「この子ミルクほしがってんじゃないかい?」  
「マジでか!?だれか母乳出る方いませんかー!!」  
「私出そうヨ今なら出せそうな気がするヨ」  
「ウソつけオマエこの前はかめはめ波出せそうって・・・っておい早速おっぱい放り出してんじゃなねぇええええ!!男退避ぃいいいい!!!!」  
昼から騒がしいスナックお登勢の玄関をぶち破り、銀時、新八、定春は表へ放り出された。  
万事屋に小さな男の子、銀楽がやってきた、そんな日の昼下がりのことだった。  
 
 
「ん〜・・・やっぱりおっぱい出ないみたいヨ・・・」  
「ばぶー」  
お腹が空いたのか不満げな顔をする銀楽君の前で、  
神楽は平べったい乳房をつまんだりひっぱったりしながら、がっかりした表情で呟いた。  
「まぁ乳が出なくてもとりあえず咥えさせてみな。赤ん坊ってのはおっぱい吸ってるだけでも落ち着くもんだからねェ」  
お登勢のアドバイスに、神楽はぱぁっと表情を明るくする。  
「よ〜し、おいで銀楽!」  
「へぶー」  
まだのてのてとも歩けないような小さな銀楽の体を抱き上げて、胸に抱え込む。  
よしよしと髪の毛をなでてやると、眠たげな眼が神楽の顔を見上げてきた。  
「おーしキャサリン、ちょいと倉庫までついて来な。確かベビーベットとかあったハズだィ・・・オラ外の男どもぉおおお!とっととミルクでも買いに行って来いやぁあああ!!」  
お登勢や銀時達がどたばたと姿を消すまでの間、神楽はボーっと銀楽の顔を眺めていた。  
「・・・この子 ホントに銀ちゃんそっくりネ・・・」  
本当はこの子が銀時の子なんてことはない。神楽にはなんとなくそれがわかっていた。  
ただ、銀時そっくりなこのかわいい赤ん坊が、自分と銀時の本当の赤ちゃんに思えて、嬉しかった。  
 
「・・・さぁ銀楽。おっぱいあげるヨ」  
疲れないように座敷に座ると、神楽は自分の乳頭を銀楽の口元に寄せた。  
やわらかそうな銀楽のくちびるが、ピンク色の乳頭に近づく。  
その姿が、いつも布団の中できもちいいことをしてくれる人と一瞬ダブって見えた。  
「まふっ」  
「んっ・・・」  
ちゅ と音をさせて、小さなくちびるが神楽の胸にすいついた。  
「ひゃ・・・ん・・・」  
ぞくぞくっ とした感覚が背中を走り、力が抜けそうになる。  
必死に欲求を抑えて、壁際に詰まれた座布団の山に背を預けた。  
「んん・・・銀楽ぅ・・・っはぁ・・・」  
こくんこくんと自分の右の乳首を吸い、左の乳首にも小さな手をのばす銀楽。  
その姿があまりにもあの人に酷似していて・・・  
「んぁっ・・・銀楽 もっとちゅうちゅうするヨロシ・・・」  
くすぐったくて、時々歯を立てられてちょっと痛い感じ。  
いつもより先っちょが敏感になっている感じ・・・  
 
・・・銀ちゃんにおっぱいあげてるみたいネ・・・  
 
ちゅ・・・ちゅ・・・  
『んっ・・・はあっ・・・』  
『っは・・・神楽のおっぱい 甘くて美味ぇなオイ』  
『ぅ・・・嘘ぉ・・・私 おっぱいなんて出ないアルよぉ・・・』  
『い〜や・・・銀さんには分かるのよ?神楽ちゃんのおっぱいは 甘くて甘くておいし〜いおっぱいって』  
『・・・っバカ言ってんじゃねーヨ・・・もー好きにするヨロシ・・・』  
『おーけー・・・こっちのミルクはたっぷり出るかな〜?っと』  
『っ!!ちょっぎんちゃっそこばっちいアルよぉ!っあん!!』  
『おーこりゃたっぷり出そうだなオイ。んじゃいっただっきま〜す』  
ちゅぅ〜っ  
『やぁっ!!っそこっダメアルよぉ!!っあぁん!!』  
ちゅる ちゅるるる  
『んんっ!ヤーヨ!!止まんないヨォ!!あん!ああん!!やぁあああ!!』  
 
 
あの時 銀ちゃん言ってくれたネ  
私のおっぱい 甘くておいしいよって  
ホントだったら いつか飲ませてあげたいヨ  
私と銀ちゃんの赤ちゃんにネ  
 
「なふ?」  
「んん・・・いい子ネ銀楽・・・」  
不思議そうに見上げてくる銀楽の頭をなでてやりながら、いつしか片手はスカートの中に入っていく。  
しっとり濡れている下着。  
銀楽のくちびるに胸を吸われ、記憶の中の銀時に吸われているようで、  
自分でそのいけない部分を触らずにはいられなかった。  
「んふっ・・・銀楽・・・もっといっぱい吸っていいのヨ?」  
「まふっ」  
今度は右の乳首が吸われる。  
ぞくぞくした感じが背中を抜けて一箇所に集まっていく、  
その部分、スカートの中の大切な所に、神楽は指を触れた。  
「ひゃあ!!っあんっ・・・」  
銀楽を落とさないように気をつけながら、ぞくぞくする快感に身を振わせる。  
んっくんっくと無心に乳首を吸う銀楽。  
いつもは銀時が大事なところにも口付けしてくれるのだが、今日は違う。  
銀楽に胸を吸われて、自分でそこを触らずにはいられなかった。  
「はぁん・・・ぎん・・・銀ちゃぁん・・・」  
無垢な銀楽の頭にそっとほおずりする。いつも自分のおっぱいをほしがる、大きな赤ん坊にしてあげるように。  
「ひゃあ・・う・・・はぁああん・・・!!」  
自らの右手が、あふれるミルクで濡れていくのを感じながら、  
そっと、静かに声を上げた。  
 
「ミルクこっちによこすアル!お前なんかが抱っこしたら銀楽泣いちゃうネ!!」  
「ナンダトガキァ!サッキマデサンザン独リ占メシテタダローガ!!」  
「二人とも落ち着いてよ!落ち着けっつってんだろーがゴルァ!!とりあえずここは僕が・・・」  
「はいはい醜い争いはここまでにしな。よいしょっと・・・ほらお飲みよ」  
どこからともなく現れたベビーグッズの山の中で、万事屋一同は総がかりで銀楽を可愛がった。  
「あ〜ホントなんでこんなことになっちゃったのかね・・・」  
ただ一人を除いては。  
知らぬ間にお父さんの烙印を押されてしまった銀時は、壮大にうなだれた。  
「だぱん」  
ベビーベットの上で、全く同じポーズでうなだれてみせる銀楽君。  
それを見て神楽はくすりと笑う。  
もうちょっとだけ、夢見てもいいよネ?  
そっくりなお父さんと赤ちゃん そして私が  
「銀楽 お母さんだヨ」  
「なぽん」  
 
fin  
 

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