精密部品加工用の電子顕微鏡から目を離すと、蛍は机の上に突っ伏した。  
 
 研究室に、こもって3日目。  
 体中が疲労で重い。集中力も切れた。天才でも疲れには勝てない。  
 そんなことを思いながら、蛍は目の前に転がるビスに息を吹きかける。  
 コロコロと転がる部品が机の端から落下するのを見て、少女はゆっくり目を閉じた。  
 
 右手がゆるゆると移動し、短いスカートの中に差し込まれる。  
 発明以外の事には無頓着な蛍の、それでも女の子らしい綿の下着に到達した指が、  
ゆっくりとふくらみに触れ、少女は止めていた息を吐く。  
 
 去年、初潮を迎えた蛍の身体は、緩やかな変化をみせていた。  
 わずかづつ膨らむ胸、丸みを帯びていく臀部。  
 少女は、その成長の過程で密かな楽しみを獲得していた。  
 
 左手が机の上においてあったリモコンを押す。  
 部屋の外周に設置された、対ESPシールドが作動し、部屋は完全な密室になった。  
 
 軽く目を瞑り、膨らみを覆うようにして当てた手を軽く上下させる。  
 布越しの感触が気持ちよく、その動きを繰り返しながら、蛍は左手でプチプチと  
ブラウスのボタンを外し、先日の行為中に発見した新たな快楽点を露出させた。  
 小さく、わずかに盛り上がった胸を冷房の効いた空気が撫ぜる。  
 蛍は机に頭をつけたまま、左手で胸を触った。  
「ん、んっ」  
 手の平に小さなしこりの感触を捉えながら大きく円を描くと、薄桃の色の突起は硬度  
をまし、さらなる快感を蛍に送る。  
「ふ、ふあっ……あ……」  
 幼い声をあげて身を揺らす蛍の性器は急速に潤い、沁みだした汁は下着を汚しつつ  
あった。  
 
「ひっ! あ……あ?…………」  
 陰部をまさぐっていた右手の指が、性器上部の膨らみにふれ、蛍の身体が跳ねた。  
 一気に身体に広がった快感でうっすらとかいた汗が、黒い前髪を額に張り付かせる。  
「ん、ん、くっ……んっ! ん!」  
 恐る恐る同じ場所探ると、今までにない快感が何度も身体を駆け抜ける。  
 これは確か、クリトリスとかいう部分だ。  
 触るうち、昔、洋書で読んだ知識を呼び覚ました蛍は、発明家らしい好奇心を発揮  
して、その部分を重点的に攻め始める。  
「うっ、アッ、ああ、ひ、あっああっ、アンッ!」  
 中指を押し付けて回し、それに揃えた人差し指で擦る。  
 嬌声と比例して、溢れる液体の量が増え、白い下着は肌色を滲ませ、中身に沿って  
ピタリと布をはり付けた。  
 
 ちゅっちゅく、ちゅっ……  
 自分が発する水音が耳に届いた蛍は、さらに夢中で指を擦らせつづける。  
 左手が性器を覆っていた布をずらし、気持ちの良い部分に直接指が触れると、  
さらに強い刺激が背中を突き抜け、蛍は椅子から立ち上がってしまった。  
   
 中腰のまま脚を広げ、性器をひたすら擦りつづける。  
「ああん、ああん、ああ、ああ、ああっ、ああ!」  
 快感で、立っているのも危うくなった少女の性器から、勃起した肉芽がわずかに顔を  
出す。  
「あっ! アん! んッんんっ」  
 太ももを伝って流れる汁を集めるようにして大きく動いた右手の指が、露出した肉芽  
に触れた瞬間、少女の中に絶頂の嵐が吹きあれた。  
「きゃあ! きゃああああ! ああっ…………」  
 絶叫の後半は声にならず、蛍はガクガクと身を震わせながら、床に尻餅をついた。  
 ゆっくり横に振る頭にあわせて、黒髪が揺れる。  
 透明な汁をあふれさせ続ける性器が、さらなる深い快感を予感させたが、  
これ以上続ければバカになってしまうような気がして、蛍は細い身体を抱きしめた。  
 
 急速に覚めていく興奮の中、なぜか蛍は、明るいだけが取り柄の遠い友人を思い出し  
ていた。  
 快感を求めた罪悪感が、彼女を切り離した時の想いを呼び起こしたのかもしれない。  
 寂しげな瞳をし、ふらつく腰で立ち上がった蛍は、床の掃除をロボットに任せ。  
 研究室の奥にある寝室に姿を消した。  
 
了  

テレワークならECナビ Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!
無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 海外旅行保険が無料! 海外ホテル