少し淋しい風の季節  
 
まわりが林に囲まれた先生ん家の庭を木枯らしが落ち葉を舞い上げ吹き抜ける。  
 
「肌寒くなってきましたね」  
 
そう言いながら本田さんは窓を閉め、お茶を入れてくれた。  
 
「あ、先程のお話なのですが、發春さんは依鈴さんと…ど、どのように…」  
 
本田さんは俺にリンとの馴れ初めを聞きたいらしい。  
でも、これを話すとどうしても長くなるし嫌な思いもさせてしまう。  
…それにこんな風の強い日はどちらかと言うと、  
初めてリンを感じた日を思い出してしまう―――  
 
リンと付き合い初めて1ヵ月。いつものようにリンは俺の部屋に来た。  
リンが居るだけなのにさっきまで寒さを感じた部屋が暖かくなったような気がす  
る。  
 
「相変わらずシルバー好きなんだね」  
 
リンは机上のアクセサリー用に用意した工具を見ながら言う。  
そんな事より俺は床に散らかったゲーム類を片付けるのに必死だった。  
 
「春?」  
 
聞いてないと思ったのかリンが顔を覗き込む。  
その少し怒ったような顔がたまらなく愛しい。  
 
「片付けなんかしてないで…ね、春。お願いがあるんだ」  
 
リンは俺を無理矢理ベッドに座らせ横に座る。  
年ごろの俺は当然のように期待するが、リンのお願いは違った。  
 
「ね、春。手作りのシルバーが欲しいの。  
お揃いだとバレちゃうから…春の手作りのシルバーが欲しい。」  
 
なんだそんな事かと俺は引き出しを開け、  
リンの首に栄える黒いリボンを取出し小さなクロスを結び付けた。  
 
向き直るとリンは、今ではなかなか見せてくれない笑顔で俺をみていた。  
 
「ね、付けて」  
 
しなやかな肢体が俺の方に迫ってくる。  
リンに言われ黒く艶やかな髪をかき上げ即席のチョーカーを首へ結ぶ。  
同時に俺の首に腕が回されリンにキスされた。  
 
初めてのキス。  
柔らかいリンの唇。  
聞こえるのは窓を揺らす風の音とリンの甘い吐息。  
 
 
我慢できず欲望のダムは決壊した。  
 
 
「え?春?!…ちょ…あっ…」  
 
リンをベッドに押し倒し、首筋にキスをしながら服を脱がしていく。  
露出した乳房は柔らかく、先の突起を触ると  
リンが甘い声を出してくれるのが嬉しかった。  
鬱陶しいシャツを脱ぎ捨て、リンを見ると白く透き通るような首筋に  
紅い華が咲き乱れている。  
欲望は高まるばかりで一向に冷めない。  
 
 
「は、はるぅ…」  
 
不安と快感がリンの頬を紅く染め、目には涙を浮かべさせていた。  
不安を少しでも消すために唇にキスをすると、  
途端に舌が俺の中に入ってくる。  
 
――リンも俺を欲していてくれたのだろうか?  
 
唾液と舌が絡まり体は紅潮していく。  
 
キスをしながらリンの秘所に手を当てると、  
そこは何か異質で…なのに何故か心地よく感じる。  
何かに例えるなら…そう、まるで慊人に初めて逢った時のよう…。  
湿ったそこの奥へ指を一本いれると、「あ、あぁ…っん…」とリンが声をあげる。  
中を少し掻き混ぜるだけで溢れ出て来る愛液と吐息。  
指を引き抜くと、掌まで愛液で濡れていた。  
 
体を向き直しリンの足を広げ秘所をのぞくと、  
初めて見るそこには薄いピンクの華が咲いていた。  
 
「春?!駄目!見ないで!!」  
 
リンが言い終わるか終わらないか、  
リンから出る愛液という名の蜜を舐めとる。  
強気な声も、華の上にある小さな粒を唇で挟むと  
甘く艶のある声に変わっていった。  
女性独特な香りもリンだからだろうか、とても芳しく感じる。  
小さな粒は唇で、華の奥を指で愛撫していく。  
蜜はくちゅくちゅと音をたてながら溢れ出す。  
 
――もう我慢ができない。  
 
凛と咲き誇る華の中へ挿入した。  
一瞬苦痛の表情を見せたリンだったが、快感の世界へ落ちていった。  
乳房にある突起に触れながらゆっくりゆっくりと腰を振ると、  
華の中はまるで生き物のように俺に吸い付いてきた。  
あまりの気持ち良さに声が出る。  
 
自然とリズムが早くなり、リンの声が大きくなる。  
 
「はぁっ…、はるぅ…ん、あぁ!!」  
 
俺たちは共に果てた。  
 
リンは疲れてしまったのだろうか?  
キスをするとそのまま寝てしまった。  
 
部屋に聞こえるのは今日のように風の音のみ。  
 
 
ガラガラっと玄関が開いた。  
 
「あっと、皆さんがお帰りのようですね」  
 
少し残念とばかりに本田さんが席を立つ。  
結局本田さんには何も話せないまま俺が思い出に浸っていた。  
 
「あれ、はーくんきてたの?」  
 
先生が居間に入って来るなり相変わらずのテンションで言う。  
入れ替わりで本田さんがキッチンへ移動した。  
 
「あ、生姜焼きですのでお夕飯食べて行って下さいね」  
 
夕飯を食べ終わったら、相談を聞いてあげよう。  
 
 

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