「ブーのバカ!!もう知らん!!」
そう言って悦子は俺から去っていった。そう悦子と俺は喧嘩をしたのだ。今までも
ふとした事で喧嘩はしていたが、こんな大きな喧嘩はめったにした事がない。
理由は些細な事だった。俺がボート部員のために買ってきたシュークリームを悦子が
1個多く食べてしまい俺の分が無くなってしまったのが原因だ。ほんとに子供らしい
事で喧嘩してしまうなんてみっともない。しかし、俺のこずかいはたいて買ってきた
シュークリームを食べられるなんて…しかも悦子に…「所詮あと1個のシュークリーム
はブーのやったんやろ?あとから自分で買えばええやん。」とふざけた事を言ってくる。
その言葉にブチッときて頭を叩いてしまった。叩いてしまった後悦子がさっきの言葉を
言い残し教室から出ていった。
「ほんまに食い意地張りすぎや!失礼にも程がある!」
放課後の誰もいない教室だったので、思いっきり叫んでやった。
「悦子のバカやろ〜!!お前のような女、将来誰も嫁にもらってくれへんぞ〜!」
外に向かって叫ぶのは恥ずかしいから教室にしたのだ教室でもなんか恥ずかしいが
外に向かってよりはマシだ。ただし廊下には聞こえているかもしれん。廊下に誰か
歩いてたら恥ずかしいなぁと思っていたら……
「どうしたん?関野君?何かあったん?」
その声の主は矢野だった。
「もしかして…聞こえてたんか?」
恥ずかしい!!こんな事を矢野に聞かれていたなんてみっともない!!
「廊下中に響き渡ってたんよ。悦ねぇと喧嘩でもしたん?」
「まぁな……それより矢野はどうして教室に?部活には行かへんの?」
「部活には行くけん。教科書取りにきたんよ。家帰ったら勉強しよう思うて。」
「矢野はしっかり者やのう。悦子と違って。」
「悦ねぇとは何があったん?教えてくれへん?」
俺は矢野を椅子に座らせて向き合う形で喧嘩の詳細を話した。話しているうちに
悦子への愚痴が自然と口から出ていた。普段から悦子を見ているから悦子の悪い
所も出てしまうものである。悪い所に比べ良い所が多い悦子だが。とにかく愚痴
りまくっていた。
矢野は真剣に聞いてくれていた。
「悦ねぇは食いしん坊やからしかたないんよ。よく私もおやつ勝ってに食べられるし。」
などと愚痴りまくってた俺をなだめてくれた。
悦子とこのまま気まずい訳にはいかないので部活に行って謝る事にした。行こうとすると
矢野が俺を引き止めた。どうやら数学の宿題が分からないらしく教えてほしいとの事だった。
部活まで時間があったので教えることにした。
教えていると矢野が突然こう言った。
「悦ねぇの事好きなん?」
突然の質問に驚いた。
「ちょっ…いきなりどうして!?」
「なんとなく聞いてみたんよ。好きなのかなぁ思うて。」
とっさに出た答えはこうだった。
「悦子の事はただの幼馴染や。あんな女、女として見れへんわ。」
すると突然矢野が立ちあがった。
「そうなん?ほんなら私の事は女として見れる?」
と言い、唇に軽くキスをしてきた。
「なにしとんねん!びっくりするやろ!!」
ファーストキスを矢野に奪われた。なんともいえない感覚が体中をよぎっている。
「私、まだ関野君の事好きなんよ!!」
矢野は俺を床に押し倒し、再びキスをしてきた。
矢野は1度俺に告白をしてきたが矢野の事は恋愛対象として見れなかったから振ったのだ。
初めて告白してきた相手が矢野、ファーストキスを奪ってきたのも矢野。
結構積極的な女なんやと思った。でも矢野が軽い女だとは思わない。
しっかり者でイザとなると頼りになる女だと思う。しかも清純で矢野は結構男子の間でモテている方だ。
いったん唇を離してきた。
「関野君の事諦め切れないんよ!!誰にも奪われたくないんよ!!特に悦ねぇに!!」
悦子にそうとう嫉妬しているようだ。俺と悦子はただの幼馴染……なんだが。
再び押し倒されたままキスをされる。今度は舌を入れてきた。
舌を入れてきたものの、慣れていないのかぎこちない。
俺も舌を入れられてきたのは初めてだからかもしれないが……。
慣れてきた所でまた唇を離してきて立ち上がった。
よかった。これでもう終わりか。と安心していたのもつかの間で、教室のドアの鍵を閉め始めた。
「これで誰にも邪魔はされへんよ。」
いつもの矢野ではない。嫉妬で頭が狂っているのだろうか。なんだか怖い…
「あ…矢野…今からなにするん…?」
「……決まっとるやないの…さっきの…続きよ…」
「こんな質問あれだけど…矢野はキス…以上の事したことあるんか?」
「…ないんよ…ましてやキスも初めてや…。」
やっぱりそうだった…誰とも付き合った事ないって聞いた事があるし。
「こんな事してあとで後悔しても俺知らへんぞ。」
「後悔なんかしてん!!何もかも関野君にあげたいんよ!!」
「ま…まて!!矢野!!もうこんな事すんな!!」
矢野は本気らしい…自分のブラウスに手をかけた。そしてブラジャーまで外して……
胸を露出させ俺の手を胸に持ってきた。
「触ってもええよ…関野君の好きにして…」
思わず胸から手を離してしまった。
しかし矢野は再び胸を手に持っていった。
「もうやめろって……!!俺は矢野の事抱けへんぞ!!」
「そうなんや……でも関野君も男やもんねぇ……」
矢野の目線が俺の下半身へといった。
下半身がもの凄い勢いで膨らんでいた。やはり女の生の胸を見たからか…
「もう好きにして…」
その言葉をきに俺の抑えられた欲望が一気に溢れ出た。
何だか悦子に申し訳ない気がしたが、矢野の胸をむさぼった。
初めて触る胸はとても柔らかい。柔らかすぎる。
その間矢野の顔を見る。とても真っ赤で下を向いていた。
胸を十分揉んだあと、乳房を口に含めた。
どうすればいいのか良く分からなかったから舐めたり吸ったりした。
「あっ…関野君…あぁ…」
初めて聞く女のいやらしい声…ますます興奮してくる…
矢野のスカートに手をかける。パンティの上から秘部のある部分を探す。
多分ここだろう。凄く湿っている。
「ここが女の一番感じる所なんか?」
そこを擦りながら尋ねた。
「多分…そうや…私にもよう分からん…」
パンティを下ろし秘部を舐め始めた。
「あぁ!あっあっあっ!んあぁ!!」
突起の部分を丁寧に舐める。やはりここが感じるんか…
突起から口を離しその部分を指で擦ったり弾いたりする。
「ああんっああっぁあっ……!!もう…やめっ!!」
イキそうになっているみたいだ。擦っている指を早く動かす。
「あああぁぁ…!!やぁ!!あぁん!!」
喘ぎが強くなる。もうイッたかなと思い指を離した。
矢野は相変わらず顔が真っ赤で息を荒げていた。
お互いの間に沈黙が走る。矢野はさっきから下を向いたままだ。
俺もどうすればいいのか分からない。
とりあえず、ベルトを外してズボンを下ろしてみた。
矢野がびっくりした様に正面を見た。
下半身を露にする。女の前でだと、とても恥ずかしい。
「俺の…舐めてくれへんか?」
恐る恐る俺のを口に入れた。
口の中はとても暖かい。舌がものを舐める感覚がとてもよい。
しかし、こういう事をするのが初めてだからぎこちない。
少し気持ちいい感じもするが、あまり気持ちよくない。
矢野は口から俺のものを離す。
「関野君…どこ舐めればいいのか分からん…」
いきなりこういう事をさせたからやはり分からないだろう。
とりあえず自分が気持ちいいと思った場所を指で指しながら教えた。
俺が指した所を舐め始めた。一生懸命舐めていて可愛らしい。
舌を上手につかってくる。気持ち良すぎる。
「あっ!矢野もうええよ。」
イキそうになり、口の中に出す所だった。
「気持ち良かった?」
矢野が上目遣いで俺を見ながら言う。
「うん。気持ち良かったよ。こういう事何気に上手いんだな。」
矢野の顔が赤くなった。
そろそろ矢野の中に入れてみたいと思ったので矢野を押し倒した。
「ええか……?」
「ええよ……」
足を左右に開く。
穴を確認する。こんな小さい穴の中に入るのだろうかと思う。
「入れるぞ…」
矢野は黙って頷いた。
ゆっくり押し当てていく。凄く狭い。
「いたっ!!痛い!!痛い!!」
とても痛そうにして眉間にしわを寄せて涙目になっている。
まだ先のほうしか入れてないのにそんなに痛いのだろうか。
とりあえずキスをしてみた。
舌を絡ませてみる。舌を絡ませながら入れていくのはとても興奮する。
きついけど段々奥へと進んでいく。
矢野の表情はさっきより落ち着いてきたようだ。
奥に到着する。
「ゆっくり動かしていくからな…痛くて我慢できない時は言うんやぞ。」
矢野は笑顔で黙って頷く。
ゆっくりと動かしていく。
「あっ……あぁぁ…ぁん」
少し表情が歪んでいるようにも見えるが気持ちよくなってきたようだ。
「関野君…もっと動かしてええよ…」
「ええんか…もっと矢野を気持ちよくさせたるからな…」
矢野の一言を気に俺はペースを速めていった。
「あぁぁ!!あっ!あっ!あぁ!!!」
興奮する喘ぎだ。俺は何度も何度も突いた。
「あぁん!!あぁ!!んあぁっ!!関…野君…!!」
「矢野……!!矢野……!!」
矢野からものを引き抜くと矢野の太ももに精液が飛び散った。
拭くものがなく困っていると矢野がティッシュを差し伸べてくれた。
「すまんなぁ。」
俺は自分の精液をふき取ったあと、矢野にキスをする。
舌はいれずに唇を押し当てるだけの軽いキス。
唇を離すと矢野が謝ってきた。
「すまんなぁ…こんな事誘ってしもうて…もう絶対せぇへんから!!」
「矢野…俺が初体験で本当に良かったって思っとるん?」
「うん…思っとるよ。一番好きな人とって決めてたもん!」
「そうか…」
好きではない人と初体験をしてしまった訳だが相手に自分が初めてで良かった
と言われるとなんだか嬉しいものだ。
その後、矢野と俺は着替えて部活に行こうとしていた。
「関野君。悦ねぇとちゃんと仲直りするんよ!!」
「おう…出来たらな…」
「出来たらじゃないやろ!あと、悦ねぇの事大切にするんよ!」
「ちょっ…俺は別に好きとかそうゆう気持ちはないぞ!!」
何故か顔が真っ赤になる。何故だろう。
「顔真っ赤やで!じゃあお先に〜」
矢野は教室を出て部活に行った。
俺も素直にならんといけないなぁと思いながら教室をでた。
部活中は悦子の顔を見ても目を逸らしてきたりして謝れたりする状態ではなかった。
部活が終わったあとも悦子は誰よりも早く先に帰ってしまいもう無理だなぁと思った。
家に着いてゆっくりしているとチャイムがなった。
出てみると悦子だった。
「どうしたん?こんな時間に。」
「さっきはすまん。謝ろう思ったけど謝りにくくて…」
「…………」
「シュークリームではないけどこれ代わりに持ってきたんよ。」
「悦子……」
「本当にごめんな。」
俺は悦子を抱きしめた。
「っブー…!どうしたんよいきなり!!」
「俺も叩いてしまってごめん…許してや…」
「お互い様やね…」
無意識に悦子を抱いてしまっていた。
悦子をこのままずっと抱きしめていたい。
俺は悦子の事好きなのかもしれんなぁと思った。