仕事の依頼も無い夕方、銀時はひとり居間のソファーに座り、目の前の郵便物を開封していた。  
早めの夕食を終え、新八は家に帰っていた。神楽は定春を連れて、買い物に出かけると言ったきり  
帰って来ない。  
「また変なおっさんが入ってんじゃねーだろーな」  
郵便物は坂本辰馬から送られてきたものだった。  
小型のダンボール箱を開き、添えてあった手紙を広げる。  
 
金時君へ  
どうやら君が同棲していると聞いたので  
よいものを送ります  
 
あやしげな瓶やら派手な色をしたどうやら大人の玩具らしきものが詰め込まれている。  
「あいつ何考えてんだ…。相変わらず名前間違えてるしよー」  
手紙を箱に入れ直し、媚薬や玩具を手にとって眺める。効き目抜群!と描かれたピンク色の  
酒が目にとまる。  
「お。苺味じゃねーか。これは糖分の変わりになるんじゃねーの…」  
神楽の髪の色と似たような色をした宇宙の媚薬入りの酒を手にとり、銀時は時計に目をやった。  
外はもう暗く、歌舞伎町のネオンが煌いている。  
 
あいつ、どこまで買い物でかけたんだよ。駄菓子屋はもう閉まってるはず…。  
 
銀時は頭を掻きながら再びダンボール箱を物色しはじめる。  
SMグッズにバイブ。ローター。ローション。  
一通りのものが揃っている。  
 
「あいつにこんなもの使えるはず無いだろ」  
神楽と肉体的な関係を持つようになったとはいえ、成長途中の少女に自分の欲望を全てぶつけることは  
できなかった。自分を誰より慕ってくる少女は宇宙一の戦闘能力を誇るはずなのに、白く柔らかな肌の  
前では何の意味をも持たない。それなのに。  
「なんで帰ってこないんだよ」  
髪を掻きむしる。テーブルの上に置いた、酒瓶に目がとまる。銀時は立ち上がると、台所に向かい、  
グラスを手に取った。  
「糖分が足りねー」  
神楽は帰ってこない。今日は随分とスリットが深いチャイナドレスを着ていた気がする。  
ノースリーブのドレスからは白い腕がすらりと伸びていた。  
銀時はソファーに腰をおろし、迷わず酒瓶の栓を抜いた。  
グラスにピンク色の酒が注がれる。一気に飲み干し、時計を見る。  
神楽が出かけてから既に何時間も過ぎていた。  
 
「ただいまヨー」  
神楽が帰ってきたのはそれから30分ほど後だった。  
「銀ちゃんただいまヨ」  
赤いチャイナドレスを着た神楽が居間に顔を見せる。銀時はソファーに腰掛けて頭を垂れていた。  
「銀ちゃん見てヨ。真選組の奴らからがっぽり占めてきたネ」  
「んあ」  
銀時が視線を神楽に向ける。  
冷めた瞳の色が変化していたが、神楽は気づかず、いつも通りに話し始める。  
「駄菓子屋に行ったらサディスト野郎とニコチン中毒がいたネ。屯所に行ったらお菓子たくさん  
あるって言うアルからかっぱらってきたヨ。ミントンにも勝ったヨ」  
頬を紅くさせながら興奮した様子で神楽が菓子の入った袋をテーブルに置く。  
「銀ちゃんも食べようアル。糖分ヨ」  
いつもはすぐに返って来る返事がない。神楽はようやく雰囲気の違った銀時に気づき、首をかしげ、  
顔を覗き込んだ。  
「どうしたネ」  
「…神楽。これ、辰馬のみやげだ。ジュースだから。飲め。うまいぞ」  
銀時が酒瓶を手に取り、グラスに注ぐ。ピンク色の液体から、甘ったるい苺の香りが広がる。  
 
「まじでか。苺の匂いするネ。おいしそうアル」  
素直にグラスを受け取り、神楽はごくごくと喉を鳴らしながら一気に飲み干した。銀時が頭を垂れたまま唇の端を上げる。  
「ん。甘いアルが。なんかちょっと苦いヨ。銀ちゃん…」  
「…お前さ、何か食わせてやるって言われたら…誰にでもついてくのか」  
「え?…何言ってるネ」  
「真選組の屯所なんて、男だらけのとこに肌ちらつかせて行ったのかよ」  
銀時の濁った目が神楽を見据える。ふらっと立ち上がり、神楽の細い手首を掴む。  
「ひゃ」  
神楽は反射的に逃げ出したが、すぐに両腕を掴まれ壁に押し付けられた。青い瞳が強張り、いっそう  
大きく見開かれる。  
「真っ白い太腿見せながらあいつらと遊んでたのか。え?」  
「銀ちゃ。どうしたネ。あ…!」  
銀時の手がスリットから太腿を強く撫で回し始める。  
「お前なあ。男は皆獣だってこと知らないのかよ…。お前自分がどれだけ男からいやらしい目線で見られてるか  
わかってねーんだな」  
「…やめて…ヨ。銀ちゃ…。恐い…ヨ」  
手首を振りほどこうとしても、恐怖に負けて力が入らない。声を震わせた神楽の瞳に、銀時の冷たく濁った  
目が映る。  
 
いつもの銀ちゃんどこ行ってしまったアルか…。  
 
「あ?そんなこと言って、もう濡らしてんじゃねーよ」  
「やああああああっっっ」  
下着をずらしあげ、一気に指が二本挿入される。  
媚薬が効いてきたのか、神楽のそこはしっとりと潤っていて、すぐに指を飲み込んでしまった。  
容赦なく指を突き立てる傍ら、銀時は片方の手でベルトをはずし、既に硬く反り立ったペニスを太腿に  
押し当てた。  
「お前、こんなことじゃすぐ男に食われちまうぞ。屯所でもまんこ濡らしてたんじゃねーの?」  
「や…やめてヨ。銀ちゃ。痛い…ヨ」  
神楽の瞳に溜まった涙が零れ落ちている。  
銀時の目から酷い怒りを感じて、神楽は震え上がっていた。  
こんなにも銀時を恐ろしいと思う時が来ることを、少女は想像などしていなかった。  
いつも優しく抱いてくれていた男が、自分を力でねじ伏せようとしている事実に、恐怖しか感じられなかった。  
 
「男はな、お前みたいなのにぶち込みたくなるのよ」  
銀時はそう耳元で囁き、ぬちゅっと音を立て膣から指を抜くと、一気にペニスを挿入した。  
「ああああ!こんなの。やーヨ。あ…ああああああああ!」  
神楽の頬が涙に濡れ、青い瞳が恐怖に歪むのを見て、銀時は更に攻め立てたい欲望にかられた。  
腰を動かし、白い首筋に歯を立て、舐め回し、強く吸い上げ、赤い跡をつける。  
宇宙産の媚薬には、精力を高め、欲望を開放させ、より強い快楽が得られるという効能があった。  
神楽の身体は媚薬に反応し、濡れていたが、まだ恐怖の感情が勝っていた。  
銀時の瞳には欲望の色しか見えない。神楽の背筋に冷たいものが湧き上がる。  
「やー…ヨ…。う…。銀ちゃ…。ん…。やめ…」  
壁に押し付けられ、立ったまま愛撫もされず、下着を穿いたまま犯され、神楽は恐怖と苦痛と  
鈍い快楽の中で泣きじゃくっていた。  
酒と媚薬に酔った重たい身体を突き上げられるたび、涙が滲み、泣き声が上がる。  
「ほらもっと鳴けよ」  
腰を掴まれ、パンパンと音が立つほどに突き立てられる。  
歯をくいしばっても唇から泣き声は止まらない。  
恐怖を感じているにも関わらず、神楽の膣からは濡れた音が絶えず聞こえてきている。  
うっすらと生えた柔らかな陰毛も愛液で濡れている。  
「う…やめ…て…ヨ…銀ちゃ…おね…がい…ヨ…。う…ひっ…」  
「そんなこと言って、あいつらにもちんぽ突っ込まれたかったんじゃねーの」  
ペニスを膣口ぎりぎりまで引き抜き、また深く突きいれる動作を繰り返しながら、銀時がにやにやと笑う。  
「ここひくひくしてんぞ」  
亀頭を膣口に擦りつけ、突きいれ、腰を押し付ける。  
神楽の瞳からまた、透き通った涙がこぼれる。  
 
「神楽。よく覚えとけ。男は皆獣なんだよ」  
神楽の両頬をぎゅっと片手で掴むと銀時が小さな唇に吸い付き、口内も舌で犯してゆく。  
苺の味がする、と神楽は思った。気がつけば銀時からも苺の香りが漂っていた。  
ぴちゃぴちゃと音を立て、舌を吸われ、舐められる。  
「ん…ん…ん!」  
舌を引き抜き、涙で濡れた頬を舐め上げると、銀時は神楽の右足を持ち上げ、更に激しく腰を動かした。  
「ほら、いっぱい出してやるからな」  
「や…!…やーヨ!あ…あっ!」  
神楽の細い腰に一層深く銀時のペニスが突き立てられる。  
少女の奥深くを自身で満たしていく快楽に震えながら、銀時は溜まった欲望を吐き出した。  
絡み合う粘膜から、白い粘液が滲み、神楽の足をつたって流れ落ちていく。  
「う…うぅ…」  
閉じられた神楽の瞳からまた涙がこぼれた。震える睫毛が涙に濡れて光を反射している。  
「あーまだ足りねー」  
神楽の中にペニスを入れたまま、銀時が一層低い声で呟いた。  
 
ぬちぬちと音を立てて銀時がゆっくりとペニスを抜くと、神楽は崩れ落ちるように床に座り込んだ。  
神楽は身体中に狂ったような熱が広がっているのを感じていた。銀時の精液と自らの体液  
で濡れた床を見て、頬が焼けそうに熱くなる。  
 
おかしいネ。身体が熱いアル。こんなの嫌なのにどうしてむずむずするネ…。  
 
塩辛い涙が唇に届く。  
下着を直そうとして足に手を伸ばすと、銀時に手首を引っ張られ、神楽はよろめいた。、  
「こっち来い」  
手を引かれ、ソファーに座らされる。銀時は酒瓶をつかみ、直接口をつけ、喉を鳴らしてピンク色の  
酒を飲んでいる。ずらされたトランクスからぬらぬらと光ったペニスが上を向いているのを見て、  
神楽は思わず唾液を飲み込んだ。射精したばかりの銀時のものはまだ衰えておらず、粘液で濡れていた。  
奥から熱いものが滲み、ソファーを濡らしたのを感じて、神楽はためらった。  
 
身体がおかしいアル…。  
 
下着を直して濡れた指を見つめていると、銀時が顔をのぞきこみ、欲望の消えていない目で神楽を見た。  
銀時は再び瓶に口をつけるとそのまま唇を神楽に押し当て、酒を注ぎ込んだ。  
「ん…んん」  
神楽が力なく注がれた酒を飲み込む。  
銀時は空になった酒瓶をテーブルに置き、ダンボール箱を物色し始めた。  
 
「お前が悪いんだぞ。こんな格好で夜遊びするからよー」  
「ひゃ!あ」  
銀時はそう囁くとチャイナドレスのホックをはずし、力任せに剥ぎ取ってゆく。  
「心配させてよー。…お仕置きだからな」  
いつの間にか銀時がSM用の縄を手にし、素早く神楽の両手を背中に回し、手首を縛り上げた。  
「や!やめてヨ!銀ちゃ!!」  
銀時がローターを二つ手に取って神楽を見る。  
少女の白く滑らかな肌が酷く震えている。  
頬は透明な涙で濡れ続けている。  
「お前もよくなってきたんじゃねーの」  
レースのついたブラジャーをくいっと持ち上げ桃色の乳首を摘む。  
「いやぁああ!」  
電流のような刺激が身体中に走り、白い肢体が跳ねる。  
銀時がブラジャーと乳首の間にローターを挟みこむ。  
「あ!…何アル…こ…れ…。あ!あっっ!」  
もう一つのローターをクリトリスに当たるようショーツの隙間に入れると、男がにやりと笑ってスイッチを入れた。  
「ひゃああああああ!!!」  
鋭い振動が神楽の敏感な部分を確実にとらえ、激しい刺激を与える。  
「やああ!や!嫌あああ!」  
神楽の唇から悲鳴があがる。びくびくと大きく震える肌が、ますます熱くなっていく。  
「神楽ぁ。舐めろや」  
縛られた腕に銀時の手が触れ、床に座るよう促される。  
よろめきながら神楽が床に膝をつくと、縄がほどかれた。  
「手も使え」  
体液で濡れたペニスを目の前に突き出され、神楽は銀時を見上げた。  
ローターの刺激が身体中を敏感にさせている。  
流れ出た愛液と精液でびしょ濡れになった下着に空気が触れた部分がひんやりとしている。  
「あ…あ…銀ちゃ…」  
神楽は快楽と恐怖に震え、銀時に許しを乞うような視線を向けた。  
「さっさと舐めろ」  
頭に手を置かれ、陰茎に手を添え、おずおずと舌を当てる。  
いつもは優しく誰よりも自分を大切にしてくれていた銀時がいない悲しみで、また涙が滲む  
 
「う…ぷふぅ…ん…」  
頭に置かれた大きな手が神楽の髪を撫でている。普段の銀時に戻ったのかと、舌を使いながら  
銀時を見上げたが、冷たい視線はそのままだった。  
「おい床がびちゃびちゃじゃねーかよ。いやらしいまんこだな」  
銀時の足が神楽の股を割り、ローターをより強く秘部に押し当てた。  
神楽の細い腰が浮きあがる。  
「やあぁああ!」  
桃色の唇からペニスが離れて跳ねる。  
瞳に涙を溜めながら、ぴくぴくと身体を震わせ、神楽は絶頂に達した。  
どろりと流れ出た熱い体液が、また太腿をつたう。  
びくびくと痙攣する身体に、容赦なく玩具が快楽を送り続ける。  
「誰がイっていいって言った?」  
頭を動かされ、ペニスを唇に押し当てられる。紅潮した頬にぬるい涙がつたう。  
「銀ちゃ…もう…許し…て…ヨ…」  
「駄目だ」  
喉の奥までペニスを入れられ、神楽がむせる。唾液を絡め、舌を這わせ、強く吸い上げる。  
手でしごき、唾液を含めてじゅぽじゅぽと音を立てながら舐めると、銀時は神楽の頭を押さえ、  
そのまま喉の奥に向けて勢いよく射精した。  
「…全部飲めよ」  
あたたかい精液が神楽の口いっぱいに広がる。  
ぴくぴくと痙攣する陰茎を咥えたまま必死で吸い上げる。  
唇の端からわずかにこぼれ出た精液を指でぬぐうと、涙と混ざった。  
ぬぽっと音を立てて銀時のものが神楽の唇から離れる。  
 
指をしゃぶり、銀時を見上げると、男はまた唇の端を上げて笑った。  
「なにこぼしてんの」  
「え…銀ちゃ…ごめ…」  
乳首を刺激していたローターを取られ、ブラジャーを剥ぎ取られる。  
ショーツも強い力で脱がされ、粘液にまみれたローターが落ちた。  
「お前どろどろじゃねーの。栓しとかねーとな」  
銀時がバイブのスイッチを入れ、神楽の膣口に押し当てる。  
うねうねと振動する玩具が神楽の中に入り込み、愛液が飛び散った。  
「あああ!や!やーヨ!!!んああああぁっ!」  
柔らかな肉襞をかき回され、激しい快楽が身体の中心から広がっていく。  
銀時の腕をつかみ、必死に哀願する。  
媚薬のせいで敏感になった身体は確実に快楽に溺れ始めていた。  
いやいやと首を振り続け、銀時の腕に縋り、腰をくねらせ、涙を流す。  
「なにが嫌なんだよ。こんだけよだれ垂らしといてよ」  
ぐちゅぐちゅと音を立て、銀時がバイブで神楽の奥を突く。  
「や!嫌ああ!あああ!銀ちゃ!」  
固く冷たい無機質なバイブの感触にもどかしさを感じる。  
快楽の熱が弾けそうになるのを、神楽は必死で押さえていた。  
銀時の胸に顔を押し付け、首を振り続ける。  
「やーヨ!やーヨ!!」  
「おいバイブと銀さんのとどっちがいいんだよ!」  
頬に手を添え、銀時が神楽の唇に食らいつく。銀時の舌が神楽の舌をからめ取る。  
乱暴な言葉とは違い、優しく包み込むような舌の動きに神楽が悶える。  
「ん!あ!銀ちゃんの!銀ちゃんのがいいヨ!」  
舌を離し、神楽が叫ぶ。電子音が止み、バイブが抜かれる。くたっと神楽がソファーに倒れこむ。  
乱れた呼吸を整えようとしても、熱く火照った身体は銀時を求めて、たらたらと蜜をこぼし続けていた。  
「お仕置きだって言ってんだろ。入れたかったら自分で入れろ。な」  
そそり立ったペニスに手を添えながら、ソファーに座った銀時が言う。  
銀時を求め続ける本能が、震える神楽の身体を動かす。  
 
欲しいアル…。私おかしいアル…。  
 
銀時の上に乗り、首に腕を回し、ゆっくりと腰を下ろして行く。  
すぐにずぷずぷと粘膜が絡み合う。  
快楽で溶けそうな身体に、更に熱い熱が広がる。  
絶え間なく流れ出る愛液が、銀時と神楽の身体を溶け合わせるように音を立てる。  
「あ!銀ちゃ!あああ!私…変になってしまうアル…!」  
「もっと腰使えよ」  
神楽の柔らかな尻と揺れる胸を揉みながら銀時が囁く。  
ずんずんと突き立てられ、愛液を吐き出しながら神楽が腰を動かす。  
「あああ!!駄目ヨ!なんか!変ヨ!」  
「すげー効き目だな」  
銀時が乳首を吸い上げると、濡れた肉襞がきゅっと収縮する。  
「んん!!あ!」  
神楽の腰を掴み、ずんと深く一突きすると、銀時はそのままペニスを引き抜いた。  
「あ!」  
ふいに律動を止められ、神楽が濡れた瞳を向ける。  
「欲しいなら、四つん這いになって尻突き出せ」  
「ん…銀ちゃ…ん…」  
こぼれた涙をぬぐいながら、床に這い、濡れぼそった秘部をあらわにする。  
「淫乱だな神楽は」  
「んん…あああっ!」  
ずぷっと突き刺されたペニスの感覚に神楽が鳴き声を上げる。  
「男は獣だってこと、わかったか?あ?」  
激しい音を立てながら銀時が神楽を容赦なく突き上げ、激しくかき回す。  
「ああ!!ああんっ!」  
言葉にならない快楽に神楽は涙を流し、鳴き続ける。  
「銀ちゃ!駄目ヨ!あ!あ!…ああっ!」  
神楽が首を振りながら、床にうな垂れる。  
中心からこれ以上ないほど強い快楽を感じて、神楽は意識を手放していた。  
銀時は直も神楽の中に硬く熱い欲望を突き入れ、白濁を注ぎ込んでいった。  
 
 
目が覚めると、身体が重く、頭に痛みを感じた銀時は、起き上がり爆発した頭をかいた。  
何やら酷く淫らな夢を見ていた気がする。  
普段は絶対にできないような酷いことを神楽にしてしまうリアルな夢を見たような気がする。  
定かでない記憶をたぐりよせようと、周囲を見渡し、青ざめる。  
布団の中にいたものの、隣には銀時の着物を被っただけの裸の神楽が寝ているし、肌には赤い跡が見えて  
いるし、何やら、酒の匂いに混じってあらゆる体液の香りがする。  
「…やっちゃったのか」  
転がる大人の玩具。投げ捨てられた神楽の服と下着。体液で汚れた床。散乱した酒瓶。  
襖に手を置き、居間を見渡すと、銀時は頭を抱えた。  
「ああ…やっちゃったな…おい」  
布団に戻り、寝息を立てている神楽の泣き濡らした頬に手を当てる。  
抱き寄せ、小さな肩に頭をうずめる。  
「ごめんな…」  
自分の腕の中にすっぽりと収まる少女の身体を撫でながら、小さな声で言う。  
背中に神楽の腕が触れる。  
「銀ちゃ」  
泣きすぎて幾分腫れた瞼を開き、神楽が銀時を見つめていた。  
「起きたのか。…神楽」  
「銀ちゃん。元に戻ったアルか?」  
「…ああ」  
「…私銀ちゃんに心配かけてたの知らなかったネ。ごめんアル…」  
「神楽…すまん。風呂で洗ってやるから。あ。でも男は皆獣だからな。本当だから」  
「よくわかったアルよ…」  
銀時が神楽を抱きあげ、風呂場へ歩いていく。  
 
本当に男は皆獣アルな…。  
 
銀時の肩に頬をこすりつけ、背中に手を回しながら、神楽はひとり胸の内で呟いた。  
 

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