きらびやかな広い室内、大きなテーブルの前で見つめ合う二人。
一人は白い革アーマーにミニスカートをまとい、もう一人はオレンジのジャケットに
緑のパンツという軽快な服装だ。彼らはもう半時ほどそのままの状態でいた。
お互いから目をそらせずに。
アーマーの肩に手が触れる。刹那、相手が身じろいだ事を察知し手を思わず引っ込める。
普段のとぼけた顔からは想像もつかない真剣な顔を見つめながら、アーマーの主は少し
困ったようなはにかんだ笑顔で答える。
「…いいよ」
慣れない手つきで少しずつ衣服を緩めようとしているがなかなかうまくいかない。
薄暗い部屋、澄み切った空気、ただ二人の荒い息遣いだけがとけていく中で
ますますからみあっていく事だけが現実だった。
「うん?おまい達何やっているんだ?
あの生意気な小僧とパステルの衣装なんて引っ張り出してきて」
「TRPGで遊んでたら衣装のヒモがからまったんですぅ〜
たぁーすけてくださぁーい〜」