｢はあ………｣
誰も居ない家――父も弟も出掛けてて居ない。
風邪をこじらせた私だけが…いや、私と飼い猫のカーヤ…天邪鬼が留守番をしていた。
私は少しの食事をし、薬を飲み部屋で横で休んでいた。
電話が鳴ろうが人が来ようが出られずにいた。
皆が帰って来るまで、まだ数時間はある。
学校が終わるまで友人達も来ない。
私は布団の中で１日を過ごそうとしていた。
そして、丁度眠りに入りかけた時にドアを開ける気配がし、そちらを向いた。
｢よう、大丈夫か？｣
｢…天邪鬼………何の用？｣
入ってきたのは天邪鬼だった。
｢おいおい…心配して来てやったのに
それは無いんじゃないか？｣
本当に心配しているのか分からない。
けど……今の私には少し嬉しい客。
天邪鬼は私の側まで来ると額をつけてきた。
｢……？！｣
｢やっぱ、熱いなぁ…
何かで冷やした方が良いぞ？｣
私は驚き、体を起こした。
｢ちょっ…なにすんのよ…！｣
｢なにって…熱の具合いを調べただけだろ？
俺はこの手じゃ、無理だ
だから額をつけたのさ｣
ああ、そうだ。
猫の体では分かる訳ないっけ。
私は一応納得し、再び横になる。
｢………さつき…｣
天邪鬼に名前を呼ばれた。
｢……今度は何？｣
私は目の前でじっと自分を見つめる猫に返事を返した。
両目の色が違う瞳を近付けてくる。
また…何かするのかしら…。
私が目を閉じた一瞬の隙、唇に毛が触れた。
｢んっ…？！｣
目を開けると天邪鬼が口を重ねていた。
人間の口に対し、猫のは小さい。
それをカバーするように口付けをしてきた。
｢はぁっ……あ…天邪鬼…！！
あんた、何してるか分かってんの！？｣
｢…もちろん分かってるさ｣
天邪鬼は目を細め、妖しく光らせる。
私はこんな奴にたじろぐ事はない、
いくら風邪をひいてるからって…。
だけど…今日のこいつは違った。
まさか…猫にキスされるなんて…。
私が混乱をしていると、また口付けをしてきた。
｢……んん…ふ…｣
金縛りにあってる訳でもない、逃げようと思えば逃げれた。
けど、私はしなかった。
理由なんて全く分からない。
こいつとするのなんて本当は嫌なのに…。
そう思いながら天邪鬼からの行為を受けた。
｢あま…邪鬼……｣
毛が当たってちょっと擽ったい。
天邪鬼の小さな舌が口内に入ってくる。
猫の舌ってザラザラしてるんだ…。
ちょっと離れては、また付けるの繰り返し。
チュ…チュク、と口付け合う音と息の音が部屋に響く。
｢ふ…はっ……ねえ、天邪鬼…
何でこんな事を…？｣
｢………教えてやらない｣
天邪鬼…。
そいつはニヤっと笑い、そう言った。
そして、今度は首筋にしてきた。
もちろん驚くものの抵抗はしない。
そして、天邪鬼の口位置が段々と下がっていき胸の所にきていた。
｢ボタン、ちょっと外してほしいんだが…？｣
｢え…？！
や…嫌よ！｣
ずっと抵抗しなかった私もそれはさすがに拒否する。
｢…じゃあ、ボタン千切っても良いのか？｣
｢………！！
わ…分かったわよ…｣
私は仕方なく外した…1つだけ。
｢おい…それ、ずるいぞ…
ちっ…仕方ない｣
そう言うとパジャマの中に顔を突っ込んできた。
｢きゃあ！？｣
天邪鬼が顔を入れたせいで2つ目のボタンが弾け飛んだ。
｢ちょっと、あんた何……ああんっ！｣
中のシャツの首元を手で下側に押し、天邪鬼が右胸を舐めてきた。
｢おとなしくしてろって…｣
｢だ…って……！
う…ああぁ…！！｣
この感覚は何？
擽ったいような、変な感じ。
｢やだ…やめて、天邪鬼…！
んくぅ…！｣
さつきの体は熱くなり、秘所がうずき始めた。
どうしよう…私、おかしくなっちゃったのかな…。
誰か…助けて……はじめ…。
涙ぐみ、鈍る思考の中で一人の友が浮かぶ。
｢さて…そろそろか…｣
天邪鬼は顔を出し、さつきのズボンに爪を掛けると下ろし始めた。
｢嫌…もう、やめてぇ…！｣
｢悪いが…やめてと言われてやめる俺じゃないんでね｣
天邪鬼は下着に爪を掛け、一気に下ろした。
さつきのそこは幼いが、微かに生えていた。
天邪鬼はそこに舌を這わせ舐めていく。
｢ふあ…あああっ！！！｣
そして秘部を数回舐め、すぐに自分を入れた。
｢すまないね…もう、我慢ができないんだ｣
｢っ……ん…あん…！｣
――それから、どの位経ったのか分からない。
私は何があったか、されたのか覚えていない…。
ただ……痛いのと気持ち良かった事だけは覚えている。