紅桜の一件から数日後、鉄子が万事屋をたずねた。
定春の散歩で神楽もいない。パシリの新八もちょうど買出しに出したところだった。
しかたなく銀時が、鉄子を招きいれた。
鉄子に茶を、自分にいちご牛乳を出して、鉄子がしゃべりだすのを待っていた。
鉄子は顔をうつむいたまま、話を切り出さない。
「あれからどーなの。またアレ作ってんの?」
「うん子じゃない!」
「あ〜あ言っちゃった。
こりゃもうアレはうん子だっていってるようなもんだ。」「
「違う!!」
銀時の悪態にカチンときた鉄子は自然に、愛用の槌を振り上げていた。
だが、それを振り下ろすことなく、また顔をうつむけた。
「・・・いや、違わないか」
「えっいいの?アレ良いの。」
「私の刀は、人を守れなかった。兄者を救えなかった。クソといわれても仕方ない。」
「おいおい」
「でも、これでは終われない。本当に護る剣を打つと約束したんだ。けど、思うような剣が作れない。何かがたりないんだ。」
そこまでいうと、鉄子はじっと銀時を見た。なんともいえない雰囲気に銀時は
ぼりぼりと頭をかいた。
「で?今日はなに。何か頼みがあってきたんだろ。」
わずかに鉄子に緊張が走った。意を決して鉄子は
「あんたの剣を見せてほしいんだ!」
銀時がこれか?といいながら脇にあった洞爺湖を差し出すが、槌を振り下ろされた。
イチゴ牛乳の入ったコップは銀時槌から避けた。
鉄子に出した茶が洞爺湖にかかってしまった。
(あーあまた新しいの買わねぇと)ぼんやりと考えながら鉄子を見ると、いたって真剣な顔でこちらを見ていた。
「で?お宅の言うオレの剣て、なに?」
「私の理想の剣はあんたの中にある。いやあんた自身だ。」
「おい、おれも紅桜になれってか?見も心も剣になれってか?冗談じゃねぇって「違う!」
どん!槌を再度振り下ろしたためにとうとう机が割れた。
「お前の魂を私に刻み込んでほしい」
おだやかに言うと鉄子はゆっくりと立ち上がり、銀時の横に立つ。
「わけわかんねーよ。はっきり言ってくれる?スパッとズバッとさぁ太木ピンコみたいに言ってくれる?」
鉄子は応えずイチゴ牛乳を飲み一息ついた銀時の横で、無言で服を脱ぎ去った。
ぶーーーっつ
真っ裸の鉄子を目にして、銀時はイチゴ牛乳と鼻血を噴出した。おかげで鉄子の体に白いようなピンクのような液体がかかっている。
「これならわかるだろ?」
「お前いきなりすぎんだろ!わかったけども。わかったけどもね。うわいって鼻に牛乳入った」
「あんたの魂を見せてくれ」
鉄子はひざをつき銀時の脚の間に入ると、ベルトをときチャックを下げた。
布の上から手を添えるとゆっくりと上下に擦りつけていった。
「こんな妹みたら兄キもびっくりだな。」
「いいんだ。兄者も私が刀を打つことを望んでいた」
銀時はこの兄妹の刀への愛情を知っている。だから鉄子の行為を受け止めていた。
「んじゃ、刀祈願に人肌脱いでやるよ。」
一度鉄子から離れ自ら着流しとズボンを脱ぎ、もう一度ソファーに座った。
鉄子も迷うことなく銀時のモノを口に含み、手を添えた。
無言の代わりに口から出るもので、ピチャピチャと水音がしていた。
徐々に硬さを増す銀時を、さらに舌を使ってなぞっていく。
「お前の見たかったのってこれ?まぁ刀といやぁ刀か」
ニヤニヤしながら笑う銀時にかまうことなく鉄子は行為を続ける。
「まだだ。あんたの刀ははもっと深くに眠ってる。かすかに。」
銀時は鉄子の言葉に苦笑しながらぽりぽりっと頭をかいた。
「まぁだったら好きなだけ見てみろよ。オレの刀。ちゃんと依頼料はもらうからよぉ」
そういうと鉄子を引き上げ、ソファーに押し倒した。鉄子の腕を封じ胸元に舌をはわせると、さきほどのイチゴ牛乳の味がした。
「あっ」
銀時の舌に鉄子が反応し始める。全身の牛乳をなめとるように舌をはわせていくと、鉄子が身をよじりながら感じている。
「ふあぁぁんっあぁ」
銀時が胸の突起に吸い付くと一際大きくあえぐ。下腹部に手を伸ばし、割れ目をなじませていく。
すでに濡れていたが十分じゃないと判断すると、銀時は鉄子のひざを割り、顔を埋めた。
牛乳と愛液がいりまじって、ほのかに甘いイチゴの匂いがする。
鉄子の腰を抑えながら銀時は割れ目に舌を忍ばせた。
「んあぁぁだめっ」
ここまで気丈にしていた鉄子が涙ぐんで訴えるが、あえぐたびに銀時の舌使いは速くそしてねっとりと進んでいく。
中に、銀時の舌が入る感覚が気持ち悪いような良いような、もう鉄子自信も分からなくなっていた。
だが、鉄子から出る水は止まることなく溢れ出た。
ジュリュリュリュ・・・
「いやぁぁぁっあっんっつ!はぁぁl・・」
銀時が愛液をすべて吸い上げていくと、鉄子の体から力が抜けていった。
「ごっつぉさん」
言うと、銀時は上着も脱ぎ捨て、もう一度鉄子に覆いかぶさった。
先ほどの快感が抜けないうちに、脚を割られた鉄子の中に銀時が入ってくる。
「あぁぁ」
「・・・ほれ、しっかり目ぇあけてみねぇと。護る剣、うつんだろうが。」
銀時は入れたまま、鉄子が覚めるのを待った。ゆっくりと体を起こし、銀時を見つめた鉄子の目には刀匠の火がともっていた。
「いいよ。覚悟はできてる。見せてくれないか、あんたの魂」
銀時は返さず、ニヤリと笑うと、律動を始めた。はじめはゆっくりと中を確かめるように。次第に速さをあげていく。
「ふあっつああっんっ。あ。あっあっ。」
中に進入した銀時の熱さは半端じゃなかった。
だが鉄子は見た。銀時とつながるそこから溢れる熱と、銀時に灯った光。
普段の死んだ目や、のらりくらりとした態度とは違うその光を。
(あぁこれだ。父の護ってきたもの。私の護る剣・・・。)
紅桜を倒したのは、この男の魂。それを宿した剣を作りたい。鉄子は見たいものに出会えた喜びと刀匠としての熱にたまらなく、
銀時にしがみついた。それによりグッと深くつながると、快感もましていく。
鉄子の奥を惜しみなく突き上げている銀時も限界が近づいていた。
「くぅううっつはぁぁぁ」
ぶらさがるように銀時にしがみついていた鉄子の腕がするりと離れた。
びゅびゅっと銀時が溢れたものが、鉄子の火照った身体に飛び掛る。
「あらら、また牛乳かけちまった」
お父さんのミルクってか?苦笑しつつ鉄子から離れ息を整えた。
「で、見えたのかオレの中のもんをよぉ」
「あぁ。」
満足げに笑う鉄子に大げさにため息をしてみせると
「依頼料はちゃんともらうからな。めいいっぱいうん子刀作れ」
銀時は例の槌で殴られた。
後日、依頼料と打ち上げた刀を持って鉄子がまた訪れた。
「打ち上げた刀だ。兄者に捧げる前にあんたに見てもらいたい。」
銀時は鞘から刀身を抜くと、じっくりと見やった。
「・・・・いいんじゃねぇの。」
その刀は確かに鈍く、銀色の光沢をもつ美しい刀だった。が、つばにはまるでまるで・・・。
「つうかこれ、ちんんんぶへっつ!」
「ち○ぽじゃない!」
数日前と同じ光景が見られたという。