正月は草摩の師匠宅でお世話になっていた透。
今日は透、夾、師匠の3人で初詣に出かけていた。
透はお賽銭を投げ、何やら長々と手を合わせている。
夾は少し呆れながら
「お前いつまで願い事すんの??」
「は!そうですね・・・少々長すぎたかもです///
すみません、お待たせしてしまって・・・」
「100円ぽっちの願い事じゃねえよなあ・・・」
悪戯っぽくいう夾だったが、透は“500円にするべきだった”と真剣に反省していた。
藉真はそんな二人を微笑ましく思い、ほんの少し離れて見ていた。
「何笑ってんの?」
夾はぶすっとしながらも藉真にたずねる。
「いや?何でもないよ。」
そこへ―――――
「あら?透君と夾君じゃ・・・・?」
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背後から聞き覚えのある声。
夾は体が一瞬凍りつき、恐る恐る振り返った。