朝から事故処理を極秘裏に進めるのは大変な作業だった。  
まずは借り受けた絵画を修復しなければならない、その目処が立ちやっと先方に出向くことが出来る。  
高田美術館の若き館長である三田村小夜子は、ここ数日、自分の部屋へ戻ることも間々ならなかった。  
長年の交渉が実を結び、それなりの信頼を勝ち取った、相手は日本の影の首領と呼ばれる下永英太郎。  
そのコレクションは一国の絵画保有量に匹敵する。  
そこに目を付けて、数点を借り受け、美術展の目玉にする考えは良かった。  
しかし、他の仕事が重なり、一時的にではあるが部下に任せたのが悪かった。  
下永は小夜子の考えに興味を示し、快く承諾してくれた。  
小夜子自身、美術界のジャンヌダルクと呼ばれて悪い気はしない。  
だが、そこに慢心があったのは、小夜子自身認めたくない事だが事実だった。  
 
タクシーを降り、下永邸の門のブザーを鳴らす。  
このままどこかへ消えてしまいたい気持ちになる、それは間違っても出来ない。  
日本の王として君臨してきた下永も、老いには勝てないのか、嘗ての勢いは無い。  
下永の持っている力が怖いのは事実だが、それよりも芸術に奉仕する者の端くれとして、自分の甘さが許せない。  
目をきつく閉じ、一瞬にして覚悟を決める、己の首を差し出してでも、下永の好意に報いるつもりだった。  
「どうぞ…お入り下さい…御前がお待ちです」  
下永の側近中の側近、穎川が入り口で小夜子を待っている。  
穎川に続いて中へ入る、応接室へ通され暫く待たされた、小夜子は静かに目を閉じ、審判の瞬間を待つ。  
すると重厚な扉が開き、車椅子に乗った下永が現れた。  
 
小夜子は立ち上がって深々と頭を下げる、下永は無表情のまま小夜子を見ている。  
『この度は真に済みませんでした…お借りした絵画を…』  
「ジャンヌダルクと言われた貴方も、所詮は…この程度のレベルの人間だったのですね…」  
小夜子の謝罪の言葉を遮り、下永は冷たく言い放つ、唇を噛んで悔いる小夜子は、返す言葉も無かった。  
「覚悟の無い者に、大事な絵を貸したこちらの不手際でもある…」  
そう言い残し下永は奥へ戻ろうとした、小夜子は下を向いたまま唇を噛んでいる。  
『覚悟が無いとは…!?』  
穎川が押す車椅子が停まり、下永はジロリと小夜子を睨みつけた。  
「貴方には…美に携わる者としての覚悟に欠けている…」  
『くっ…!』  
「貴方をどうこうしようとは思いません…テレビにでも出て、好きなだけ吠えていればいい…!」  
『お待ち下さい!私はこれからも美に携わる者として、このまま帰る訳にはいきません!』  
「ほう…言い様は立派ですが…では何によって贖うのです…?」  
『そ、それは…何をすればいいかは分りませんが……私自身の命に代えてでも!』  
「分りました…貴方の贖罪の方法は後で連絡します…」  
穎川の押す車椅子は部屋の奥へ消えた、小夜子は足に力が入らず、へなへなとその場に座り込む。  
帰りのタクシーの中で、まだ体の震えが収まらなかった。  
 
下永邸訪問の一週間後に、側近の穎川から電話があった。  
小夜子は急いで指定された場所へ向かう、そこは付近一帯に歓楽街が拡がる街だった。  
胸中に一抹の不安が過ぎる、しかし小夜子の決意は固い、何が何でも下永の信頼を取り戻したい。  
穎川が指定したのは、とあるラブホテルだった。  
その前に立つ小夜子は意を決し中へ入る、そこには穎川が待っていた。  
穎川は一礼すると、小夜子に着いて来るように目で合図する。  
エレベーターで、上がった先の廊下の奥にある部屋へ入る、穎川はそこで初めて口を開いた。  
「これから三ヶ月の間、貴方を試します、拒否するしないは貴方の自由…仮に拒否しても貴方に何の罰もありません…!」  
『こ、こんな場所で何をするんですか…?穎川さん…貴方が…?』  
「いえ…私ではありません…別の者がお相手します…貴方は一切その者に反抗してはなりません…  
もし反抗したら、美術館と貴方の家族、親族ごと……消し去ります…いいですか、絶対に反抗してはいけません…」  
小夜子は目を丸くして驚いている、唇がわなわなと震えだした。  
「分ったわ、ここまで来たら何でもするわよ!」  
穎川は無言で頷く、小夜子は腕を組んで穎川を睨みつける。  
『で…誰を相手にすればいいの?』  
「俺だよ…!」  
小柄で太った男が、部屋の暗闇の中から現われた。  
『し、柴田…』  
小夜子の顔はみるみる青褪めてゆく、その男の事を小夜子はよく知っている。  
自分が館長を勤める高田美術館で倉庫の管理をしている男だった。  
年は小夜子よりかなり年上で、美術に関して何の知識も造詣も無く、最低で下衆な類の男。  
いつも自分をやらしい目付きで見ている、オーナーの親戚でなければ、とっくにクビにしている。  
酒の臭いをぷんぷんさせていて、小夜子が最も生理的に受け付けないタイプだった。  
「やっと俺にも運が廻ってきたみたいだな〜ヒヒヒ…!」  
柴田は笑いながら、小夜子の前に立った  
 
小夜子は周りを見回したが、既に穎川の姿はなかった。  
「何キョロキョロしてんだ?あいつなら帰ったぜ」  
柴田はニヤニヤしながら、小夜子の体を眺めている。  
「おい小夜子…全部脱げよ!」  
見下していた男に呼び捨てにされ、小夜子はキッと柴田を睨む。  
「おいおい…睨むなよ!さっきの男に連絡しなきゃならなくなるだろ?」  
小夜子は視線を逸らし、床を見つめる。  
「返事は常に、はい、嫌とか出来ないってのもダメ〜!ほら、早く!」  
やがて観念したかのように、小夜子は着ているグレーのスーツを脱いでゆく。  
下着だけになった小夜子は、豊満な胸を隠すように腕を回す。  
「全部脱げ!」  
容赦の無い柴田の叱責が飛ぶ、小夜子は腕を後ろに回し、ブラジャーのホックを外した。  
ぶるんと音がしたかのように、豊満な乳房が飛び出す。  
「ヒュ〜でっけえオッパイだな〜!」  
柴田は顔を近づけて、小夜子の乳房を凝視する、熱い鼻息が何度も乳房にかかる。  
「下もだよ!さっさとやれ!」  
唇を噛み締め、目線を前方に固定したまま、ゆっくりとパンティーの縁に手を掛けた。  
それをサッと下ろし、片足を上げてパンティーを抜き取り、脱いだ服の上へ放り投げる。  
 
柴田の視線は小夜子の薄い陰毛に集中する、小夜子は顔から火が出るほど恥ずかしかった。  
「手を頭の後ろで組め!…返事は!?」  
『…は、はい!』  
手を組んだ小夜子の腋の下を、柴田は親指で触り、ざらついた感触を楽しむ。  
「ここは剃るなよ…伸ばすんだ!」  
『…はい』  
柴田はニヤリと笑うと、掌で大きな乳房を鷲掴みにした、小夜子の白い肌に鳥肌が立つ。  
揉み込んでは離すを何度も繰り返す、小夜子は、揉まれた自分の乳房を正視出来ずに横を向いている。  
小夜子の乳房が揉まれて赤くなる頃、柴田は乳首に吸い付いた。  
夢中で乳首を吸う柴田は気付いていなかったが、小夜子の淡い陰毛の下から、とろりとした粘液が溢れる。  
それを拭き取ることさえ、今の小夜子には出来ない。  
赤子のように乳房をほうばっていた柴田が、溢れ出した粘液に気付いた。  
「おいおい…何だよこりゃ〜?ちょっと乳を弄られただけで、もうこうなるのかよ〜?」  
一番知られたくない事を柴田に発見され、小夜子は紅潮した顔を横に逸らした。  
柴田はしゃがんで息を吹きかける、小夜子は小さな声を上げて、腰を引いた。  
「指で拡げてみろ!」  
柴田の命令で、小夜子はおずおずと指をあてがい、ゆっくりと左右に拡げてゆく。  
そこは既に、夥しい量の透明な粘液が、何もせずとも溢れ周りを濡らしている。  
「あの美人館長殿が、自ら指で拡げるとはね〜やっぱり美人のマンコは、綺麗なものだな!」  
わざと卑猥な言葉を浴びせ、小夜子の反応を楽しんでいる。  
 
柴田のざらついた舌が、小夜子の秘所を下から掬い上げる。  
『…あっ』  
舌は拡げる為に添えてある指ごと舐め、小夜子の出す粘液の中を泳ぐように動く。  
「自分でするよりはいいだろう?これから色々してやるからよ!」  
『くっ…!』  
小夜子は、舌の動きに対抗するかのように体に力を入れる、が思うように力が入らない。  
「お〜い…汁の量が増えたぞ!?ハハハ…言葉で嬲られるのも好きか?」  
柴田は、小夜子を舌で散々弄んだ後に、口の周りを袖で拭きながら、後ろのソファーに腰掛けた。  
「四つん這いになって、ここまで来い!」  
『…はい』  
顔を紅潮させた小夜子が四つん這いになって、奥で座っている柴田の前へ来る。  
股のチャックを下げ、柴田が中から赤黒い肉棒を取り出した。  
小夜子の目の前で、その肉棒を左右に振ってみせる。  
「どうすればいいか、分るよな〜?館長さんよ〜!」  
小夜子は柴田をキッと睨みつけるが、諦めたように顔を前に出し口を開け、柴田の肉棒を咥えた。  
「おおっ!気持ちいい!ほら、もっと舌を絡めるんだよ!」  
柴田が小夜子の頭を抑え、肉棒の根元まで咥えさせる。  
不意に喉を突かれた小夜子が咽る、それでも柴田は小夜子の頭から手を離さない。  
小夜子は目に涙を溜めて、必死に顔を上下させる。  
やがて柴田の肉棒が最大に膨張すると、小夜子の口中に生温かく苦い液体が拡がった。  
咽ながら吐き出そうとするが、柴田に顎を掴まれ、口を開ける事が出来ない。  
「バカヤロウ!こぼさず全部飲め!」  
命令に逆らえない小夜子の喉を、柴田の濃い精子が流れてゆく。  
全部飲み込んでも、まだ喉に絡み付いている感覚が残る。  
 
「へへへ…飲み込みやがった…!どうだ?美味いだろ?………答えろ!小夜子!!」  
『…は、はい…ハァ…ハァ…お、美味しいです…』  
「だろ〜?これから毎日飲ませてやるからよ!ほら尻をこっちに向けろ!」  
小夜子は形のいい白い尻を、柴田の方に向ける。  
柴田の目の前には、絶対に見る事の出来ない小夜子の姿があった。  
「自分から頼めよ…!」  
小夜子は柴田が言っている意味が分らず、もじもじしている。  
「自分から頼むんだよ!犯して下さいって!!」  
パシンと音を立て、柴田の厚い手が小夜子の尻を叩く、白い肌に真っ赤な手形が残った。  
『…小夜子を…お、犯して下さい…』  
「よーし!!」  
飛び付くように小夜子の尻を掴み、己の肉棒をあてがい、一気に奥まで貫いた。  
『……アゥッ!』  
粘液が垂れるほど濡れていた小夜子の肉穴を、抉るように柴田が入って来る。  
それは小夜子の子宮を突き破らんとする勢いだった。  
敏感な粘膜を擦り上げられ、小夜子の小さな口から涎が垂れる。  
過剰なまでの装飾が施されたラブホテルの一室に、肉がぶつかり合う音が響く。  
口から垂れる涎が、床に小さな溜まりを作っている。  
それを見つめながら、柴田に犯されている、自ら尻を振って快楽を味わう。  
小夜子は普段の自分を見失っていた、例え罰とはいえ、ここまでされる言われは無い。  
だが心の中に芽生えた被虐に、柴田によって火を点けられてしまった。  
理性で押さえる事が出来なかった、考えれば考えるほど、頭の中の整理が出来ない。  
流されるままに、行き着くところまで行くしかなかった。  
そして小夜子は不思議なほど、その結論に疑いを持たなかった。  
突かれる度に汁を滴らせ、柴田の肉棒を包み込む。  
 
「ウッ…!」  
柴田は小夜子の締め付けに堪らず呻く。  
眼下には、自分を見下していた生意気な女の、細く白い首から括れた腰が見える。  
腰を突き出しながら掴んでいた尻を左右に開く。  
そこには薄い陰毛に守られるように、少しだけ色素の沈着した排泄器官があった。  
柴田が一突きする度に、まるで連動しているかのようにヒクヒクと動く。  
その成熟した女性の割には薄い色をした器官を、見つめている柴田に限界の時が近付いていた。  
自分を締め付ける粘膜に、最後の抵抗をすべく柴田の肉棒が最大に膨張する。  
小夜子の中に、自らが出す粘液とは違う生温かい白濁液が発射された。  
『アッ…中はダメッ…!ダメよ!…アァ…』  
柴田は、尻をくねらせて逃れようとする小夜子の尻を掴み、更に腰を突き出して奥へと放つ。  
「はあ…はあ…へへへ…やったぜ…!美人館長様に種付けしてやったぜ!」  
繋がったまま小夜子の尻をぴしゃりと叩き、柴田が肉棒を引き抜く。  
それを追いかけるように柴田の放った濃い子種が、小夜子の肉穴からつうっと垂れる。  
小夜子は犯され、中に射精されたショックで、放心状態になったまま、股間を拭おうともしなかった。  
柴田は取り合えず小夜子を征服した喜びに打ち震えていた。  
形のいいヒップと長く伸びた足、そこから垂れているのは自分の放ったもの。  
これから約束の日まで、どんな風に小夜子を犯すかを考えると笑いが止まらない。  
今晩は子種が尽きるまで、小夜子を犯してやろうと思った。  
 
結局、小夜子が自分のマンションに帰って来れたのは、空が明るくなる頃だった。  
あの後、散々卑猥な言葉を言わされ、何度も奴隷として誓いを立てさせられた。  
部屋に着くと、バッグをソファーに放り投げ、浴室へ向かう。  
熱いシャワーを浴びると少しだけ生き返った気分になったが、同時に柴田が放った子種が太股を伝って落ちる。  
何度もお湯で洗い流し、濡れた髪を乾かす事すらせず、ベッドに倒れこみ深い眠りについた。  
 
出勤前にもう一度シャワーを浴び、再び化粧をし直し、美術館へ向かう。  
会議室での朝のミーティングを済ませ館長室へ戻った、今日は来客が無いのが救いだった。  
そこへ柴田がノックもせずに、いきなり入って来る。  
「ようっ!」  
小夜子の顔色が変わる、昨日の事があるとは言え、直ぐに不快感が表情に表れる。  
『なっ…出て行きなさい!』  
「おいおい…御主人様の顔を忘れたのか?昨日はあんなに乱れたのによ!」  
柴田は真っ直ぐに小夜子のデスクの横に立つ、小夜子は視線を逸らし床を見つめていた。  
「…何ぐずってるんだよ…さっさとパンツ脱げ!」  
命ぜられるままに、ストッキングを脱ぎ捨て、淡いブルーのパンティーを片足の踝まで下げる。  
「そのまま浅く椅子に腰掛けろ…腰を突き出してな!」  
既に顔を紅潮させている小夜子が椅子に腰掛ける、柴田は机の下に潜って小夜子の足を左右に開いた。  
顎を突き出し、小夜子の硬くしこりだした陰核に舌を這わせる。  
ざらついた柴田の舌は、剥かれた小夜子の桃色の陰核を突付き、含み、また突付く。  
小夜子は自分の部屋で行われている行為に嫌悪しながらも、口に手を当て必死に声を押し殺す。  
それでも漏れる喘ぎ声と、肉を舐める卑猥な音が室内に響いてゆく。  
誰も部屋に入って来ないように祈った、だがその時、部屋の中に重厚なドアをノックする者がいた。  
小夜子は心臓が飛び出すかと思うほど驚き焦った。  
足を閉じ柴田を机の奥へ追いやり、来室者へ備える。  
入って来たのは片手にバインダーを持った経理担当の職員だった。  
顔を上げた小夜子は息を呑む、柴田が小夜子の閉じた足を強引に押し広げ、舌による愛撫を再開した。  
「館長…お体の具合でも悪いのですか?」  
書類を見せ検印を待つ職員は、心配そうな顔で小夜子を覗き込む。  
額にじわりと汗を滲ませる小夜子は、口に手を当て、努めて平静を装った。  
『…ん…何でもないの…ヒィ…か、風邪気味で…はい、押しておいたわ…!』  
職員はそのまま軽い挨拶をしてからドアを閉める、押された判を確認してみると、二重に押され滲んでいた。  
「どうしたんだろう…館長…今までこんなハンコ押さなかったのに…風邪酷いのかな?」  
 
不思議そうな顔をした職員が部屋を出た後、小夜子はまた浅く腰掛けさせられた。  
「危なかったな…へへ…」  
唾と粘液に塗れた陰毛の向こうで、柴田がにやりと笑う。  
また舌を長く伸ばし、溢れ出る粘液を掻き分けながら舐め始めた。  
熱い息を吹きかけ、わざと匂いを嗅ぐ音をさせて、小夜子の羞恥心を煽る。  
柴田の舌は小夜子が絶頂を迎える直前で動きを止める。  
その為に小夜子はいつまでも生殺しの状態が続いた。  
(アア…イカせてほしい…お願い…最後まで…!)  
言われてもいないのに腰を突き出し、妖しい舌の動きを存分に味わう。  
柴田は小夜子の願いを見透かしたように、舌をくねらせる、やがて動きを止めて机の中から出て来た。  
何故と言う表情の小夜子を立たせ、自分が館長の椅子に深く腰掛ける。  
自らズボンのジッパーを下ろし、凶悪な肉棒を取り出した。  
「さあ館長さん、こいつの上に跨りな!」  
小夜子は足を上げて、肉棒を自らの秘書にあてがい、腰を深く沈める。  
『アァ…ン…』  
体重が上から掛かるので、柴田の肉棒を一気に根元まで咥え込む。  
小刻みに腰を動かす柴田は、小夜子の顔を掴んで、自分の顔の方へ近づける。  
タバコのヤニと舌禍で汚れた舌が、小夜子の小さなピンク色の舌を包む。  
小夜子の口の中に柴田の汚れた唾が大量に流れ込んだ。  
それに鳥肌が立つほど嫌悪しながらも、こくりと音を立てて飲み込む。  
堪えきれない苦味と快感の狭間で、瞳の淵に涙が溜まり、音も無くすうっと流れる。  
やがて快楽が脳と体を支配する頃、自ら舌を柴田の舌に絡め、腰を上下に振る小夜子の姿があった。  
柴田は小夜子の着ているスーツの上着に顔を埋め、一心不乱に肉棒を突き立てている。  
小夜子は小さな口の恥から、だらしなく涎を垂れ流し快楽を貪った。  
絶頂を迎える時には、心の底からこのまま突き殺して欲しいと思った。  
 
小夜子が柴田の調教を受けてから、約束の日まであと僅かとなっていた。  
毎朝、館長室で柴田に奴隷の誓いを言わされ、一日いっぱい奉仕させられる。  
美術館が休みの日でも、奴隷としての小夜子に休みはなかった、柴田に呼び出され一日中責められる。  
館長としての執務もこなさねばならない、小夜子だからこそ出来る事だった。  
美しい体に縄化粧を施され、四つん這いの犬が、深夜で人気の無い美術館の中を散歩させられている。  
ギャラリーは警報装置がある為、いかに小夜子と云えども入る事は出来ない。  
一般の通路を、リードを持った柴田が、小夜子の尻を眺めながら進んでゆく。  
おずおずと進む小夜子の弛みの無い下腹部は少し膨らんでいる。  
ここへ来る前に柴田の手によって、大量の浣腸がなされていた。  
バケツに薬剤を入れ、浣腸器のシリンダーを動かし、吸い上げてゆく。  
それらは小夜子がやらされていた、自らの腸を抉る浣腸を、柴田は小夜子自身に用意させていた。  
たっぷりと薬液を吸い込んだ浣腸器を震えながら、小夜子が柴田に渡す。  
柴田はニヤニヤしながら、小夜子のアナルに浣腸器をあてがい、ゆっくりとシリンダーを押し込んだ。  
眉間に皺を寄せて、漏らすまいと肛門に力を入れる小夜子を笑いながら、リードを引っ張り散歩に連れ出す。  
たまに立ち止まっては腰を下ろし、小夜子の下腹部を下から摩る。  
小夜子は吹き出す脂汗を拭う事すら出来ずに、必死に股間に力を込める。  
限界が近づくと、柴田は小夜子をトイレの掃除用具置き場の中にある流しに跨らせた。  
小夜子にとっての破滅の音と共に、茶色の濁流が滝のように噴出する。  
泣き叫びながらも、下腹部に力を込め、腸の中の汚物を搾り出す。  
柴田はその一つを持っていた箸で摘んで床に置いた、小夜子を床に下ろし、頭を掴んで、それに近づける  
小夜子はそれに触れるのを恐れて、首に力を入れ止めようとする  
目の前の自分が出した汚物に鼻を近付けられ、散々匂いを嗅がされる。  
小夜子はペットが指定場所以外で糞をした時に、そのペットが取らされる行動をさせられた。  
責めに慣れ始めていても、屈辱と恥ずかしさで涙が溢れる。  
しかし、小夜子には悪夢、柴田にとっての夢のような生活も、約束の日と共に終わりを迎える事となる。  
 
約束の日の二日前に、高田美術館に外国からの来客があった。  
小夜子は先導しながら、展示されている絵画を説明してゆく。  
時折、体がふらつき、体を走る痛みに顔が歪む、痛みが収まると上気した顔へ戻る。  
小夜子は朝から、ずっとそんぽ繰り返しだった、股間にはある仕掛けが施されていた。  
肉穴にはリング付きのバイブレーター、アナルには伸縮機能付きのプラグが挿入されている。  
それは一定の間隔で起動回転し、プラグは伸縮を繰り返した。  
 
前日の晩に、柴田によって大量の浣腸をされた小夜子は、歯を食いしばって便意を耐える。  
小夜子の腹部は妊婦のように膨らみ、腸の中では投入された牛乳が腸壁を洗う。  
『も、もう、入ら…アァッ…!』  
アナル周辺には小さな風船が入れられていて、排便するには、外さないと出来ない。  
押し寄せる便意は風船を出口まで戻すが、最大まで開ききっても風船の大きさを超える事は無い。  
腸の中とアナル周辺の痛みに耐えている、吊るされた腕の鎖が軋む。  
膨らんだ腹は真っ直ぐ伸ばした太股に当たり、突っ張る力を萎えさせる。  
小夜子の意志とは無関係に、プルプルと小刻みな震えが体に走った。  
『も、もう、出させて…出させて下さい!!』  
「だらしねえな〜!」  
小夜子の前に立って、張った乳房を揉み込みながら、柴田が呟く。  
唾だらけの乳首から口を離し、後ろに回る。  
風船を止めていた小さなダイヤルを回し、空気を抜く。  
再度、前へ回り込み小夜子の前に立った、意地悪るそうにニヤニヤ笑いながら小夜子を見ている。  
「いいぜ、ひり出しなよ!」  
『クッ…ウッ…ンー』  
しかし、痺れでアナルの周辺の感覚が麻痺していた小夜子が、何度踏ん張っても風船は出て来なかった。  
 
『あっ…で、出ません…!』  
「くくく…仕方ねえな〜!」  
柴田は淫猥な笑みを浮かべて、小夜子の膨らんだ下腹部に手を当てた。  
『何を…や、止め………アアッ!』  
力を込めて小夜子の腹の押す、腸の中の汚水は、その圧力で萎んだ風船を押し出す。  
『イヤ…!イヤァァァァーー!!』  
黄土色の汚物に塗れた風船が吐き出されると、それを追いかけるように中の汚水が溢れ出した。  
大きな飛沫となって、下に置かれた金盥に溜まってゆく。  
汚水と共に黒い塊が何度も、勢いよく飛び出す。  
小夜子は声を上げて何度も泣きじゃくる、汚水を吐き出した後は、腸の収縮する痛みが下腹部に走る。  
だらしなく涎を垂れ流し、乳房は柴田の唾に塗れ、股間からはまだ汚物に塗れた牛乳が滴っていた。  
「よ〜し…次は普通にしてやるからな!」  
柴田が浣腸器を持って、小夜子の後ろに回る。  
『ま…まだするのですか!?』  
「あたりまえだ!お前がひり出すものが綺麗になるまで何度でも入れてやる!」  
そう言って柴田は筒先を、未だにヒクついている小夜子のアナルにあてがった。  
容赦なく力を込め、シリンダーの中の液体を注入してゆく。  
小夜子はまた顔を歪め、自分を犯してゆく液体が腸の中で拡がるのを感じていた。  
 
小夜子は何度目かで、やっと透明な液体を吐き出す事が出来た。  
柴田が金盥と浣腸器を片付け、下にマットを敷き始める。  
そこに寝転がり、体の脇にスイッチを手繰り寄せた。  
それは小夜子を吊るしている鎖のウインチのもので、高さを調整出来る。  
自分の肉棒を扱きながら、スイッチを操り小夜子の尻の高さを合わせた。  
 
体が下がり始めた事に気付いた小夜子は、ある考えに辿りつき動揺する。  
『ま、まさか…そんな…』  
既に小夜子のパックリと開いたアナルの、直ぐ下に柴田の凶暴な肉棒があった。  
更に体が下げられ、肉棒の先端がアナル周辺の筋肉を抉り始めた。  
『そこは、ち、違う…!』  
「違わねえよ!今日はお前のケツの穴を抉ってやる!」  
『イ、イヤです!そこは…お、お願い…』  
柴田はスイッチを操り、一気に小夜子の体を下ろした。  
小夜子の自重が加わり、柴田の肉棒を根元まで咥え込む。  
『ア…アァ…痛…い…』  
歯を食いしばって痛みを堪える、浣腸とは違う激痛が下半身に走った。  
「ハハハ!小夜子!お前の尻穴での、初めての男はこの柴田様だ!!」  
小夜子はもう叫ぶ事も出来なかった、見開かれた目は空虚を見つめ、涙は止め処なく流れ続けた。  
憐れな美人館長を吊るした鎖がジャラジャラと音を立て、部屋の中に響いてゆく。  
呻いた柴田が小夜子の腸に白濁した子種を放つ、それは腸の締め付けに応じて何度も搾り出された。  
 
浣腸と肛姦を経ても、小夜子はまだ解放されなかった。  
柴田は手に大きな皮製の平らな鞭を持ち、小夜子の尻を撫で回している。  
元の高さに吊るされた小夜子のアナルから、汚水と共に柴田が放った白濁液が垂れていた。  
柴田が振りかぶり、小夜子の尻を打つ、何度も何度も小夜子の尻を打つ。  
小夜子が絶叫を上げて気絶した時、白く艶かしい尻は真っ赤に腫れあがっていた。  
その後、肉穴とアナルに、それぞれバイブとプラグを入れられ、その上から革製の貞操帯を穿かされる。  
責めが終わり部屋へ戻る事が出来たが、下半身に走る鈍痛は、小夜子の睡眠を妨げた。  
意識が朦朧としながらも出勤し、何とか来賓客を案内した。  
 
約束の日の晩に、いつものラブホテルで小夜子は責められていた。  
四つん這いになって、柴田の肉棒をしゃぶっている。  
鼻にはフックが掛けられ、つんと上を向いた鼻は真っ赤になり拉げていた。  
痛みの為に小夜子の目から涙が溢れる。  
しかし、小夜子の惨めな罰も終わりを告げようとしていた。  
それは小夜子自身の強さによって、成される事となる。  
小夜子に肉棒を咥えさせながら、柴田はこれからの事を考えていた。  
今日で小夜子を解放しなければならない、小夜子の決意と覚悟とやらは下永が判断する。  
何の事かはよく分らなかったが、このまま小夜子を手放す気は無い。  
もっと調教して、自分のペットとして飼いならし、いつか赤ん坊を孕ませてやるつもりだった。  
しかも、小夜子が握っている美術館の莫大な運営費も横領させたい。  
(まずは金だな…!)  
「おい小夜子、倉庫に置いてある次の美術展用の絵を何点か、裏でさばいてこいや!  
チッ…!聞こえてるのか?何枚か無くなったって分りゃしねえ…!」  
小夜子は何も答えずに、肉棒を咥えている。  
「お前もそう思うだろ?芸術だか何だか知らねえが、ここに来るバカな連中は絵の事何かどうでもいいのさ!  
金作れよ…次はお前を孕ませてやるからよ!」  
小夜子は柴田を咥えたまま、とろんとした表情で見つめている。  
が、やがて目に強い光が灯ったかのように見開かれる、柴田の肉棒を離し、毅然と立ち上がった。  
「な、何だよ…てめえ!」  
『バカな連中…?そう言ったの?しかも絵を売れ?』  
腰に手を当て柴田を見下ろす、既に調教されていた惨めな小夜子ではなかった。  
柴田は小夜子の豹変振りに、戸惑っている、小夜子は完全に元に戻っていた。  
『薄汚いバカな貴方に、ここに来るお客さんを、芸術を愛する人達をバカになんかさせないわ!』  
「ハ…ハハ…何言ってやがる…その薄汚ねえ俺に調教されてたくせに!」  
 
『そうね…確かに…でも芸術を冒涜するのは許さないわ!  
貴方、さっき私を孕ませるって言ってたわね?やってみなさいよ!』  
小夜子は足を少し開いて、柴田の前に立つ、その小夜子の迫力に柴田はたじろいだ。  
『孕ませてごらんなさいよ!でもね…絶対貴方に似ていない子供を生んで見せるわ!』  
言い切った小夜子には、凄みにもにたオーラが立つ、小夜子をいたぶって来た柴田にはそれが見える。  
『ほら、犯しなさいよ、いつものように!孕ませてみなさいよ!』  
「て、てめぇ…」  
情けない声を絞り出し、立ち上がった柴田の背後に立つ影があった。  
「そこまで!」  
下永の声と共に、側近の穎川が手刀を柴田の首筋に当てた、柴田は白目を剥いて倒れる。  
突然の下永の登場に、小夜子は驚いて体を手で覆う。  
柴田を室外へ運び出し、穎川が下永の乗る車椅子を押して現れる。  
下永は僅か一ヶ月の間に別人のように痩せ衰えていた。  
「三田村小夜子…貴方の覚悟…よく分りました…」  
『は、はい…』  
「柴田はやり過ぎた…逆に私はお侘びをしなければなりません…穎川…あれを…」  
「はっ…!」  
穎川が小夜子にガウンを着せ、書類を手渡す。  
その書類は下永の美術品の全てを、小夜子に贈与する旨書かれた書類だった。  
『これは…!?』  
「ああ…掛かる税金と費用はこちらが出すから、大丈夫ですよ…」  
『そうではなくて…何故私に!?』  
「先程の覚悟ですよ…もしこのまま貴方が快楽に溺れるなら、この話はなかった…」  
下永はゆっくりと、説き伏せるように小夜子に話す。  
 
「貴方こそ美を継ぐ者に相応しい…どうか受けて欲しい…」  
小夜子は突然の下永の申し出に戸惑っている。  
『分りました…お申し出をお受けいたします…』  
「もう一つ、貴方にお願いがある…」  
『…何でしょう?』  
「体を見せて欲しい…」  
小夜子は少し驚いたが、やがて顔を赤らめ、静かに頷いた。  
ガウンの紐を解き、下永の前に立つ。  
小夜子の均整の取れた肢体は、神々しいまでに美しかった。  
下永は暫くそれを眺めた後、満足したように、穎川に押され部屋の奥に消えた。  
下永が他界したのは、それから三日後の事だった、報告に来た穎川の話では、満ち足りた表情で亡くなったとの事だった。  
柴田はあの晩から姿を見ていない、どこに消えたのか誰も知らない。  
調教されていた頃を思い出し、股間が熱くなる事もあったが、その感情は普段の忙しさに紛れてゆく。  
下永から美術品を受け継いだ小夜子の評価は、到る所で上がっていた。  
だが、小夜子はそれに浮かれる事無く、堅実に生きている、いつかは小夜子も、美を受け継ぐものを見つけなければならない  
それが下永に、いや美に報いる事だと思っている。  
 
一人の少女が、美術館で一枚の絵に見とれている。  
館内を見回っていた小夜子が、横に立って話しかけた。  
『この絵が気に入った…?』  
「…うん…とっても綺麗…」  
少女は横を向いて小夜子を見つめる、ハッとして頬を染め、小夜子に見とれた。  
「お姉さんも…綺麗…」  
『…ありがとう…ゆっくり見ていってね…』  
ジャンヌダルクからビーナスへと昇格した小夜子は、見た目だけではなく、精神も美しいものとなっていた。  
大きく伸びをした小夜子は、ゆっくりと館内へ消えていった。  
 

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