最近、力哉君を見て、力哉君の声を聞いてるだけで体が火照る。  
時には息が荒くなることもあるぐらいだ。そして決まって、乳首が固くなり  
ショーツがヴァギナからあふれる愛液で濡れてくる。  
家で寝る時も、彼との性交を想像しながら自分の体を慰める日々が続く。  
自分はようやく気付いた。彼を、もっと完全に自分のものにしたい。  
 
6年生になった。既に力哉君とはデートもするぐらいに付き合い始めている。  
大魔界の事件の後、私は自分の気持ちに気付いた。力哉君が好きなんだと。  
だから私は力哉君に告白した。OKだった。凄くうれしくて涙が出た。ゴクア  
ークとの最終決戦を終えた時以来のうれし泣きだった。やがてはデートもす  
るようになった。ファーストキスもついにしてしまった。以来、時々彼と唇  
を重ねる。けど、もうそれだけじゃ我慢できなくなっていた。  
 
6年生になった時、問題が起きた。転入生だ。それだけならま良かった。はずだった。  
けど、その子は女の子だった。さらに力哉君に好意を持ってるらしく。最近けっこう  
力哉君に接近している。あろうことか彼のすぐそばの席になった。その時もう一つ気  
付いたことがあった。なぜだろう。既に力哉君は私の恋人になっているのに。もう何  
も心配ないはずなのに。苛立ちを感じた。彼女に対する憎しみにも似た感情。そして  
気付いた。私は、今以上に彼を求めている。心どころか、体まで彼を欲している。  
 
ほんのささいなことでも、自分を不安に陥れる。それぐらいにまで独占欲が  
もうどうしようもないぐらいに抑えられなくなっていた。  
ある日の学校給食  
 
「なんかさ、最近力哉君とあの転入生って最近中いいよね。」  
「ホント、もしかしたらあの子、力哉君の彼氏になったりして。なんてね」  
バキッ  
「か・・・・桂さん?・・・・・・箸、折れてるよ・・・・」  
「え?あ・・・・・あはは・・・・・やだ、私ったら・・・・・・」  
「どうしたの桂?今けっこう怖い顔してたわよ?」  
「え?・・・・・そ・・・・そうだった・・・・あたし・・・・・怖い顔してた?」  
とうとう給食の箸を握りつぶしてしまったようだ。こうまでするなんて、私は本当に・・・  
本当にどうしてしまったのだろう。私・・・・・・・。大魔界が青空町を襲っていた頃は、  
まさかここまで彼に本気で恋をするなんて思わなかった。  
 
 
次回!!桂の恐るべき計画が明らかとなる!!後編へ続く!!  
 
 
 
私はある計画を立てた。力哉君をとられない、絶対に自分だけのものにするための  
計画を。待っててね力哉君。この私が、あの雌の転入生の毒牙から守ってあげる。  
うふふふふふふふ・・・・・・  
 
最近、私の妄想は日に日に激しくなっていく。力哉君に突然襲われ、犯されていく  
夢を見ながら自分を慰める日々が続いた。そんなある日  
「はあっ・・・・・・・・んん・・・・・・りき・・・・・や・・・・くぅん・・・」  
 
ぴゅっ・・・・・  
 
「え?」  
 
ぴゅうううううっ  
 
「う・・・・・ウソ・・・・」  
 
びゅ びゅ びゅ  
 
「いやあああ・・・・止まんない・・・・・」  
 
間違いない。乳首の先から何かが出てきた。母乳だった。まだ子供も作ってないのにだ。  
どんどん出てくる。5年生以降、思ったよりも胸が大きくなって、その上ホック式のブラ  
までつけるようになって。まさか母乳まで分泌されようとは。嗚呼、自分の妄想もまさか  
ここまで体に影響を与えようとは。だかこんな時でさえ自分は快楽のことしか考えられな  
い。彼が絡むと、必ず私は淫らな女となる。  
 
絶対にモノにしよう。私の女の性を目覚めさせた彼を。  
 
ある朝の逆転ラーメン。  
「おはよう桂さん」  
「おはよう力哉くん」  
チュッ  
「!!」  
力哉君驚いてる驚いてるぅ〜。それもそうよね。いつもは彼の家族のいる  
この場所では絶対にキスはしないもの。  
「か・・・・・かかかか桂さん!何を!」  
「(耳もとで)いいじゃない、恋人同士なんだかおはようの挨拶くらいしないと」  
「兄ちゃ〜ん」  
「ててて哲哉!」  
「?どうしたの?」  
「いいいや何でもない!」  
「?」  
「おはよう哲哉くん」  
「おはよう桂お姉ちゃん」  
 
幸い誰にもバレてはいないようだ。私たちには付き合う時のルール。があった。  
周囲にはまだカミングアウトしないこと。まだその時ではない。パパは甘い時も  
あれば厳しい時もある。何よりクラス委員に選ばれるくらいにまで私を真面目に  
なるようしつけて育てた。一応、地球防衛隊の軍人だけあってしかも長官。鷹介  
君のママほどではないがきっちり厳しいしつけをして育ててきたパパが小学生の  
恋人関係を認めることなど絶対にありえない。日本じゃまずありえない。まして  
は相手の男の子はパパからすれば自分を出し抜いてばかりのエルドランのロボッ  
トのパイロットだったのだから。地球防衛組、ガンバーチーム、ザウラーズ。こ  
れまで幾度となく地球防衛隊と対立して来たエルドランの子供たちの多いことか。  
さらにバビル2世みたいにロボットの力を狙う各国の思惑も絡んで戦争状態になっ  
てもおかしくないぐらい対立したこともある。例えばザウラーズは初戦の直後に  
防衛隊にロボットを奪われたぐらいだ。その上、自分はかつて中学生になるまで  
恋愛はしないと言ってたぐらいだ。  
 
やっかいなことはまだある。ガンバーチームとしての試練が彼を成長させたのか、  
少しずつながらガンバーチームのメンバーはかっこよくなり、ファンも少しなが  
ら出現している。特に力哉君と鷹介くんはすでにこれまでに一度か二度ぐらい  
ラブレターをもらっている。特に最近はだんだん力哉君がモテている。成績優秀  
でスポーツもできてしかも人当たりがいいのだから女子からしたらこれ以上に好  
条件の男子はまずいない。地球防衛組の月城飛鳥とかいう人みたいにファンクラ  
ブができてもおかしくない状況だ。  
 
つまり、まだカミングアウトできる状況じゃないということだ。  
こんな状況下で付き合っていることをカミングアウトなんてしたら間違いなく  
タダでは済まない。私が女子からイヤガラセを受けることは十分ありうる。  
彼自身はモテてるという実感はないがうすうす気づいていた。だからキスした  
時はものすごく周囲を警戒していた。  
(桂さん、ダメじゃないか!)  
(なんで、いいじゃない。女の子の方からしたいって言ってるんだから)  
(そうじゃなくて・・・・)  
(それより、こういうのは男の子の方からするのが普通よ)  
 
その後私は学校でも人が見てなさそうであれば容赦なく彼の唇を奪いまくった。  
特にクラス委員や日直の時は。  
 
「桂さん、こっち終わったよ」  
「うふ、ありがとう」  
チュッ  
「かかかか桂さん!」  
 
さて、そろそろ本番だ。  
 
「ねぇ、力哉君」  
「何?」  
「今度、良かったら・・・・またデートしない?」  
「え?う・・・・・うん・・・いいけど」  
「本当!?うれしい!!」  
「ちょ!桂さ!んぐぅ・・・・・」  
さあ、いよいよ計画を実行するときが来た。  
 
デートは決行された。もちろん思いっきり彼の眼を引く格好で待ち合わせ場所へ。  
最近、女子高生のマネをしてブレザーにミニスカート。さらに黒か紺のハイソック  
スといった格好で最近力哉君を挑発しているのがこごのろの私だ。学校の怪談とか  
でスカートの中をあえて隠さなかったり、彼の目の前で体操座りしたりといったこ  
とばかりやっている。彼自身はそれがわざとやってることに気づいていない。  
とにかく、力哉君の目の前で風でスカートがめくれたりすると案外嬉しくてショー  
ツが濡れる今日のこのごろ。  
 
夕方、デートも終わりが近づいている。さあ、いよいよね。  
「もう少しいいでしょ、力哉君」  
「ダメ。俺、明日練習があるし。桂さんも、もうすぐ門限でしょ。俺が送ってくよ」  
「イヤよ!もっと力哉君と一緒にいる!!」  
私は勢いよく彼に抱きついた。  
「か・・桂さん・・・・もう・・・・」  
テレてるテレてる。でも、それも今だけ。  
 
バチィィィ!!  
 
「うわああああああああああああああ!!!」  
 
力哉君が倒れた。  
 
「か、桂さん・・・・・・・・な・・・・・・に・・・・・」  
 
バチッ・・・・・・バチチチッ・・・・・・・  
 
気絶したわね。流石はパパから護身用にもらった地球防衛隊開発の特殊スタンガン。  
なかなかの優れ物ね。さあて、力哉君。デートはこれから第二弾が始まるわよ。  
私は力哉君を引きずりながらどこかの廃墟の部屋に入って行った。  
 
所変わってデートの数日前。青空町のとある山中。  
あえていうなら虎太郎君の家、つまり霧隠家所有(だと思う)の山地。  
ガンバーチームは、昔の人に倣い、ある物をここに封印した。  
 
降りしきる雨。唸る雷。私は雨合羽を着てまだ夜になったばかりの  
ここでそれを探していた。掘った。ランプで照らしてでも必死で掘った。  
そして・・・・・  
 
「ふふふふ。見つけたわよ」  
 
嗚呼、見つけた。ようやく見つけた。  
 
「これで力哉君は、永遠に私のもの」  
 
雨が降り、雷が落ちる夜だった(まだ6、7時ぐらいだけど)。  
 
「うふふふふふふ・・・・・・・・。あはははははははははは!!ああああっはっはっはっはっは!!」  
 
ピシャアアアアン!!ゴロゴロゴロ!!  
 

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