氷の防人  
 
朱雀召還の儀が倶東側の謀略工作により失敗し、苦渋を嘗めさせられた朱雀七星士側は、 
新たなる一手を打ち出す。  
 
遥か北方、荒涼とひろがる草原と厳寒なる氷原が延々広がる大地。そこは北甲国という。  
朱雀七星士は失われた「四神天地書」に変わる神宝「神座宝」を求めて、この凍てついた大地を彷徨した。  
途中、七星士である柳宿は戦没したものの、北方守護玄武の神座宝を奉る洞穴を発見した。  
そこで待ち受けるものは?  
 
 
漆黒の宵闇に支配された洞穴。深遠なる闇の中を奥深く進む七星士一行。 
松明の明かりが生々しく揺らめく。  
 
「…何奴!神聖なる玄武の奉納殿と知っての進入か?」 
突然響く声無き声。  
「きゃあ…え、えと、私達は朱雀七星です。」  
唐突の事に畏怖を感じながらも気丈に答える美朱。  
事の事情を説明した。  
やがて虚ろ気な空間が揺らめき、人の実体が2つ現れる。  
 
「我らは神座宝を守護する玄武七星 斗宿(ひきつ)」  
「同じく虚宿(とみて)」  
「おい女、貴様は本当に朱雀の巫女なのか?ならば、我らが試練に見事応えて見せよ」 
眼帯を着けた斗宿は、もう片方の眼穿を怪しく光らせながら問う。  
「まずは後ろに控える七星士と称する者共、例え何があろうとも一歩たりとも動くな」  
「お、おう」思慮も無く応じたのは翼宿であった。  
「よかろう。次に巫女とやら、身にまといし衣を脱ぎ捨てよ」  
「?!」突拍子も無い指示にさすがの美朱もたじろぐ。  
しかし、ここで従わねば神座宝は手に入らず、柳宿の戦死が無意味と化す。 
なんとしてでも神座宝を入手せねば・・  
 
凍てついた大気から身を守る黒衣を脱ぎ捨て、制服を一枚一枚脱いでゆく。 
神座宝のため、柳宿のため。美朱はそういい聞かせながら、恥辱と羞恥にまみれながら震える手で着衣 
を脱いでゆく。  
静寂に包まれた洞穴には衣擦れの音がする。  
お願い、みんな私を見ないで。  
痛い視線を感じながら制服を脱ぎ、ブラウスを脱ぐと一枚布で隠された小さな膨らみが露になる。  
そしてスカートを脱ぐと美朱は、白のハイソックスと黒皮のストラップシューズという、屈辱的な姿と 
なり、顔を朱で染める。  
「まあいいだろう。では次に…」  
手で胸と脚の付け根を必死に隠そうとする健気な美朱を眺めて、斗宿は悦に満たされたような表情で指 
示を下す。  
 
まだあるの?みんな見ている前で今度は何をするの?もうやめて。  
美朱は寒さと羞恥に身悶えながら、次の指示を待つ。  
さながら、刑の執行を待つ虜囚のように。  
 
洞穴を支配する静謐を打ち破ったのは、斗宿の思いがけない一言であった。  
「思うが侭に自涜に耽けよ」  
意味がわからず困惑する美朱は、そっと玄武の者達の顔色をうかがう。  
「何をしている。神座宝を欲すのであらば自らの肢体を慰めよと言っている」  
虚宿は容赦の無い、徴税吏のような冷徹さと無表情で美朱を責め立てる。  
 
慰める? 自らの肢体を? つまり・・・  
額に汗玉が浮かび、それは鼻筋を伝い、雫となって滴り落ちる。  
美朱の脳裏には、悲観的状況下に陥るような単語が浮かび上がる。  
まさか、「お」で始まり次に「な」最後に「にぃ」で終わるアレのこと?  
なんでそんなことを皆が見てる前でしなければいけないの?  
神座宝のため?でも鬼宿や翼宿に見られながら?でも、でも・・  
 
空気が肩に重くのしかかるような重圧。  
 
沈黙。  
 
唇をきつく噛み締める、そっと瞑目する。高鳴る鼓動。  
か細くしなやかな腕が胸へと、そして柔らかな太腿の付け根へと伸びてゆく。 
恥辱で全身が紅潮してゆくのを感じながら。  
 
それは初めての行為ではなかった。  
美朱はかつて、兄の圭介の部屋でみつけた怪しげな磁性体に記録された、艶かしい映像を見たことがあった。  
美朱はその映像を見ながら、体の奥から沸き起こる衝動に耐え切れず、無意識のうちに自らの陰部を 
弄った経験がある。  
そのときの動作を念頭においてなのかは分からないが、細く繊細な指先は股布の上からそっと秘裂をな 
ぞり、また、胸の小さな膨らみを覆う手のひらはゆっくりと優しく揉んでゆく。  
 
こんなこと鬼宿が見ている前でするなんて。でも、鬼宿に見られるなら…  
あたし、鬼宿にならば。  
 
沸き立ち始めたのか、やがて身の奥底から奮い立たせる、熱い感情が昂ぶり始める。  
次第に吐息の間隔は狭まり、秘裂を弄ぶ指使いは荒荒しくなる。  
静寂に包まれたはずの洞穴には、美朱の息遣いがどこまでも反響する。  
乾いていたはずの股布は重く湿り、また胸の膨らみの頂点は硬く充血し始めた。  
 
「己が俗にまみれた皮をはぎ、本性を露にせよ。巫女の内に秘めたる本来の性を見定めてくれようぞ。」 
虚宿は審理を進める異端審問官のように、眼前の光景を当然の如く眺め、呟いた。  
 
美朱の全身にはうっすらと汗ばみ、松明の明かりを受け光り輝く。  
無意識なのかもしれない。いつのまにか下着の中に手を入れていた。  
薄く広がる茂みを越え、ぬめりのある肉の襞をまさぐる。  
胸の先の桜色のつぼみを指で軽くつまんでいく。  
 
どうしよう。なんで気持ち良くなっていくの? 手が、指が止まらない。  
 
美朱は淫楽の波間に漂流し始めたのか。恍惚とした表情はわずかに上気し、押さえていたはずの息遣い 
は嬌声になり、膝が震え出し姿勢は前屈みになる。  
陰泉より湧いた粘りのある液体は、いつのまにか太股を伝い、靴下にまで染みを広げていった。  
 
みんな見ているのに。駄目、指が止まらない。  
何時の間にか、美朱は指を秘腔の中へと潜らせ、屈伸あるいは広げるように弄ぶ。  
もはや立っていられなくなったのか、美朱は地べたに四つん這いになっている。  
美朱の股間からはぬらぬらとした液体が止め処もなく流れ、指に絡まり糸を引く。  
は、はうっ。う・・ほ、欲しい。あたしの穴を埋めてくれる何かが。  
鬼宿。あたし鬼宿とひとつになりたい。鬼宿のが欲しいよ。  
 
虚宿はそろそろ頃合か、と伺うような表情で斗宿に顔を向ける。  
斗宿は不敵な笑みを浮かべ、控えている朱雀七星士を見比べ二人指差す。  
「そこの貴様と・・・お前。前に出ろ」  
 
指名されたのは、翼宿と鬼宿であった。  
二人とも前に出ては見たものの、美朱の痴態に目を奪われ、股間に全身の活力が集中し、脳裏には一つ 
のことしか浮かばない  
 
嬲り、犯したいんだろう? 好きなようにするがよい  
 
斗宿は二人の思考を代弁した。  
理性の制御から解き放たれた二人は、熱く脈打つ赤銅色の怒れる棒を曝け出し、美朱ににじり寄っていく。  
淫楽と肉欲にまみれた狂乱の宴は、今、華開く。  
 
灼熱の疼きに晒され、肉襞の奥から込み上げる狂おしいほどの欲情に、美朱は抵抗するべくもなく、 
官能と肉欲の海を漂流する。  
鬼宿や翼宿も、眼前に捧げられた贄を前にして煩悩が限界点を超える。  
美朱が指を使って広げた肉襞の中心に向かって、鬼宿は怒張をゆっくりと力強く捻りこんでいく。  
「はあっ!うう、お・奥までっ!早くぅ」 
美朱は待ちきれないように切なく、淫靡に哀願をする。  
美朱の坑道は分泌液によって滑らかではあるものの、俄然狭隘であり美朱の胎内奥深くに突き入れるた 
びに、鬼宿の怒張によって肉襞が擦れ、熟した果実を潰すような音が漏れる。  
「美朱、美朱、みあ・・・」 
愛しの美朱。俺の美朱。  
鬼宿は虚ろな瞳を洞穴の遥か遠くへ向け、至福の笑みをこぼす。  
鬼宿の腰は次第に前後に動き始める。  
あああ、鬼宿があたしの胎内に入ってくる。そんな、動いちゃ・・  
身体を電撃のような刺激が貫き、雲間に浮かぶような浮遊感を感じる。  
鬼宿が激しく突くたびに美朱はあられもない声をあげる。  
 
「めっちゃうるさい奴やなぁ」 
翼宿は赤黒く光り、血管を醜悪に脈動させた棒を振りかざし、美朱の口に強引に突き込む。  
美朱はためらいも無く柔らかな唇と舌で翼宿を迎える。  
美朱の唾液と、翼宿の透明な粘液が混ざり合い、猫が水を舐めるような音を立てる。 
あるいは猫そのものか。  
 
美朱は口と肉孔の二穴を男に蹂躙されつつ、かつて無い充足感に満たされたいた。 
二穴に激しく突かれるたび快感が迸る。  
もっと、もっと激しく乱暴にあたしを・・・めちゃめちゃにして  
 
鬼宿の腰つきが一段と激しくなり、美朱の尻を乾いた音を立てて打ち付ける。 
美朱の尻はうっすらと赤く腫れ上がる。  
「美朱!いくぞ! 美朱ー」 
鬼宿は唸るようにうめくと、膨張しきった怒張が蠢動し、溶岩のように熱い奔流が美朱の胎内奥深くへ 
と放たれた。  
「あかん、俺もいくで!」  
ほぼ同時に翼宿も猛獣のような雄叫びを上げ、美朱の口内へと樹液を放出する。  
二人の熱い滾りが注ぎ込まれ、。  
肉襞と口元からは白濁した粘液がねっとりと糸を引いて滴り落ちる。  
この瞬間、三人の脳内は焔に灼かれたように真っ白になり、馥郁たる楽園の宴で遊ぶかのような錯覚を覚えた。  
 
「ふっ、朱雀といえど容易いものよ。」 
斗宿は不敵な笑みをこぼし虚宿にうなずく。  
虚宿の掌上には幻覚を映し出す貝が怪しく蠢いていた。  
 

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