夕食を終えた後、新八を見送って銀時はまたふらふらと出かけて行った。
いつもは置いていかれて不機嫌になったり、たいして銀時に関心を示さなかったり、見たいテレビも無く
定春と遊んでいたりする神楽が、そわそわとしている。
定春は神楽の様子に首を傾げながらあくびをしていた。
神楽はひとりこそこそと押入れに向かう。
洋服を漁り、以前仕事で使ったメイド服セットを取り出した。
「やっぱり形から入るべきアル」
ひとりでウンウンと頷き、チャイナ服を脱いで着替え始める。
定春が寝ているソファーに置かれていた雑誌にはバレンタインデーの文字とチョコレートの写真が
載っていた。
この日のために、神楽は新八に頼みチョコレートの材料を買って貰っていた。
生クリームや苺も用意されている。バレンタイン特集の雑誌もスナックお登瀬から借りてきていた。
銀時が出かけたのも、長谷川に誘うようにと言っておいたからだ。
「苺チョコを作るアル!私はやるネ!」
メイド服に合わせて白いニーソックスを履き、最後にカチューシャをつける。エプロンのフリルを揺らしながら
神楽はひとり意気込み、両手を握った。
押入れに隠しておいた材料を持ち、台所に向かう。
チョコレートの溶かし方が書いてある雑誌を取りに居間へ向かうと、定春は寝ていた。
「定春おとなしくしてるアルよ。チョコ食べちゃ駄目アルよ」
神楽は雑誌を胸に抱き、台所へ駆けていった。
「よしまずはチョコを溶かして、苺を入れるアル。最後に生クリームを乗っけるアル!」
銀ちゃんのためにと神楽はひとり言をいいながらチョコレートを刻み始めた。
力加減がうまくいかず、そこら中にチョコが飛び散り始める。
チョコと苺と生クリーム。
当然自分も食べるつもりで多めに買ってある。
「なかなか面倒アルな…」
チョコと格闘しながら雑誌を横目で見る。
わかりにくい説明にため息をつく。
「きっとどうにかなるネ」
刻み終わった大量のチョコをボールに入れ、チョコがついた指をしゃぶった。
「時間がないアル!」
銀時が帰ってくるまでに作り終わらなければ意味がない。
12時を回り、時計は既に2月14日を指している。
大きな瞳をくるくるとさせながら雑誌に目を通す。
「…お湯につければいいアルな」
湯をわかし、ボールを鍋に入れ、かきまわし始めたころには、既に眠気が襲ってきていた。
こっくりこっくりと頭を揺らし、重たい瞼と戦う。
「ん…ちょっと休むアルかな…。まだ大丈夫ネきっと」
すとんと床に座り込み、背中を壁に寄せる。
「いい匂いアルなー」
チョコレートの甘い香りを吸い込んだ後、神楽はすうっと瞼を閉じた。
神楽が瞼を開いた時、万事屋は既に朝を迎えていた。
傍には定春が神楽を包み込むようにして寝ている。
「定春おはようアル…。ん…。あっ!大変アル!」
神楽の瞳がぱっちりと見開く。
慌てて鍋に駆け寄る。
すっかり固まってしまったチョコレートを見て、神楽はがっくりとうな垂れた。
「どうしよう。また始めからネ…」
慌ててチョコを刻み始め、ようやく鍋にかけたころに、ガラガラと音を立てて
玄関の扉が開かれた。
「おーい帰ったぞー」
神楽の瞳に涙が溜まっていく。
どうしよう。銀ちゃんにチョコレートあげられないネ
「なんだ居るじゃねーか。…なんでそんな格好してんだ」
「うわーん!!銀ちゃん…ごめんアル!」
メイド姿の神楽に抱きつかれ、銀時は困惑した顔で頭をかいた。
「何言ってんのお前」
「チョコが!できてないアル!」
涙をこぼして神楽が訴える。銀時は神楽の背中に手を回し、散らかった台所を
見渡してまた頭をかいた。長谷川がやけににやにやしていた理由がわかり銀時は息をつく。
「なんだよ。お前。バレンタインなんか知ってたのか」
「ばれんたいんでー楽しみにしてたアル!なのに寝てしまったネ…」
「あーそうだなー。そのまま食えばいいだろ」
「駄目アル!ちゃんと苺チョコ作らないといけないネ!」
神楽は銀時の服を涙で濡らし、頭を振り続ける。
銀時は眠そうな目をして神楽の頭を撫でると、しばらく黙った後、にたっと笑った。
「大丈夫だ。神楽。一緒に作ればいい」
「それじゃ駄目アル」
「いいから見とけ」
銀時は溶けかけたチョコレートを指に取り、口に含んだ。
「あっ!銀ちゃん何してるネ!!」
指を舐めながら銀時が笑いかける。神楽の肩を引き寄せ、唇を寄せる。
チョコレートの甘い香りが神楽の口内に広がる。
「ん…んん…」
チョコと唾液を混ぜながら銀時の舌が動き回る。神楽も舌をからませ、甘い味を飲み込んだ。
「な。そのまま食えばいい」
神楽の首筋に舌を這わせ、強く吸い上げる。
「銀ちゃんっ!」
メイド姿の神楽をきゅっと抱きしめると、銀時はエプロンの上から胸をまさぐり始める。
「お前なんでこんな格好してんの?気に入ってたのか?」
「気分的な問題ネ」
「そうか。ナースもいいがメイドもいいな」
柔らかな胸の先が固くなり始めている。銀時は爪を立ててエプロンの上から先端をひっかいた。
「やーヨ!銀ちゃん!」
「うるせーメイドだな。御主人様と呼べ」
「銀ちゃんもやっぱりそういうのが好きアルか?」
神楽に真剣な眼差しで見つめられ、銀時はたじろいだ。
「…まあ。嫌いではないな」
「わかったアル。御主人様」
神楽は銀時の背中に手を回し、素直に胸を弄らせる。銀時はにたっと笑みを浮かべると、
さらに胸の先端を擦りあげた。エプロンの上からでも硬くなった乳首の感触がわかる。
銀時が太腿に手を伸ばして擦りあげると神楽はぷるぷると身体を奮わせた。
神楽を床に押し倒し、メイド服のファスナーをそろそろと下ろして行く。
背中を撫で、首筋を吸い続けると神楽は仰け反った。
「ああっ!銀ちゃっ」
「御主人様だろ」
ブラジャーのホックをあっさりとはずし、両手で乳房をまさぐる。
既に硬くなった乳首をこすって同時につまみあげる。
「あああっ…んんっ…はあっ…」
メイド服をずらし、乳房をあらわにすると、銀時はチョコレートが入ったボールを手に取った。
床に寝転んだ神楽はじっと銀時を見ている。
ほんのりと染まった頬が欲を現しているようにも見える。
銀時はたっぷりとチョコを取り、白く透き通る少女の肌に塗っていく。
「ああっ!銀ちゃ…」
柔らかな胸にチョコレートが溶けていく。ぷっくりと膨れた乳首がチョコレート色に染まっていく。
「あっ…駄目ヨ…」
「うまそうなチョコだな。ほら。舐めろ」
銀時がチョコで汚れた指を神楽の口の中に入れる。神楽はおずおずと舌を出し、甘い指を舐めた。
銀時の舌が乳房に届く。甘ったるい香りが漂っている。
柔らかな肌と糖分を存分に味わい、甘い唾液をすする。
「んんっ!くすぐったいヨ!」
「すげーうまい」
乳房を揉みながら乳首に舌を這わし、吸い上げると、神楽は白い首筋を見せて仰け反った。
「あああっ…変な感じするヨ…」
神楽はびくびくと肩を震わせ、息を荒げながら銀時の髪をいじる。
男の舌がチョコレートで汚れた乳首を舐め上げ、吸い上げる度に、少女は無意識に腰を浮かしていた。
「銀ちゃ…ん…んっ…チョコ…おいしい…アルか?…はぁ…んっ…おっぱい…甘いアルか?」
「ああ」
銀時は短くうなずくと更に舌の動きを速める。
「ひゃっ…あ…んっ…」
既にしっとりと下着が湿っていることに気づいて恥ずかしさにまた頬を染める。
乳首を吸われる度に鋭い快楽が走リ抜け、神楽は切なげな声で鳴き続けた。
銀時の手が再び太腿を這い、すぐに神楽の敏感な部分に辿り付く。
下着が濡れているのを確かめ、そっと隙間から指を入れると、ぬるついた粘膜が絡みついた。
下着を素早く下ろし、濡れた秘部を撫で回す。
「あああんっ!んっ…銀ちゃっ…はあぁっ…ん」
スカートの中に頭を入れ、神楽の足を開かせると、すぐに銀時の舌が陰核を舐めまわす。
「やああああああっ!!駄目ヨっ!んんんっっ!ああっ…」
「すげークリ膨れてるぞ。エロいなあ神楽は」
唾液とチョコでべとついた胸を放り出し、白いニーソックスを履いた足を大きく広げたまま、神楽は
高い鳴き声をあげた。
スカートとエプロンに隠れた男の頭が小刻みに動く。突き出された舌でクリトリスを舐められ、
濡れた膣内に指を入れられる。神楽の甘い声が昼間の万事屋に響き渡る。
「銀ちゃっ!やーヨ!ああああああっ!そんなに舐めちゃっ!ああああっ!やーヨやーヨ!!」
「もっと舐めて欲しいんだろ。ぐちょぐちょじゃねーか」
強い快楽が神楽の身体中に広がっている。ぬちゅぬちゅと音を立てて動かされる指。
男の唾液と愛液が混ざっている水音。チョコレートの甘い香り。
メイド姿で昼間から交じり合っている淫靡さ。
いやらしいアル!!気持ちよくておかしいアル!!
神楽は胸の内で叫ぶ。きゅっと唇を結び、達してしまわないように手の平を握る。
「ここも甘くしねーと」
銀時の指がチョコレートにのびる。充血した陰核に塗りつけ、一気に吸い上げる。
「らめぇっ…ひゃああああああああっっっ!!!」
びくんびくんと痙攣する神楽の身体を支えながら、尚も銀時は陰核を吸い続け、愛液と混ざった
チョコレートを飲み込んだ。
「すげー甘いな」
ぴくぴくと震える膣口に指を這わすと、神楽はまた震える。
「銀ちゃ…私…もうイってしまったヨ。我慢してたのに」
神楽は上半身を起こすと銀時の膝に上気した頬を擦りつけた。
「悔しいアル」
神楽は白く柔らかく小さな手の平で銀時の腿を撫でている。
そのまま手の平は銀時の股間にたどり着き、硬く膨らんだものを撫で回した。
「私もチョコ食べるヨ。仕返しアル」
銀時は何も言わず、神楽の頭を撫でている。
ベルトを外し、トランクスをずり下げ、神楽の手が陰茎に触れる。
どくどくと波打つ血管を優しく撫で、全体が少女の両手に包み込まれる。
「無理すんなよ」
「何言ってるネ!私もう大人ヨ。見てるヨロシ」
チョコレートをたっぷりとペニスに塗りたくり、神楽は小さな舌を出して舐め始めた。
頭を動かして、全体を舐め上げるように唇を使う。
唇いっぱいに銀時のものを咥えて喉の奥に押し当てるようにすると、息苦しいのか
目に涙が溜まり始める。隙間から甘い唾液が零れ落ちる。
「ん…おいひいヨ…」
ずれ下がったメイド服から見える幼い乳房を銀時の足に押し付け、両足を床について、
腰を突き出している姿はなんともいやらしく見えた。
「そのまま食うなよ」
こくこくと頷く神楽の頭に手を乗せ、銀時は息を漏らした。
「神楽ちょっと吸ってみろ」
透き通った青い瞳が銀時を見上げる。
「あれだ。酢昆布しゃぶる感じだ」
神楽は再びこくこくと頷く。
じゅるじゅると音を立て、チョコレートと体液が混ざったものを吸い上げ、喉の
奥に流し込む。
「やべ。出る」
神楽の口内でチョコレートと精液が混ざる。銀時は息を漏らし、神楽の頭を撫で続ける。
口内に注がれる白濁を全て飲み込み、尿道口を吸い上げ、全体を舐め上げると
神楽はにっこりと笑った。
「銀ちゃんの甘いアル。私大人でしょ?」
「ああ。うまくなったな」
唇の周りについたチョコレートを舐め取りながらぱちぱちと長い睫毛を瞬かせる。
「おっぱいもあそこもベトベトアルよ。銀ちゃん」
「そうだな。もうこれ脱げよ」
神楽を膝に抱き寄せると銀時は黒いメイド服のファスナーを全て下ろし、するっと脱がせる。
ブラジャーと下着も脱がせ、エプロンだけはきちんと着せてやる。
「何するネ!!裸えぷろんカ!!裸えぷろんなのカ!!変態天パ!!」
「おいおい御主人様に向かって変態とはなんだ」
にたにたとにやつきながら銀時は神楽の尻を撫で回した。
「やーヨ!!お尻くすぐったいアルっ」
「やわらけーなー」
神楽の胸に顔を埋めると銀時は乳首をエプロンごと口に含んだ。
「銀ちゃんはやっぱり変態アルな…。私悲しいヨ」
顔を両手で隠し、頭をぶんぶんと振って神楽は泣きまねをする。
「御主人様と呼べって言ったろ?」
銀時は神楽を立たせ、流し台に手をつかせると、神楽の尻にチョコを塗り始めた。
「ほんとやわらけーなー」
「やああっっっ!!銀ちゃんっ!くすぐったいアルっ!!」
銀時の指が触れるたびに、神楽はびくびくと腰をしならせる。
柔らかなそこに銀時の舌が這うと、つま先を伸ばし、足を震わせて神楽は鳴いた。
膣の奥から愛液が流れ出てくる。太腿をつたっていく濡れた感触に、睫毛を震わせる。
「ああっお尻やーヨっ!やめて…ヨ…」
「べとべとだな。神楽ぁ」
「はぁ…んっ…あっ!ああああっ銀ちゃんっ!」
銀時のものが再び欲を取り戻して膨れ上がり、神楽の中にずぷずぷと入り込んでくる。
背後から急に挿入され、神楽は大声を上げた。
男の手はぷるぷると揺れる乳房に伸び、乳首を擦り上げ、揉み上げている。
耳たぶを噛まれ、中に舌を入れられ、神楽はぴくんと震える。
チョコレートの香りと愛液の甘酸っぱい匂いが混ざって、なんとも卑猥な香りがする。
「あああんっ!駄目ヨっ…はぁ…んっっ!!銀ちゃ…」
ずちゅずちゅと最奥を突かれ、銀時のものの形がくっきりとわかるほどに神楽の中は潤っている。
強い快楽がもたらされる度に、もっと欲しくなり、神楽は鳴き声をあげる。
「やああっ!銀ちゃ!!気持ちイイヨ!もっとしてヨ!」
「すげーまんこぬるぬるじゃねーの。はしたない格好でやられて興奮してんのか」
「ああっはあっんっ…!んっ!!銀ちゃんっ!銀ちゃんっ!」
「もっと気持ちよくなりたいだろー神楽ぁ。いやらしい声出しやがって」
銀時の指が乳首とクリトリスを同時に擦り上げた。
「ああああっっ!やあぁぁっ!!」
ぬるっとした愛液が出て行くのを感じて神楽はぴくんと身体をしならせる。
神楽の腰を掴み、銀時が強く腰を打ちつけ、ざらついた肉をなんども突き上げる。
収縮する柔らかな肉が銀時を包み込み、ぬるっと締め付ける。
「銀ちゃっ!また…イッちゃうアルっ!!ああああっ!銀ちゃんっ!!!」
「あ?もうイクのかよ」
神楽の腕を引き寄せ、頬に手をあて、唇を寄せ、甘い唾液を飲ませ合うと、銀時はさらに
一段と強く突き上げた。
「はあっんっんんっっ!!」
「ほらイけよ神楽」
「んっ…んんんっっ!!!」
銀時の舌を吸いながら、びくびくと腰を震わせ、愛液を吐き出して、神楽は深い絶頂に達した。
自分の内側で大きく波打つ銀時のペニスを感じて、神楽は柔らかな舌を絡ませ、また唾液を飲み込んだ。
「全く裸えぷろんなんて卑猥アル!!」
「メイドの格好してたのはお前だろうが」
「私のはエロい意味ではないアル!チョコレートを作るためネ!!」
「裸エプロンの方が案外上手く作れそうじゃね?」
「メイドさんに決まってるネ!!」
チャイナ服に着替えた神楽は、余ったチョコレートで苺をコーティングしている。
「はいっ!苺チョコアルよ!銀ちゃん!」
「熱っ!!お前冷まさなきゃ駄目だろうが!」
まだ熱いままのチョコレートを唇に押し当てられ、銀時が叫び声をあげる。
「まじでか。知らなかったネ!」
冷蔵庫に苺チョコを入れ、神楽はうな垂れた。
「生クリームはどうしたらふわふわになるアル?」
「…。後で俺が作ってやるから。…まてよ…生クリームか…」
「銀ちゃん何考えてるネ!変態もじゃもじゃ!」
「それより風呂入れ。べとべとだろ」
「べとべとなのは銀ちゃんも同じアル!」
銀時の胸に抱きつき、柔らかな頬を押し付けて神楽は笑った。
神楽の身体からまだチョコレートの香りがする。
本当に甘いなと呟いて銀時は神楽の白い頬を撫でた。