「うふ。やっぱりギアってクールに見えて純粋なのね」
「ちょっとマリーナってば。ギアはわたしのものだよ?」
何なんだ?この状況は?
おれの股間を弄っているのはマリーナだ。
その横で慌てているのがパステル。
「でも、ギアってば、こんなに反応してるわよ?」
マリーナはクスクスと笑いながら、ファスナーを下ろし、おれのモノを取り出した。
「マリーナ!?どうしたんだ……?」
「そんなに冷静に質問しないで?わかるでしょ?」
大人びた表情でマリーナはそんなことを言う。
もちろん右手でおれのモノをしごきながら。
「もう!マリーナったら!わたしとギアのこと応援してくれるんじゃなかったの!?」
「応援してるわよ?」
「マリーナ……、何を考えてる?」
ほとほと呆れてそうは言ったものの、体は反応しきっていた。
「二人共どうしたの?あなたたちがまだ寝てないっていうから手伝ってあげてるだけよ?」
「ちょっとマリーナ!」
真っ赤になるパステル。
「な……っ」
おれも言葉を失う。
ふだんなら気を利かせて二人きりにするのに、何故か今日に限って、おれの部屋にマリーナまで付いてくるなんて珍しいとは思ったが。
いや、マリーナの言動を聞く限りこれも彼女なりに気を利かせているのか?
男の本能としては、正直、嬉しい。
が、愛するパステルにこんな姿見せるわけには……。
「ほら。パステルがさせてあげないから。ギアのこんなに堅くなっちゃったわよ?たまってるんじゃない?」
「やめてくれ……」
「ふふ。ギア?あなたファイターでしょ?しかもレベルだって14もあるわよね?抵抗するのなんて簡単じゃない?どうしたのよ?」
まさにその通りなのだが。体はすっかりマリーナを受け入れてしまっていた。
この子にここまで色気があったのかと愕然とする。
「マリーナやめて!わたしの……、わたしのギアなんだから」
「パステル……」
泣きそうな顔。やっぱりダメだ。こんなことは。
そう思った次の瞬間……、パステルはおれのものにしゃぶりついていた。
嬉しい気持ちと唖然とする気持ちでおれは混乱している。
決してうまくないが。パステルがおれのものを一生懸命くわえてる姿は興奮するのに十分だ。
しかも、今はマリーナが……。
どうすればいい?
「ふふ。やっぱりパステルってかわいいわね?わたし、あなたのそういうところ好きよ」
マリーナはそういうとパステルを後ろから抱きしめ、おれもまだ触ったことのないパステルの胸をもみ始めた。
「んんん……っ」
おれのモノをくわえながら声をもらすパステル。
感じているのか……。
「パステルは素直ね。ギアも触ってあげればよかったのに。パステル、すごく感じやすいわよ?すぐに乳首堅くなっちゃうし。欲求不満なんじゃない?」
こんなこと続けるわけにはいかないと頭ではわかるのに。
おれはマリーナに辱めを受けてるパステル──しかも、おれのモノをくわえながら、だ──を眺めることのほうに夢中になってしまった。
。
いつの間にか、パステルのブラウスのボタンはすべて外されていて、スルリと脱がされた。
おれも初めて見るパステルの体……。
「わぁ。こっちはもっとすごいわね。わたしに触られたから?ギアのをしゃぶって興奮してるから?ねぇ、パステルってばどっち?」
まるで女の子同士のおしゃべりみたいに楽しげなマリーナ。
おれはもう限界だった。
「マリーナやめろ」
おれはパステルを奪い返して、下着を剥ぎ取り、まだ男を知らないパステルにおれのモノを押し込もうとした。
「ゃあぁぁぁ……、痛いよ」
先端が入ったところでパステルからの抵抗を受ける。
「力を抜いて……大丈夫だ」
おれは優しくパステルに口づける。もはやこの状況だと優しいもなにもないが。
「パステル、もうギアのがあなたの中に入ってるわよ?先っぽだけだけど。でもこれだけ勃起してると痛いわよね。大丈夫?手伝ってあげるわよ?」
マリーナはそういうとパステルの胸に吸い付き、同時に指で刺激を始めた。
白い頬を紅潮させ恍惚としているパステル。
おれはパステルの力が抜けているのを感じて……一気に奥まで押し込んだ。
「あぁぁぁあぁぁっ」
その衝撃に声を上げるパステル。
「すぐに気持ちよくなるから……我慢してくれ」
もう興奮がピークだった。
二人の女の乱れた姿を前にして平気でいられる男なんているのだろうか?
しかも、パステルを初めて抱いている。
こすりつける快感やじんわり暖められる快感もさることながら、視覚的な興奮は言葉にできない。
「ゃぁん……っ」
パステルが気持ちよさそうに声をあげる。
一気に快感が登りつめていく。
「くっ……、イク……っ」
おれがパステルの中からおれのモノを引き抜くと、マリーナがすぐにしゃぶりついてきて……おれはマリーナの口に出してしまった……。
マリーナはそれを飲み干し、さらにおれのモノに吸いつく。
まるで一滴も残らず飲み干そうとするように。
「マリーナ……、もういいから」
おれが制止してもマリーナはやめない。
それどころか、新たに刺激をくわえられている。
しかも、パステルより、というか、他の女性と比べても圧倒的にうまかった。
「うぅ……」
出したばかりだというのに、おれのモノはもう反応し始めている。
パステルが悲しそうにその様子を見ている。
おれは、パステルの手を取り、彼女を抱き寄せるとキスをした。
もちろんまだ下半身はマリーナにくわえこまれたままだが。
パステルにこの光景をあまり見せたくなかった。
舌を絡ませ、抵抗の言葉は吐かせない。
さっき触りそびれた形のいい胸を愛撫する。
吸い付くような感触が心地良い上に感度もいい……。
だが、パステルの体に興奮すればするほどおれの下半身は……。
「そろそろいいわね?」
マリーナはおれのモノを解放すると、おれを押し倒し、慣れた手つきでおれのモノを導き、ぬぷりと沈めた。
「あぁぁっ……すごい……いい……っ」
踊るように俺の上で腰を振るマリーナ。
「ギア……ギア………あなたの最高だわ……っ」
乱れたマリーナは快感で顔を歪ませている。
おれはすぐとなりにいるパステルの股の間に指を伸ばし、ずぶりと沈める。
パステルの中の柔らかさや暖かさを指で感じる。
もっとここを味わいたいな。
パステルの中とマリーナの中は別物だ。
マリーナとつながりながらおれはパステルとキスをする。
下半身で他の女と交わりながらの、愛する女とのキス。
もう理性などない。
獣と一緒だ。
パステルにへの罪悪感も、もう消え去っていたが、パステルとつながりたい欲望は消えてない。
おれはパステルとのキスに満足すると、マリーナを押しのけた。それから、すぐに、パステルを押し倒し、マリーナの中でぬるぬるになったモノをパステルに押し込み再び交わる。
「ギア!ずるいわよ!」
「マリーナは少し待ってくれ」
マリーナが何か言っているが気にしない。
おれはパステルの中に己の欲望をひたすらこすりつけた。
「ひゃぁん……っ、ぎぁ……っ、気持ちぃぃ……」
かわいいパステル。
欲望を駆り立てる甘い声を聞きながら俺は腰を振り続けた。
「うぁ……っ。イキそう……」
「ギア……、口に出して?」
マリーナへの対抗心か?かわいいな。
おれはパステルに愛しさを感じながらパステルの口の中で果てた。
「ギア?わかってるわね」
待ちわびたという様子のマリーナ。
「ああ」
とりあえず、満足させてやらないとな。
おれはマリーナの足を開かせ、ぐいと持ち上げた。
「ほら。自分で足を持っておれに見せるんだ……」
「ギア、いやらしいのね?」
「マリーナほどじゃないさ」
おれは指を押し込みぐちゅぐちゅとかき回すと同時に敏感な突起をこする。
淫乱なマリーナをいかせるのにさほど時間はかからなかった。
「ギア……」
おれのモノに伸びてくるパステルの指先。
「もっとちょうだい?」
反対側から伸びてくるマリーナの指先。
そして、無条件に反応してしまうおれの下半身。
まだまだこの時間は終わらなそうだ……。
「ギア?不公平じゃない?」
「……まぁな」
それは仕方ないんだが。
「ね?次はわたしとギア。その次は、パステルとギアにしない?」
「なんだその提案は……」
「いいわよね?パステル?」
「う、うん?」
パステル……。君はいいのか?
「じゃあ、決まりね。始めましょ、ギア。パステル、見本を見せてあげる」
そういうとおれの首筋に腕を絡めるマリーナ。
そのまま合わさる唇。絡む舌。
キスひとつとっても、マリーナが男をよく知っているのがわかる。
快楽を共有する相手としては悪くない。
パステルの前でなければ。
唇を合わせながらも、おれの下半身から決して手を離さない。
「まったく淫乱な女だ」
節操なしのマリーナの性欲を前に思わず呟いた。
「だって楽しいじゃない?」
「まぁな」
パステルが気になる。マリーナはともかくパステルはここに割り込んで参加もできないだろうし、気まずい思いをしてるんじゃないか。
「おいで、パステル」
おれはパステルをこちらに呼び寄せ、彼女の胸を口に含んだ。
「ぁあん、ギア……」
卑猥な音をたて、しゃぶりついてるとすぐに乳首が固くなる。空いてる手ではマリーナの敏感な部分に刺激をくわえるが、すでに十分潤っていていつでも俺をくわえこみそうだ。
「ギア、早くちょうだい?」
「ああ、いいよ」
おれは正直少し面倒になっていたが……。マリーナを押し倒し、腰を進めた。
機械的に腰を動かしながら、喘ぎ悶えているマリーナを眺める。
「雌犬だな」
「ギア?」
「雌犬だって言ってるんだよ。マリーナ。聞こえなかったか?それとも犬には人間の言葉がわからないのか?」
自分でもひどく冷めた声で言ってるのがわかる。
おれは一旦マリーナから欲情したものを引き抜いた。
「雌犬らしい格好をしてみろよ?」
「ギア、あなたいじわるね?」
クスリと余裕の表情を浮かべて四つん這いになるマリーナ。
おれはそんなマリーナを横目にパステルを押し倒し、挿入した。
「ぁあぁぁぁっ」
悦びの声を上げるパステル。
おれは四つん這いのマリーナによく見えるようにパステルを犯した。
「ギア!またなの?ずるい!」
「雌犬はだまれ。おれとパステルの間におまえが入れると思っているのか?生意気だ」
「そんないじわるしないで?なんでも言うこと聞くから……ちょうだい?」
「じゃあ、その格好のまま自分で気持ちよくなるんだ。おれがパステルを犯してるのを見てたら興奮するだろ?」
「ゃぁあ……っ、あんっ、あんっ」
マリーナに見せつけるようにパステルを深く突き上げる。
ねっとり暖かくおれを包みこむパステルの場所をおれはすっかり気に入っていた。
「わかったわよ、ギア。ちゃんと見て」
マリーナは迷いもせず、指先を自分の熱く潤った場所に伸ばした。
「そうじゃないだろ?後ろから股の間をいじり回すんだ」
「いやらしい人ね?」
「うるさいな。さっさと始めろよ」
ぬぷぬぷと慣れた手つきで自らを慰め始めるマリーナ。
恍惚としただらしない唇から雌犬らしい鳴き声を漏らしている。
「パステル……、かわいいな」
そんなマリーナをわざと無視しておれはパステルに口づけ優しく髪をなでてやる。
「ぎぁ……っ、気持ちぃぃょう……、ひゃんっ」
男を知ったばかりのパステルは初々しくて恥じらいがあってかわいい。
それに比べて……、
「あっ、あっ、あぁん、早く早く欲しいのぉー」
頭を枕にすりつけ、お尻を突き出して、自慰にふけるマリーナ。おれのモノ欲しさにここまで乱れられるものなのか?
「この雌犬が……っ」
だんだんマリーナに対して苛立ちに似た気持ちが湧いてくる。
そもそも、おれはおまえを抱きたいわけじゃない。
パステルだけで十分だ。
「雌犬どころか雌豚みたいな女だ」
「ギア?パステルに言うみたいに優しいこと言って?わたし、こんなにあなたの言いなりになってるわ。見て」
「パステルをおまえなんかと一緒にするなよ?雌豚は雌豚らしく自分で慰めるんだ……」
「ギア、いぃ、の?あっ、あん……っ」
パステルがマリーナのことを気にかける。
「ああ。パステルは気にしなくていい」
おれはかわいいパステルに口づけた。
「ギア!」
うるさいな。
「生意気だっていったろう?聞こえなかったのか?バカな女だ」
おれはまったく自分の言動をひどいとは思わなかった。
なぜならおれに、なじられてる間もマリーナの指は休むことなくぐちゅぐちゅと淫靡な音をたてていたからだ。
マリーナは、なじられてることでさらに興奮していた。
四つん這いで腰を振りながらズブズブと指を抜き差ししているマリーナ。
もはやその姿は変態女にしか見えなかった……。
「いやよ。早く早く突っ込んで?」
「だまれよ?この雌豚が。おまえに突っ込んでやるものなんかない。変態女め。おれはパステルのものだ」
「はぁん、ぎぁ……、嬉しぃょぉ」
薔薇のような唇から発せられるパステルのかわいらしい声。
この子と結合してる下半身が気持ちよくてたまらない。
「ああ。おれはパステル、君だけのものだ」
やはり最初から受け入れるべきじゃなかった。
おれにとって、もはやマリーナはパステルを味わい尽くす上で邪魔でしかない。
「ギア、あなたの最高だったわ?もっとこすってぇー」
こんな淫乱女に入れてしまったのは不覚だった。
「いい加減にしないと、その一生懸命振ってる尻を叩くぞ」
「あぁあぁぁ!叩いて、叩いて、お願いギア!」
「どうしようにもない変態女だ……」
「そうよ?変態、変態女なのぉー。ご褒美、ご褒美ちょうだい?」
ぐちゅぐちゅぐちゅ。
マリーナは指の動きも腰の動きもヒートアップしている。
イキそうなのか?
そのとき。
コンコン。ドアがノックされる音。
鍵は閉めていない……。
「ギア、いるんだろ?入るぞ」
ガチャ。
ドアが開き、入ってきたのはおれの相棒ダンシングシミター。
さすがに目の前の異様な光景に息をのんでいる。
「おまえも入るか?この女なら好きにして構わない」
くいっと顎だけでマリーナを指す。
「いいのか?」
「ああ。構わないよな?マリーナ?」
いつの間にかダンシングシミターの腰にすがりついているマリーナ。
どうしようにもない女だなと軽蔑しながら、おれはやっとパステルをゆっくりと愛せることに喜びを感じた。
おわり