「聞いてくれたまえよ、ぐれさん!由希が!あの由希がだね!!」  
「ええい、いちいち電話するなぁ!!」  
「お、お二人ともケンカなさらずに・・・」  
 古式ゆかしい黒電話の受話器は取り上げた途端賑やかな会話を伝えてきて、すぐに切れた。  
「全く、兄弟仲のいいことで」  
 受話器を戻しながら紫呉は顔を綻ばせた。今ごろはあーやが由希と透君にちょっかいをだしているところであろう。  
その情景がありありと目の前で浮かんでくるようで紫呉は可笑しかった。  
 今は平日の午後。早ければもうこの家の住人が全員揃ってもいい時間だが、由希と透君はあーやに捕まったようだから  
まだしばらく帰ってこないだろう。夾は学校から直接道場へ行くのでこれまたしばらくは帰らない。  
 自分ひとりの家を見て、しみじみと紫呉は思う。  
(そろそろ、一年になりますかね)  
 本田 透。彼女と、夾がやってきて随分と月日が経っていた。  
 その間、色々な事があった。そして、色々な事全てが彼女を軸として上手く行っていた。  
 由希、夾、溌春、紅葉、利津、その他にも草摩の十二支みんなが彼女から大なり小なり  
助けてもらっている。彼女の元気を分けてもらって、みんなが幸せへ向かっている。  
 彼女がいてくれて良かったと、紫呉は心の底から感謝している。草摩の者でない、只の一人の少女に  
どれだけ救われているか、計り知れない。  
 はーさんも、あーやも、彼女のお陰で助かっている。  
 だが、  
(彼女は綺麗過ぎて・・・汚い僕には、時々、つらいな)  
 そんな思いも、紫呉のなかにはある。無論こんな思いは誰にも感じさせはしないが  
 ピンポン  
 そんなことを考えていると呼び鈴がなった。  
「・・? 誰かな?」  
 紫呉は玄関に向かう。  
 
「・・・こんにちは」  
「おや、珍しい。咲ちゃん一人?」  
 玄関前に立っていたのは透君たちの親友、花島 咲であった。  
 学校帰りに直接来たのか制服のままで、闇のように深い黒色の髪はお下げに編んである。  
 常に表情が薄く、どこか人を寄せ付けない雰囲気を持つのだが、帰ってそれが眉目整った美貌と合わさって神秘的な魅力を生み出している。  
 紫呉も彼女と何度か面識がある。しかし、それほど親しく接したことはない。  
「どうしたの、今日は?まだ透君も由希君も帰ってきてないけど」  
「・・・そう、ちょうどよかったわ。あなたに、話があるの」  
 紫呉を見詰める咲の目、上等の黒真珠のように輝く瞳には、何か、強い意志のような物が宿っている。  
「・・・?そう、とりあえずここで立ち話もなんだから、上がりなよ」  
 いぶかしく思いながらも、紫呉は少女を中に促す。  
「・・・そうさせてもらうわ」  
 少女を居間へ迎えながら、紫呉は先ほどの少女の目を思い出していた。  
 あれは・・・明らかな敵意だった。  
 
 咲を居間に座らせると、紫呉は台所に入った。お茶菓子を取り出しながら、問いかける。  
「咲ちゃーん、お茶飲むー?それともコーヒーがいいー?」  
「・・・お構いなく」  
 しかし、少女の言葉は素っ気無い。  
「そう?あっ、じゃあ蟹あるけど食べない?」  
「・・・蟹?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いらないわ」  
 やたらと長い沈黙の後、帰ってきた答えは拒絶だった。見かけによらず食欲旺盛でよく食べる彼女がそれを断るということはそれだけ重要な話なのだろう。結局、紫呉は台所から何も持たずに居間に戻った。  
「で、話って何かな」  
「・・・あなた、透君を利用しようとしているわね。」  
 開口一番、第一声から咲の言葉には明らかな怒りが含まれていた。顔を下げて、やや見上げるような瞳には先程よりももっとはっきりとした敵意があった。  
 紫呉は内心ひやりとしたが、涼しい顔で笑った。心外だとばかりに、笑った。  
「なんだい、やぶからぼうに。いきなり人を悪者のように」  
 とぼけるが、咲の顔は静かな怒りをたたえたままだ。  
「・・・感じたのよ、悪い電波を」  
 少女は、男を睨みつける。  
「この前、入学式の日、あなたの電波と、その他に今まで感じた事がないほどの、強い、邪悪な電波を」  
(・・・慊人か)  
 草摩の専制君主の顔を思い浮かべ、紫呉の顔から笑みが消えた。  
 
「・・・やっぱり、あれも草摩の関係者なのね」  
 紫呉の顔から微笑みの仮面が外れたのを見て、咲は自分の考えが正しかった事を知る。  
「・・・あなたは、透君を利用してあの電波の持ち主をどうかしようとしているのね」  
「何かって?」  
「・・・詳しくは、分からないわ。でも、それを計算するあなたの電波も、私にはとても邪悪に感じる。・・・そう、今のように」  
 紫呉は着物の袖に片手を入れる。  
「・・・由希君や夾君達とだけなら、私も何も思いはしないわ。あの子達は複雑だけれども優しい電波を発しているもの。でも、あんな危険な電波を持つ人と透君を近づけさせるなんて私は許さないわ」  
 沈黙が訪れた。行儀良く正座している咲と行儀悪く崩した格好で座っている紫呉は目を合わせたまま、黙る。どちらも目を逸らさない。  
 長い長い沈黙。窓から差す日が翳る。空が赤く焼け始めていた。  
「・・・もしも」  
 沈黙を先に破ったのは紫呉だった。  
「もしも、僕が君の言うとおり透君を利用しているのだとしたら・・・君はどうするんだい」  
 少女はゆっくりと立ち上がった。そして、どこか風格や威厳すら漂わせる表情で紫呉を見下ろす。  
「・・・あなたを倒して、透君を連れて行くわ」  
 決然と言い放ち、そして、少女は彼女の持つ最大威力の電波を紫呉へと放った。  
 
「!?」  
 声にならない悲鳴をあげて崩れ落ちたのは、しかし、花島 咲の方であった。  
 足腰から力が泣くなりバランスを失って床にへたり込む。寒気、灼熱感、痒み、痛み・・・体中に様々な感覚が走る。呼吸が、苦しくなり、体の自由が利かない。  
「ご自慢の電波の威力はどうだい?咲ちゃん」  
 紫呉はくすくすと笑いながら立ち上がって咲を見下ろした。近づいてくる紫呉に咲は顔をあげる。常に無表情な彼女の顔に青白い明らかな怯えが浮かんでいる。  
「どうして−−−って顔をしてるね」  
 紫呉は変わらぬ笑みを浮かべていた。人当たりの良い、柔らかな微笑み。だが少女には今はっきり見えたような気がした。微笑みの裏の、紫呉の暗い情念を。  
「昔、草摩の『仕事』でね、君みたいな電波使いと戦った事があるんだ。その時に、覚えたんだよ」  
 着物の袖から腕を出す。その手には小さな手鏡が握られていた。何の変哲も無い只の鏡である。  
 ・・・鏡面に、血文字で印が書かれている以外は。  
「・・・電波使いに、電波を還す技をね」  
「?!」  
 咲は衝撃に震えた。勉強ができなくても、運動ができなくても自分を最強たらしめていた電波が破かれたことに。それは彼女のアイデンティティの一端が崩れたことも意味していた。  
「ねえ、つらい?電波で身体の自由を封じられて」  
「あ・・・うあ・・・」  
 気遣うような優しい言葉は、更に少女の心を抉る。口も舌も満足に動かせない咲にはうめくしかない。その様子を見る紫呉の顔は実に楽しげであった。  
 紫呉は咲の真横に腰を下ろした。二人の目線の高さが同じになる。  
「・・・ひ、ひい・・・」  
 生まれて初めての身体の奥の奥から湧き上がる恐怖。  
「・・・僕を、甘く見ていたね、咲ちゃん  
 ・・・お仕置きしてあげるよ」  
 紫呉の、男の指が咲のあごを掴む。  
「・・・い、いや・・・」  
 かろうじてほんの少しだけ動くようになった口が哀訴を請う。  
「・・・・いじめ・・ないで・・・・お願い」  
 
少女の大きな瞳から涙が零れ、頬に一筋の線を引く。怯える表情が男の獣性を刺激する。紫呉は空いているもう片方の手を咲の後ろに回した。少女の身体は小動物の様に震えている。  
「たっぷり、いじめ抜いてあげるよ」  
「きゃあ!」  
 紫呉は居間の畳の上に少女を押し倒した。少女は悲鳴をあげる。  
「軽いね、咲ちゃんは・・・」  
 言いながら紫呉は咲の制服をめくり、少女の太ももを触れる触れないの微妙なタッチで撫でさする。その熟達した指の動きは性的に未発達な咲の身体にさえも快感めいたものを感じさせた。少女の顔が好調する。  
「二度と、僕や草摩の家に逆らえなくなるくらい・・・感じさせてあげるよ」   
 くすくすと笑いながら、紫呉は咲に絶望的なセリフを吐いた。  
「可愛いパンツを穿いてるんだね」  
 めくったスカートの奥から、少女の恥部を隠す純白のパンツが姿を現した。  
「・・・見ないでぇ」  
 もともと肌の白い少女の顔が、これ以上ないほど紅潮しきっていた。いままで、人生で誰にも見せたことがないものを見られた羞恥が少女の心臓の鼓動を強くさせた。  
 咲の後ろに回した手が後頭部を支える。紫呉の顔が咲に近づく。少女はきつく目蓋を閉じた。拒絶するように。  
「!!」  
 少女の唇に、男の唇が触れた。頬を流れる涙の量がまた増した。  
 くちゅくちゅ、という淫靡な音が室内に満ちる。舌が口腔に割り入って、荒らした。だがその舌の動きは決して荒々しいものではなく、咲を陶酔させるほど愛情に満ちた接吻だった。  
「・・・!・・・!!」  
 咲の身体が一際大きくはねた。キスを続けながら、紫呉は咲の秘部をパンツの上から触り始めたのだ。  
 
「・・・ふあ、くううぅぅん・・・・」  
 紫呉の指はキスと同様にとても上手く、合わさった咲の唇から甘い吐息が漏れる。咲の腰に何度も何度も強い電流が流れる。  
 紫呉の唇と咲の唇が離れる。長い長いキスをやめて紫呉は少女の顔を観察した。少女の顔には羞恥と嫌悪以外の色を浮かべていた。  
「・・・気持ちいいの?」  
 紫呉は問う。  
「・・・恋人でもなんでもない男に襲われて、倒そうとした男に犯されかかってるのに・・・感じてるの?」  
「・・・気持ちよくなんか・・・・感じてなんか・・・・いないわ」  
「じゃあ、これは何?」  
 紫呉は咲に自分の指を見せつけた。  
「こんなにも、濡らしてじゃないか」  
 先ほどまで少女の秘部を弄んでいた指を少女の頬に当てる。それは確かにしっとりと濡れていた。  
「・・・嘘、そんなの・・・うそよ・・・」  
 少女は否定する。  
「咲ちゃんは本当にエッチな子だね。こんなにもびしょびしょに濡らして・・・はしたない」  
「・・・いやぁ・・・・そんな、うそ・・・」  
   
「おっぱいも、可愛いね」  
 制服を上にたくし上げて、ブラジャーを外し、紫呉は少女の胸もみしだき始めた。  
 咲の胸はあまり大きくはない。だが華奢な彼女には妥当な大きさであろう。桜色の乳首も小ぶりで可愛らしい。  
「・・・・・・・・」  
 少女は横を向いていた。陵辱者の顔を見ないようにしていた。  
 紫呉は両手で丹念に咲の胸を揉み解しながら、少女のおでこ、頬、耳、首筋にキスをし、舌でちろちろと性感帯をさぐる。  
「ひゃう!」  
 耳に舌を入れたとき、少女は一際甲高い声を上げた。  
「・・・ふ〜ん、咲ちゃんは耳が感じるんだ」  
「あっ、そんなこと・・・ない」  
 にやつく紫呉に、少女は否定するが、紫呉は構わず少女の耳をねぶった。  
「は・・・イヤ!やめ・・・あふん」  
 耳の穴に舌を差しこみ、耳たぶをやわやわと噛む。その下では右の手が少女の乳首を挟み込むようにしてこね回し、左の手は再度少女のパンティの中に入り込み、直に少女の女の部分を刺激する。  
「い、いや、いやぁ、やめて・・・ああん!!」  
 全く性的経験の無い彼女にこれは少々酷だった。咲は今までになく身悶えし、声を荒げる。  
 少女の痴態を楽しみながら、自分の左手の感触に疑問を持った。耳元で少女に囁く。  
「咲ちゃんさあ・・・もしかして、生えてないの?」  
「!!」  
 
 紫呉は自分の疑問を解決する為に少女の濡れてべとべとになったパンティを引き摺り下ろした。  
「ふむ、やっぱり」  
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」  
 咲は顔を手で覆った。顔から火が出てきそうなほど恥ずかしかった。  
 少女の秘部を覆い隠すはずの茂みがどこにも見当たらなかった。少女の剥き出しの秘部はしっとりと濡れていた。  
 紫呉は少女の乳首と同じく桜色の秘部に指を近づける。  
「だ・・・だめ・・・そこは・・・・」  
 自分の中に入ろうとするものに気づいて、少女は懇願する。  
「なに?咲ちゃんやめてほしい?」  
「・・・お願い・・・やめて」  
「そうだね・・・僕も鬼じゃないからやめてあげてもいいよ」  
「えっ・・・?」  
 少女は信じられない、という顔をする。そんな少女を無視して紫呉は手早く着物を脱ぎ始めた。  
「君が、お口で、僕を満足させてくれたらね。」  
 少女に、紫呉は自分の男性器を見せつける。  
「く・・・口で・・・?」  
「そう」  
「いや・・・そんなこと・・・できない・・・」  
「じゃあ、これで君の処女を奪うよ?それでもいいの?」  
「・・・・・・・・・・・・・・・・」  
 
少女はおずおずと紫呉の剛棒に顔を近づけた。  
「手で・・・握って」  
 紫呉は少女の手を取って自分の幹に導いた。握らせる。  
「どんな感じ?触ってみて・・・」  
「・・・熱い・・・脈打ってる・・・」  
 少女は驚き、素直に感想を漏らした。  
「じゃあ、舌で舐めるんだ」  
「・・・・・・・・・・・」  
 咲は紫呉を見上げる。潤んだ瞳は紫呉にやめて、と訴えかけていたが紫呉は無視する。  
「ほら、はやく」  
 紫呉は男性器を少女の口に近づける。咲は観念したのか舌をだした。  
 ぺろぺろと紫呉のものを舐め始める。たどたどしい動きだったが、穢れない少女に奉仕をさせているのだという背徳感が紫呉の脳髄を痺れさせる。  
「じゃあ、そろそろ咥えてもらおうかな」  
 言うと、紫呉は咲の口に熱棒をねじ込んだ。  
「う、うう・・・」  
 咲が苦しげにうめく。  
「ああ、先に言っとくけど噛んだり歯を当てたりしたら駄目だよ。もしそんなことしたら・・・」  
 一拍置いて、  
「・・・殺すからね」  
 抑揚の無い、低い声が少女の背筋を凍らせた。    
 
 少女の口に男のものが入れられて十分近くが経っていた  
 紫呉は頭を掴んで前後に激しく揺さぶっていた。ここまで少女の性感を引き出すようにしてきたが、ここではただ自分の性欲を満足させる為だけに行動していた。  
 咲は苦しかった。自分の口の中のモノが何度も咽喉の奥を突いてくる。何より男の汚らしいものだ自分の口を犯しているのが苦しかった。  
 紫呉は自分勝手に少女を弄んだ。じょじょに高まってくる性感に合わせて、更に激しく少女の顔を揺さぶる。  
「ん、んん〜〜〜」  
 咲が苦しげにうめくが、お構いない。  
「ほら、咲ちゃん!出るよ」  
「!!」  
 少女の目が大きく見開いた。  
「う!飲んで、咲ちゃん全部飲んでぇ!!」  
 紫呉が達した。咲の咽喉の奥で男の欲望が飛び出す。  
「!!!!!」  
 口内に男の汚液が飛び散る。耐えられない苦味と、気持ち悪い匂いが少女を襲う。  
(いや・・・私・・・精液・・・ダサレテル)  
「ふう・・」  
 咲の口内に全てを出し切った紫呉が少女の口から自分の性器を抜く。  
 咲は呆然としていた。半分開いたままの少女の口の端からは白濁した液体が漏れ出てきて、零れていた。口内から零れ落ちた精液は咲の制服に染み込んで汚した。  
「駄目じゃないか咲ちゃん、全部飲んでって言っただろ?」  
「う・・・う・・・ぐす・・・」   
 咲はしゃくり泣きだした。幼い子供のように。  
「・・・どうして・・・こんなに・・・いじめるの・・・・?」  
 嗚咽とともに精液が口から垂れて少女の顔と、セーラー服を汚していった。  
 
「これで・・・許してくれる?」  
 精液に汚れた顔のままで哀願する。  
「だーめ、だって咲ちゃん僕のセーエキ全部飲んでくれなかったでしょ?それに、そんなに泣き顔が似合う子をこのまま帰す気は僕にはないんでね」  
「・・・そ、んな・・・」  
 咲の顔が絶望に沈む。  
「大丈夫、天国にいかせてあげるから」  
 紫呉の表情は悪魔のようだった。  
 男が少女にのしかかる。紫呉は早くも復活した自分のモノを咲の入り口へあてがった。咲はびくっと振るえた。  
「・・・入れるよ」  
 言った直後、紫呉は挿入を開始した。  
「いやあ、いやあぁぁ・・・ひどい、うそつきぃ・・・・」  
 ののしる、というには弱弱しい少女の言葉を聞きながら、嫌がる咲の処女地に無理矢理押し込んでいく。  
「きついね・・・咲ちゃんの中は。それに、すごく熱い・・・」  
「うあ・・・いっ・・・たい・・・の。痛い・・・」  
 男にとって締まりがいいのは嬉しかったが、咲の細い身体には人並みより太い紫呉のモノは苦痛以外の何物でもなかった。ましてや、咲は初めてである。  
 ゆっくりと時間をかけて、奥へ分け入っていく。紫呉の欲棒が全部入りきる前に小さな咲の女性器の一番奥まで達してしまった。  
「奥まで入ったよ、咲ちゃん」  
「あ、ああ・・・」  
 鮮血が彼女の中から流れてくる。   
   
「動くよ」  
「え?」  
 紫呉はゆっくりと腰を使い始めた。  
「あ・・・ああ」  
 咲は自分の中で紫呉が動くのを感じた。その動きはさきほどの愛撫の時のように優しいものだった。  
「あう・・・うん」  
 その動きは咲の未熟な性感も引き出していく。  
「気持ちいい?」  
 尋ねながら紫呉は咲のお下げを手にとった。そして咲の髪の先っちょで首筋や乳首をくすぐり始めた。  
「やあ、そ、そんなこと・・・しないでぇ」  
「気持ちいいなら、気持ちいいって言っていいんだよ」  
「あっ・・・あっ・・・き」  
「き?」  
「・・・気持ち・・・いい・・・」  
 少女の言葉に紫呉は満足げににっこり笑う。  
「じゃあ、イカせてあげる」  
「ひゃああ!!」  
 紫呉の腰の動きが変わった。咲の膣の中の、一番敏感な場所を重点的に攻め始めた。  
「あっ!あっ!あっ!ああっ!」  
 咲の声が高くなる。  
「あっ・・・・あああああ−−−−−っ!!!」  
 
「はあ・・・はあ・・・」  
 少女は達した後、しばらく紫呉はにこにこと咲の顔を見ていた。少女の初めての痴態を目にして、紫呉は満足していた。  
「気持ちよかった?」  
「・・・・・・・・(こくん)」  
 真っ赤になった少女は、無言で肯定する。  
「じゃ、次は僕が気持ちよくなる番だね」  
「あっ、待って、私・・・まだ・・・ああ!!」  
 そういうと、咲の制止も聞かず紫呉はピストン運動を再開した。  
 紫呉は激しく腰を打ち付ける。少女の片足を持ち上げて更に奥まで挿入できるようにする。  
「あっ、いや・・・こんな、恥ずかしいぃ!!」  
 数分に渡る激しい攻めたては少女の身体に快感を焼き付けていく。そしてそれは紫呉の我慢もすり減らした。  
「くっ、そろそろ・・・イキますよ!!!」  
「!?」  
 少女は自分の中の男が更に膨れるのを感じた。  
「あ、中は、中は・・・やめてぇ!!」  
「そうはいきませんよ、咲ちゃん。日本男児たるもの、一度挿入したら中出しが基本なのです!!」  
「いやあ、やめてぇぇぇぇ!!」  
「ほら、もうすぐ、もうすぐ、君の中にいっぱい白い液をだしてあげますからね!!」  
「あ・・・あ・・・そんな、そんなぁ・・・・だめええぇぇ!!」  
「う、おお!!」  
 短く、強く、紫呉が叫んだと同時、咲の奥で男の欲望が弾けた。  
「ああ・・・中に・・・中に・・・いっぱい出てる」  
 腹部の熱いうねりが、少女に自分が汚れてしまったことを思い知らせる。咲は、泣いた。  
 
 ピクン、少女の中で紫呉のモノが動いた。また、硬さと大きさが戻ってくる。  
「まだまだ、僕のコレは元気なんでね。あと五回は休まず続けさせてもらうよ」  
「ひ・・・いやぁ!」  
 闇が近づく中、少女の叫びは一際高く響いた。  
 
 夜。  
「ただいま帰りました〜〜」  
 いつものとおり元気な本田 透と  
「・・・ただいま」  
 疲れきった草摩 由希が帰宅した。帰る途中、兄のあーやに捕まってしまいその後あちこちに振り回されてしまったので帰宅が大幅に遅れたのであった。  
 それを迎えたのは  
「おかえりー」  
 なんだかすっきりした顔の紫呉と  
「お帰りなさい・・・ご飯の準備できてるわよ」  
 なぜかあーやお手製のメイド服を着ている咲であった。  
「あらら?花ちゃん?きてらしたんですか?」  
「ええ」  
 咲はにっこりと頷く。  
「そうそう、おうちで一人寂しがって咲ちゃんに遊んでもらってねー。もうおじさん大感激さ」  
「紫呉さんと花ちゃんお友達になられたんですか?」  
「ええ、そうよ・・・今日の夕飯は私が作ったから」  
「ええ!それは楽しみです!」  
 仲良く並んで台所へ向かう二人の背中を見ながら、由希は首を傾げる。  
「・・・ねえ、紫呉。いつの間に花島さんと仲良くなったのさ」  
「いやー、ちょっとね。なーんか気があっちゃって」  
「・・・?」  
 得心のいかない由希から離れ、紫呉は居間に入ったそこにはどこにも陵辱の跡はなく、夕飯(カニ鍋)があるだけだった。  
 あれから四時間。紫呉は自分の持つ性技の限りを尽くして咲を犯しつづけ、何回も何回も幾度となくイカせ続け、彼女の中に性を放ち・・・見も心も従属させたのだ。  
 紫呉と咲の目が合う。咲は艶然と微笑みを返した。  
 
「さって、みんな揃ったことだし食べましょうかねー」  
「あの、夾くんの分は」  
「ああ、ちゃんと取ってあるから気にせず食べていいよ」  
「そうですか、じゃあ・・・」  
『いただきます』  
 四人仲良く食事が始まった。紫呉亭は今日も賑やかである。  
 
 終わり  
   
 
 

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