写真集の発売が決定されたのが先月、琉球のあたりで撮る事に決まったのが先週。
そしてもうすでにここは琉球のの海で、青い海と青い空がお通のことを歓迎していた。
お通はもう既に水着に着替えていて、カメラの準備が出来る前にと海辺で一人波と戯れていた。
元々白い肌に、薄い紫色の水着はひどく扇情的だ。
肩からかけているギターも、吊っている紐で胸の谷間を強調するために存在しているとしかみえないほどだ。
お通がさざ波に足をつけ、冷たい、とはしゃいでいる時。
カメラマンとそのアシスタント達は顔を見合わせ、何かを企む様にニタリと笑った。
勿論お通は彼らに背を向けていて、そんなことには気付かない。
カメラの準備も終わり、撮影が始まると監督はプロらしく目線の位置や細かい仕草に指示を出していく。
撮影はある程度順調に進んだかと思われたが、監督は急にレフ板を降ろすよう指示を出した。
訝しがるお通に、最近の食生活や睡眠時間を尋ねる。飛行機の中でぐっすり眠ったと彼女が答えると、監督は身体と表情が硬いと彼女に告げた。
そのとき、助監督が二人に近づいてきてお通にマッサージを申し出た。それはいい考えだ、と監督は頷き、お通は助監督に背中を向けた。
助監督はお通に了承を得てから、ギターを身体から外す。ギターが身体から離れた瞬間、助監督は肩でも背中でもなく胸を揉み始めた。
突然のことにお通が驚き、悲鳴を上げるが監督もスタッフも誰一人として助監督を止めない。
むしろニヤニヤと笑みを浮かべた男たちを見て、お通は自分が逃れられない運命に絡め取られたことを知った。
強く乳房を揉まれて、だんだん水着の紐が緩み始めていることにお通は気付いた。
ビキニタイプの水着は、首の後ろで結ぶだけの簡単な作りになっている。
脱がすことは、容易だろう。
助監督を引き剥がそうと両の手をお通は助監督に向かって振り回していたが、そのことに気付いて片方の手を首の後ろに回し紐を守ろうとしだした。
しかし抵抗が腕一本になったことで、助監督は更に強く胸を揉み始めた。
水着は薄く、お通の乳房は助監督の指の動きに合わせてぐにぐにとカタチを変えた。
助監督がお通の乳房をいじり続ける間、監督は笑いながらお通の正面に立ち続ける。
お通は顔を上げず下を眺めることにしたらしく、監督と顔を合わせないようにした。
腕がいいと評判で、何くれと親切にしてくれた監督の変貌・・・いや、正体をお通は見たくないと思っていた。
そのうちお通の抵抗は弱まり、腕はこわばるだけになっていった。
抵抗が弱まったことに気付いたのか、緩んだ水着の隙間から助監督の指はお通の乳房に直接触れてきた。
狙い済ましたように桃色の、かわいらしい乳首を指先で嬲る。
後ろから抱きかかえるように助監督はお通をいじっていたから、お通の背中や肩に浮いた汗を一つ一つ舐めることは容易だった。
感じやすい乳首を抓まれたと思ったら、思わぬところにぬるりとした舌を這わせられる。
急に激しい快感を感じさせられて、お通は嫌々をするように首を振った。
その願いを聞き入れたように助監督は右手をお通の水着から取り出した。
お通はほっと息を吐く。
そして気が緩むのを待っていた、と言うように右手をお通の陰部に当てた。
途端にビクッとお通の身体は跳ねた。
下を向いていようと決心したのを忘れて、止めてくれるのを期待するように眼前にいる監督に視線を向ける。
しかしそこにいたのは、監督ではなく大きなレンズの光るカメラだった。
信じられないと言うようにキョロキョロと辺りを見回すと、降ろすように指示があったはずのレフ板は上がり、撮影の準備は済んでいた。
お通のこころが折れるのを待っていたように、お通が辺りを見回し終えるのと同時に助監督の指が割れ目をなぞり上げる。
直接触られているのと変わらない感覚にお通は改めて抵抗するが、助監督にとっては大した障害ではなかった。
陰部に這わせた指が汗以外の湿り気を伝えてきて、お通が段々感じ始めていることに助監督は気付いていた。
しかし口では言わず、その指を更に強く陰部に押し当てる。
抵抗するとその瞬間左手が乳首を弾く。
気持ちいいのか、抵抗は一瞬やみ、その隙を縫うように左手が更に陰部を探り膨れ始めた陰核をなぞり上げる。
そしてまた抵抗し、今度は肩口を舐められ、その隙に肉襞を広げるように指が割れ目を穿る。
最初は水着に滲む程度だった愛液はいまではもう太ももをたらたらと伝うほど湧いていた。
驚きにきけなくなっていた口からは、んぁ、あ、あぁん、んっ、と嬌声が出ている。
お通は完全に今自分がどこにいるのか、誰に何をされているのか、眼前で光るものは何か忘れていた。
そしてお通が抵抗をやめ、快感を追い始めたのを見計らって、助監督は太く長い中指を水着ごと膣口に挿し込んだ。
同時に親指が押しつぶすように陰核を弄り、左手は乳房を握り締め、舌は首筋を舐め上げる。
いやぁぁぁぁぁっ、と一際大きな声を上げ、がくがくと痙攣してお通は絶頂を迎えた。
達したお通を助監督はそっと砂浜に横たえた。
それを待ち構えていたように、カメラはパシャパシャと音を立て始める。
その音で自分の状況を思い出したお通の目に涙が浮かび、そして涙が一粒流れた。
お通のニューシングルはジャケットの芸術性が高く評価され、今まで出したCDの中でも1、2位を争う売り上げをたたき出した。
そのジャケットに移っている女性は絶望と幸福を同時に知ったような雰囲気を持ち、悲しみの為か喜びのためか分からない涙を浮かべ、
散らばった黒髪がまるで彼女を守ろうとするように女性を包み込んでいる。
また次もこの撮影社に頼みましょうと言う、急に風邪を引いた母でありマネージャーである人にお通はそっと頷いた。