は作れないことを教えられた。女性である九兵衛が女性と結婚しても、柳生家断絶の末路が待っているだけだと…。
世話係である自分がそれをきちんと教え込まなかったのがいけなかった、
これからは私が実践的にしっかり教育しますぞー!!!
と飛び掛ってくる東城がいかにも気持ち悪くて、九兵衛は思わず再起不能の一歩手前まで彼をのしてしまったという。
「……呆れたアル。」
あまりに今更な柳生家の性教育に、これまたまだ性に目覚めているかいないか怪しいところの幼い少女がため息をつく。
「神楽ちゃん…神楽ちゃんも知っていたのか?女同士では子供はできないと…。」
年下の少女より無知な自分を自覚し、九兵衛は再び頬を染めた。
「歌舞伎町の女王なめんなヨ。…じゃじゃじゃ〜ん。毎週これで勉強して常に知識をアップデートしてんだヨ!」
誇らしげに少女が取り出したもの、ソレは。
―処女コミック―。
過激な性描写が物議を醸している、「一応」小中校生の女子向けの少女漫画雑誌である。
「これによると、男女が裸になって、抱き合ったり、男が女のおっぱいを舐めたり、女が男のちんこをしゃぶったりする儀式を経て子供が出きるらしいアル。」
可愛らしい声でとんでもない単語を連発する神楽だったが、そんなことよりその内容が九兵衛には衝撃だった。
「裸になって…抱き合う?!……男に触れられることすらおぞましいのに…?」
いつも落ち着いている九兵衛の声も表情も明らかに強張っている。
九兵衛はセレブ柳生家の娘。セレブの血を絶やさないためにも、いつかは男と「儀式」を行い、子をなさねばならない日がくるだろう。
これまで家の都合で男として育てられてきたうえ、その結果としてこんなに男に対し嫌悪感を持つようになったのに―。
神楽はなんだが九兵衛が気の毒になってしまった。
―すると、そこに能天気な声が。
「ただいま〜。神楽留守番ごくろ〜。」
銀ちゃん!銀ちゃん遅かったアルな!新八は?」
「あ〜思ったより時間かかっちまったから直帰させたわ。……アレ?九兵衛じゃねえか。
セレブのお嬢さんがお供もつけずにこんなとこに来てどーしたの?」
「こ…こんにちは…銀さん…」
いつか男としなくてはならない「儀式」の存在を知り「男」である銀時を意識してしまう…。
「??こんばんは…ってな〜にモジモジしてんだ?お前?」
「銀ちゃん!万事屋として、男としてきゅーべーを助けてやってほしいアルよ。
私、なんか可哀相になってしまったアル。…それに…」
神楽が銀時の肩に這い上がりそっと耳打ちする。
「それにセレブのお嬢のご依頼ゲットアル!報酬もたんまりネ!」
「え〜つまり、東城が生理的に気持ち悪かったから、
代わりにウチで性教育のイロハを教えてもらおうと…そういうことで来たわけ?」
若干呆れた顔で銀時が確認する。
「うむ…何でも引き受けてくれると聞いてな…。
それでその…さっき神楽ちゃんから簡単に子のなし方を教えてもらったのだが…。」
九兵衛は戸惑ったように目をそらしながら、しどろもどろと、神楽から植え付けられた知識を口にする。
「……それは合ってるようで少し違うな…。
つかこのっ!この耳年増のクソガキがっ!銀さんはそんな淫らな本買い与えた覚えはないぞ!」
「痛い、痛いアルー!!よっちゃんの姉貴のおさがりをみんなで回し読みしてるアルよー!」
じゃれあう銀時と神楽をよそに九兵衛は不安を募らせていた。
「少し違うって…まさかアレ以上のことを…する…のか…?」
「うーむそれはだな……俺に説明しろと…?」
困った様子でぽつりぽつりと話す2人の間に神楽が立ち上がり、にんまりと言った。
「口で説明できないなら実際に再現して見せるね!……私も興味があったアルよ!」
「チョ…ちょっと神楽ちゃん…やめなさい…」
クチュクチュクチュ…淫らな水音だけがいつもは騒がしい万事屋内に響く…。
「ふぁ…凄いアル…本当にもっこりしてきた…。」
よくわからないなりに、とりあえず神楽はその怪力で銀時を押し倒し
彼のイチモツを取り出し先端に口付けた。そして漫画で見た記憶通り亀頭をしゃぶり……陰茎の裏を表を舌でなぞり…。
「ふあああ、なんか雪祭りの時に作ったネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲にそっくりな玉がついてるアルよー。」
神楽は無邪気に銀時の睾丸を揉みしだいた。
「ちょ…神楽…………もう知らねえからな。」
限界が近くなった銀時は小さな神楽の体を押し倒し、そのままパンツを脱がせた。
「う〜む濡れてねーか…。無邪気ってこええ…。」
そう言いおもむろに神楽の可愛らしい膣に舌を差し入れた。
「あぁぁん銀ちゃあん…いやアル…なんかゾクゾクするアルよォ……」
神楽の膣内を銀時の舌が蹂躙する。それに合わせて、甘い蜜が銀時の口内と神楽の股間を濡らし―。
「んあぁん、銀ちゃん、ぎんちゃ…なんか気持ちいいよぉ…」
これだけでもう達する寸前の神楽から銀時は無情にも舌を離す。
「まだイくんじゃねーぞ。……おい九兵衛、お前ももう下、濡れてきてんだろ。
パンツ脱いで、指入れれば気持ちいいだろうからよ、ちょっと自分で準備しといてくれる?」
銀時と神楽のやりとりをただ黙って凝視するしかなかった九兵衛は突然話し掛けられ、
ビクンと反応する。
「え…?なっ……僕はそんなこと……」
「できないってか?……今日は何のために来たんだっけ?」
「……」
「あぁん、あぁ、ぎんちゃんやらぁ…」
「ふ…あ…んん…」
慎ましい乳首をくりくりと弄くられながら、もう片方の手ではクリトリスを摘まれ悶える神楽。
そんな様子を見聞きしながら自分の指で自分の秘所をかき回す九兵衛。
厳しい剣術修行を行う生活の中、自分で自分を慰めたことなどなかったのに―。
まるで何度も自慰をしてきたことがあるかのように、
自然と指は九兵衛の気持ちの良い場所を突くのだった。
気が付いたら両手を使って―。片方は膣内をまさぐり、片方は自らの小さな乳首をこりこりと摘みあげていた。
「ハア…アア…ン」
だめだ…こんなこと…せめて…せめて声をあげないようにしなければ……。
激しい羞恥心と背徳感に教われ声を抑えようとするがそれも困難で―。
「よし…そろそろいいかな。」
すっかり濡れた神楽の股を正面から開く。
硬くそそりたったペニスの先端が神楽の膣に触れる。
「あ…ぁ…」
ゆっくりと、舌や指とは比べ物にならないほど大きな異物が神楽の中を侵略していく。
その様子を見て九兵衛も息を飲み、股間が改めて熱く潤うのがわかった。
「ふう…狭い…な…」
神楽の狭い粘膜はまるで銀時を拒むかのようにぎゅうぎゅうと彼自身を締め付ける。だかそれは銀時にとっては快感にしかならない。
「銀ちゃん、痛い、いたいアル……」
「その内気持ちよくなりますよっ……と。動くぞ…」
正面から神楽の脚を抱え上げ銀時は激しくペニスを差し入れする。
小さな膣の摩擦は激しく…。
「あー…あぁぁぁあぁああ……!!」
「くっ…!!」
しかし射精しようという寸前で銀時は神楽の膣からペニスを抜き去った。白濁とした液が神楽の腹を汚す。
銀時はその独特の匂いを放つ液体を指で絡めとる。
神楽は、と言うとはあはあと肩で息をし、ほとんど意識がとんでいる状態だった。
「…ちゃんと見てたか?柳生のお嬢さん。」
「……。」
話し掛けられた九兵衛も自らの手でイってしまったのか、顔が蒸気し呆然としていた。
「う〜ん、おまえ結構才能あるんじゃね?…とにかく今のような行為を経て赤ちゃんは生まれます。」
「……じゃあ神楽ちゃんは……。」
ぼんやりとした頭ながら、銀時の言葉を聞き心配になった九兵衛が荒い息遣いで尋ねる。
「フィニッシュが肝心なんです。今のような行為を行うと、この白い液体が出ます。
この液体を女の股の中に注ぎこむことで、赤ちゃん作りの準備が整うわけですねー。」
そう言って銀時は、神楽の腹から絡め取った自らの精液を九兵衛の前に差し出した。
「……いやな匂いだ…」
「おー言ってくれるね。でもこれ色んな意味で飲まなきゃいけないのよ?」
そういうと銀時は剥き出しのままの自らのモノを九兵衛の口腔にねじ込んだ。
「んむッ!?」
「キノコが駄目ってくらいなんだからまだ自分じゃ舐められないだろ、てっとり早く……済まさせてもらうぜ…!」
銀時は九兵衛の後頭部を掴み激しく動かした。
「むーうぅ…!!」
いつもは凛々しい九兵衛だが、息苦しさと鼻につく匂いに自然と涙が溢れてきた。
「さーて、いいかな。お前ももう十分濡れてるよな。」
銀時は九兵衛の座っていたソファーに彼女をうつぶせに押し倒し、すでに濡れて色付いているそこに自らのペニスをねじ込んだ。
九兵衛の中も、小柄な体格のせいか狭く、キュウと銀時のモノを包み込む。
ゆっくりと腰を進めながら銀時はその温かさに九兵衛が女であることを改めて実感するのだった。
九兵衛の子宮口に銀時の先端が当たる。
「??!!いやだ…!!中…!当たっている…!!」
「おーじゃあ抜いてやるよ。」
そう言って一瞬ペニスを手前へ動かすが、
ホッとした九兵衛を裏切るように次の瞬間再び激しく最奥をつく。
「っ……!!…やめろっ!!奥は嫌だと…!!」
ペニスは激しく抜き差しを繰り返し、時に奥をクリクリと弄ぶ。
室内には肌と肌のぶつかり合う音がパンパンと響いていた。
最初はなるたけ声を出さないよう我慢していた九兵衛だったが、今はただの淫らな女だった。
「あんっあんっあっあっ…あぁぁぁあっ…!」
小さな少女が二人、万事屋のボロボロなソファーの上に寝かされている。
その傍らでは―。
「定春…俺は正しいことをしたんだよな…。無知な処女に性格な知識を植え付けてやったわけで……。」
いい年をした男が犬に話しかけていた。
「とりあえず…よっちゃん達こらしめ決定。……いや小額館殴りこみか?」
<お疲れ様です…>