何故こんな事になったのだろう?彼女は必死に考え、悶えていた。
彼女ーー松田しのぶは、昔から「おまじない」に凝っていた。しのぶの
おまじないは良く効くと評判で、学校の皆はしのぶに良く相談していた
が、それを良しとしない者や気味悪がる者も当然居て、しのぶは所謂
虐められっ子であった。「彼等を見返したい。」、そんな気持ちで
「早く大人になるおまじない」を実践した。それが間違いだったと
気付いた時には既に遅くて、しのぶは暗闇の中で爛々と光る妖しい目に
陵辱されていた。
「あっ…あんっ…」
お気に入りのブレザーは器用な触手に脱がされ、ブラウスはボタンを
引き千切られ胸元を晒され、スカートは妖しい淫液で濡れていた。
辛うじて脱がされていない下着は最早役に立たない程に濡れそぼり、
しのぶのグロテスクで淫らな女性器をくっきりと映し出していた。
「や…やめて、嫌。」
しのぶは触手を振り解こうと藻掻くが、四肢を縛られて桜色の胸の飾り
を擦り上げられては抵抗も弱々しい。すると、しのぶの中で聞き覚えの
有る声が聞こえた。ーー自分の声だ。
『大人になりたかったんでしょう?だから私を呼んだんでしょう?』
違う、自分が願った大人はこんな意味では無い。でも、でも…
「お願い、帰らせて。」
『…駄目、帰らせて上げない。』
その一言と同時に、下着は引き千切られ男根に似た形の一際大きな触手
が、しのぶの女性器に食らいついた。破瓜の激痛による絶叫が暗闇に
響き渡る。しのぶは絶望したが、次第に快楽が勝って来る。ーーもっと
もっと、シテ。その様子に光る目は満足そうに笑い、触手はしのぶの
胎内に闇目の核を産みつけた。直に闇に堕ちるであろうしのぶは確かに
「オトナ」になった。もうあの場所へは帰れない。
《完》