風邪も治り、すっかりいつもの調子に戻った銀時は、居間で同じく全快した新八が買ってきた
いちご牛乳を飲んでいた。神楽だけがまだ寝込んでいる。
「やっぱり薬のせいか」
銀時はいちご牛乳を片手に風邪薬の説明書を睨んだ。
注意書きには天人には副作用が現れる可能性有り、と記されていた。銀時と新八
には効いたが、夜兎の神楽には効き過ぎてしまったのか、一向に起きる気配が無
い。熱も下がっているし、鼻水や咳も治まっていたが、既に丸一日以上眠ったま
まだった。
軽い副作用だろうと心配していなかった銀時も、新八が帰り、定春とふたりだけ
になると、落ち着きがなくなって来ていた。
「神楽ぁ」
枕元に座り、呼びかけてみる。すやすやと寝息を立てて眠る神楽の肌がいっそう
青白く見える。
「神楽ちゃーん」
定春も心配そうに神楽の頬を舐める。
「起きねーな。でもそろそろ何か食わせないとな…」
神楽の額に手を当てる。
熱はすっかり下がっている。溜め息をついてそのまま頬を撫でる。
柔らかな白い頬を引っ張っると、神楽が微かに眉をしかめた。
「お。神楽ー酢昆布食べちゃうぞー」
眉間に皺を寄せて微かに首を振る。
「銀さん特製の卵粥も食っちまうぞ」
白い頬を撫でながら話し掛ける。神楽は眉間に皺を寄せたまま目をきつく閉じている。
銀時は神楽の小さな手を握った。
「神楽ぁ。スマンな。薬飲ませちまって」
神楽が苦しげに首を振る。
「銀ちゃ…」
唇だけが動き、細い声が銀時を呼んだ。
「神楽!もう朝だから。起きろ」
神楽の声を聞き、銀時が肩を揺する。
「銀ちゃん…」
「銀さんここにいるだろ。ほら」
手をきゅっと握ると、神楽が弱い力で握り返した。
「銀…ちゃ…銀ちゃん!」
頭を振り、神楽が声を上げる。
「神楽。大丈夫だから起きろ。な。頼むから」
小さな身体を抱き込むように覆いかぶさると、銀時の耳元にはっきりと声が聞こ
えた。
「あ…銀ちゃん…重いアル…」
「お!起きたか!何か食え!銀さんが作った卵粥食え!」
「…銀ちゃん!」
銀時が起き上がろうとすると、神楽は急に大きな声を上げた。銀時の胸に飛び付
き、頭をぐりぐりと押し付ける。
「恐い夢見たネ!またゴキが!あのでかいゴキが襲って来たアル!わらわら湧い
て来たアルヨ!」
ぎゅっと銀時にしがみつき、涙を溜めて頭を振る。
「なんだ。夢見てたのか」
銀時は神楽の細い髪を撫でながら息をついた。
「恐かったアルヨー」
「大丈夫そうだな」
ぽんぽんと頭に手を乗せて、銀時は薄く笑った。
「うん。もう治ったアルが、お粥食べさせて欲しいネ!」
「なんだ元気一杯じゃねーの」
心配して損したな。頭をぼりぼりとかきながら銀時が卵粥を取りに行く。
神楽はそろえた両手に頬を乗せてぺったりと布団の上に寝転んだ。
「銀ちゃーん。何だか力が入らないアル」
「何も食ってねーからだろ。ほら口開けろ」
こくりと頷き、身体を起こして小さな口を開く。
「どうだうまいか」
口一杯に粥を頬張りごくりと飲み込む。
「ウン」
銀時は唇の端についた粥を指で拭い、そのまま神楽の口内に入れた。
神楽は素直に銀時の指を受け入れ、舌先で舐めとる。
銀時の手を両手で掴み、丁寧に指先を舐める。
神楽の温かく濡れた舌の感触が、銀時の身体に鋭く伝わる。
「…なにいやらしい舐め方してるの神楽ちゃん」
「銀ちゃん私エロい夢見てたかもしれないアル。身体が変アルヨ」
神楽がくったりと銀時の腕に頭を寄せる。
「ゴキの夢だろ?」
銀時は神楽を膝に乗せて背後から抱き寄せた。
あたたかな身体は確かに力が入っていない。
頬も微かに赤みを帯びている。
「ゴキが出た時エロいことしたからかもしれないネ」
「あ?いつもしてるじゃねーか」
「ウン。銀ちゃん変態天パエロ親父アルからな」
神楽は微笑むと銀時の腕に頬を寄せた。
「何だ神楽君はエロいことして欲しいのか。銀さんの診察が必要だなこれは」
神楽の唇を舐め、そっと舌を差し入れると、すぐに小さな舌が絡み付いてくる。
銀時は少しだけ戸惑いながらも神楽の舌を吸い、甘い唾液を飲み込んだ。
「ん…銀ちゃ…」
神楽の舌が柔らかく銀時の咥内を舐めまわし、ぴちゃぴちゃと音を立てながら舌
先を舐め上げる。
瞳は潤み、青い瞳がとろけそうな視線を向けている。乳房を押し付け、太腿を切
なげに擦り合わせて唇を吸う。大人の女の様に欲を見せる少女の身体を抱きしめ
ながら銀時は多少混乱していた。
なんだなんだ媚薬でも入ってたのか?
潤んだ瞳で見つめられ、柔らかな身体を押し付けられ、銀時の身体も既に反応し
ている。
「銀ちゃ…身体が熱いアル…苦しいヨ…」
神楽の太腿が銀時のものに当たり、擦れ合う。銀時の理性が静かに崩れ去る。
「わかったわかった。楽にしてやるから」
兎は性欲が強いって言うしな…。
銀時はぼんやりと考えながらパジャマの下に手を伸ばした。
「銀ちゃんっ!変アル!あっ…もっと触ってヨっ」
銀時の服を脱がせようと神楽がもがく。滑らかな白い肌が銀時の手に吸い付くよ
うに柔らかく弾む。
小さめの乳房も張っていて、一回り大きくなっているような感触だった。
「神楽。触って欲しいのか?」
ぷるぷると震える乳房を揉みしだきながら首筋を吸う。
パジャマを脱がせ、下着だけにさせると銀時も服を脱いだ。
「銀ちゃ…ぎゅってしてヨっ」
布団の中で絡まり合い、銀時の胸にしがみついて神楽が甘く高まった声を出す。
銀時は神楽を組み伏せしっかりと抱き寄せると、荒々しく唇を重ねた。
「んっんん…は…んっ…」
荒い息遣いと舌の絡み合う水音が響き渡る。
張り詰めた乳房の先端が男の指の間に挟まれ、一段と硬くなる。
神楽の秘部からは既にトロトロと愛液が滲み、下着を濡らしている。
重なった肌の感覚に少女が甘い声を上げ続ける。
「銀ちゃんっ私変ヨ!どうしたらいいアル!熱くてたまらないのヨ…」
唾液をこぼしながら神楽が喘ぐ。
銀時は桃色の乳首をきつく吸い上げ、太腿を撫で回した。
「あっ…おっぱいもっと触ってヨ!早くおっきくなりたいアル…」
「たくさんエロいことすれば育つから安心しろ」
「ん…本当アルカ?ちっとも大きくなってない気がするネ…」
柔らかな乳房を手で包み込み、揉みながら先端を交互に舐める。
「エロい神楽ちゃんにはお仕置きだな」
下着の上から軽く爪を立てて陰核を引っ掻く。
「ああぁんっ!銀ちゃんっ!」
下着をするすると脱がせ、両足を大きく開かせる。
陰部が神楽に見える様に足を持ち上げる。
「神楽ぁぐちょぐちょだぞ。何でこんなに濡らしてんの?」
ぬるぬると膣口を愛撫し、溢れる愛液を全体に塗り付けるように指を動かして笑う。
「ん…わからないアル…むずむずするアルヨ…」
「わからないのに濡らしてるなんて神楽は悪い子だな」
「銀ちゃんのせいヨ…」
「ああ。感じやすくなったなー。ほら舐められるところ見てろよ」
銀時は膣口を愛撫しながらツンと立ったクリトリスを舐め上げた。
「ああぁ…銀ちゃん…それ駄目ヨ…んっ…あっ!ああんっ…溶けちゃうアルっ…」
銀時の舌が敏感な部分を舐め回している様子を見ながら、神楽はぴくぴくと身体
を震わせた。
撫で回されている膣口からは絶え間無く愛液が流れ出ている。
銀時は浅く指を入れ、クリトリスをじゅるじゅると音を立てて吸い上げた。
「やぁっあっんん!やーヨ…やーヨっ!」
「やーヨじゃねーだろ。やめんぞ」
「やっ…やめちゃやーヨ…銀ちゃん…もっとしてヨ…駄目ヨ私…」
ぬぷぬぷと浅く入り込む指が愛液で濡れて光って見える。
神楽は全身に流れる快楽をもっと欲しいと感じていた。
銀時が欲しいということ以外何も考えられなくなっていた。
「指入れるところ見てろ」
ウンウンと頷く。
銀時の中指がゆっくりと挿入される。
「あっ…あっ…」
二本、三本と増やされる度に神楽の内側がきゅっと吸い付く。
「ここだろ。気持ち良いの」
指を折り曲げてざらついた肉を掻き回し、突き上げる。
「あっ銀ちゃんっ…気持ちイイヨっ…あっああっっ!」
クリトリスをしつこく舐めまわし、クチュクチュと指を抜き差しする。
「神楽ぁ。銀さんにどこ気持ち良くされてるか言ってみな」
「あっんんっ…!はぁっ…んっ…おまん…こっ…おまんこ気持ちイイのヨっ。
ああっ…銀ちゃ…もうイっちゃいそうアルっ…銀ちゃんの…銀ちゃんのっ入れてヨっ!」
「駄目だ。まだ入れてやんねー」
銀時はにたっと笑みを浮かべると舌先を小刻みに動かしてクリトリスを攻め立て
た。
太腿を撫でながら膣内を指で掻き回す。
「やあぁぁっんっ!そんなにしたら…駄目アルっ…あっああっ駄目ヨっイっちゃうヨっっ!」
ピンク色の陰核を硬く強張らせ、愛液を飛び散らせて神楽は絶頂に達した。
ぴくぴくと震える膣内から指を抜き取って神楽に見せる。
「銀さんの手びしょびしょだぞ」
にやにやと笑いながら濡れた指で乳首をつまむ。
「あっ…銀ちゃん入れてっ銀ちゃんのっ」
銀時の首に抱き着き、濡れた瞳で哀願する。
「自分で気持ち良いところに入れな」
銀時が布団に寝そべる。
「ほら乗れよ神楽」
神楽はこくこくと頷き、銀時のトランクスを脱がせ、そのまま上に跨がった。
「銀ちゃ…」
硬くそそり立つペニスを握り、そっと濡れた膣口に当て、腰を落としていく。
ヌチュヌチュと音を立てて陰茎を飲み込んでいく。
「あっ…銀ちゃん…あったかくて大きいヨ…」
「ちんこくわえ込んでエロいなぁ神楽ちゃんは。入ってるところまる見えだぞ」
「んっ…銀ちゃんっ…奧がね…気持ち良いヨ…」
銀時の手を掴み、神楽はゆるゆると腰を動かした。
神楽の中がぬるぬると収縮して銀時のものを締め付け、吸い上げる。
ずんと突き刺さる快楽に夢中になって、神楽は小さな尻を振った。
「ああぁ…はぁっ…ん…銀ちゃん…またイっちゃうアルっ…変アルっ…」
「ああ…何回でもイけや」
銀時も息を荒げながら神楽の腰を掴み、ずんと突き刺
す。指のはらで、ピンと立ったクリトリスを更に刺激する。
「あっ!ああぁんっ!」
内壁が小刻みに痙攣し、神楽が銀時に向かって倒れ込む。
「はぁ…んん…銀ちゃん…」
銀時は神楽の柔らかな尻を掴み、撫で回しながら更に下から突き上げる。
「銀ちゃ…気持ち良すぎて力入らないアル…」
小さな唇が寄せられる。
銀時は舌を突き出して神楽の唇を舐める。
舌を柔らかく絡め合いながら更に奥深く神楽を突き上げる。
「奥がイイのか?」
「ウン…ウン…」
銀時は挿入したまま神楽の身体を支え体制を変える。
枕を神楽の頭の下に入れ、舌を絡めながら更に深くペニスを突き立てる。
「銀ちゃっ…もう変になってしまうアルっ…」
「ああもっとイけよ」
ぱんぱんと音を立ててひたすら腰を打ち付ける。
神楽も腰を浮かして銀時に足を絡める。
「銀ちゃんっまたイっちゃいそうヨ…ねぇ一緒にイって…一緒にイってヨ銀ちゃんっ」
神楽が潤んだ大きな瞳で銀時を見つめて鳴く。
「ああ…神楽…出すぞ」
「ウン…銀ちゃんもイって…あっああぁっ銀ちゃんっ銀ちゃんっ」
銀時が何度か深く腰を打ち付け更に強く奥を突き上げて射精すると神楽も同時に
深い絶頂に達した。
頬を擦り合わせ、髪を撫でながら、神楽は何度も銀時の名を呼んだ。
「ねぇ銀ちゃん…」
銀時の着物を羽織った神楽が銀時の胸に頬を押し付ける。
ぐったりとしながら神楽を抱きしめる銀時を見上げてそっと囁く。
「なんだ」
「なんだかまだ身体が熱いアルっ!もう一回しようヨっ!」
「へ?まじでか…アレだ、もう少し待て…銀さん回復に時間が…」
「ヤーヨ!熱いのヨ!」
潤んだ瞳で見つめられて銀時はたじろぐ。
「もうあの風邪薬絶対飲ませねー」
薄く微笑むと銀時は立ち上がり坂本が送って来た精力剤を取りに行った。
「銀ちゃん!早く来てヨ!」
すっかり夜兎の本能を呼び覚まされた神楽が甘ったるい声で鳴き続ける。
「仕方ねぇな」
銀時は精力剤を飲み干すとぼりぼりと頭をかきながら神楽の元へ急いだ。