「……ろ。幸…」  
声がする。  
「…宏、起きろ。幸宏」  
まだまだ眠り足りない。  
僕は声を無視して、再びまどろみの海に身を任せようと、頭の位置を直そうとしたのだけれど。  
「起きろって言ってんだろ!!」  
声の主は容赦なく、僕の布団を剥いだ。  
 
「………またなの?」  
眠い目を擦りながら、僕の上に跨る従姉に視線を向ける。  
「何だよ、幸宏。朝からテンション低いな………」  
短く刈り上げた髪をグシグシ掻きながら、拗ねたように唇を尖らせたのは、  
神庭家四姉妹の三女。神庭千秋だった。  
「千秋姉さんこそ、朝から随分テンション高いよね………」  
「先週まで早朝練習が続いてたからな。早起きが癖になってんだよ」  
……だからって、その早起きに僕を巻き込まないで欲しい。  
「昨日もだよ? 流石に僕も眠いよ………」  
「いいじゃねぇかよ幸宏。折角勃ってんだからさっ!」  
言いながら、千秋姉さんは朝の生理現象で大きくなった僕の股間に手を伸ばし、  
恥じらいも無く握ってきた。  
「やめてよー」  
身体を捩って千秋姉さんの手を振り解こうとしたけど、  
千秋姉さんはスッポンみたいに握り締めた手を緩めない。  
しかも、動いたせいでかえってその刺激で、扱かれたみたいに硬くなってしまった。  
「お前もその気じゃん」  
僕の反応にからかう様にはしゃぐ。  
空はまだ白みはじめたばかりだというのに、朝からうざいことこの上ない。  
「溜まってんだろ? お姉様が相手をしてやろうって言ってんだから、素直に起きろよ」  
千秋姉さんは言いながら、握った左手で上下運動を開始する。  
溜まっているどころか、毎朝こんなことに付き合わされて、  
日に日に薄くなってる気がするんだけど……。  
やばい。ぎこちない動きのせいで、本当に僕までしたくなってきた。  
「……仕方ないな、一回だけだよ」  
「それはお前次第だ」  
千秋姉さんはいやらしく微笑んだ。  
 
千秋姉さんは僕のパジャマをブリーフごと引き下ろした。  
「おお、流石若者の反応だなっ!」  
何がそんなに嬉しいのか、千秋姉さんは僕の股間に手を伸ばすと楽しそうにゴムをかぶせた。  
そのまま、握った手で下手なピストンを開始する。  
「やめてよ、僕の方はいいから」  
言いながら、僕も千秋姉さんのジャージの前を開いた。  
千秋姉さんはいつもジャージを寝巻きの変わりにしている。  
ファスナーを下ろして前を開くと、今日はいつものスポーツブラではなくタンクトップだった。  
短髪のおかげでボーイッシュな印象が強いけど、脱ぐと意外なほど女性的なふくらみが現れる。  
着倒したせいでよれよれのタンクトップからは、脇が伸びているせいで、  
外見に似合わずボリュームのある胸がはみ出している。  
引き締まって形の良い胸の先は、タンクトップを突き上げるように、ピンッといやらしく尖っていた。  
僕は千秋姉さんの尖った乳首を摘んで、捻るように引っ張った。  
「くっ……んっぅ…」  
普段は強気の千秋姉さんからか弱い声がこぼれる。  
どうしてだか千秋姉さんは、少し強いくらいに虐められるのが好きなのだ。  
そのまま乳首を中心に胸を虐めながら、ベットの上に押し倒した。  
邪魔に思えたけど面倒だったから、タンクトップの肩紐をずらして、胸の谷間に挟ませた。  
僕は丸見えになった千秋姉さんのおっぱいを唇で包むと、舌の先で乳首を転がす。  
「……こ、こらッ!?」  
息を荒くして、千秋姉さんが身を捩る。  
その間にも、ジャージのズボンに手を入れて、下着の上から千秋姉さんに触れてみた。  
ビクンっと千秋姉さんが体が震え、昂揚した肌が薄っすらと赤みをおびてくる。  
案の定、僕を扱いていた左手がおろそかになってきた。  
このままいけるかもしれない。  
「千秋姉さん、いくよ?」  
「………」  
茹でられたように紅く染まった顔で千秋姉さんが頷いた。  
僕は千秋姉さんのジャージを下着ごと脱がせて、引き締まった足を開かせた。  
よっぽど期待していたのか、ろくな前戯もしていないのに、千秋姉さんの股間はいやらしく濡れている。  
僕は千秋姉さんの足の間に割り込むと、お尻を持ち上げて位置を合わせた。  
まだ少しきついけど、溢れる潤滑油のおかげで簡単に奥まで挿れる事が出来た。  
 
挿れた途端、千秋姉さんの体が強張るのがわかった。  
なんだかんだ言いながら、千秋姉さんもまだ慣れていないのだ。  
「動くよ」  
瞳を潤わせた千秋姉さんは、僕を見上げたまま小さく頷く。  
準備は出来ていたから、はじめから乱暴に千秋姉さんを掻き混ぜた。  
「あぁっ、あぁっ、あぁっ、あぁっ、あぁっっ!」  
すこしやり過ぎたかな? と思ったけど、  
千秋姉さんはちゃんと感じているらしく、奥を突く度に見かけに合わない可愛い声で喘いだ。  
 
……こっちは、無理やり起されて、朝から付き合わされているのに。  
 
そう思うとすこし悪戯をしたくなってきた。  
僕は、千秋姉さんの股間に手を伸ばすと、突くのにあわせてお豆を揉み潰す動きを混ぜる。  
「………っ!!!」  
弱点を責められ、千秋姉さんは敏感に反応する。  
秘所を突いただけの時とは、倍の反応で喘ぎ、悶えている。  
突く度に弄ると、逃げるように身体を捩らせた。  
そのくせ真っ赤になって、泣きそうな顔で口をだらしなく緩めている。  
中もかなり熱い。キューッと秘肉の締め付けがきつくなり、まるで絡み付いてくるみたいだ。  
 
そろそろかな………  
 
僕は股間で悪戯をしていた手を止めて、  
千秋姉さんを逃がさないように両手で腰を掴むと、追い詰めるように腰を加速させた。  
 
「…………っ!!!!!!!!!!!!!!!!!」  
 
悲鳴と嬌声の中間みたいな悲鳴は、既に声になっていなかった。  
千秋姉さんは激しい痙攣とともにイッてしまったのだ。  
絶頂に震える千秋姉さんを相手に、僕は更に腰を激しく動かす。  
……僕もそろそろ………  
絶頂を迎えた千秋姉さんの体が、がっくりと崩れ落ちる。  
目には涙をためながら、肩で息をする千秋姉さんに、僕も思いっきり注ぎ込んだ。  
 
  ………  
 
千秋姉さんのせいで朝から余計な体力を使ってしまった。  
おかげで2度寝には遅く、登校には早すぎる、中途半端な時間になってしまった。  
しばらく考えて、だいぶ早いけど登校することにする。  
ばれてはいないと思うけど、なんとなく希春姉さんや、美冬姉さんと顔を合わせるのが恐かった。  
でもそれよりも、もしかしすると、凪原さんが待っているかもしれないと思ったからだ。  
 
 
結局、いつもより一時間も早く学校についてしまった。  
希春姉さんを避けて、こっそり家を出たので、今日は弁当がない。  
朝食のつもりで途中コンビニによって適当な惣菜パンを買った。  
何も無ければ教室で寝ていよう。そう思いながら、昇降口に向かうと、  
下駄箱には、封筒の半分ぐらいのサイズのピンクの紙片が入っていた。  
 
あ、そろそろと思ってたけど、やっぱり………  
 
念のため紙を手にとって見るけど、メッセージは何も書かれていない。  
無言の紙片をポケットに突っ込むと、僕は急いで屋上を目指した。  
この時間、朝練の生徒も寄り付かないので、屋上はほぼ無人だ。  
きょろきょろと見渡すと、案の定給水塔の影になるあたりに、差出人が待っていた。  
「あ、そこにいたんだ。凪原さん、おはよう」  
背の低い、見るからに華奢な肢体の女生徒は、きょろきょろと辺りを見回してから、  
僕を見つけると、パッと立ち上がり、トテトテっと駆け寄ってきた。  
その拍子に前髪が揺れ、隠れた笑顔が見えて一瞬ドキッとしてしまう。  
俯きがちなせいで、普段はほとんど顔が隠れているのだが、よく見るととても可愛い。  
彼女は一年の三女神に選ばれるほどの美少女、凪原ちえである。  
「あ、あの……おはようございます」  
相変わらずの、ぎこちない挨拶に苦笑しながら、幸宏はポケットの紙片を取り出して見せた。  
途端に凪原さんの頬が紅く染まる。  
 
ピンクの紙片は相談の合図。  
僕は凪原さんから井筒の相談を受けるうち、いつの間にかそれが習慣になっていた。  
相談とはつまり男女交際について。それも肉体関係についての相談だった。  
まさかこんな関係になるとは思わなかったけど、  
凪原さんに言わせると『まだ付き合ってないからギリギリセーフ』だそうだ。  
凪原さんはイメチェンしてから本当にかわったと思う。  
まあ、本人がそういってるんだから、いいんだろうけど。  
 
「どうする? 凪原さんがよければ、ここで済まそうと思うんだけど………」  
「………っ!」  
凪原さんは一瞬目を丸くしたけど、真っ赤な顔のまま小さく頷いた。  
今度は僕の方から近づいて、そっと肩を抱く。  
そのまま抱き寄せてキスをしようとしたら、困ったような顔で遮られた。  
………そうだ。  
唇と前は井筒の為に残しておきたいって言ってたっけ。  
 
「あ、ごめんね。凪原さんはこっちだったよね?」  
言いながらスカートのお尻へ指を差し向ける。  
「!?」  
凪原さんはビクッと肩を震わせ、僕は驚きのあまり硬直してしまった。  
下着の上から撫でるつもりだったのに、指先に感じるのは、確かに素肌の感触だった。  
………穿いていないのだ。  
 
「………えーと、どうしたの?」  
一応聞いてみる。  
すると、凪原さんは真っ赤な顔に泣きそうな表情を浮かべながら答えてくれた。  
「その、………待ちきれ、なかったから……一人で………」  
最後の方は聞こえないくらいに声がかすれていた。  
凪原さんはこういう、素直なところが可愛いのに。井筒のやつ、なにが気に入らないんだろう?  
凪原さんのスカートを捲って確かめる。  
桃色の小さなお尻がつるんと丸見えになった。  
普段、下着で隠している場所を晒されたせいか、凪原さんは再びビクッと肩を震わせる。  
片手でお尻の割れ目を広げながら、もう片方の手を菊座に添えて、中指を挿れてみた。  
「んぁ…んっ………」  
すぐに頬を昂揚させて甘声を漏らす凪原さん。  
本当に待ちきれずに、自分でほぐしてたみたいだ。  
 
僕は凪原さんをフェンス際へ誘うと、校庭の方を向かせて手を付くように頼んだ。  
促されるまま、フェンスに手を付いてお尻をこちらに向ける凪原さん。  
そのままではやり辛いので、足を広げようとする。と、かすかな抵抗があった。  
僕は自分の足を割り込ませ、すごし強引にかき開く。  
「ぁッ……」  
スカートが捲れているせいで、小さな菊座から、  
お漏らしみたいにいやらしく濡れた縦筋まで丸見えだった。  
僕は露になった小さなお尻に手を伸ばして、緩やかなカーブをなぞるように指先で撫で上げる。  
「んぁっ………、だ、大丈夫だよ」  
凪原さんは恥じらいながらも、誘うようにお尻を振るわせた。  
井筒の為に残しておきたいから……なんて言ってるけど、  
凪原さん、本当はおしりでするのが好きなんだけじゃないかな?  
 
待ち切れないようにひくひく動く小さな穴に、凪原さんから溢れる淫液を擦り付けて、念入りに揉みほぐす。  
「……ぁあんっ……ぇあっ……ふぁっ……うぅっ……」  
甘い声を漏らしながら、へなへなとフェンスに縋りつく凪原さん。  
まるでぱくぱくと小さなお口を開けて、自分から僕の指を咥えようとしてるみたいだ。  
一人で遊んでたくらいだから、本当に待ちきれなかったんだろう。  
 
これ以上待たせると悪いな………  
 
僕は間違えないように後ろの穴に狙いを定め、ゆっくりと貫いた。  
 
「はぁっ……んっ!」  
先が入ったばかりなのに、凪原さんの身体が跳ねるように震える。  
耐えるようにプルプルと肩が揺れているけど、昂揚した頬をフェンスに押し付け、  
だらしなく口元が緩んでいる。  
「いくよ?」  
一応、断ってから、掘り進むような感覚で奥まで入れる。  
何度もしているとはいえ、やはり後ろはきつい。  
腸壁を擦るたびに、痺れるような快楽が駆け抜け、僕の方が思わずイッてしまいそうになった。  
苦し紛れに凪原さんの背中を抱きしめる。  
「……あぁっ……えっ!?」  
僕はブラウスのボタンを外して、ほのかな膨らみに手を伸ばしす。  
すべすべした心地よい手触りの肌を愉しみながら、ブラをの奥へ手を進める。  
僕の指がツンと尖った胸の先を掠めると、凪原さんのお尻が反応してきゅっ、っと絞まった。  
「んッ……!」  
そのまま摘んで指の腹で転がすと、凪原さんはか細い声を漏らしながら身を捩る。  
その度に、あまりの狭さと締め付けに、痛いくらいの快感が押し寄せてきた。  
やばい、逆効果だ。責め方を変えよう。  
「んっ………えっ……あ………」  
僕が凪原さんのアナルから引き抜くと、頬を昂揚させた凪原さんが、不安そうな顔で振り向いた。  
薄桃色の菊座も不満そうにひくひく動いている。  
僕は安心させる為に凪原さんに微笑むと、中指を一気に奥まで挿入した。  
「……きゃぅっ!?………」  
指を曲げて爪先で肉壁を擦り、Gスポットをアナル側から刺激する。  
腸液で指がぬるぬるに濡れてきた。動かす度にくちゅくちゅと激しく音がする。  
「……あぁっ!!……」  
ビクビクっと全身を痙攣させて、凪原さんはお尻でイってしまった。  
それなのに、僕が指を引き抜こうとすると―――  
「あっ、あの……もうすこし…だけ……」  
涙を流して哀願する凪原さんの艶姿には背徳的な魅力がある。  
僕は指を動きを再開させた。  
凪原さんを見てると、庇護欲と陵辱欲が同時に湧き上がってくるから不思議だ。  
締め付けの痛みで萎えかけていた僕の息子は、いつの間にか硬くなっていた。  
 
……そういえば、僕の方はまだイかせてもらってない。  
 
熱く締め付ける凪原さんに、もう1本指を入れて動かすと、  
足をがくがく揺らしながら崩れ落ちてしまった。  
膝立ちの姿で突き出したお尻をぷるぷる震わせる凪原さん。  
今の痙攣から察すると、またイってしまったみたいだ。  
凪原さん、本当にお尻が好きなんだな。  
 
僕は穴に挿れた指で穿りながら、凪原さんの股の間に股間の位置をあわせた。  
「……えっ!? か、神庭君? そこは……」  
「大丈夫。挿れるわけじゃないよ」  
緊張で身体を強張らせる凪原さんに囁いてから、  
挿れてしまわないように注意して、素股でピストンを開始する。  
二度もイッてしまったせいで、いやらしい潤滑油に塗れていたから、  
動くたびにお尻以上に卑猥な水音が響いた。  
簡単に濡れた秘唇が捲れてしまうので、挿れないように動くのには注意が必要だった。  
亀頭が動くと凪原さんのクリを擦り、中と外両方からの刺激に凪原さんが可愛い嬌声をあげる。  
調子に乗って遊んでいるうちに、凪原さんは「……あぁっ!!……」  
と小さな悲鳴を上げて、再び全身を震わせた。  
……またイってしまったみたいだ。  
 
僕は凪原さんの素股から引き抜いて、再び後の穴を貫いた。  
凪原さんもよっぽど気持ちいいのか、自分から腰を振って、奥を突くのを助けてくれる。  
三度の絶頂で程よく弛緩していたのと、だらしなく漏れる凪原さんの腸液と淫蜜のおかげで、  
張り切って腰を動かすことが出来た。でも、流石にきつすぎる。  
 
「な、凪原さん、出すよっ!」  
 
僕は熱く締め付ける凪原さんの細い腰に手を回すと、後から抱きかかえるような格好でラストスパートをかける。  
凪原さんを掻きまわす音を激しく響かせながら、僕は遠慮なく凪原さんの中にぶちまけた。  
同時に凪原さんも激しい絶頂に襲われ、僕らは同時に、屋上に倒れこんだ。  
 
 ・・・  
 
凪原さんはまだ立てないらしく、ぐったりとだらしなく口をあけたまま、肩を震わせながら喘いでいる。  
「ごめん、凪原さん大丈夫?」  
意味がいるのかどうか、昂揚で頬を染めたまま、凪原さんは呆け顔でコクンと頷いた。  
スカートは捲れ、腸液と精液で濡れたお尻が丸見えになっているし、  
ブラウスも大胆に開いていて、ブラも捲れているので可愛いふくらみも隠れていない。  
……流石に、あの格好のまま見つかるとまずいよな。  
 
そんなことを考えていると、校舎の方で響く予鈴の音が聞こえてきた。  
まずい。こんなに早く登校しておいて、遅刻する訳にはいかない。  
凪原さんを置いていくのは心配だけど、  
あんな状態の凪原さんと二人でいたら、何をしていたかはすぐにばれてしまう。  
特に三女神の噂は広まるのが早いんだ。  
僕のクラスには女神委員の吉田や渡辺がいるし、なにより、  
凪原さんの親友、三島真琴がいるのだ………  
 

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