「なぁ、クリスマスパーティーせぇへん?」  
ツマラナイ陸トレが終わった24日の昼、急にダッコがそう言い出した。  
「クリスマスパーティー?」  
「うん、そうや。クリスマスパーティー。なぁ、これからせぇへん?」  
「私無理や・・・家でパーティーする準備せなかんのよ。料理作ったり、ケーキ作ったり、私の仕事なんよ」  
ヒメは無理だと言った。ヒメの家庭事情からいって、仕方がないことだと思う。  
「イモッチは?」  
「あー、無理やわぁ。なんや知らんけどうち、毎年24日にお墓参り行くことになっとるんよ」  
イモッチの“お墓参り”という理由の意味がよくわからない。けれど、なんとなく彼女らしい。  
「・・・悦ねぇは?」  
「私も今日は無理や・・・お姉ちゃん帰ってきとるからってお父さんがはりきっとるんよ、パーティーするって。 
抜けたら何言われるか・・・明日ならええんけど」  
ダッコの顔がしゅんとなっていくのがよくわかる。こんな当日に言い出しても、パーティーなんて開けるわ  
けがない。  
「・・・じゃあ、リーは?リーも予定あるん?」  
最後にすがるように私に尋ねてきた。  
「私は予定なんもないけど・・・2人でパーティーしてもつまらんやろ?」  
急にダッコの顔がぱぁっと明るくなった。  
「つまらんことない!しようやパーティー!!」  
満面の笑みで、しよ?な?ダメ?と聞いてくるダッコ。少し私はたじろいでしまった。  
「う・・・そんなにしたいんならええよ」  
やったーと、嬉しそうにぴょんぴょん跳ねるダッコ。こんなキャラだったっけか。  
ともかく、今日は女2人でクリスマスパーティーをすることになった。  
 
「ゴメンなぁ、2人で楽しんでやー。バイバイ」  
悦ねぇたちと別れて、ダッコの家へと向かう。  
「なぁ、ケーキ作ろか?」  
「ケーキ?」  
今はまだ昼の4時。時間はたっぷりある。  
「クリスマスって言ったらやっぱりケーキがなきゃ」  
自分自身納得するように言うダッコが、少しおかしかった。  
「ケーキは作るとして、他はどうする?」  
ぴたっと、ダッコの動きが止まった。  
「・・・リー、料理できる?」  
「できん」  
「どうしよか・・・」  
「ダッコは作れんの?」  
「作れん。お菓子ならなんとか」  
ダメだ。  
「んー・・・リー、ピザとチキンどっちがええ?」  
「なんで?」  
「買おう」  
そういうことになった。  
 
ケーキの材料の入った袋を手に、ダッコの家へと入る。  
「大き・・・」  
話には聞いていたけれど、やっぱりダッコの家は大きかった。  
「はよ入りー」  
「おじゃましまーす」  
高そうな飾り物が玄関に飾ってある。  
「なぁ、今日親は?」  
笑っていたダッコの顔が固まった。  
もしかして、私は聞いてはいけないことを聞いてしまったのだろうか。  
「今日は・・・多分愛人とおるわ。家には帰ってこん」  
無理やり笑顔を作るダッコ。聞いてしまって、少し後悔した。  
「それじゃ今日はずっと家に一人なん?」  
「そうやな。でもここんとこ毎年だけん、慣れたわ」  
毎年、クリスマスは一人で。  
だからパーティーをしようなんて言い出したのだろうか。  
「ダッコもか。私も今日は一人よ。親が2人とも出張だけん」  
そう、今日は私も一人。だから予定なんてあるわけないし、実際今日は勉強でもして過ごそうと思っていた。  
「そんならリー、うち泊まってかへん?」  
泊まり?突然言われて、少し困惑した。  
答えずにいると、ダッコが私の肩に手を置いて、顔を覗き込んできた。  
「なぁ、泊まってってや。クリスマスイブに一人はさみしいやん」  
真剣な目で見つめられて、断りきれない。  
「う・・・ん。別にええよ」  
そう言うとダッコはまた満面の笑みを浮かべた。  
「よし、なら早速ケーキ作ろかぁ!」  
ダッコに手を引っ張られ、台所へと向かった。  
 
パーティーは、なんだか妙なテンションのまま終わった。  
サンタクロースの格好をしたピザの配達の人にダッコはちょっかいかけて遊んでいたし、私は私でケーキ  
をひっくり返した。まだ一切れだけだったのが救いだけれど。  
居間を片付けて、ダッコの部屋へと向かった。ダッコの部屋は予想通り、広かった。  
「あー、おもしろかったなぁ」  
「うん、女2人ってどんなんって思ったけど、意外に楽しかったわ」  
意外に楽しかった、そう本気で思った。  
女2人のパーティーはあまりおもしろそうじゃないと思った。  
しかも、ダッコのことは昔はとても嫌いだった。今でこそ仲はいいけれども、過去に嫌っていたのは事実。  
どこかに後ろめたいような気持ちだって少しだけある。  
「はい、私のジャージやけど。大きめのだからリーでも大丈夫やと思うわ」  
「ありがと」  
時計を見ると、もう夜中の1時。一体何時間パーティーしていたのだろう。  
ダッコは、引き出しを開けてなにやら楽しそうに何かを選んでいる。  
「なぁリー、キラキラか海、どっちがええ?」  
キラキラ?海?意味がわからない。  
「なんのこと?」  
2つのボールのようなものをダッコは差し出してきた。  
「これ、バスボム。入浴剤や。海みたいなやつと、キラキラした星みたいなやつ。どっち入れたい?」  
水色のやつと、ラメがキラキラしたやつ。どっちにしよう。  
「海・・・かな」  
「なら海にしよかっ」  
海みたいな入浴剤。一体どんなものだろう。  
「なぁ、一緒に入らん?」  
「一緒に?」  
「だってバスボムは入れるときが一番楽しいんよ?1コしかないんやったら一緒に入るしかないやない」  
「なら一緒に入ろかぁ」  
借りたジャージを持って、階段を降りた。  
 
脱衣場で制服を脱いでいるとき、なぜかすごくどきどきした。  
合宿したときに一緒に銭湯にだって行ったのに。  
広いところならそうでもないけれど、他にも人がいるのならそうでもないけれど、2人はなんだか恥ずかしい。  
私はそう思っていたけれど、ダッコはそうでもないみたいだった。ためらいもせずに脱いでいく。  
「はよ入ってきぃな」  
そう言うと、先に中に入っていった。  
制服をきちんとたたむ。しわになったら明日困る。  
すっかり脱いで中にはいると、ダッコは湯船に浸かってバスボムを手でいじくりまわしていた。  
桶で体を流して、湯船に浸かる。  
ダッコの家のお風呂は、2人入っても全然大丈夫なくらいな大きさだった。  
「いれるよ?」  
ダッコはそれを落とそうとした。けれど、落とさなかった。  
「やっぱリーがやり」  
そう言って、バスボムを手渡してきた。  
「いいの?」  
「うん、リーがしぃ」  
水色のボールをお湯に落とすと、しゅわしゅわしながら水色が広がっていった。  
潮の匂い。  
「これ、本当に海みたいやなぁ」  
「なぁ。ボートこぎたくなるわ」  
Catch,Oar!  
そうやって、また前みたいに遊んだ。だけど途中から水掛遊びになった。  
髪を洗おうと湯船から出ようとすると後ろから急にお尻の割れ目の辺りもなでられた。  
「きゃっ・・・何すんのダッコー」  
「あははっ」  
笑うだけ。こういういたずらは何度もされてきた。さすがに慣れてきた。  
気にせず、髪を洗うことにした。  
 
お風呂から出て、先に髪の毛を乾かさせてもらって、ベッドの隣に布団を敷いて。  
ゴロゴロしていた。ダッコの家は初めてだったけれど、なぜかくつろげた。ダッコの部屋はいつものダッコ  
から容易に想像できた通りだったし、布団の上に敷いてくれた毛布がすごく気持ちよかったから。  
ドライヤーを終えたダッコが、私の上に乗っかってきた。  
「リー、なんか話しようやぁ」  
甘える彼女はの胸が背中に当たる。柔らかくて気持ちいいなぁと思った。  
「ちょっダッコ、苦しいわ」  
ごろんと私の横に寝転がると、ギュッと抱きしめてきた。  
「リーはあったかいなぁ」  
私は湯たんぽ代わりか、と思ったけれど暖かかったからまあいいやと思った。  
やっぱりダッコの胸は柔らかくて気持ちいい。胸だけでなく、ダッコは全体的に柔らかくて気持ちいい。  
しっかり筋肉もついているのに、どこか女らしさを残したダッコ。  
こんなクリスマスイブもいいもんだ。  
「ダッコ、ブラしとらんの?」  
当たる胸がやけに柔らかくて、聞いてみた。手をダッコのスウェットの中に入れて、背中を触る。  
やっぱりしていない。  
「ちょっと、りー、冷たいー」  
仕返しとばかりに直に背中を触られる。冷たい。  
「冷たいやないの」  
「リーこそ、冷たいやないの」  
目が合うと、私とダッコは思わず吹き出した。  
「とりあえず布団かぶらん?」  
「うん」  
 
掛け布団をかけると、あったかくなった。  
ギュッとしがみついてくるダッコは、子どもみたいだった。  
ただ、変なことばかりしてくるけれど。  
今も私の着ているトレーナーをめくりあげようと必死だ。  
「ちょっとー、ダッコエロいよ?」  
「知ってる」  
笑顔で言われると、どうしようもない。結局まくられてしまった。  
「リーのブラ、かわええな」  
「そりゃどうも」  
「なんでリーはブラして寝るん?」  
「なんでやろなぁ」  
「寝るときはブラしないほうがなぁ、胸おっきくなるんよ?」  
「そうなん?」  
「うん」  
今度から外して寝よう。  
そんなことを思っていると、ダッコの手が私の胸をつかんできた。  
「きゃっ、なにするん」  
「私がリーの胸おっきくしたるー」  
そう言うとダッコはぐにぐにもみしだき始めた。  
痛いような、こしょぐったいような。  
「ダッコのエロ!」  
「私ははっきりエロや。リーはむっつりエロや。な?」  
わけわからないことを言いながら。気がつくと、ブラもずりあげられて直にされている。  
されっぱなしというのはなんだか癪に障る。  
私は手を伸ばしてダッコのズボンの中に突っ込むと、お尻の割れ目をなぞってやった。  
「ひゃぁっ・・・リーのエロ!」  
「お互い様やっ」  
むーっとした顔をしていたダッコは、何かひらめいたようにニヤっと笑った。  
と、急に乳首をぺろっと舐められた。  
「ひっ・・・」  
「あー、リー感じたんやろぉ?リーのエロー」  
そう言うとまた吸い付かれた。こしょっぐたいような、気持ちいいような、何ともいえない感触。  
「ママって、大変なんやろなぁ。赤ちゃんにおっぱいあげるとき」  
指で乳首を弾きながらダッコが言った。  
「そうやなぁ。私なんて今のちょっとだけでもおかしくなりそうやったのに」  
「あ、やっぱ感じてたんや」  
ニヤニヤ笑ってくるダッコ。ちょっとむかつく。  
「そんなに言うんならダッコもやってみぃ」  
そう言うと私はダッコのスウェットをまくりあげた。  
 
「絶対ダッコだって感じるんだから!」  
「どうかなぁ」  
余裕綽綽のダッコの乳首に吸い付いてやった。  
だけど、声は聞こえてこない。  
「リー?全然感じんのやけどー?」  
ちょっとクヤシイ。一生懸命舌で弾いたり、いじくったりしたけれど、ダッコは声を上げない。  
このままじゃ引き下がれない。  
私はダッコのスウェットの中に手をいれ、下着の上から突起をひっかいてやった。  
「やぁっん・・・リー!」  
「感じた?」  
「それはルール違反やろぉ」  
「ルールってなんやろなぁ」  
「うわっ。リーがそういうつもりなら私だって」  
ジャージを脱がされる。ダッコの手が、下着の中へと滑り込む。  
「ちょっ、ダッコ、それはあかんて!」  
「感じさせたほうが勝ちなんやろ?ルールなんてないわ」  
ダッコの指が割れ目を這う。声を出してしまわぬようがんばった。けれど、ぬるぬるしたものが出てくる。  
「へへっ、濡れてきとる。感じとるんやろぉ」  
ダッコはそのぬるぬるを上手に使って指を滑らしてくる。正直、気持ちいい。  
「やっあ・・・わかったから・・・んっ」  
ダッコが下着から手を抜いたのを見計らって、今度は私がダッコの下着の中へ手を入れてやった。  
「あっ・・・リーもする気か」  
「負けてられん」  
突起を指で擦ってやると、ダッコもいっぱいぬるぬるを出してきた。  
そのぬるぬるを割れ目にそって広げる。ぬるぬるは潤滑油の役割を果たしてくれる。  
にゅるっと、ダッコの中に指が入った。  
「あぁ・・・りぃー・・・」  
ぬるぬるが、溢れてくる。  
突起をいじって、中に指を突っ込んで。  
ダッコは感じているようで。  
調子に乗った私は耳を舐めてやったり、いろいろしてやった。  
ダッコは感じている。絶対に。  
ちょっと満足した。  
 
いじったりいじり返されたりしているうちに眠ってしまっていた。  
気づくと朝で、ダッコが隣に寝ていて、2人ともほぼ裸で。  
まだ眠かったから、ダッコを抱きしめてもう一度寝た。  
肌がすべすべしていて気持ちよかった。  
 
次に目が覚めると、ダッコは隣にいなかった。  
「リー、おはよー」  
ダッコはベッドの上で本を読んでいた。  
ボーっとしながら枕元を見ると、リボンをかけられた袋が置いてある。  
「リーはいい子だったからサンタさん来たみたいよ」  
サンタさん?  
しゅるっとリボンをほどき、袋を開ける。  
中から、バスボムがいくつか出てきた。昨日使わなかったキラキラしたやつもある。  
「ダッコ・・・?」  
「サンタさんがくれたんや。家で使いー」  
微笑むダッコ。ダッコがこんなことしてくれたんか。  
「サンタさんありがとうなぁ」  
嬉しかった。  
「そうや、私ダッコにってサンタさんから預かってるもんあるんよ」  
私のカバンを開け、ポーチを出す。  
そして中か封を開けていない飾りのついたヘアゴムを取り出した。  
「これ、サンタさんから」  
手渡してやると、ダッコはしばらくそれを眺めていた。  
「これ、リーがいっつもしとるやつの色違い?」  
よく覚えてたなぁと思った。  
「そうや。これ買ったときに店にサンタさんがおってなぁ、これをダッコにって渡されたんよ」  
「サンタさんありがとうなぁ」  
 
なんだかよくわからないクリスマスだったけれど、すごく楽しかった。  
来年はみんなでクリスマスできるといいなぁと思った。  
 

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