ソファにあおむけになり、開いたジャンプを顔にかぶせて眠りかけていた銀時の耳に、玄関の引き戸がカラカラと締まる小さな音がした。次いで、ごく軽い体重を思わせる小さな足音がする。  
 
足音の主は台所で立ち止まり、蛇口をひねってコップに水を入れているようだった。  
「……おーい。神楽ー」  
「……なんだヨ銀ちゃん。起きてたアルか」  
 
ペタペタと裸足の足音をさせて神楽がソファに近寄る。両手で持ったコップの水を飲んだ。  
 
「銀ちゃん、どーせ仕事もなく昼寝してると思ったから、私気を遣って音立てないようにしたヨ」  
 
神楽はテーブルに空になったコップを置くと、少し手で髪を整えてまた玄関に向かおうとする。  
 
「外暑かっただろ。また出かけんのか」  
「ウン。定春の散歩も終わったし。遊びに行ってくるヨ」  
「…神楽ー…」  
「何ヨ無職。じゃーな!」  
「神楽」  
顔からジャンプをのかして少女の後ろ姿に呼び掛ける。  
「……おいで。」  
ひらりと揺れた膝丈のチャイナドレスのスカートから、神楽の白い脚が立ち止まるのが見える。  
「神楽。おいで。」  
腕をだらりと伸ばしてやると、神楽は振り返って微笑んだ。  
 
 
「ねぇねぇ銀ちゃん。私おなか減ったヨ。なんかおやつ出すアル」  
「一日一個素昆布代やってるだろーが」  
「今日は買い忘れちゃったヨ……」  
銀時の上に馬乗りになった神楽がしゅんとする。  
「ああ!?そんなに口寂しかったら銀さんのおちんちんでも舐めてりゃいーだろーが!」  
銀時がわざと眉間に皺を寄せて大仰に話すと、神楽が声をあげて笑った。  
「やーヨ!銀ちゃんのなんて!」  
「ったくよぉ、いっつもうまそうにしゃぶってんのは誰な訳ぇ?」  
神楽が見下ろした銀時の頬を包むように両手を添えると、銀時はスカートの裾に手をいれて神楽の太股を撫で始めた。  
「んー……わっかんないアル……」  
昼間だけれども閉じてあるカーテンの隙間から光がわずかに差し込んで、神楽の瞳の蠱惑的な艶を際立たせていた。  
「銀さん的にはどー考えても目の前のエロエロ娘以外いねーけどなぁ…?」  
「や…んっ…ちが……」  
柔らかな尻をぎゅっと鷲掴みにされる感触に、神楽が震えた。  
「銀ちゃーん……」  
神楽は銀時に覆い被さり、銀色の髪に指を通し頬擦りする。  
「銀ちゃん、汗かいてるネー」  
「おーよ。これからもっと熱くなんぞ」  
銀時はなおも神楽の太股や尻を撫でまわしていた。柔らかくしなやかな肌が、すべる様で気持ちいい。  
ぎゅっと力をこめて掴むと、神楽が小さく鳴いた。  
 
……ああ、本当、駄目人間だな俺……  
 
仕事もせず昼間から同棲相手の少女と、じゃれあってセックスばかりして。  
 
本当何考えてんだ俺……  
 
けれども、この甘い習慣をやめるなんて、もうできない。  
 
「銀ちゃん……」  
神楽が銀時の目を覗きこむ。きらきらして、潤んでいて……きっと高価な宝石ってこんなんなんだろうな、なんて思う。  
「好き……」  
そう呟くと、そっと唇を重ねてくる。神楽は愛しそうに、角度を変えて何度も銀時にキスをした。頬を銀時の指が滑り、チャイナドレスの裾をまくりあげられ、服の上から腰や背中を撫で回され、神楽の吐息が甘くなる。  
「んっ……ぅ…ふ……んん……」  
「……神楽。ほら」  
銀時は着流しの帯を解いてファスナーを下ろし、取り出したペニスを神楽に握らせた。  
「うん……」  
銀時は片手で神楽の後頭部を押さえ、より深い口付けをさせる。  
神楽の舌が口内に入ってくると、銀時も舌を絡めて唾液を混ぜあわせる。たどたどしい手つきでも一生懸命しごくと堅さを増していくのに、神楽は頬を熱くさせた。  
「ゃんっ……銀ちゃ……」  
下着の隙間から銀時の指が敏感なところをなぞりだして、神楽はぎゅっと目を閉じた。  
神楽の尻を撫でながら、神楽の敏感な部分を軽くなぞる。  
絡む互いの吐息が熱くなってくる。  
「神楽。ちょっと起きろ」  
「ん、銀ちゃんどうしたネ?」  
銀時は蕩けた瞳の神楽に言い、上体を起こして神楽の肩を掴んだ。  
「……っきゃ……」  
「神楽。銀さんお前押し倒したい気分なんだよ」  
押さえつけられた肩をソファに沈めた神楽を、今度は逆ににやつきながら銀時は見下ろした。  
「銀ちゃ……」  
微笑んで、腕を回してきた少女に覆い被さり、唇を息もつかせないほど貪りながら、チャイナドレスの胸元を緩める。  
白い下着を上にずらして、真っ白な乳房の上で桜のような可憐なピンク色の乳首にしゃぶりついた。  
「ゃんっ……ぁ……っはぁ……」  
神楽の愛らしい反応に、更にじっくり責めたててやりたくなった  
「っ…そこ…っ!擦っちゃヤーヨぉ……」  
「あぁ?これがイイんだろお前は」  
銀時の唾液で濡れ、固くなってきた乳首を親指で押し潰しながら擦ってやると、神楽の身体にたまらない快感が走る。  
「……あー……。マジでいーわお前。たまんねぇなぁ…。ちったぁおっきくなってきたのは銀さんの努力のお陰だから。感謝しろ」  
「っ……銀ちゃんなんか、変態のくせに…っあ、ゃぁん、銀ちゃ…っ」  
銀時の大きな掌に乳房を揉みしだかれ、神楽は身体をゆらしながらきゅっと目を閉じた。  
「…だーかーら、そのヘンタイに舐められて喜んでんのは誰な訳ェ?」  
銀時はまた意地悪く舌で固くなった乳首を舐め回したり、唇でぎゅっと挟んでくる。  
神楽は既に脚の間から、熱いとろとろした液が溢れてくるのを感じていた。  
いつも愛撫されるとそこに触れられる前に糸を引くほど濡らしてしまう。  
神楽が背筋に走る快感にぼうっとしていると、銀時の低い声がする。  
「……おい…こっちはどうだ?」  
銀時は神楽のスカートをめくりあげ、脚を開かせた。  
下着の上から割れ目をなぞると、愛液が滲んでくる。  
感じやすい神楽が可愛くて、もっと苛めてやりたくなって、銀時はまた歪んだ笑みを浮かべた。  
「神楽ぁいつもいつもちょっといじられたくらいで、我慢できねぇの?」  
「……ゃあ……、……だめ……がまん……できないヨ……」  
神楽が涙目で首を振る。  
 
「あーあ、下着ももうぐっちょぐちょ。どんだけ淫乱なんだよお前ガキのくせに」  
「ぁっ!やぁっ……!」  
銀時が下着を下ろすと神楽の膣から愛液が糸を引いている。そのまま片足ずつ抜き取り、足首を押さえて股を開かせ神楽の局部に鼻先を寄せる。  
「ちゃんと脚ひらけ。銀さんに見せてみろ。」  
指で膣口を開かせると愛液で濡れたそこに舌を挿れる。  
「ゃぁんっ…銀ちゃ……っ…変態ヨ……」  
神楽を味わいながら何度も割れ目を舐めてやる。唇全体を押し当て、音を立ててじゅるりと愛液を吸ってやると、神楽が悲鳴をあげて腕で顔を覆おうとする。  
「…顔、隠すな」  
銀時の低い声に心臓がどきんとする。それでも 恥ずかしくて神楽は自然と内股を閉じようとしてしまった。  
「……おい神楽、ちょっと手ェ銀さんのほうまで伸ばせ」  
「え……」  
「両手。さっさとしろよ」  
「っや……!ちょっと、銀ちゃんっ……!」  
銀時は神楽の手首を取ると割れ目の左右にその細い指を添えさせる。  
「ったく、ちゃんと銀さんに見せてみろって言っただろーが。」  
「ぁんっ…!…や、ふぁ……!」  
銀時の舌が愛液をすくいとり、自らの指で剥き出しにさせられより感度が高まったクリトリスを舌先で弄ばれる。  
「神楽ぁ気持ち良くしてやってんだろ。もっと喜べよ」  
銀時はにやにやしながらもクリトリスを舐め、指を挿し入れ神楽の膣を蹂躙する。柔らかく濡れた神楽の内部に興奮が高まる。  
ずぷずぷと抜き挿しを繰り返すと愛液が止まらなくなり、くちゅくちゅ言ういやらしい音が神楽にまで聞こえてくる。  
「ぁん…っ…ぁ…は…っ!ぃぃヨ…ぉ…!ぎ…んちゃ……ぁぁんっ…!」  
責められ続けて、神楽の唇から小さな喘ぎ声が止まらなくなる。  
銀時が挿入する指を増やして、クリトリスをきつく吸ってやると神楽の身体がびくん、びくんと震え、ひと際甘い声を出した。  
「……ぁ……はー……はぁ……」  
全身の力が抜けてしまった神楽は、深く息をしながらうつろな表情をしていた。  
銀時のペニスの張り詰めも限界だった。神楽の紅潮した頬を見下ろしていると、いつももっと責め立て犯しまくって、この青い瞳を泣かせたいと思う。  
「……お前イクの早すぎ。なぁ?」  
銀時はぬぷ、と神楽の膣から指を引き抜くと指先の愛液を舐めた。  
「なんでガキの癖にこんなに感じまくってんだよ?イキまくりの淫乱娘が。」  
神楽は潤んだ瞳を伏せた。  
「……何とか言えよ。好きなんだろ?」  
銀時は反り立ったペニスを神楽の割れ目に擦りつけながら柔らかな頬を軽くはたく。  
とろとろと溢れ続けた愛液がペニスに絡んでいく感触がたまらない。  
「だって…気持ち…良すぎネ……銀ちゃん……」  
神楽が銀時のペニスに秘部を押し付けるように腰を動かし始めた。  
「……我慢できねえか?神楽ァ」  
焦らしてやっても可愛い素直な反応に、つい口元がゆるむ。  
「無理ヨ……わたし……銀ちゃ…の欲しいヨ……」  
「そんなに好きか銀さんが。いいモン挿れてやっからちゃんと見てろよ神楽」  
銀時は神楽の腰を持ちあげ立てると、そこに自身のペニスを押し込んでいく。  
「っんん!…っ…!はぁー…は……」  
腰を持ちあげられ銀時のものが愛液を溢れさせながら沈みこんでいくのが見える。  
「っ……はー……銀ちゃ……ぜんぶ……入ったネ……銀ちゃ……の気持ちい……ヨ……」  
「神楽……キツくていいぜえ……」  
神楽はいつも、銀時と一つになれると嬉しくて仕方なかった。額に汗を滲ませ、大人の男のペニスの太さに耐えながら、銀時に微笑みかける。  
「はー……銀ちゃ……ん……大……好き…大好き……ヨ……っぁ!」  
服からはだけた白い肌の、口付けをくり返した胸のあたりが紅く色づいている。  
苦しげな呼吸にその胸を震わせる神楽を眺めながら、銀時は神楽の狭い膣内へ腰を深く沈めた。  
「っあ!ぁぁんっ!ぎんちゃぁっ!……ぁんっ…!」  
銀時は一定の間隔で神楽を何度も突いてやる。 ずっぷ、ぐちゅ、という音に混じって一段と高く鳴く神楽の愛らしい声がする。  
「……もっと声聞かせろよ」  
可愛い悲鳴に、ますます苛めてやりたくなるだけだった。  
 
深く、大好きな銀時のものが膣内を奥まで擦る度に、神楽の細い身体がそれに合わせて揺れる。  
 
「……神楽ァ、すげぇな?お前、銀さんの事くわえ込んで、すげぇ締まって離さねえよ…ほらちゃんと見てろよ」  
銀時は神楽に見せつけるように大きくゆっくりとした腰の動きに変えた。  
銀時の言うがまま、神楽が男のもので責め立てられている自分の秘部を見つめると、白い肌の上一段と紅く桃色に染まった小さな割れ目が、不釣り合いなほど太い男のペニスを何度も受け入れている。  
 
銀時の腰が下ろされ根元まで挿入される度に、愛液がくちゅ、くちゅと結合部から流れていた。  
 
「ぎんちゃ……っ」  
銀時の息は荒く、ぎらついた目をして自分の事を見ていて、神楽は背筋がぞくぞくしてきた。  
 
「……イイんだろ神楽?銀さんのがたまんねえんだろ?銀さんのおちんちんでイっちゃうんだろ?」  
 
「っぁ!はぁん……っ!イイヨぉ…っ!ぎ…んちゃ…の…おちんちんがイイの……っ!…ぎんちゃ…のおちんちん……でイっちゃぅの!ぁん!ぁあんっ!」  
 
神楽の膣から溢れる愛液がますます増えて飛び散る。  
きつく締めつけて熱いそこに、もう射精を我慢しきれなくなりそうだった。  
銀時は神楽に覆い被さり、その耳を噛んで舐めまわす。  
熱い息に背筋を震わせた神楽の、うわ言のように自分を呼ぶ小さな唇を唇で塞いだ。  
途端に銀時の広い背中に細い腕が回され、熱くぬるついた舌が絡みついてきて、唾液を神楽の口内へ注いでやる。  
 
ずっと唇を重ねたり舌を絡めながら、銀時は腰を激しく振り神楽の膣奥を突き続けた。  
「…っは!ぁぁっ!…んんっ…!ぎ…ちゃ……ぁあんっ!」  
ずうっと責められ続け、神楽は限界だった。  
ただ全身で感じる銀時の熱がすべてだった。  
腰のあたりが気持ち良くて、気絶してしまいそうだった。  
「ぁんっ!はぁんっ!イっちゃぅ!イっちゃぅヨぉっ……!ぎんちゃぁっ!……」  
神楽の身体が銀時の腕の中でびくん、と痙攣する。背中の腕に一瞬力が入って、また頼りなく背中から滑り落ちていった。  
「ああ…イイぜぇ神楽……ッ」  
快感に耐えられず、達してしまった神楽の身体が一段とペニスを締めつけた。銀時は神楽の腰が壊れてしまいそうな位に突くと、ペニスを抜きとりその白い肌に白濁を浴びせた。  
「…は……」  
そのまま神楽の胸に倒れこむ。  
「……ぎん…ちゃ……」  
銀時の髪の感触が小さな乳房をくすぐり、未だ快感の余韻の中をふわふわ漂っていた神楽の意識が、だんだん戻ってくる。  
銀時は少しの間、神楽の白い胸に顔を埋めたまま肩で息をしていた。  
「………お前、そういや遊びに行くんじゃなかったのか。まだ間に合うだろ。」  
神楽が小さな声で言った。  
「……行かないヨ……。銀ちゃんと一緒にいるネ……」  
すぐに冷静さを取り戻した銀時がなんだか寂しくて、神楽は身体を少し背けた。  
 
神楽が自分と一緒にいる方を選ぶのは銀時にはわかりきっていた。  
例えば舐めて綺麗にしろと言えばそうするだろうし、もう一回抱かせろと言ってもけして逆らわないだろう。  
神楽がこんなに愛を求める理由、それはよく知っている。  
けれども、初めて出会った男が自分以外だったとしても、神楽はここまで懐くのだろうか。  
 
「銀ちゃん……大好き。私、ずっと銀ちゃんとくっついてたいヨ……」  
 
神楽が起き上がって、額をこつんと銀時の腕に当てながらささやく。  
「……銀ちゃんは……?」  
 
神楽が小首を傾げて銀時に問う。 こうして幼い告白を、何度もされてきた。  
銀時は、神楽に愛してるだの好きだの、言ってやった事はなかった。  
ただの一度も。  
言える訳もなかった。  
その気になったら、神楽はこんな小さな家を飛び出してどこにでも行けてしまうから。  
「神楽」  
銀時は不安そうな表情の神楽の服に手をかけると、肩からするりと落とす。  
「…神楽………なぁ、も一回、しようぜ…」  
銀時に優しい表情を向けられ、神楽が少し微笑んで、ぴったり寄り添って来る。  
今日もこのまま、ずっと神楽の奥深くまで繋がっていたい。誰にも邪魔されず、明日も明後日も。  
「…お前が全部先に言っちまうから……」  
神楽の言う通り、ずっとくっついて一つになっていたい。  
そうすれば神楽を誰かに奪われる事も、失う事も無くなるから。  
「え?……」  
無心に銀時の唇を求めていた神楽が聞き返す。  
銀時は応えず、神楽の髪を撫でながら、その身体をしっかり抱きしめながら、またソファに倒れこんだ。  
 

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