「やめて…」  
 
ちがうだろ?  
 
「やだってばぁ…」  
 
そう言いながら潤むパステルの目を見上げる。  
不意を突いて太腿を舐めるとそれはぴくぴくと痙攣した。「やあぁっ…」潤んだ目から涙がひとつ、こぼれた。  
「…じゃあ、やめるかい?パステル」  
中で動かす中指と人差し指はそのままに、おれは顔を上げた。  
「…え」  
「やめて欲しいんだろ?…抜くよ」  
壁を傷つけないようにゆっくりと引き抜く…  
 
「や…やだぁっ…!」  
 
パステルの手がそれを阻止した。  
「やだ…」  
「やめて、って言ったじゃないか」  
そして自分から指を再び自らの中に導く。  
「クレイの…意地悪…っ」  
彼女の目から、ふたつ、みっつとまた涙がこぼれた。  
 
「素直にしないと、してあげないからね」  
 
 
そしておれはまた彼女の繁みに顔を埋めた。  
 

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