「ねぇ神庭君、マッサージしてくれない?  
朝練でちょっと足痛めちゃったみたいなんだ」  
 
昼休み、外を見ながらのんびりしてると  
三島さんが話しかけてきた。ってマッサージ!?  
 
「この間、井筒君にやってあげたんでしょ?  
上手だって聞いたんだけど」  
 
確かに井筒にやってあげたけど、女子にやるわけには……  
 
「あー私そういうの気にしないから。  
神庭君は困っている友達を助けてくれないのかなぁ?」  
 
いやいやいやそういうわけには。  
それに三島さんスカートだし。  
 
「あ、大丈夫。下にランパンはいてるから。ほら」  
 
というと僕だけに見えるようにスカートを持ち上げた。  
 
「………………ぴんくのしましま……」  
「え?」  
「三島さん! はやくおろして! 見えてる!」  
「きゃーーーーー!」  
 
悲鳴を上げた三島さんは教室から飛び出していった。  
あれ? クラスのみんなの視線が痛いんですけど……  
僕の責任?  
 
 
「ナギナギ、どうしよう……」  
「ママちゃんって凄い積極的なんだね……」  
「だってはいてたと思ったんだもん! 脱いだの忘れてたけど……」  
「これからはシマシマって呼んだほうがいいかなぁ?」  
「なにそれ!」  
「誰か、神庭君のつぶやきを聞いてたみたい」  
「あぁぁ……私の高校生活はスカートめくったヘンタイ女として生きていくのね……」  
「そうだねぇ『三島さんはピンクのシマシマ』って私にも伝わってくるぐらいだし」  
「あたしもうお嫁にいけない……せめてもっとかわいいのだったら……」  
「大丈夫だよ、聞いたら神庭君シマシマ好きだって言ってたし」  
「ナギナギそんなこと聞いたの!?」  
「うん。でもみんなの前でスカートめくるシマシマは女の子としてちょっと心配だって」  
「……もうシマシマは勘弁してぇ」  
 
おちまい  
 
 
 

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