―――コンコン  
部屋をノックする。とある決意を胸に秘めて、決して正しくない選択を持って。  
時刻は深夜1時、彼女が起きているかは一種の賭けだった。  
 
「んー、だれだー?」  
 
そんな彼の不安を打ち消すかの様に、彼女は返事をした。  
まだ起きている。彼は心苦しい気持ちを意識の奥に押し込め、一歩踏み出した。  
 
「僕…、幸宏だけど、ちょっといいかな千秋姉さん。」  
 
「あー? どうしたよ幸宏。  
 ひょっとして、あたしのプロレス技がかけられたくなったかコノヤロー!」  
 
ドアを開け放ち、ヘッドロックをかけられながらズルズルと部屋の中に引きずり込まれる。  
 
「ちょっと! 痛いって千秋姉さん!」  
 
いつもどおり、しかしそのいつもどおりが幸宏はいやだった。  
自分の決意を決定的にするとともに、自分が今からやろうとしていることに対する罪悪感が大きく膨れ上がる。  
 
「で、どうしたんだ幸宏、この美人なお姉さまにこんな深夜の訪問とは。」  
 
ようやく離され、入り口付近に立つ幸宏、千秋はベッドに座っている。  
千秋の服装は、タンクトップにハーフパンツという露出度の高い服装。  
どうやらこれが彼女のパジャマらしい。幸宏は思わず生唾を飲んだ。  
 
「あの、千秋姉さん、相談があるんだけど。」  
 
ゆっくりと言葉をつむぐ、悟られないように、不審がられないように。  
 
「どうしたんだ一体、こんな夜中にあたしに相談なんて。」  
 
そう言った千秋の顔には、多少の懐疑はあるもののそれが確定してはいないようだった。  
幸宏は千秋に悟られぬよう、ドアの鍵を閉める。  
そして床を蹴り、一気に千秋の目の前まで詰め寄った。  
 
「なっ!?」  
 
毎日の階段部での部活動、その過酷なトレーニングが幸宏の瞬発力を格段に飛躍させていた。  
さすがの千秋も、ここまで早いと反応もほとんどできない。  
瞬時に両手を押さえつけられ、ベッドの上で俗に言われるマウントポジションを取られる。  
初めは現状を理解できずに呆けていた千秋だが、次第に状況を理解したのか声を上げようとする。  
しかし、それは幸宏の手がさせなかった。  
とっさに幸宏を睨みつける千秋、しかし押さえているのは幸宏であるにもかかわらず、  
彼は今にも泣き出しそうな顔をして言った。  
 
「千秋姉さんが……、悪いんだからね。」  
 
千秋はその言葉が理解できない。  
手で口を押さえられながらも必死で抵抗しようとする千秋。  
 
「幸宏てめぇ! 離しやがれ!」  
 
しかしさすがの千秋も、男に圧し掛かられては殆ど抵抗できない。  
必死で抵抗する千秋を制しながら、幸宏は続ける。  
 
「僕だって、男なんだよ? 毎日抱きつかれて、挙句には胸の谷間を見ろとか言われて…。  
 耐えられるはずがないじゃないか!」  
 
そう言った幸宏は、千秋の両手を押さえつけながら口を押さえていた手で胸を鷲掴みにする。  
 
「痛っ! ちょっと、あたし以外にもいるじゃん!  
 あたしよりもっとアプローチ凄いの、いるじゃん!」  
 
必死で抵抗するが、幸宏は全く聞く耳を持たず、胸を弄繰り回しながら突然首筋を舐め始める。  
 
「ひぁっ! ちょっと幸宏、分かったから、怒らないからまず止めろって!」  
 
「そんなコト言って、千秋姉さんのここ、もっと触ってほしそうにしているけどなぁ。」  
 
そう言った幸宏は、おもむろに隆起した乳首を指先でつまむ。  
 
「ひぁん…っ! ちょっと、ふざけんな! 止めろって!、何であたしなんだよ!  
 希春姉なら悦んでしてくれるだろ!?」  
 
「千秋姉さん…、僕が希春姉さんじゃなくて千秋姉さんの所に来た理由なんて、ひとつし  
かないよ。」  
 
視線を落として、幸宏は続ける。  
 
「好きなんだ。千秋姉さんが、好きなんだよ。」  
 
幸宏はそこまで言った後、何か言いかけた千秋の口を無理やり自分の唇でふさぐ。  
そして抵抗する千秋の口を無理やり舌でこじ開け、強引に互いの舌を絡ませる。  
その舌は、次第に片方だけではなく、互いが互いを求めるように絡み合い、唾液が混ざり合う、その音だけが部屋へ響き渡っていた。  
……長い強引な口付け。千秋を犯す。それだけを考えていた幸宏は、その口付けが最終的に互いが求め合って行っていた事に気付くことはなかった。  
 
「ちょっと待てって! 落ち着けって幸宏!」  
 
明らかに正常でない目をした幸宏に向かって、千秋は言う。  
だが幸宏はとまることなく、千秋の上半身、そのいたる所に口付けをしながら攻めの言葉をつむごうとする。  
 
「どうしてさ? 千秋姉さんだって、さっきから口では止めろって言っているけれど、  
 本気で抵抗しようとしないじゃないか。」  
 
そう言った幸宏は、おもむろに千秋のハーフパンツの中に手を入れ、下着越しにその秘部を撫でる。  
千秋のそこは、既にしっとり濡れていた。  
 
「ほら、上だけじゃない。こっちだって止めてほしくなんて……。」  
 
千秋の顔を覗き込む。 その瞬間、幸宏は言葉が出なくなった。  
そこには、涙を浮かべながら幸宏を睨む千秋がいた。  
 
「そりゃぁ抵抗なんて…、しないっつーの。 あたしだって、幸宏が好きなんだから。  
 でもっ…! 好きな人と結ばれるのにどうして一番最初がこんな…っ!!」  
 
そう言った千秋の頬を、涙が伝う。  
 
「どうしてこんな無理やり、まるで犯されるみたいに…っ!  
されなきゃいけないんだよ!!」  
 
そのまま嗚咽を漏らしながら泣く千秋。  
幸宏は、何も言えず、そして何もできなかった。  
手をほどく。 そして幸宏は、ただただ謝った。  
 
「ごめん! 千秋姉さん…僕…本当にごめんっ!!」  
 
千秋から降りようとする幸宏。  
しかし千秋は、なみだ目のままニヤリと笑い、逆に幸宏を押し倒した。  
逆にマウントポジションを取られる幸宏。  
千秋の方を見ると、なみだ目ながらもニヤニヤと笑っている。  
そして彼女は状況が全く理解できていない彼に対し、こう言った。  
 
「やっぱさ、最初はお姉さまにリードさせろって。」  
 
そう言った千秋は、ゆっくりとタンクトップを脱ぎ始める。  
スラリと細いウエスト、無駄のない体つき。  
ただ筋肉のみで固めているわけではなく、その上にうっすらと脂肪があることにより、女性特有のやわらかい体つきになっている。  
「なに見とれてんだよ! このエロガッパめ。」  
軽い口調で言っているものの、彼女の顔は明らかに紅潮している。  
ただ、ボーッと見とれていた幸宏はそんな変化には気付かず、慌てふためいて思ったことをそのまま言葉にしてしまった。  
「い…いや! あの…、千秋姉さんのカラダ…すごくキレイだから…。」  
「バッ…!バカ野郎! あんまみないでよ!」  
慌てて前を隠す。  
その細い体つき、そこからは想像しづらいが彼女の胸は大きい。  
毎日のように抱きつかれている幸宏。  
感触では気付いてはいたものの、その手で隠そうとしても隠し切れない千秋のそれを見て、彼は生唾を飲んだ。  
「こ…、このエロガッパめ。 そんなにあたしの胸が見たいのか…?」  
そう聞かれた幸宏は、まるで唾でも飲み込むようにゆっくりと首を縦に振る。  
「ふーん、どうしようかなぁ? いきなりあたしのこと襲いやがったしなぁー。」  
恥ずかしさからか、からかい気味にもったいぶる千秋。  
幸宏はというと、先ほどの行動をとがめられシュンとしている。  
「ブッ! アハハハハ!」  
「えっ、千秋姉さん!?」  
その仕草が妙にかわいく、思わず千秋は吹き出してしまう。なぜ突然笑い出したのか分からず、うろたえている幸宏に彼女は言う。  
「っていうかさ、あたしだけ脱ぐのって、違うくない? 幸宏も脱げって!」  
そして彼女は、ゆっくりと彼の服のボタンを外していく。  
「ちょっ! 自分で!自分で脱げるから!」  
「あぁー!? いいからお姉さまに任せろって!」  
そう言った彼女は、最後のボタンまで外し終えた彼のシャツを勢いよく開いた。  
「うぉ…。」  
そして、思わず感嘆をもらす。  
ここにきたばかりの時とは違う、男の体つき。おそらく部活動のおかげだろう。その出来上りつつある体躯に、彼女は一瞬目を奪われる。  
その間、幸宏はというと隠そうとしない彼女の胸に釘付けになっていた。  
しばらくお互いのカラダに見とれあう2人、その沈黙を破ったのは先ほどの発言に疑問を持っていた幸宏のほうだった。  
「そういえば千秋姉さん、リードって…、もしかして経験ある…ゲブゥ!」  
好奇心からか、彼はおそらく世の女性に聞いたら明らかに失礼であろう質問をして、………ミゾオチの辺りを思いっきり殴られた。  
思わず咳き込む幸宏の顔を両手で挟み、彼女は続ける。  
「聞け幸宏。まずひとつ、女にそういうことは、聞くものじゃない。  
そんで、もうひとつ言いたかったことがある。  
あたしは幸宏が好き、幸宏はあたしが好き。  
じゃあ、あたしの事を幸宏はなんて呼べばいいでしょう?」  
まるで悪戯っ子のような笑顔を見せる千秋。  
10センチも前に出れば唇が触れ合うほどの距離で、幸宏は戸惑いながらも彼女の名前を呼んだ。  
「ち…、千秋。」  
とたん、まるでスイッチが入ったかのように千秋は幸宏の唇を奪う。  
「ん…っ、ふ…っ。」  
胸を押し付けるように体を重ねながら、互いの舌を絡めあう。  
先ほどは、焦りと罪の意識からか感じられなかった彼女の舌の温度が、今回は直に伝わってくる。  
ニュルニュルとした舌の感触、その感触が彼の背中をゾクリとした快感となって伝わっていった。  
 
チュッ…クチュッ…クチュッ…  
 
幸宏が下にいるからだろうか、彼の口内には、千秋の唾液がトロトロと流れてくる。  
その唾液を自分の唾液と混ぜ、千秋に送り返す幸宏。それを今度は自分の唾液と混ぜて送り出す千秋。  
 
ヂュクッ ジュルッ ジュルッ  
 
その唾液の交換は、最終的に互いが互いの唾液を奪い合うような形になり、液体と空気の混ざり合う音だけが部屋に流れる。  
次第に幸宏は、これ以上の快感が欲しくなっていた。  
頭では自制しながらも、手は勝手に、彼女のその引き締まったお尻の方に伸びていく。  
 
「ひゃあん!」  
突然太ももからお尻の辺りまでを撫でられ、千秋は驚いてカラダを起こした。  
「こら幸宏! てめぇ焦り過…っ?!」  
そこまで言った彼女が、突然言葉を途切れさせる。  
その後彼女は、少々戸惑ったあとニヤリと笑い、体を起こした時にお尻に感じた硬い感触のものに、手を当てる。  
「あ…っ!ちょっと千秋…っ!」  
「ふうん。もう我慢できないってヤツかな?」  
そう言った彼女は、そのモノをズボン越しに擦り始めた。  
「あ…、ず…ずいぶんと、苦しそうじゃないか幸宏ぉ?」  
その大きさに多少戸惑いながらも、何とか余裕を見せようとする千秋。  
「あっ…ちょっ…ち…、千秋…っ」  
そんな千秋をよそに、彼は快感に身をゆだねる。  
「…? あれ? 千秋?」  
しかし千秋は、突然ソレを擦るのを止めた。  
頬を紅潮させながら、軽く息が上がっている千秋、彼女は不思議そうな顔をする幸宏をよそに、ハーフパンツを脱ぎ始める。  
「えっ!? あっ、ちょっと! 千秋!?」  
突然の出来事に、慌てて手で目を覆う幸宏。現在何をやっているのか。  
慌てふためくあまり、それすら忘れている幸宏のその行為に、千秋は内心苦笑しながらも、彼のズボンのファスナーを下ろし、トランクスの隙間からソレを取り出した。  
千秋としては、父以外で初めて見る男性のアソコ。  
ただ目の前にあるモノは、猛々しくそそり立っていた。  
『こ…こんなの、入るのか?』  
多少逃げ腰になる千秋、しかしリードするといった手前、幸宏に主導権を握られるわけはいかない。  
彼女は意を決すると、彼のそそり立つものの上にまたがった。  
「ち…千秋? 大丈夫? …初めてなんじゃないの?」  
「ばっ! バカ言うなよ! コレくらい別に…別に……」  
心配そうに見つめる幸宏。精一杯強がって見せたが明らかに語尾が弱まっていく千秋。  
「よ…よし! いっ…入れる…ぞ!」  
気合を入れる。そして、彼のモノをつかむと、彼女は入り口まで持って行き、ニュルニュルと先端をこすり付ける。  
「ん…っ、あはぁ…っ」  
いつも自分が指でしているのとは違う、アソコ全体をくまなく擦るような快感が千秋を襲う。  
「うあっ…、ちょっと…千秋ね…千秋……っ!」  
幸宏のモノに、生暖かい、そしてヌルヌルとした感触が快感となって押し寄せる。コレまでずっと我慢していた彼は、既にイきそうになっていた。  
 
ズッ…  
 
「ん…っ」  
ゆっくりと、腰を落としていく千秋。その顔には異物が入ってくる不安の表情が張り付いている。  
 
ズッ…  
 
「………んぅ…っ!」  
しかし、彼女は腰を止める事をしない。あの姉たちより、あの妹より彼は自分の事を選んでくれた。  
ならば、自分で気持ちよくなって欲しい。彼女はその一心で腰を進めた。  
 
ズッ…  
 
 
ある程度進んだところで、何かに当たったかの様に進行が止まる。  
 
ズププッ  
 
しかし彼女は、ソレを突き破るように、一気に中に入れた。  
「い…っ! あ゛…っ」  
「ちっ! 千秋!? 大丈夫!? 痛いなら抜いたほうが!」  
とたんに、不安な顔から、痛みに耐える顔になる千秋。  
涙をこぼしながら耐える千秋の体を心配そうに気遣う幸宏。  
「うあ…っ!」  
だが、痛みに耐えながらもキュウキュウと締め付けてくる入り口、そしてうごめくように彼の先端を刺激してくる感覚に、ついに我慢できなくなり、幸宏は膣内に精を吐き出した。  
 
ドクッ…ドクッ…  
 
初めての感覚に、射精がとまらない幸宏、まるですべて吸い尽くされるように膣内へ精を注ぎ込む。  
「…っっ! 熱ぅ…っ! こ…こら! バカ幸宏…っ! 膣内で出しやがって…んっ! 妊娠したら…あっ、ど…、どうしてくれんのよ…っ!」  
「ご…っ、ゴメン千秋!気持ちよすぎて…つい。」  
膣内に入ってくる熱い感覚に、一瞬戸惑いながらも彼女は幸宏を責める。しかし、幸宏のその一言を聞いて彼女はうれしさでいっぱいになった。  
自分で感じてくれている…。その感覚が千秋の心を満たしていく。  
「そ…そう。あたしの膣内、気持ち…いい?」  
「あ…、うん。すごく…。」  
「そっかぁ…。」  
目の端に涙を浮かべながら微笑む千秋。  
これまで見たことのないような、優しい微笑み。それを見た幸宏は、彼女の膣内にある自分の分身がまた大きくなるのを感じた。  
「な…っ、中でおっきく…っ!」  
突然の復活に、千秋は驚きながらも。  
「こ…これなら、もう一回…できるよな。」  
そう言うと、千秋は少々苦悶の表情を浮かべながら必死に腰を動かそうとする。  
しかし幸宏は、未だ痛そうにしている千秋を動かすまいと、腰を押さえた。  
不思議そうな顔をする千秋。  
「あ…あの、千秋の膣内、気持ちよすぎて、今動かれると…また出そうなんだ。だから、もうちょっと…、待ってくれないかな。」  
彼女自身を気遣っても、おそらくは動くのを止めない。そう思った幸宏は、あくまで自分の都合でとめているという事を強調する。  
「そ…そうか? なら、ちょっと待つか。」  
そう言って腰を止める千秋。すかさず幸宏は体を起こし、挿入したまま向かい合って座った形になる。  
「え…? んっ…。」  
少々戸惑った千秋に優しく口付ける。痛みからか、軽く歯を食いしばっていた千秋の口を舌でこじ開け、絡ませる。  
 
クチュッ…クチッ…  
 
「んはっ…んふっ……んはぁん…っ?!」  
太ももからお尻にかけて、突然刺激が襲う。  
唇を離して下を見ると、幸宏の手が彼女の足を撫でたりもんだりしている。  
「ちょっ…幸宏…っ!」  
戸惑う千秋。幸宏はそんな彼女を抱きしめて、耳元でささやく。  
「千秋って…、足、キレイだよね。」  
 
ピクン  
 
「耳…ッ! だめぇ…っ!」  
一瞬からだを硬直させる千秋。だが幸宏は、そのまま耳の入り口を弄るように舐め取る。  
 
ピチャッ…ピチャッ…  
 
「………っ! んぁ…っ!」  
千秋はまるで快感に耐えるように、目をキュッと瞑っている。  
それと同時に膣内の幸宏のモノはキュゥキュウと締め付けられていた。  
 
チュゥゥッ  
 
「んん…っ!」  
耳たぶを吸う。そしてそのまま彼は、千秋の首筋にキスをした。  
「んふっ…、あ…っ!痕…っ。残すなよ…っ!」  
「え、どうして?」  
「この…っ、バカっ。 あたしの場合…んっ。 部活でモロバレなんだよ…っっ!!」  
あぁ…、バスケのユニフォームって…。しかも上下関係厳しいって言ってたっけ。  
確かにそんなモノを付けて行ったら、先輩方に目をつけれられるコト間違いなしだなぁ…。  
 
コリッ  
 
仕方ナシに幸宏は、そのまま頭を下に移し鎖骨を甘噛みする。  
 
「あっ…! はぁ…んっ…ゆき…ひろぉ…」  
「ひあん…っ!」  
そして太ももをまさぐっていた手で、脇をツツッと撫でた。  
ビクリと仰け反るように反応する千秋。その健康的なカラダにはうっすらと汗をかいている。  
「千秋…気持ちいい?」  
「あっ…はぁ…っ、うん…んぅ……っ! ゆきひろのてぇ…気持ちいい…よぅ…」  
そう言った彼女の顔からは、先ほどのような苦痛は消えている。  
 
トサッ  
 
「あ………っ」  
そのまま幸宏は、彼女を下にして正常位の格好になる。  
「千秋…動くよ?」  
「うん…、ゆきひろぉ…っ、来てぇ」  
ゆっくりと腰を動かす幸宏。  
「ん…っ、んは…っ」  
 
ニュチュッ…ヌチュッ…  
 
ゆっくりと、快感に思わず貪りたくなる心を抑え、千秋の膣内に出し入れする幸宏。  
それをまるで包み込むかのように、千秋の肉壁が幸宏を刺激する。  
 
「んっ…はぁ…っ! ゆき…っ! ひろぉ…」  
次第に千秋は、先ほどまでの苦痛に耐える声ではなく、何かを求めるような声を出し始める。  
彼女はねだるようなまなざしを幸宏に向けた。  
幸宏は、その視線に応えるかの様にディープキスをする。  
「んっ…んふっ…っ、んんっ…っ…」  
入ってきた千秋の舌を絡ませ、そして彼女の下唇を甘く噛む。その度に彼女の肉壁は、まるで幸宏の精を欲しているかのようにうごめく。  
 
ズチュッ ヂュチュッ  
 
次第に腰を早める幸宏、彼女の膣内は精液だけでなく、彼女自身の出す蜜が泡となっていやらしい音を立てていた。  
「はぁ…っ! ちあき…っ、さっき出した僕のと、千秋のエッチな汁で千秋のアソコ、いやらしい音をたててるよ…っ!」  
 
耳元でささやく幸宏。千秋はというと、顔を抑えながらイヤイヤと首を横に振っている。  
「ば…っ! かぁ…っ! そんなこと…っっ! あっ…ん…っ!」  
必死で反論する千秋、しかしそれを遮るかの様に、幸宏は千秋の胸に手を置く。  
そして、彼女のツンとたった乳首をクニクニと指でもてあそぶ。  
「ひぁ…っ! 乳首だめぇ…っ。 指で弄っちゃだめ…んっ!」  
 
チュプッ  
 
「あ…んっっ!! こっ…こら、ゆきひろぉ…っ! やぁっ…くわえちゃだめ…っ!! 噛むのやぁ…ンっ!」  
乳首を責められ、ゾクリとした感覚が、快感となって全身を駆け巡る。  
慌てて引き離そうと彼の頭を持つが、彼は赤ん坊のように吸い付いて離れない。  
 
チュゥゥッ チュクッ ピチャッ  
 
「ひぅん! 吸っちゃだめぇ…止めぇ…こらぁ…っ!」  
彼女の抵抗を全く意に介さず、胸を攻めるのに夢中になる幸宏。  
「ひあっ!膣内でまた大きく…っ!」  
興奮からか、出し入れしているモノが先ほどよりたくましくなる。  
それと同時に、彼の腰の動きは貪るように早くなっていった。  
 
ジュプッ ヂュブッ グチュッ…  
 
「いあっ! あはぁン…っ! ひぐっ!?」  
グラインドが激しくなり、次第に幸宏のモノは千秋の最深部をコツコツとノックし始める。  
「うぁっ! ひぐっ! ゆきっ…ひろぉ…っ!! らっ…だめぇ! お…っ! おくにあた…ってぇ…っぁ!」  
「ち…っ、ちあき…っっ! ごめ…腰、とまんない!」  
パンッパンッと、肉がぶつかりあう音が響く。  
 
ズチュッ グジュッ ジュブッ ジュブッ  
 
めちゃくちゃに、自分の快感だけを求めるように出し入れする幸宏。その棒は方向が定まらず、彼女の肉壁を刺激している。  
 
ズリュッ ジュプッ グプッ…  
 
「うあっ! あんっ! ゆき…もう…っ! あたし……なんかっ! きちゃ…っ!!」  
そう言った彼女の膣内は、まるで幸宏の出し入れに同調するかのように締め付けてくる。  
「ち…あきっ! ぼく…も…っ! もう…っ!」  
 
ジュブ ジュブ ジュブ  
 
先ほどよりリズムが早くなる幸宏。  
「い…っ! いく…よっ! ちあきっ!」  
「んっ! あ…っ、たし…っ! も…っ! あぁぁっ!!」  
 
ドクッ ドクン ドクン  
 
「あ…あぁぁ…っ! 膣内…出てる…」  
そして幸宏は、彼女の一番奥で果てた―――。  
 
 
 
「………あの、ちあき?」  
「幸宏にイかされた………。幸宏に…。」  
全て終わって、しばらくその余韻に浸ったあと、千秋はひざを抱えて後ろを向いたままなかなかこっちを向いてくれない。  
「あたし…年上なのに……。」  
どうやら途中で立場が逆転したのが気に入らないらしい。  
「いや、だって…。あのまま続けてたら千秋、痛いままだったでしょ?」  
「しかも、膣内に出された…。2回も出された…。」  
「いや、だって……。千秋のナカ、気持ちよかったからつい…。」  
「おっぱい吸って…、ずっと離してくれないし……。 吸っても何も出ないのに…。」  
「いや、それは………。」  
最後の攻めには、何も言い返せない幸宏。もちろん何か出るなんて、思っちゃいない。  
でも、止められなかった。  
答えに詰まる幸宏の頬が、突然つままれる。  
「ひ…ひあひ…?」  
目の前には、ふくれる千秋の顔。  
「女のおっぱいなら、誰でもいいのかコラ。」  
そんなむくれる彼女を見て、幸宏は微笑みながら言う。  
「僕は、千秋のだからあんなに夢中になったんだよ…。」  
「ふん…、ならいいけどな。 今度は、あたしが勝つ!!」  
幸宏の一言に納得したのか、彼女はなぜか必勝宣言をして、幸宏の腕枕の中でゆっくりと目を閉じた。  
穏やかな寝息をたてる千秋。その頭をソッと撫でたあと、幸宏の意識も、次第に闇に飲まれていった。  
 
 
――――――翌日。  
「千秋ー。 今日朝練習があるとか言ってなかったー?」  
なかなか目覚めない千秋を起こしに来る神庭家長女。  
ガチャガチャ  
おもむろに千秋の部屋に入ろうとするが、鍵がかけてあり入れない。  
ドンドン  
「ちあきー? おきてるー?」  
「………んぅ、今起きたー。」  
トテトテ  
寝ぼけ眼を擦りながらドアに近づき鍵を開ける。―――無論、裸で。  
ガチャリ  
「もう、朝練習間に合う………オヒィィィィィィィ!!」  
「えっ!? どうしたの、きは…あっ、やべっ」  
裸の千秋、その奥のベッドには同じく裸の幸宏がいた。  
「ちっ! ちあき…っ! そんな、ウソよウソよ!」  
「ちょっ! 落ち着いて希春姉ちゃん!!」  
その日神庭家は、全員会社ないし学校を休み、家族会議を開くことになった………。  
 
 
おしまい。  
 

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