散らかったまま忘れられたたくさんの部屋のひとつ。  
激しい息遣いが聞こえてくる。  
 
「あ、あ…そこ…やぁぁん」  
最初は私から誘い、戸惑う彼をリードしていたはずなのに  
何度目かの逢瀬ではすっかり彼のペースになっていた。  
 
溢れる蜜をすすり上げ、私の中まで入り込んでやわやわこね回す器用な舌。  
我慢の限界、誘うように腰をうねらせて  
「もう、もう、だめぇん…おねがい…」半分泣き声での懇願。  
彼は、優しく優しく私の首すじを甘噛みしながらぐいっと腰を抱えると  
一気に中に突き立ててきた。  
中がいっぱいになるほど逞しく熱い塊が奥まで入り込み、頭が真っ白になる。  
 
「はぁっ!!あん、きゃぅぅん!!!!」  
きゅぅっと締めつけた私に、彼も限界だったのか  
力一杯最奥に叩きつけ、大量にどくどくと放出した。  
 
彼は、ぐったり横たわった私の鼻先を舐め寄り添いながら  
「ユキしゃん、大きな声出したらアンジェリカに見つかるデシ」囁いた。  
 
私はといえば、柔らかい真っ白な毛に鼻先を埋めて  
(ドラゴン族とのハーフってできないのよね…安心して楽しめるわ)  
そんなことを考えるのだった。  
 

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