封印の巫女についての話を聞いた雪は楓達に黙って旅にでた。
またも一人身で世間を渡る。昼間にはさほど感じぬ事も宿で一人布団に入ると途端に思い出される。
その寂しさを紛らわすため雪はいけない事だと知りつつも目をつぶり自らの胸に手を伸ばすのだった。
(この体を触るのは私ではなく……そういつも共にいた……)
そう考える事で少しでも寂しさを紛らわすためであった。
ゆっくりと揉み下した後、親指と人差し指は乳首をつまむ。すでに硬くなった乳首は触れるたびに敏感に反応した。そのうち己でも分かるほど息が乱れ始める。ぎゅっと、強くつまむと強烈な刺激が体中を走る。
「っ……っ!」
思わず声を出そうとしてしまった。隣室に聞こえてはいけないため声を殺す。しかし手は止める事ができずにいた。
(もっと……)
体からの刺激が足りない。そう感じた雪は片方の手を下腹部に伸ばし、小さな突起に触れる。途端、乳首を触れた以上の刺激があった。
「ぁ……っっ」
またも吐息を漏らす。なおも指先を軽く押さえつける。雷が背中を貫くような感覚を覚えた。
(いつも見ていた……大きな手……長い指)
愛しい者の指が自らに触れている。偽りだと分かっているのだが今はその偽りに浸っていたかった。
いつの間にか両手をつかい小さな突起をふれる。片手で小さな突起の皮をめくり、芽を外気に晒していた。
指は徐々に大胆さを増す。つまむと軽くねじり、持ち上げ強く刺激するのだ。