「糖分」と書かれた額縁の飾ってある万事屋お馴染みの一室のソファに向かい合って座る男と女。  
 
いつもなら銀時・神楽がゴロゴロとしている風景が目に浮かぶが、今日は雰囲気が少し――いやかなり違っていた。  
そこにいるのは土方と神楽。  
部屋にはカシャカシャと軽い音が響いている。  
だが2人でオセロや麻雀に興じている訳ではない。  
「いい加減にするアル〜もう疲れたヨ〜」  
伸びをしながらソファに横たわる神楽。  
「あっ!その姿も萌えるでござるな〜さすが神楽氏!!」  
またカシャカシャと音がなる。  
 
ちゃんと真選組の隊服は着ており、そこにいるのは間違いなく土方であるが、カメラ片手に萌えるその姿は…迷うことなきトッシー(19巻参照)であった。  
神楽をコスプレマニアと思い込み、一体どこから仕入れてくるのかわからないが、アニメ美少女の服を持って来ては神楽に着せ、カメラ小僧となるトッシー。  
「妖刀の呪いはいつ解けるアルか…」  
と、思いつつもモデルになるのは嫌な気はしない。  
初めて撮られた時(19巻参照)は、照れもあったが、今ではポーズなんかとったりしたりしてまんざらでもない様子。  
乙女心はこんな時でも複雑なものだ。  
「やっぱさ〜女の子は二次元に限るな〜」  
そう呟いて、フィギュアを撫でながらウンウンと1人納得する。  
「ん?トッシー、三次元の女の子はダメアルか?」  
「嫌でござるな〜二次元が萌えだよね〜」  
 
そう呟いて、フィギュアを撫でながらウンウンと1人納得する。  
「ん?トッシー、三次元の女の子はダメアルか?」  
「嫌でござるな〜二次元が萌えだよね〜」  
愛おしそうにフィギュアに頬ずりしながらうっとりしている。  
「…」  
何かを思い付いた様に、ニヤッと笑みを浮かべ土方に近付く。  
「神楽氏…?」  
「トッシー?三次元の女の子の良さ教えてあげるネ」  
つ、と土方の股間に手を添え、膝にまたがる。  
「あわばばっ!ちょ…神楽氏ぃぃ!?」  
「三次元の女の子は、こんなことも出来るアルよ〜?」  
隊服の上から、股間を揉みしだく。  
「うおっ!神楽氏ぃっ!!何か拙者ヤバいって!!!」  
「トッシー…私が気持ち良くしてあげるヨ…」  
声とは裏腹に明らかに顔は悪ふざけの笑み満面の神楽。  
「あ、トッシーのおっきくなってきたネ!」  
「ななな何で、神楽氏そんなに嬉しそうなのぉぉっっ!拙者恥ずかしくて泣きそうでごさるぅぅっ!!」  
土方は本当に恥ずかしそうに、真っ赤になって今にも泣きそうな感じだ。  
「トッシー、可愛いアルネ」  
可愛い少女に可愛いなどと言われる鬼の副長の姿を見たら、山崎なんかミントンやってる場合ではないかも知れない。  
チュ…  
おもむろに口付ける神楽。  
「!?」  
土方は経験がない訳ではないが、トッシーはないらしく、目をしろくろさせている。  
 
お構いなしに、舌を入れる。舌を絡める。そして股間に当てた下の手も激しく擦る。  
「…う…神楽……し…っ」  
いつも生意気そうな男が、神楽に良いように弄ばれるさまは何だか土方には悪いがかなり滑稽に見える。  
くちゅ…と、唾液の絡み合った唇を離す。  
「トッシー…口でしてあげるネ」  
カチャカチャとベルトを外し、半ば強引にズボンを脱がす。  
隊服の上は、かっちり着たままだから…端から見るとちょっとマヌケな姿かも知れない。  
はむはむはむと神楽が小さな口に土方のそれをくわえ込む。  
「…っひぃぃっっ!神楽氏ぃぃ!!」  
嫌がってるのかよがってるのか不明なトッシーであった。  
ちゅくちゅくと水音が大きくなり、くわ込んだものがビクビクと動き始め、神楽は激しく吸い激しく口内で上下させた。  
「っっ!ぁあっ!!」  
口の中に苦い液体が熱く発射された。  
「気持ち良かったアルか?トッシー?」  
ゴクリと飲み込み、神楽が聞く。  
「あれ?」  
トッシーはヘタレでも、元は土方。いや、土方だからこそヘタレ?  
――ともかく、一度の射精くらいでは治まる様子もなく、まだいきり立っている。  
神楽は服を脱ぎ捨て、土方の上にまたがる。  
「トッシー、挿れてヨ…我慢出来ないアル……きゃっ!?」  
急に腰を掴み、愛撫も遠慮もなく神楽の中に強引にねじ込む。  
「…っっ…ぃ…たっ…トッシー…もっ…と優しく…して…?」  
 
「悪りぃな…こんな状況で優しくなんて出来ねぇ…」  
「!!」  
がっしりと神楽の腰を持ち、己のものを激しく奥まで突き上げるその目つき。  
鬼の副長・土方のものだった。  
「…と…トッシー……?」  
「トッシーじゃねぇ、トシだ…」  
ヅラかお前は。  
「…ぁっ…」  
神楽の小さな胸の突起を少し乱暴に舐めあげ左右交互に吸いつく。  
座位のまま両手で掴んだ腰を前後に揺すり、己のものを膣内に擦りつける。  
「やっ……っ…ぃた…ゃだっ…ん!」  
「てめぇから誘ったんだ…嫌はねーだろ…?」  
ぐじゅぐじゅと聞こえる下腹部からの音に、神楽が反応して頬を紅潮させる。  
「濡れまくってんな…」  
繋がる部分の頃合を感じて、更に激しく腰を突き上げる。  
「あぁぁっ!…ぃ…っちゃ…ぃっ…」  
「…いけよ…じっくり見ててやるから…」  
「…ひ…ぁあああっ…ぁっ…ああっ!」  
ビクビクと身体を震わせ真っ白になる快感に耐えきれず、土方に倒れ込む様にぎゅっと抱きつく。  
「…っは…ガキのくせに…」  
己を締め付ける中の熱さと、その仕草の可愛さに耐えられず土方も熱く吐き出した。  
「…ふぅ…」  
と、肩で息をしながらソファにもたれる。  
 
グシャ。  
「…ん?」  
振り向いたそこには…  
先程まで愛でていたフィギュアの無残な姿が。  
「あーーーっっ!限定500品初回特典レアフィギュア(実用用)がぁぁっっ!!神楽氏ぃぃ!!泣いていいぃぃっっ!?」  
見ていた神楽が呟く。  
「お前、トシかトッシーかはっきりしろアル…」  
 
 
 
〈終わっていい?〉  
 
 
 

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