視線を感じる。盗賊なんてやってるからかそういうものには鋭い方だからな。さりげなく目をやると、 
視線の主は・・パステルだ。  
目が合うと慌てて横を向いた。  
赤くなってるぜ? ・・・かわいいじゃねえか。  
ついさっきも、朝飯のときも、昨日も一昨日も今みたいな態度だ。  
何かついてるんじゃないかと思って鏡でチェックしたが異常なし。  
用があるのかと思えばそうでもないらしい。  
んじゃなんだと少し考えれば・・・わかるよな?  
 
よく目が合う。目が合えば赤くなってそっぽを向く。  
話しをしていてもいかにも意識してますってな感じでぎくしゃくしてる。  
近くに行けば固まる。  
それがここ数日続いてるとくりゃ、あのお子様パステルが俺の魅力に目覚めちまったとしか考えられね 
え。  
まぁきっかけになったのはあれだろう。  
クエストの途中モンスターに襲われたパステルを助けてやったこと。  
モンスターに狙われてるってのにぼーっと突っ立ってやがったから抱きかかえて避難させた。  
そんときモンスターに軽くひっかかれた傷がまだ少し痛むが、そんなん大したことねぇ。  
鈍感なあいつが俺を男として意識するきっかけを作ってくれたんだからな。  
 
また目があったからにっこり笑って手を振ってやったらぼんって音がしそうなくらいに赤くなって逃げ 
出しやがった。  
やれやれ・・・近くに来いとはいわねえが少しでいいから笑顔見せろよな。  
 
今まで恋愛対象として見たことなかったが、考えてみりゃ悪くねえ。  
あいつのことを幼児体型だってからかってるけど、実は良い体してんだよな。  
鈍感でとろくさいが性格は良い。気も合う。  
何よりクレイよりも俺を選んだってとこが男を見る目があるってもんだ。  
わかるやつにはわかるんだよな。俺の良さってもんがさ。  
しかし、こっからが問題だ。  
パステルに任せといたらしばらくこのままじゃないだろうか。いや、絶対そうなる。  
何せ奥手だからな。  
あいつは良くても俺が困る。健康な若い男にそれは生殺しってもんだ。  
 
 
「ちっと話があるんだけど」  
そうパステルを連れ出したのは昼飯食ってしばらくしてから。  
「お前は迷子常習犯だからな」言って有無を言わさず手をつないで歩いた。  
俺たち、カップルに見えてんだろうな  
なんか気分がいいや  
 
 
「あっ だめっ・・・トラップやめてぇ・・・」  
緩く抵抗しながらパステルが喘ぐ。  
服の上からでも柔らかい胸のふくらみを揉み、触れるとより反応のある箇所を刺激する。  
耳や首に吸い付き舐めたら「ひゃぁんっ」とかわいい声で鳴くからやめられなくなっちまった。  
ボタンを外し、直接胸を揉みしだくと・・・痛かったのか?眉を寄せて息を詰めるパステル。  
ごめんな。思ってたより柔らかくて手に吸い付いてくる感触に、思わず力が入っちまった。  
「んっうう・・」  
声を出さないようにしてるみてえだが、俺の指が胸の頂を擦る度に漏れる声に余計にそそられる。  
暴れたから掴み取っていた両手首を離してやったが・・・気づいてねえな。  
空いた左手で、寂しそうにしているもう片方の胸を摘んでやる。  
跳ねた体が動くのを、また抵抗するのかと思ったが違った。  
押さえつけるついでに腿の間に割り込ませてあった膝に、自分から擦りつけてきてる。  
はいはい、こっちもな。  
口と左手でパステルを喘がせながら、右手をゆっくりと下に這わせスカートの裾から伸びる太腿をくす 
ぐる。  
体を捻ってくすぐったがるパステルを押さえつけ、少しずつスカートの中にもぐりこませていく。  
際どいところで指を止め、円を描くように刺激してやると、切なそうな声で「トラップ・・・・」とね 
だってくる。  
くそっ そんな声で名前呼ばれたら限界がきちまうだろうがっ  
「すげー濡れてる・・・」  
思わずつぶやいてしまうくらい、パンティから絞れるくらいの大洪水。  
「・・・だってっ、とらっぷが・・・っ あぁんっ そこ、だめ、ぇ・・・」  
邪魔なパンティをずらし、上下に擦ってやると体を跳ねさせながらしがみついてきた。  
「ここがいいのか?」  
聞いても答えないパステルの、ダメと言われた突起を弄り倒してやると  
「だめ・・・だってば・・っ あぁぁっ」  
体をピンと張らせながら痙攣し脱力した可愛い女を抱きしめる。  
 
抱きしめたまま休ませてやりたかったけど、俺には俺の都合ってもんがある。正直なとこ、もうやべえ。  
さっきのでさらに濡れてとろとろになった場所。柔らかく、蜜があふれてくる場所にそっと指をもぐり 
こませる。  
・・・きちい  
すぐにでも突っ込みたい衝動をなんとか堪えた。指でほぐしてやらねえと。痛え思いはさせたくねえ。  
ねじ込んだ2本の指の抜き差しがスムーズになってきたところで、足に絡まってたパンティを脱がせ、自 
分のモンを出す。  
「入れるぞ」  
掠れ声で囁いたが返事があったかどうかはわからねえ。そんくらい限界だったんだ。  
「いた・・・ぁっ」  
一気に貫いた衝撃に耐えるパステル。目尻を伝う涙にキスして拭ってやる。・・・ごめんな、パステル。  
そのまま唇を奪い、胸への愛撫を再開する。  
少しでも気持ちよくなってもらいてえのも確かだが、締め付けがきつすぎて俺も痛えんだよ。  
「はぁっ・・・ん・・・」  
痛みだけじゃなくなってきた声に、ゆっくり動き出す。  
少しでも長持ちさせたかったが、良い場所に当たったんだろう。「あぁっ」と高い声を出し背をのけぞ 
らせるパステルの中がきゅっと締まった。  
うっやべえっ、と思ったときにはもう間にあわねえ。パステルの中で果てちまった。  
 
 
荒い息を整える間、俺たちは抱きしめあってた。離れたくねえ。こいつにもそう思っていてほしい。  
 
事後処理をしてやりながら第2ラウンドに突入しようとしたら、真っ赤な顔で拒否されちまった。ちぇっ。  
 
服を着て、そこに座って、代わり映えのない景色を眺めながら取り留めのない話をした。  
そういやここは森の中だったな。人気のない邪魔の入らない場所っつったらこういうとこしか思いつか 
なかったんだが。  
初エッチがアオカンか。絶対忘れられねーな、こりゃ。  
 
「日も傾いてきたし宿に帰らないとね」  
言いながら立ち上がろうとしないパステル。まだ俺と一緒にいたい、そう思っていいんだな?  
 
抱き合うわけでもなく、触れ合う肩の暖かさだけを感じる。  
宿に戻ったら、こいつはクレイの元に行くんだろう。  
「1週間くらい前に、告白されて、付き合うことにしたの」  
ここに連れてきて、気持ちを確認したとき、こいつがそう言った。  
 
最初、何を言ってるのか理解できなかった。  
あの視線はなんだったんだと聞いても真っ赤になって俯くだけで答えない。そんな態度を見てると、こ 
いつは本当は俺のことが好きなんじゃないかと思っちまうだろ?  
「おめえは、気づいてないだけで俺に惚れてんだよ」  
ぽかんと見あげてくるパステルの足元を掬い地面に組み敷いた。もちろん、痛くないように支えてやっ 
てだ。  
あまりのことにびっくりしたんだろうな。動かないのを良いことにキスをした。  
それでやっと危険を察知したのか、暴れて抵抗してくる両手を絡めとって左手だけで押さえる。  
大声を出しても人がくるとは思えないが、一応右手で口を塞ぐ。  
唇にキスできねえから顔中を唇で触れ、そのまま耳に移動し舐めたり軽く歯を立てると目を固く閉じ、 
びくびくっと体が揺れる。  
「感じんのか?」  
耳元で囁くと首を振っていやいやをするが、首筋まで赤い顔と熱くなってきた体。全然説得力ねえぞ。  
声が聞きたくて、そっと 口を押さえていた手を離して首を舐め上げる。  
「ひゃぁんっ ぁんっ」  
今まで俺の手で声を封じられてたから油断してたんだろう。この上なく色っぽい声が唇からこぼれた。  
「やっ・・・」  
自分の声にびっくりしたのか、恥ずかしそうに唇を噛み締め横を向くが、首攻めやすくなっただけだぜ?  
右手を胸に移動させそっと撫でさする。特別に暴れたりはしてこねえ。  
俺のテクが良いってよりはパステルが感じやすいんだろうな。  
「だめぇ・・・やめて・・・」  
と言いはするもんの快楽の虜になってるようにしか見えねえ。  
クレイが開発したからかと頭をよぎったが、今はやつのことは考えたくねえ。  
無理やり頭から追い払って、俺は、パステルを抱いた。  
 

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