「あ〜今日も疲れたな。」
タバコの煙と共につぶやいた土方はいつの間にか眠りについていた。
「十四朗さん。起きて十四朗さん」
なつかしい声を聞いた土方は目を開けた。
あれ・・・?
「もう、どうしたの?」
その人は赤いとても辛そうなせんべいを食べながら自分に語りかけてくる
そんな・・・・なんでだ・・・・
そうそこにいたのは、沖田の実の姉、そして死んだはずの沖田ミツバだった。
「なんでアンタがここに・・・」
しかしミツバは何も言わなかった
土方は驚きを隠せない様だった。
そりゃそうだ。そこにいるのは死んだはずの人間なのだから。
土方は今いるところを見回してみた。
たしかにここは沖田の実家だ。だが、周囲には誰も見当たらず、歩いている人すらいない。
どういうことだ・・・?
土方は疑いを見せながらもミツバを見てみた。
綺麗な笑顔を見せ、自分を見ている。
土方は顔を赤らめた
「どうしたの?なにか私の顔についてる?」
「いや・・・・・」
なにせ自分が惚れた女だ。美しいのは当たり前だろう。
だが、土方は彼女を拒んだ。
自分と一緒にいても、彼女を不幸にさせるだけだと思ったからだ。
そして一度はそのことで沖田とケンカもした。
だけど土方は本当に彼女が好きだった。
本当にその笑顔が大好きだった。
「あの・・・・」
土方は口を開いた