すっかり日も傾いて、賑やかな部員達も帰っても、芦原ちかこと魚住だけは暗  
幕を張って部室に残っていた。  
芦原と性的な交渉を持つようになってから短くはない。  
周りは恋人と呼ぶかもが近いのかも知れないが、同年代の他のカップルより冷  
めているくせに肉体的な繋がり以外にも互いに依存してる気がする。  
「あーさんとはカップルと言うより夫婦みたいね」  
水渕に聞いたならなら、きっとこういう答えを言うのだろう。  
「なら、結婚しちゃうか?」  
「な、何言うてんの!?ちょっとやめてや…そりゃあ……こんなんするのあん  
たとだけやけど。せ、せやかてうちらまだ高校生やし、映画やドラマみたいに簡  
単に社会に認め…」  
「分かってる。ぼーっとしてただけだ。本気にするなよ」  
つい妄想の中の言葉をこぼしただけで、髪を掻き乱す部長の姿は、欝陶しくも  
腕の中に収めて守りたくなるような弱さと、かわいらしいと言う印象が強い。  
「それより、早く脱いだらどうだ」  
「んもう!ムードないな!!うちかて恥じらう女の子やで」  
いつも部活で使う美術室ですると言うのにムードなど今更。小さく苦笑しなが  
ら、魚住は芦原の後ろに回って抱きしめた。  
「…?どうした?」  
「アホ、これじゃ脱げへんやな…」  
キスをした。腕の中の少女がうるさかったのと、これ以上は抑えられなかった。  
「…んふぅうふ」  
「っは!キスしたまんま喋んな」  
「急すぎや!びっくりしてもうたやない…って聞かずに手を這わすな!」  
芦原お気に入りの焦げ茶のセーターの下から手を突っ込み、シャツとブラジャ  
ー越しに、胸を掴む。力強く圧し、ゆっくりと解放する。ペースを変えたり、  
優しく撫でてみたり。予測できない動きに、芦原は成す術もなく息を上がらせ  
た。  
「あんまり声出すなよ。バレちまうぞ」  
「だってぇ…んんっ!せや…ぁっ!キスして口塞いでぇ」  
芦原が首を捻りながら口を尖らせ、餌を請う雛鳥のようにキスをせがむ。魚住  
は芦原の濡れた唇が何か別の綺麗な物に見えて、何度がなぞったあとに深い口  
づけをした。  
 
キスをしながらも左手はシャツの第二、第三ボタンを外し、更にはブラジャー  
もずらして直に乳房を弄んでいた。右腕は先程から落ち着きなく動く腿を越え  
て、スカートの中をまさぐりはじめる。まだ僅かだが、秘所は湿り気を帯だし  
ている。  
「…いま人が入ってきたら、どうなるんだろうな?」  
「や、やめてや!!考えただけで恥ずかしい!!…ひぅ!首舐めんといて」  
「くすぐったいか?」  
「くすぐったいいうか、なんかさぶいぼが…」  
「慣れろ」  
「聞いた意味なしかい!あっ!」  
魚住の舌は鎖骨を舐め回す。ゾクゾクするような気持ち悪さに確かに混じる快  
感。否定するように芦原は髪を振り乱した。  
「そろそろ濡れてきたな。挿れていいか?」  
手と舌の愛撫を止め、耳元で囁くと芦原はしおらしく頷いた。  
魚住がズボンに手を掛け、張り詰めたモノを外気に晒す。  
「相変わらず、おかしな形やね。あっ!ちゃんとゴムするんやで!勢いで生や  
なんやなんてあかんからな!」  
「今やってるよ」  
根本までコンドームを降ろすと、椅子に座って、その上に芦原を導いた。  
「女の子に挿れさすなんてホンマやらしいな」  
「顔見えないといやって言ってたのはどっちだ…」  
ふん、と頬を染めながら芦原は脚を開いて魚住の上に座ろうと、自ら花弁を広  
げる。宛がい、結合しながら重力に引かれるように腰を沈めきると、切なげな  
吐息を漏らした。  
「うぁ!!あぁっ!」  
小さな腰を持ち上げ、落とす度に芦原は、らしくないかわいらしい声を挙げる。  
口を塞ごうとする手を、魚住が抑えた。  
「や!なんで!?…はぁ!!恥ずか…ひぃ!話してる時ぐらい腰動かすのやめ  
ぇ!……あぁん!」  
「もう来ないだろ。声、聞かせろよ」  
いつも強気で、騒がしくて、健気で、可愛い部長が、自分の腕の中で鳴いてい  
るのは、背徳に満ちた快感だった。  
「えぇ!!気持ちえぇ!!だからもう……はぁん!……うぁ、あぁぁあ!!」  
ぐちゃぐちゃと音をたて、気がつけば自分から腰を振っていた芦原がビクンと  
一際大きく震えたかと思うと、脱力して魚住に寄り掛かった。  
 
「ゴメン…まだ出してへんやろ?えぇよ…続けて……」  
満身創痍と言ったふうに芦原は肩で息をしながらも、一度腰を上げ下げし、  
魚住に快感をもたらす。  
「悪いな…出来るだけ早く終わらせるよ」  
突き上げる度に少女は喉を揺らして、声にならない声をあげた。  
一度果てた時に、ぎゅっと肉道が締まり、今もまだひくひくと収縮して魚住の  
モノを逃すまいとしている。  
断続的な快感が魚住の中で、電撃のように駆け巡ったとき確かな射精感を感じ  
た。  
「う…おずみぃい!!」  
「っく!!」  
決め手に、芦原が二回の絶頂を迎え、魚住は全てを出し切った。  
「疲れ…ひゃあ!」  
寄り掛かった芦原を今度は受け止めきれずに、椅子から転げ落ちる二人。  
「っててて…」  
「ご、ご、ゴメン!!けどちゃんと受け止めてぇな!男やろ!?」  
「んな!?お前そんなことを言えるな!と言うかまず下りろ!」  
「おぉ、着衣プレイ」  
突然暗幕をめくり、平然と覗き込む顧問『殿』が現れて、二人は全力が凍りつ  
いた。  
「と、と、と、殿!!ちゃうんよ!!これは…えぇと…!!」  
「芦原が攻めなのか、逆だと思ってた」  
「こっちの立場からあれだか、教師として何もないのか!?」  
「先生はここを使えれば、何してようが気にしません…そのかわり隠蔽と避妊  
はしとけよ。バレたら責任問題で使えなくなるから」  
助かったのか、何なのかよく分からなくなり、二人はいそいそと始末をすると  
大急ぎで美術室から逃げ出した。  
 

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