「あ、お帰りなさいっ」  
玄関に人の気配を感じて透が出迎えにいくと  
なにやら顔色が悪い由希が上がり框に腰をおろしている。  
「由希君・・・?どうかされたのですか?」  
「ああ、ただいま、本田さん。別になんでもないよ」  
言いながら、靴を脱ぎ立ち上がりかけた由希は、そのままフラリとよろけた。  
「由希君!」  
慌てて抱きとめた透が彼の発熱に気付くと同時に、ボンッと鼠に変化する由希。  
「あわわっ…大変なのですっ!」  
 
「じゃあ、これが薬だ。で、今日は由希についていてもらえるのかな?」  
はとりが尋ね終わるのを待たずに、透は物凄い勢いでコクコクとうなずく。  
「夾君はお師匠さんのところで合宿ですし、紫呉さんも今夜は缶詰とかいうもので  
帰れないそうなのです。バイトの方は、なんとかお休みをいただきましたから」  
「そう…悪いね。まだしばらくは熱が引かないだろうから、一人にはしておけないしな。  
慊人が体調崩していなければ、俺が見ておくんだが…」  
「大丈夫です!!由紀君の看病はお任せくださいっ」  
 
透が氷を持って由希の部屋に入ると、由希は苦しそうに寝返りしながらも  
眠っているようだった。生ぬるくなった額のタオルを冷えたものに取り替える。  
(また、何かのきっかけで変身すると体力的にきついだろう。まだ試験的なものなんだけど  
催眠術の一種で異性との接触で変化しないように、思考を操作しておくよ。  
このことは慊人には内密に。…出来れば、由希にも言わないでくれ。本人の意識と関係ない操作など  
由希には許せないだろうから。一日経てば、元通りになるよう暗示してあるから心配は要らないよ)  
「いろいろと制約があるのは大変なのですよね…」  
呟くように透がいうと、由希がうっすらと目をあけた。  
「よかった、今度は本田さんで…さっきは慊人の夢だったから最悪の気分だったよ」  
「由希君…今夜はちゃんとここにいますから、ゆっくりお休みになってくださいね。  
なにか欲しいものはありませんか?」  
まだ熱に潤んだ瞳で、由希は透の頬に手を当てた。  
「うん…じゃあ、ちょっとだけ…」  
はい?と顔を覗き込んでくる透の肩をグイと引き寄せると、由希はそのまま口づけた。  
「!!」  
 
赤面して硬直する透の上半身を、両腕で抱きしめると、由希は透の耳元で  
「本田さんは夢に出てきても控えめなんだね」  
とささやき、耳朶に舌を這わせた。  
「ひゃっ…ゆ、由希君!?」  
思いもかけない由希の行動に、頭の中が真っ白になる透。なにひとつ思考できない状態の  
透を、由希は自分のベッドに引き上げた。  
 
だ、駄目ですっ安静にしていないとまた熱があがってしまいます…っ」  
なんとか言葉が出せたがどこかズレた科白である。由希はクスリと笑うと  
「そんなこと考えてたの?じゃあ、こういうのはイヤじゃないんだね」  
そういって、透を自分の下に組み伏せると少し荒っぽいキスをする。  
何か言おうと口をあけた透の口内に舌を差し入れ、唾液を流し込む。  
「んっ…んんっ」  
なすがままに由希の唾液を飲み込み、おずおずと自らの舌を絡ませる透。  
(こんなこと…十二支の由希君とは最初で最期なのかもしれません…  
 それに由希君は、これが夢なんだと思っていらっしゃるのですよね…)  
恥ずかしい…そんな感情を何処かにしまいこんで、透は由希に応えていく。  
 
発熱は一旦さめたようで、由希は躊躇い無く透の衣服をぬがせていった。  
暖房が効いて温まった部屋の中、あらわになった透の身体に、別の熱を呼び起こされる。  
由希も汗ばんだ寝巻きを脱ぎ捨てる。  
羞恥に思わず両腕で胸を隠そうとする透の手を押しとどめ、桜色の頂を口に含む。  
「ああ…っ ぁ…っ」  
常とは違う艶がかった透のあえぎ声。それに後押しされるように、日頃の想いをぶつけるように  
由希は透の身体を愛撫していく。感じ易い彼女は、素直にそれに反応する。  
張り詰めて硬くなった乳首を舌で転がしながら、わき腹をなでる。しっとりと汗ばんできた  
その肌の滑らかさに、さらに興奮が高まる。  
乳房をこねながら、ときどき乳首をかるくつまんでやるとたまらず透は声をあげる。  
うなじ、鎖骨、脇。何処に舌を這わせても、透は可愛い声をあげて感じていることを伝えてくる。  
「責め甲斐のある体だね、本田さんは…すごく感じやすいんだ?」  
「そっそんなことはな…あ…はぁん」  
絶え間なく胸を愛撫しながら、次第に下腹部の方に舌をはわせていく。  
部屋に満ちる、透の馨り。つと手で透の秘所に触れれば、そこは熱く  
蜜をたたえて待っていた。鮮やかなピンク色のそこに、指を差し入れ動かす。  
水音が卑猥に響き、透自身にも自らが感じていることを思い知らせる。  
 
「ああっ…由希君、お願いですからあまり見ないで下さい」  
恥じらいとは異なるもので上気した顔。目を伏せて小声で呟く彼女に  
「駄目。こんなに気持ちよくなってるんだからそのくらい我慢しなきゃね。  
…本田さん、初めて?」  
両手で顔を覆ったまま、しばしの後に透はうなずく。  
「じゃあ、いきなりじゃ駄目だね。大丈夫、怖くないから」  
そういうと、由希は花芯を舌でつつき、舐め上げた。  
新たな刺激に、ますますそこは開いて愛液が溢れ出し、濃密な女の馨りを振りまく。  
膣に尖らせるように舌を差し入れ、同時に大きく膨らんだクリを指でなでる。  
ビクンと腰が動き、透がひときわ高い声をあげる。内部もぴくぴくとうごめいて  
更なる愛撫を待っている。  
「意外といやらしいんだ、ほら…感じたがって誘ってるみたいだよ」  
羞恥は感度を高めるのだろう、透は激しく首を振りながら快感に鳥肌を立てる。  
由希は左手でクリをつまみながら、膣にも右手の指を進めた。緊張に透の身体が一瞬こわばった。  
舌で愛撫しながら左手でしばらく放って置かれた乳首へ刺激への刺激に切り替える。  
「あぁっ…なんだかヘンな…あぁんっ!」  
ビクビクッと震える体。その一瞬に、由希の指は根元まで透の中へと入り込む。  
「もっと感じて。本田さんが乱れてるのって、たまらなくそそられるよ」  
 
早く、遅く。一定ではないリズムで指を出し入れして時々唇でクリをやさしくはさんでやると  
ぎこちなく腰を動かしながら、透は声をあげ…  
「あっ、あっあぁぁ…っ・・!」  
達したらしく、由希の指をグウッと締め付けた。  
「すごく感じてた…イッたんだね。じゃ、入れるよ?」  
尋ねつつも、既に由希はもう入口に自身を押し当てていた。  
「由希君…好きです…っ!」  
そう言うと、恥ずかしさに目を閉じてしまう透。  
「僕も、君が好きだよ。本田さん、好きだ」  
答えると同時に彼女の中に入る。きつく熱い内部に、息を漏らす。  
「いっ痛……いっ!うぅ」  
苦痛に涙がこぼれる透の言葉を、奪うように口付ける。  
痛みさえ感じるほどきつく締まった彼女の中で、由希は動かずにはいられなかった。  
「いい、すごくいいよ。頭の中までとろけそうに気持ちいい…」  
自分が動くと透は痛いだろうとわかっていても、もう止められなかった。  
合意の下での行為なのに、なにやら犯しているような気になってくる。  
それでも自身から流れ込んでくる快楽を求めて、構わず腰を打ち付けていく。  
「あっっ熱いですっ、由希君・・・っ!」  
痛み以外の感覚も混じってきたらしい透の声に、もうこらえきれなくなる。  
「本田さん、いくよっ」  
全てを彼女の中へ放つ。今だけは、彼女の全てが僕のものだ。  
 
 
そのままぐっすりと眠り込んでしまった由希に  
なんとか洗濯済の寝巻きを着せた透は、自分も衣服を整えると  
おもむろに眠っている由希を抱きしめた。  
「こうして抱きしめることも、普段は出来ないんですよね…  
 おやすみなさい、由希君。」  
上掛けをしっかりと肩まで掛けてやり、部屋を出た透はふと赤面しながら思った。  
(でも、あんなに体力使ってしまっても治るのでしょうか…?)  
 
勿論、翌日もはとりが診察に出向くことになるのだった。  
 
 
 

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