「今はおやすみ、子供達」  
マンマーレが遠くの一軒家に手をかざすと、フッと島の最後の明かりが消えた。  
そして・・・今、目の前には現実味が薄く感じられるほど幻想的な、絶世の美女が私の目を見つめている。  
柔らかな光を放ち微笑みかけるその人は、我が最愛の妻・・・グランマンマーレ。  
「な、なんだ?私の顔に何かついているか?」  
私がそう言いながら顔を触ると、こう話を切り出した。  
 
「我が娘が明日、嫁いでいくというのに  
 私達、まだ一度も交わっていないじゃない。  
 嫁ぐ娘の親がまだそんなだと、娘の恥になりかねない大問題だと思うの。  
 それに、あの子達が初夜を迎えるでしょう時間まで、あとほんの15年くらいしかないわよ?」  
 
私達夫婦はずっとこの問題を抱えていた。私に勇気が無いのだ。  
それを良く分かっていて100年も待っていてくれる妻に甘えて、問題を先送りにし続けていた。  
でも。明日、娘が嫁いで行く。  
バレれば娘の恥にもなりかねず、  
バレなくとも妻の心に取っても痛恨の汚点となるだろう。  
 
「わ、分かった・・・。出来るだけ、頑張ってみる・・・・。」  
私は恐々した声で、承諾した。  
 
マンマーレは私の頬を両手で包み、にっこりと笑って見せた。  
彼女とのいつものふわっ、ふわっ、としたキス。  
・・・ここからはどうすれば良いのだろう・・・?  
お魚の娘達を2人で作った時は、お魚としての生殖方法を行ったが。  
妻の要望通りに奉仕してあげようと思っていたのだが。  
・・・そう言えば。  
マンマーレと触れ合った事は、手を繋いだ事とキスをした事しか無いぞ!?  
い、いかん!緊張してきた・・・・!  
妻の顔が近くまで迫ってくる。  
ああ、私は愛するこの人を喜ばせてあげる事が出来るのだろうか?  
「私に全てをまかせて・・・いいのよ、じっとしてて・・・」  
そう言いながら、グッと色っぽい顔つきになって行くのが驚くほどよく分かった。  
今まで見たことのない顔だっ・・・!  
もう一度、キスされる。でも。今度はいつものキスじゃなかった。  
舌。舌が。舌が入って。入って来て私の舌に絡ませて来た。  
これは、キスと言えるものなのか?また違った行為なのではないか?  
戸惑いから思わずその行為から逃れようとすると、すっと顔を引いたマンマーレは私の心の問いに答えた。  
「ちゃんとしたキスよ。深く親密に愛し合う2人だけの。」  
この人に触れられていると記憶や思考が全て読み取られてしまう。  
これからの2人の夜の気持ち、全てが。  
小賢しい考えなど滑稽なだけだ。  
言われた通り、大人しく従っていよう。  
水の布団を敷いた岩場に仰向けに寝かされ、上の服を脱がされる。  
 
彼女は寝ている上にまたがり、私の手を取り、スカートの中に手を招く。  
「さあ・・・触ってみて・・・」  
でも、気持ちが躊躇して手が、手が震えてきて・・・  
「いや・・だ・・・・出来ない、おまえに酷い事をしてるみたいで・・・!」  
「じゃあ、同じ所を触りっこしましょう。ね?」  
そい言ったかと思うと、彼女はズボンを開いて私の大切な所を弄り始めた。  
「ふぁっ!?」  
たちまち力は抜け、震える手も容易く彼女の大切な所へと引き込まれた。  
そしてその手はこの人の手に操られるまま、弄り始める。  
柔らかい。  
貝のヒダのようだがそれよりも遥かに柔らかい。  
その中でまだ硬い、芽吹いたばかりの花の蕾のようなものを感触で捉えた。  
同時に、私の先端を指が執拗に触れ回した。  
「ふ・・・う・・んっ・・・。」  
おまえのそれは、私のそこにあたる所なのか。  
触られながら、そこを触らされていると。  
「はぁ・・・あなたぁ・・・。」  
吐息混じりで何か堪らなそうな表情で、  
彼女は喉をカラカラにした人間が水道の水をかぶりつくように  
私の大切な所にかぶりついた。  
「ひゃ!?」  
 
熱くなった舌が私のものの形を確かめる様に味わう様に食み、舐め始める。  
はむはむ、ヌムヌム・・・。ヌロヌロ。チロッ、クチュクチュッ。  
「・・・っはぁっ。ん・・・!ふぅっ・・・!ふ、くっ・・・・!ああああぁぁ─っ!!!」  
口の中で吐精するという、初めての感覚にびっくりして目が潤んだ。  
「こんな味だったのね・・・あなたは。」  
口の中に出してしまった事を謝ろうと  
「ご、ごめ・・・」  
と言いかけた時。  
お気に入りの様にまた丹念に、大事そうに舐める。  
チュクチュクチュクッ、ヌルリ。チュウッ、ジュブッジュブッジュブッ、・・・・。  
「あ〜〜っ、ハァッ、ハァッ、そんなに舐めたらまた・・・っ!あーっ!」  
クチュクチャクチュルルル・・・  
あ・・吸われる・・。  
「ふふ。溜まりに溜まって濃厚な味。あなたの味が濃くて、好き・・・」  
そう言われる中、パァッと頭の中が真っ白になっていく。  
「ぁ・・・ぁ・・・ぁ・・」  
 
我に返ると、彼女は私の上で四つん這いの体勢で待ち構えていて言う。  
「じゃあ、行くわよ。覚悟してね・・・」  
そしてそのまま私の物はジュブリと彼女の中に迎え込まれた。  
ジュクジュクと熱い粘液の海。  
別の生き物が蠢いているかの様な感触。かと思うとザラザラした壁に変化し、締め付ける。  
次いでは何段階もの部分で輪切りのように締め付けたり・・・奥へと吸い付く様であったり。  
そんな目まぐるしい変化の中を、私の戸惑いを余所に立て続けに入ったり戻ったりと。  
不思議な彼女の体の中に、段々とワケが分からなくなってきた・・・。  
ジュブッ、ジュップジュップジュップジュップグッチュグチュグチャグチュウウウ・・・  
「んんっ!!あっ、あっ、あっ、ひあ・・・っ!?ふぅん・・・!んんんっ!!」  
「あぁん・・・あなたぁ・・・」  
知らなかった顔。表情。  
知らなかった甘い声。  
知らなかった妻の体内・・・  
他の夫はとっくに知っていて・・・  
私は100年も、ずっと・・・・・!  
胸の奥底に眠っていた黒い物が膨れ上がり、頭の中でプツンと何かが切れる音がした。  
「い・・嫌だぁっ!イヤ!イヤ!嫌ぁぁあっ、あっ、あっ!」  
「あなた、嫌な思いも私にまかせて」  
「うあぁっ・・・!その体で何人の男と体を重ねて来た!」  
「静かに心を委ねるのよ」  
「くぅぅぅっ!・・・今度は私を穢すつもりか!」  
「汚し合える幸福もあるのよ。あなただってそれを望んでいるの」  
「いやだ!あっ、あっ、わ、私は穢れたくなんかない!」  
「穢れる勇気のない人が体の事で嫉妬しないわ」  
問答と共に動きも速さを増して。  
「・・・私は!・・・おまえは!、!!あっ!あっ、あっ、はぁっ!はあぁっ・・・・・・・・!」  
その瞬間、私の悪態や絶頂の叫び声まで全て飲み干すように深い口づけをされた。  
「 ゛ーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」  
私の精を、その身の中に受け止めて。  
そして私に昔からずっと変わらぬ微笑みを投げ掛け。  
「もう大丈夫・・・?落ち着いた・・・?」  
錯乱していた私に少しも動じず、ずっとなだめ続けて。  
「あなたの私はここよ。私のあなた・・・。」  
私はと言えば情けない事に泣き叫ぶ赤ん坊そのものだ。  
やはり、この人には絶対に敵わない、当然ながら。  
マンマーレの夫達との体の関係も、私が100年も・・・かしがってる内に。戸惑ってる内に。  
他の夫達に遅れをとってしまって。  
私はずっとこの人を待たせ続けて可哀想な事をしていたんだ。  
「今まで、ごめんなさい・・・。」  
 
そして。  
私が嫉妬する資格なんて、最初から無かったんだ。  
もっと素晴らしい技巧の持ち主や、言葉巧みな人がこの方を楽しませてくれる。  
きっと素晴らしい人ばかりなんだろう。私なんかとは比べるにも愚かな程に。  
こんな私なんかがこんなにも尊い方の1番初めての相手でなくても・・・  
私は、この方の夫になれただけでも奇跡だと思って・・・  
 
マンマーレ:「どうしてもっと私を見てくれないの?」  
妻の顔が冷たい表情に変わった。  
「私が、「海なる母」だから?」  
今度はなんて悲しい顔に・・・!  
「もっと私を見て、感じて!」  
襲い掛かるように女性器で私のものに喰らい付く・・・!  
「待ち焦がれて、待ち続ける内にあなたにどれだけ飢えを募らせていたか・・・」  
ズブッ、ズブ、ズボズボズボズボッ!グシュグシュッシュシュシュッ!  
「あっ、あっ、あ、あ、あっあっあっあっ!?はぁっ!んうぅぅ・・・!」  
言葉が感情的になる程に激しく責め立ててくる!  
「愛して、欲していたのに、あなたの裸さえ見た事が無かった、想像しては悶えて・・・」  
憎しみさえこもった表情に、幾つもの涙が貼り付いていた・・・。  
「恐れ多いとか、大それたとか、私達は夫婦なのよ!?」  
グリグリッ、ゴロゴロ。ズルンッズルルンッ!  
「ああ〜〜っ!あ──っ!あ・・・!!ひ!」  
「私の崇拝者になんて、ならないで!!」  
チュプン、チュチュチュチュチュチュチュプン。ニュチッ!  
「んん────!!!ああっ、はぁっ、はぁぁっ・・・!!」  
「あなたが私を崇める事で、あなたの心が遠くなって・・・!」  
あ、ああっ・・・!  
そうか、今回の一件で満月が異常に近づいて気持ちが膨れ上がったのかも知れない。  
 
なんだ、結局全部私が悪いんじゃないか!  
 
「尊く神聖とか触れ得難いとか、格差とか!どうしてこういう事にばかり物分りがいいのよ!!」  
絶頂が近づく。でもこの人の気持ちを最後まで受け止めたい・・・。  
その為の物としてこの体は適わないのだろうか。  
ズニュルルルルルルズロッ、チュギュウウゥゥ!!!  
「ああっ!マンマーレ!んっ!!あ─────────────っ!!!」  
絶頂の大声を聞いて我に返ったマンマーレは心配そうに私の顔に触れ、  
いつの間にか流していた私の涙を親指で拭いた。  
「あなた!!私ったら今夜が初めての人にこんな虐待まがいの・・・」  
と言いかけたのをさえぎり、息を切らせながら言った。  
「いいん、だよ、マンマーレ。みんな、私が、おまえを、苦しめた結果だ。」  
気持ちが伝わるのを幸いに思い、精一杯に優しく、穏やかな気持ちになってみせた。  
「おまえの、気持ちを、ぶつけてもらえて、良かった・・・。」  
「あなた・・・」  
「だから・・・おまえの、やりたい、ように・・・」  
それを聞いた瞬間。物欲しそうな顔で私を見つめて急に静かになり。  
「本当に・・・・・・いいのね?」  
 
私は全裸に脱がされた。  
 
「あっ、まって、そんな汚い所、おまえに触らせるなんて!あうっ!?」  
信じられない・・・私が性の常識を知らないだけなのか!?  
マンマーレは自らの指を私の体の出口に差し込んでいく。  
そして中を探り始めた。時に引き抜いて、また差し込んだりしながら。  
 
そして空いている手で私の髪を弄びながら、  
クチクチクチクチュ・・・・ちゅぷっ・・・  
「ふふふ。あなたのココ、こんな音を出して・・・まるで女の子みたいね。」  
と私をどうしようもなく困らせる・・・・。  
ここは目をつぶってひたすら我慢するしかないっ!  
・・・・・!・・・・・!・・・・・!・・・・・・・・・・・・・・!  
「我慢してると体に良くないわ。それでもだんまりを決め込むのなら・・・」  
指を入れたまま、巨大化して・・・・  
「──!い、い、たぁっ!?い、痛い!!」  
私は彼女の手の中にいた。中指がギリギリ穴に収まるサイズに維持した彼女の。  
「さっきの指運動で、体にいつもと違う様子はなかった?」  
 
そう言えば、指が丸いものの形をたどるような・・・  
「・・・中の腹側に何かあったような。」  
マンマーレは嬉しそうに  
「正解。良く出来ました。」  
と言いながらふわっと胸に軽いキスをくれた。  
そしてその丸い異物を、少しだけ、擦った。  
 
 ピクンッ!  
「あっ・・・!?」  
 
か、体が、勝手に反り跳ねるっ!?  
「いい反応するわね・・・ふふ。」  
指の腹で例の異物を強く圧迫し、そのまま上下に摩擦し始めた!  
指紋が引っかかる、こすれるっ!  
「ひ!きっ!!待って、止まって、いやぁ!ああっ!あっあっあっあん、あんっ!!  
 やっ、ああっああん!ふぁぁっ!?・・あ!!ああ───っ!!!」  
吐精。それは私の先端に彼女の唇が触れ、飲み下された。  
ちょっと自分でも出てしまった声が女みたいでかっこ悪い・・・と思ったが。  
自分でも知らなかった体の部分・・・これは・・・?何だ・・・・?  
「中でこすると感じてしまうココはね・・・えっちな行為で興奮が高まると出っ張ってくるのよ。」  
そ、そんな・・・・・・!!  
「分かってるわ、体はえっちだけど、心は純粋なのよ・・・ね。」  
「・・・・そんなんじゃ・・・ない・・・。」  
落ち着け、落ち着け私。頭の回転が悪いぞ。ああ、顔が熱い。きっと真っ赤になっているに違いない。  
「純で恥じらいを忘れない。あなたのそんなところが、私にはたまらないのよ・・・」  
ゆったりねっとり、しっとりじっくりと撫でられていく。  
再び高みに上っていく今、私はどんな顔をしているだろう?・・・いやだ、見せられない・・・!  
いやだ、・・・しい。ああっ、・・・しくて、心の中でさえ言えない!  
・・・しい、は・・・しい、・・・・しいっ!!  
「ああ、なんて愛しく可愛いのかしら・・・だから、可哀想なくらい、虐めたくなる・・・」  
手のかかる夫で済まない・・・  
「だから。大丈夫よ。私が上手に感情を込めて表現してあげる。」  
 え!?  
 
「はずかしい・・・」  
 
マンマーレ、何を・・・!  
 
「恥ずか・・・しい・・」  
 
「恥ずかしい・・・!」  
 
そんな事、そんな風に、そんな沢山言われたら・・・・・!  
 
「嫌。恥ずかしくて死んでしまうっ・・・・・。」  
 
この時とばかり、やんわりとほんの少し、中の指が上下運動させられた。  
「ああっ!?今は!今それは・・・!許して・・・っ!あ、あぁ〜〜〜〜〜〜っ!」  
待ち構えた様に大きな口が私の放つ精を吸い取る。  
そして満足そうに微笑み。  
「ほうら、素直に表現されたから体も素直に射精できたでしょう?」  
「むぐ・・・。」  
実際そうだった為何も言えない。  
「ふふふ・・・。さっきのあなた、とっても可愛かったわ。あんあんっ、いやぁっ!許してっ!」  
「そ、そんな、それは勘弁してくれ。すごく、困る・・・。」  
伏せ目がちにうつむいた。きっとまた、赤面してるだろうから。  
「さあ。もっと。もっと楽しませて。もっと悦ばせて。」  
 
いつでも擦り上げんとずっと中に入れられ続けている指。  
ほおずりし、胸の谷間に挟み。手足に胸、腹、背中に腰までキスが吸い付く。  
空いているもう一つの大きな手でじっくり丹念に、感じる所まで隅々まで撫でて行く。  
2人の大きさに差があるのに、小さな私をよくここまで繊細に撫で回せるものだ。  
力加減といい、マンマーレはとても細やかな技巧を持ち合わせていた。  
ああ、私はこの人に抱かれているのだなと強く実感した。  
「あ、ぁぁっ・・・は、ふうっ、あわぁ・・・っ!」  
感じる。きっと、愛してるから、余計に。彼女に感じる。  
「まぁ・・・嬉しい・・・・。」  
繊細な動きのまま、始めは優しく、そして序々に強く熱く。  
全身を走り回る感覚が私の許容を超えてどんどん高みに突き上げる!  
それなのに体の感覚は深く、深くなっていく・・・・・・・・・・。  
高い、深い・・・!深い高い、深すぎる、高すぎる。  
こわい。こわい、こわいこわいこわいこわいこわい!  
「性の感覚に臆病にならないで、あなたには私がついてるわ。」  
そう言って添えられた親指に、私は力一杯しがみ付いた。  
「あ・・・!あ・・・!あんっ!!マンマーレ・・・!んっ!んっ!!あぁ!あ──────っ!!」  
ある心が、生まれた。  
 
切ない・・・きゅん、と、苦しい・・・  
まるで、自分の中に花も恥らう乙女の素顔でも隠し持っていたかの様に。  
 
「そうよ、男性の中にも女性性があり、  
        それに目覚める事によって霊格も上がる・・・  
                          だから。そう、それでいいのよ・・・」  
 
ずっとずっと・・・  
 
 
       そ ば に 、い さ せ て ・ ・ ・  
 
 
そのまま涙がぽろぽろとこぼれた。  
叶わない、大それた願いだとわかっている。  
この人が触れている時にこんな事を思ってはいけない、困らせちゃいけない。  
それが分かっていても、唐突に心を出さずには居られなかった。  
涙で滲んでも、マンマーレの優しい光が照らしているのが分かる。  
光の中から聞えたのは。  
 
「いつも寂しがらせてごめんなさいね・・・。」  
 
それを聞いた時、涙が邪魔で仕方なくて、急いで手で拭ったが。  
あの人の顔はもうさっきの顔に戻っていた。  
また一瞬でも、悲しい顔をさせてしまっただろうか。  
 
「そろそろ疲れてきたでしょうから仕上げとしましょうね。」  
この行為もようやく終わるようだ。ホッとした。  
これでポニョやマンマーレの面目が立つ。  
「仕上げは、私のテクニックで思いっきり刺激を与えてあげるわね。」  
マンマーレ、おまえが言うと凄く迫力があるんだが・・・・ゴクリ。  
「お、手柔らかに、お願い、しま、す・・・・」  
「フィナーレの時なのよ?この顔がお手柔らかに出来る顔にみえる・・・?」  
ふざけるでもない彼女の顔に、私の背筋はゾクリという音が聞こえた様な気さえした。  
「最後はあなたを存分に味わわせて頂戴ね。」  
そう言うと、大きくなった彼女の舌が私に迫る。  
最初に普通の大きさで舐められたからきっと平気だ!と自分に言い聞かせたが。  
ヌメリッ。  
熱いっ!  
「あ・。あっ・・・!!」  
普通の舌と全然違う!  
手でじっくりと撫で回されるのでも十分感じてるのに、こんな大きな・・・  
突起が擦れて柔らかくも硬くもなる、広げたりとがらせたりも出来る舌で責め立てられたら・・・  
「ま、まってくれ・・・」  
「あら、また?ふふふ。今度は待ってあげないぞっ・・・」  
ツ、ツ、ツ、ツツ─────ッ。  
舌がもう私を舐め始めているっ・・・!  
「そうだ、私は最初から、おまえに、はぁっ!してもらって、ばかりじゃないか。今度は、んんっ!こちらからっ・・・!」  
「あなたがそうやって喘ぎ声と喘ぎ顔、そして体が反応してくれる事が最高に感じる奉仕だわ。」  
「私は、ふぅっ!何もしてないのに、ひっ!どうして・・・・?」  
「分からない・・・?私は愛するあなたにこうする事をずっと待ち焦がれていたのよ。  
                 だから・・・もう自分に抑制が効かないの。ごめんね・・・」  
 
彼女の目はうっとりと陶酔しきった瞳で、もう許しを得る事も、逃れる事も出来ないと悟った。  
 
体の隅々まで性のの感覚を与え続ける舌と愛の言葉。  
「あぅっ!あ!あ!声が、ビリビリ響くぅっ!!舌から、声が・・・・!」  
「好きよ、フジモト。愛してる、愛してる、愛してる。」  
ハァハァと彼女の熱く甘い香りの吐息が始終体に掛かった。  
「ああ〜〜っ!!あっ、あっ、あ────っ!!ひ、あーーーーーーーっ!!」  
一瞬たりとも休む事無く性の感覚を与えられ、連続で何度も訪れる絶頂と吐精。  
気持ちと体が興奮させられて、ぼろぼろと大粒の涙が溢れ出した。  
「泣いて喘ぐあなたも最高よ。もっと泣かせたい、もっと酷くしたい。」  
ずっと体内へ刺さっていた指も、再び腹側の出っ張りに重点を置いて激しく擦り始めた!  
ずっ、ずっ、ズッズッ、ズッチュズッチュ、ズチュッズチュズチュ、ズチュチュチュチュ!  
ズチュチュチュチュチュチュン!ズチュン!!  
中は強く擦られて。外は舐めまわされて。  
ペロペロニュリ、ニュリリッ。ヌロヌロ、ツツツツッ。チロチロッ、ゴシュゴシュシュシュシュ・・・  
「いやぁぁ───っ!!!ああっ!いやっ!やぁぁっ!ひぃっ!ひあっ!?」  
ピクッ。ヒクヒクビクンッ!!  
 
 はあっ!あっ!あああぁっ!あ─────っ!!あ───っ!あああ────っ!!!  
「はあっ!あっ!あああぁっ!あ─────っ!!あ───っ!あああ────っ!!!」  
 
けいれんの後。体がグンッと反り返り熱を帯び、涙が止まらない。  
気が狂いそうなのを防護本能で叫んで喘ぐ事で抑える事しか出来ない。  
「精を出して弓なりに体をしならせて。泣いて、喘いで、叫んで。  
              ああっ・・・!なんて美しく愛しい姿でしょう・・・!!」  
 
愛する人は涙さえ浮かべてフルフルッと震え、悦に入っていた。  
そのまま目の前が暗くなる。意識が・・遠・・・の・・く・・・・・・  
 
 
━━エピローグ━━━  
 
気が付くと。  
岩場に敷かれた水の布団に寝かされ、苦しそうにはぁはぁと息をついている。  
「いまっ・・・!今だけ!触らないでっ・・・!」  
全身が性の感覚にとらわれて。触れるもの皆嫌うかの様に疼いて仕方なかった。  
回復するまで物欲しそうな顔でまっててくれたマンマーレに感謝。  
でも。おかしな事に気が付いた。  
私の寝かされてる岩場以外の景色が海ではなく花畑なのだ。  
こ、ここは・・・?  
「気付かないかしら。あなたの夢の中なのに。  
 何度もイッちゃって気を失ったから夢の中まで追いかけてきたのよ。」  
え?それはまたどうして。  
「夢の中は時間の概念がなくて、一時間の睡眠でも何十時間分の夢を見る事だって可能なのよ。」  
マンマーレは嬉しそうに手を広げてくる〜りと回ってみせる。  
「夢の中では想いの強さ次第で何でも出来る・・・ほら・・・」  
そう言いながら髪をかき上げたマンマーレは絶世の美男子になった。  
「お、おまえ・・・まさか同性で!?」  
「なんでも冒険してみることだよ?」  
私に満面の笑顔で飛びついてみせるマンマーレ。  
その手から出した首輪と鎖は何・・・???と疑問が沸いたが。  
「そんなっ!?たった一晩でこんな・・・ステップアップにしてもし過ぎだろう!」  
「イヤならあなたを女の子にしてしまうかい?それとも自力で起きるかい?」  
それを聞いて起きろ、夢から覚めろ!と念じてみたが。  
「多分無理だよ。疲れきってあんなにぐったりとしていたからね。」  
男になっても美しいマンマーレはクスクスと笑っている。  
ピンチだ。すごく、大ピンチだ。  
「ふふ。お楽しみはこれから。ね?」  
未だ私への欲望に満ちた彼女の表情に、自身を抱きしめ震え上がった。  
「も、もう許して・・・!」  
私の涙の訴えも、妻には余計にそそられる興奮剤にしかならず。  
「愛してる。フジモト。永遠にね。」  
始まりのキスによって却下された。  
「ぐすっ、ひっくひっく・・・。んあぁっ・・・!あ────────────っ!!」  
 
 
 
おしまい  
 

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