『美少女調教〜加虐と被虐の二重螺旋』
──「余がいかなる罰を加えんとするのか、汝等は既に耳にしていたはずだ」
リヒャルト・ワーグナー 「ワルキューレ」第三幕第二場
俺は朱雀七星士・翼宿、またの名を山賊・幻狼。
山賊は欲しいモンがあったら力ずくで手に入れるんや。
朱雀の巫女?フンッ、上等やんけ・・・
狙った獲物は逃がさへんで。
紅南国首都<栄陽>からはずれのとある廃屋に美朱は居た。
鬼宿が呼んでいる、その一言で美朱を呼び出した翼宿は、すかさず美朱を後ろでに縛り上げた。
「翼宿!なんでこんなことするの?鬼宿は!?」
怯え打ち震える美朱の瞳を見つめながら、翼宿は言い放つ。
「俺も漢なんやでぇ、月夜の晩は狂気に惑わされるからのぉ」
「そんな・・・翼宿はそんな人じゃ・・」
「じゃかあしいわっ!われぇっ!!」
悲鳴と布を引き裂く音。
翼宿は獣欲に身を任せるままに、美朱の制服の上着をブラウスごと引き裂く。
未だ成熟しているとは言い難い胸の膨らみは露になる。
「俺がこないなことするのか、山賊ということでわかっていた筈や」
美朱は怜悧な氷の刃を突き付けられたのを、我が身で実感した。
それは栄陽の銘菓店で売られるような、上等な饅頭のようにふくよかで豊満な、そして弾力のあるものだった。
翼宿は片手で美朱の胸を鷲掴みにし、強く揉みしだく。
美朱の漆黒に煌く潤んだ瞳には、瑠璃のような雫が溜まる。
美朱「お願い、もうやめて。あたしの大事なお菓子あげるから・・」
翼宿は美朱の頬を伝う涙の流れを舌ですくい、耳元で囁く。
「あほか?俺の欲しいモンは菓子やのうで、おまえの・・」
翼宿はもう片方の手を、美朱の太腿の付け根に伸ばす。
これや、と呟き、手を股布の中に滑らす。
若草がうっすらと茂る丘、そこに咲き誇る乙女の花弁を弄ぶ。
「やっ!そこは・・駄目ぇ!!」
「ん?なんや体にはいい事やでぇ、俺にまかしとき」
翼宿は美朱のスカートを無理やりに引き裂く。
犯られちゃう、鬼宿のお嫁さんになれなくなっちゃう。
微かな希望を見出そうと、儚げな抵抗を試みる美朱。
平手打ちの乾いた音。
「無駄な抵抗は止めたほうがええで、全てお見通しやで」
翼宿の先制攻撃に美朱は、落胆と絶望を再認識せざるをえない。
翼宿は衣服を脱ぎ捨て、赤銅色に脈打つ怒張を晒しだす。
「どや、俺の自慢のお宝は?これでお前に消えない刻印を押したるで」
「消えない刻印・・・いやーっ!!!鬼宿ー!」
静寂に包まれた寒村に響く悲痛な叫びは、鬼宿には届かない。
──「かかる光輝薄れ、栄えある称号は失せ、汝が力の滅び行くを見るも如何せん。
なれど追福の供物は、汝が永き栄光の潰える時こそ捧ぐべきもの」
ワーズワース
翼宿「俺はお前の初めての漢になるんや。ものごっつええやろ?」
愉悦を弄び、満面の笑みを浮かべた翼宿は、天を衝かんほどそそり立った怒張を美朱の秘部へとあてがう。
美朱は裸身を弓なりに仰け反らせ、滴る汗を輝かせる。
乾坤一擲岩をも穿つ、翼宿の怒張は美朱の最終防衛線を一点突破しようと攻勢を強める。そして・・・
戦線は崩壊し、突破口は開かれる。
熟れた果実が潰れるような音がしたかもしれない。
「いっ、痛っ!!!いやーっ!!」苦悶の表情に汗と涙が煌く。
異物を受け入れた事の無い美朱の坑道は、侵入してくる異物を苛烈な勢いで締め付ける。
が、異物はそれをものともせず突進する。
「ぬおおっ!こないな締め付けはたまらへん。幻ちゃん逝っちゃうう!」
娼妓でもこないな女はそうはおらへん、肉の喜びを噛み締めた翼宿は、
この充実感を長く楽しもうと懸命にこらえた。
破瓜の鮮血で滑らかになったとはいえ、処女の締め付けは絶え難いものがある。
あるいは、朱雀の巫女の為せる技か。
翼宿はさらなる悦楽を貪ろうと、腰を大振りに前後させる。
美朱はただただ、鬼宿が助けに来ることを願う。そして、この惨劇が終わる事も。
だが、カタストロフはあまりにも唐突に、そして、最悪のケースでやってきた。
迸る熱き奔流。それは美朱の坑道を白き濁流となって溢れる。やがて、
精の滾りは行き場を失い、出口から滴り落ちる。あまりにも淫らな筋となって。
「あかん、これでみっしょんこんぷりーととは情けない」
翼宿は無残にも食い荒らされた美朱の秘部から怒張を抜き取ると、自虐の表情を浮かべる。
「励閣山に連れて帰ってもっと楽しんどこか?」
翼宿は、屈辱と被虐に彩られた地獄の饗宴へと美朱を誘う。
次回予告
『美少女調教〜加虐と被虐の二重螺旋(励閣山編)』
果てる事の無い地獄の饗宴は、数多の山賊に囲まれて行われる。
縄と責め具が美朱を襲い、羞恥に晒され被虐の萌芽が芽生える。
美朱の運命は?次回を(あるのか?)お楽しみに。
「紅南国酔夢譚〜星の下に輝く朱いさだめ」年内公開予定?