――――好きな男はいないんですかィ?
沖田にそう聞かれたとき
一瞬 脳裏に浮かんだのは
銀時の姿だった。
でもすぐに消えてしまった。
神楽は好きという感情がよくわからない。
なぜ 銀時の姿が浮かんだのかも。
一瞬で消えた 少し苦しく甘やかな気持ちが
一体 何と呼ばれる感情なのか
今の神楽にはわからなかった
だから 今までの男達の名前を上げていく
沖田が顔色をなくしていくのがおもしろかった。
沖田のことは 好きとか嫌いとか
そういった考え方をしたことがない。
だから やっぱりよくわからない。
沖田に会うといつもペースを崩される。
わからないことばかりだ。
ただ
今は神楽の身体が
しっかりと沖田に反応してしまっている、
そのことだけがはっきりしている。
沖田に触れられたところが 熱い
「さ、来なせェ。」
沖田が浴場に神楽を案内する。
中には広めの浴槽があり、シャワーが三つ付いていた。
「チャイナ娘両手を上に挙げてくだせェ。」
「・・いやアル。」
沖田の目が危険な色を帯びている。
神楽はこれから何をされるのかわからず、警戒する。
「何を怖がってるんですかィ?大丈夫、痛いことはしませんぜ。」
神楽はなお、警戒する。
「・・。そーだ、いいものあげるんで、手を出してくだせェ。」
沖田はポケットにごそごそと手を突っ込む。
「・・・・・・・・・。」
神楽はおそるおそる手を出す。
シュルッ
「!」
「簡単に人を信じちゃだめですぜ。」
沖田は先ほどまで首に巻いていたスカーフを
いつの間に入れていたのか、ポケットからすばやく取り出し、
神楽の両手をあっと言う間にくくってしまった。
「な・何するネ!?」
「うまいもんでしょう?一応警察ですからねェ。
自力じゃ絶対にはずせない縛り方とか、勉強するんでさァ。」
こんな使い方をするのは、沖田くらいなのだが。
「オイ!どうする気ネ!!?」
「拘束プレイでさァ。よいしょ。」
「ちょっ・待つアル!」
沖田はスカーフの残りの部分を
器用にシャワーのノズルに巻きつけ、しっかりと固定した。
神楽は両手首を固定され、両腕を上げたままの状態にされた。
「なんだヨ、これくらいの布、ちょっと力を入れ―――やぁっ!」
沖田が神楽の胸の先端を軽くはじいた。
思わず力が抜ける。
「アンタ馬鹿力ですからねェ。暴れるのはやめてくだせェ。
そらよっと。」
神楽の片足首を持ち、大きく足を広げる。
「!!!」
神楽はあまりの恥ずかしさに声を失う。
泰三のときも、神楽のそこを見せることはあったが、
泰三はこんな風に人の羞恥心を煽るまねはしなかった。
何より薄暗い部屋だったからよかったのだ。
浴室の明るさは全てをはっきりと見せてしまう。
こんなに恥ずかしい体勢でじろじろと見られてはたまらない。
「お願い・・・やめてヨ・・・」
「こりゃぁ・・・きれいなもんでさァ・・。みちことは全然違いやすぜ。」
みちこって誰ヨ?
「?チャイナ娘、恥ずかしいんですかィ?涙目になってますぜ。
責めにはたまらない、そそる顔でさァ。」
このやろう
くやしいが、抵抗しようにも体が動かない。
沖田のペースに呑まれている。
「さて。」 シャ――
沖田は散々視姦したあと、神楽の足を下ろし、
隣のシャワーを持ち、手にお湯を当てはじめた。
「こんなもんですねィ。」
どうやら温度を確かめているらしい。
「さあ、きれいに掃除してあげますぜ。」
沖田は神楽の足を大きく開き、そこにシャワーを当ててきた。
「あ 」
シャワーのお湯を当てられただけなのに、声が出てしまう。
ぴちゅ とも くちゅともつかない音を立て、
沖田の中指が侵入してくる。
かきまぜるように 掻き出すように 中を調べるように
沖田の指は神楽の中でいやらしく動く。
出し入れをするたびに、沖田は指の腹で神楽の中を強めにこすった。
「はぁ・・ は・あ ぁん ・ん」
「チャイナ娘気持ち良いですかィ?いやらしい声出して。
顔がよがってますぜ。」
神楽は悔しさのためか、快楽のためか
目に涙をたたえて唇を必死で噛んだ。
大きく潤む目で沖田を睨む。
沖田はその様子を見て笑った。
「・・そういう表情が逆に男を昂ぶらせるってこと、覚えておきなせェ。」
そういって、沖田の口は神楽の口と胸を交互に責めはじめる。
沖田の指は絶え間なく動き、シャワーから受ける湯の感覚も
手伝い、神楽の足はがくがくと震えはじめていた。
「お きた やぁ・も・・・。」
「感じすぎておかしくなりそうですかィ?じゃぁ・・。
名前で呼んでくれたら、やめてあげますぜ。」
沖田の舌が神楽の耳の生え際を舐めあげる。
「ふ ん・・そ ご お願 い・・やめ てヨ。」
「もっとはっきり。」
「そ うご 」
「好きって言ってくだせェ。」
「す き そう ご」
「っやぁぁ!う そつきアル・・。」
サディスティック星の皇子は
だんだんテンションが上がってきたらしい。
シャワーを置きふとももを手で支え、
こんどは自身の舌を神楽の中に侵入させてきた。
周りに何度も舌を這わせ、神楽の中に入っては生き物のように動き
神楽から流れ出る液と自身の睡液を混ぜ合わせ、それを吸う。
ぴちゃぴちゃという音が風呂場中に反響し、
これ以上なく卑猥な空間となっていた。
「あ や・あっ ん・・んぅ・んっ!」
くちゅぅ ちゅ ぴちゃ ぺちゃぁ
舌であそこへの愛撫を繰り返され
頭 が 真っ白に な
ちゅうぅっ
「んぅっっっぅ!!」
沖田が強く吸うと、神楽は小さく達してしまった。
ぐったりと体の力が抜ける。
その様子を見て、沖田はやっと手首のスカーフをはずしてくれた。
濡れたタイル床に横たわる。
まだあそこが痺れている。
その体中に伝わる痺れのせいで、
自分の体なのに思うように動かせない。
「チャイナ娘ばかり気持ちよくなられても困りますぜ。
次は俺を気持ちよくしてくだせェ。口でやってもらいやしょうか。」
かちゃかちゃとベルトをはずしている沖田を
ボーっとした目で見る。
自分は名前呼ばせといて この男
「く ち・・・?」
「そう、くわえてくだせェ。」
「・・くわ える・・・?」
なんのことヨ
「その顔・・。ひょっとして・・、やったことないんですかィ?」
だから 何をネ
「口処女ゲ――ッツ」
沖田がにやついた顔になった。
沖田のテンションはどんどんと上昇していく。
沖田の周りの空気が躁になっている。
―――こんどは何をされるアルか
今までの男の誰よりも立派な沖田の を見て
大きな不安と少しの期待で 神楽の体は小さく奮えた。
何人もの男と関係を持っているなら
当然色々なことを経験しているだろうと思った。
しかし
神楽は沖田の愛撫一つ一つに初心な反応を示し、
その白くきれいな肌を上気させる。
――なんてかわいい娘でさァ
はじめにあった怒りはどこかに行ってしまった。
そして
入れ違いに喜びと興奮がやってきた。
舌であそこを愛撫したときも
はじめてのような反応を見せて
沖田を悦ばせたが
「そう、まずは舌でやさしく舐め回してくだせェ。」
神楽の口内をはじめて犯すのが沖田だという事実は
沖田を狂喜させた。
沖田の痛いほどにそそり立ったモノがそれを伝えている。
「こうカ?」
ぎこちない舌使いで、沖田のを舐めはじめる。
「そう・・・。中々上手でさァ。」
沖田は浴槽のふちに座り、神楽を跪かせ、
自分の股間に顔を埋めさせている。
沖田はこの行為を女にさせるのが好きだった。
征服感が充足感をもたらす。
ましてや今、丁寧に沖田のを舐め上げているのは
いつも自分に拳を上げてくる生意気な娘なのだ。
密かに 想っていた 夜兎の娘
ぺろ
「なんだか、変な味アル。」
かぷ
「ふほひはひっへもひひ?」(少し齧ってもいい?)
先端を咥えながら神楽が沖田に上目使いで聞いてきた。
何言ってるかわからないけど・・・
「絶対に齧らないでくださイ。」
野生の勘で 危険を回避した。
「そのまま歯をたてずに、上下に動かしてくだせェ。」
「ふむ・ む ・・ん」
沖田の股間で上下する神楽の頭を、やさしくなでる。
あまりの気持ちよさに目を閉じる。
じゅるっと神楽の口から卑猥な音が洩れる。
「くっ・・ぅ・・うっ・・」
神楽が舌を使い出す。
教えてもいないのに。
口に含みながら沖田が感じるところを探して、責めているようだ。
「くぁっ・・」
たまらずに声が出る。
神楽を見ると、勝ち誇ったような顔をして
沖田の顔を見上げていた。
この―――
神楽に主導権を奪われたことが悔しい。
でも
「甘いですぜ。」
立ち上がり、神楽の頭を両手でしっかりと持つと、
自身を神楽の口にねじ込んで、勝手に腰を動かす。
「ふむぉ!」
神楽の口の中を遠慮なく貫く。
神楽の口のサイズを考えると、沖田のはかなり厳しい。
神楽はつらそうな顔をしている。
少し かわいそうかなと思った。
でも
「わる い です ねィ・・」
止まらない
「だ しま す ぜ・」
「ふむぉっ!!?」
「ぜ んぶ のん・で くだせ ェ・・」
「?!ふむぅ んんっっ!!!」
―――――――― ――― ――。
沖田は欲望のまま 神楽の口に 熱いものを放出した。
「けほっこほ、ふ・ふざけるなアル・・・・。」
神楽はのどを押さえて咳き込んでいる。
受けきれなかった精液が神楽の口元や胸元にかかってしまっている。
「いやあ、悪かったですねイ。」
全然悪びれた様子のない沖田を思いっきり睨む。
「ちゃんと飲んでくだせェって言ったのに。」
「こんな・飲めるわけ無いアル!!」
すごく苦しいし
「苦いヨ!!もう少し甘くしろアル!!」
「味の問題なんですかィ?」
おうヨ
「まあまあ、そんなに睨まないでくだせェ。
また、気持ちよくしてあげますから。」
沖田は神楽の口元に付いた精液を拭うと、
軽くちゅっと口づけをし、神楽を四つん這いにさせた。
もう、抵抗する気力がない。
「お?こりゃあ・・。いやらしい体ですねィ。
もう充分に濡れてますぜ。咥えながら感じてたんですかィ?」
沖田はぺちゃぺちゃと音を立てながら、指先で神楽の秘部を軽く叩いた。
もう、やめてと言う気力もない。
「それじゃ 挿れますぜ。」
それじゃ じゃねぇヨ
ずぷ
神楽の気持ちとは裏腹に、体は沖田を欲しがっていたらしく、
やすやすと沖田を受け入れてしまった。
腰がぶつかる音とこすれる結合部から出る音が反響する。
沖田の荒い息遣いも聞こえる。
ひときわ大きいのは神楽の声だ。
聴覚は、ときに視覚よりも官能中枢を刺激する。
神楽は卑猥な音の波に乗せられ、
快楽の海へ運ばれていく。
沖田の角度はちょうど神楽の一番感じる場所に当たるようだ。
出し入れされる度にそこを刺激され、
「あ・やっ・・は あ んんっ んっ・あ」
堪らぬ快感に神楽は声を上げる。
「俺 とアンタァ 体 の相性 が いい みた いですね・ィ」
沖田の声も、挿入による蕩けそうな快感にうわずっている。
突かれるたびに体中に甘い痺れが広がる。
―――どこが気持ちいいか 言ってみなせェ
沖田が耳元で熱くささやく。
―――宇宙 わたしの中に 広がる
神楽はそう応えた。
沖田は他の言葉を言わせたかったのだが
「・・そうですかィ。」
満足そうに神楽の首筋に唇を這わせた。
神楽の意識は体から離れ、
どこか遠くにいってしまっているらしい。
自分の耳に聞こえるこのあえぎ声は 誰のものネ―――
――――・・!
体中に満ちる快感が急に途切れ、
神楽の意識は一瞬で体に戻った。
沖田が動きをやめたのだ。
「チャイナ娘、少し声が大きすぎますぜ。かわいい声で
あんあんよがられるのもたまりやせんが。」
どうやら聞こえていた嬌声は、自分が出していたものらしい。
沖田の手がすっと神楽の背中を撫でる。
「ふぅ ん」
ぞくっとする感覚に身をよじる。
「声を漏らさないように我慢している様子も、随分とそそられるもんでさァ。」
沖田の手が内腿を撫でる。
「ゲームしましょうぜ。これから俺がイクまで、声を我慢してもらいまさァ。
もし、声を出してしまったら、出した声の回数分―――」
きゅっ 「っ!!痛いアル!!」
内腿の柔らかい部分をつねられた。
「終わった後にここをつねってやりまさァ。今日のチャイナ服の
丈だと、ここに後が付いてたら丸見えですぜ。万事屋の旦那に見られたら、
なんて言い訳しますかィ?」
「!!」
何気ない一言だが、銀時の名は神楽の心を大きく乱した。
「や・やめてヨ!そんなこと」
「それじゃあ、はじめますぜ。ここに何個赤い花が咲くか楽しみでさァ。」
沖田は神楽を無視して、また腰を動かしはじめた。
「ふむ っ」
神楽は観念して唇を噛み締めた。
ん・・・くっ ・・ふ んぅ・・
「!や っ」
「一回ですぜ。」
神楽は必死で声を押し殺す。
沖田と神楽はどうやら本当に体の相性がいいらしい。
沖田に責められるたび、神楽は全身の力をもって
打ち寄せる快感の波に抗った。
「なかな か がんば り ますね ェ。これは どうです かィ?」
沖田は喘ぎながらも、なお 言葉で体で神楽を責め続ける。
きゅっ 神楽の乳首を強くつまむ。
「やっ! ぁ・」
「2回目ですねィ。」
女王は皇子のペースに乗せられっぱなしである。
主導権争いは沖田に軍配が上がったらしい。
それでも神楽はかなり我慢した。
しかし
――も う む り ネ
「はぁ ・おき たぁ も・・だめ 」
あ・・あっ と神楽は快楽のままに声を上げはじめる。
もう 我慢出来ない
「名前・・」
ぎゅっ と強い力で乳房を握られる。
「そう・・ご・・そ ご・・!イ ク アルっ!
あっ、やっそうご イクっ・・・!!」
神楽は体を奮わせながら、絶頂を迎えた。
名前を何度も呼ばれたことに強く興奮した沖田も
「俺 も・・イキ ま す ぜ・・っ!」
少し遅れて神楽の中に射精した。
――――。
ぐったりと体中の力が抜けた神楽を
沖田は両腕でしっかりと抱きかかえている。
すぐ近くに沖田のきれいな顔があった。
こいつ まつげ長いアル
こんな顔して よくも恥ずかしいこと いろいろさせてくれたネ
くやしいので、目の前にある沖田の胸を
思い切りつねってやろうかと思ったが
――すべすべアル
滑らかな肌を撫でるだけにした。
今日のところは 負けを認めるヨ
「さ、約束通り、内腿をつねりますかィ。」
沖田が神楽の足を撫でる。
「・・・・好きにするヨロシ。」
いさぎよく、自分から足を開く。
自分は何回声を上げたアル?
覚えてないヨ
「それじゃぁ、遠慮なく。」
銀ちゃんにだけは 見られたくない―――
神楽はぎゅっと目をつぶる。
ちゅぅっ
「・・・これでゆるしてあげまさァ。」
「?」
見ると、左足の付け根に近い部分の内股に
小さな赤い印が付いている。
沖田が付けたキスマーク
「つねるなんて嘘ですぜ。」
そういって沖田は神楽をぎゅぅっと抱きしめた。
最後の最後で サディスティック星の皇子は
ちょっとした優しさを見せた。
ほっとする。
「今回は勝ちをゆずるアルけど」
沖田に挑戦的な視線をぶつける。
「次は絶対 わたしの名前を呼ばせてやるネ。」
「次・・・・。」
沖田が笑う。
「望むところでさァ。」
二人は火花を散らしながら きつく抱き合った。