あの子はどうしているかなとか。
あの子の笑顔が見たいなとか。
あの子の優しい空気に触れたいとか。
格好付けて別れてきたくせに未練がましいことばかりが頭をよぎる。
衝動を紛らわすようにモンスター相手に暴れても変わらない。
旅先の町で知り合った女を抱いてみても虚しさは加速されるばかりで。
それは、まるで無限ループのダンジョンにハマってしまったかのようだった。
ふぅ‥‥、溜め息をつく。すっかり癖になってしまった。
予想以上だな。
自分がこんなになってしまうとは思わなかった。
何をやっても心に穴が開いた感じだ。
「……おい」
相棒からの呼びかけでふっと我に帰る。
「ああ。どうした?」
「お前さん、またあのお嬢ちゃんのことでも考えているのか?」
キスキン国でのクエスト以降、一緒に旅をすることになったダンシングシミターだ。
「別に……」
「こりゃ重症だな。そんなに好きなら格好付けて別れなんか告げないで、さらっちまえばよかったんだよ」
「それが出来るならそうしたさ」
「まぁな……。お前さんも女はよりどりみどりだってのなぁ。こないだの女はどうしたんだ?」
「もう会わないよ」
「ひどい男だねぇ」
「なんとでも言えばいいさ」
冒険者と関係を持つことは暗黙の了解でその場限りの関係になるものだ。もっとも最近はその暗黙の了解に甘えすぎてる自分がいるのは間違いないが。
「ほら、もう街だぜ。どうするんだ?」
「……。ちょっとひとりにしてくれ。宿でな」
「了解。お前さんも元気出せよ」
「そうだな」
相棒の優しい言葉に思わず笑みがこぼれる。
「じゃあ、またあとで」
俺は相棒と別れてひとりで街にくりだした。
「!!!!!」
突然角から飛び出してきた女と激突する。
一瞬、心臓が止まりそうになった。
「そなたは……ギアか!」
パステル……!、ではない。パステルに瓜二つのミモザ王女だ。
「話してる時間はない!わたくしをかくまってくれ!」
「わかった。こっちだ」
「頼む」
王女の手を取り、人混みに紛れ込む。パステルを思い出して、胸がズキズキする。するりと人混みを抜けると、人目を避けるように裏口から宿に入った。
「助かった。礼を言う」
「また事件でも?」
「いや、そういうことではない。王女の生活は退屈でな」
「そうか。君もまだ17才だからな」
国を背負って生きるのは大変なんだろう。俺には想像がつかない世界だ。
「しばらくギアの部屋でかくまってもらってもよいか?」
「ああ、構わないよ」
俺がベッドに腰を下ろすと、ミモザ王女 が隣りに腰かけてきた。
ふと、その横顔を見る。
そっくりだな……、あの子に。
「ギア?どうしたのだ?」
「いや、そっくりだなと思ってね」
「パステルか!パステルはどうしておる?」
ぱーっと嬉しそうな笑顔を浮かべる王女。
「キスキンで別れて以来だからな……」
「別れて……か、すまぬ」
素直な子だな。彼女は王女らしい気品や威厳もあるが、17才の女の子らしい素直さも持ち合わせている。
こういう性格も少しパステルに似てるかもしれない。
「さらってでも一緒にいたかったけどね」
ポロリと出た本音に我ながら驚き、苦笑いしてしまう。
「ギア……」
心配そうに俺の顔を覗き込むミモザ王女。嬉しいが、この顔に見つめられるのは何とも複雑な気分だ……。
「ああ。すまないな、こんな話を聞かせてしまって」
ミモザ王女の頭を手でぽんぽんとする。
「そんなこと子供の頃に父上か母上にされて以来だ」
ほんのり頬を赤らめる王女。男みたいな話し方をしながら、こういうやって照れるところはかわいいな。
「かわいいから、ついね」
いたずら心で今度は頭を撫でてみる。
「こ、こら!からかうでない!」
こうしてると普通の17才の女の子だな。そう、パステルみたいな。
「……どうしたのだ?また寂しそうな目をしておる。パステルのことか?」
「ああ。あんなに好きになった子は初めてなものでね」
また何を言い出すんだ俺。
「ギア。話ならわたくしが聞いてやってもよいぞ」
王女様に恋愛相談というのも変な話だが、俺自身この子に聞いてもらいたかったのかもしれない。
誰にも話せなかった素直な気持ちを俺は彼女に話した。
「そなたはパステルが好きで仕方ないのだな」
「プロポーズしたのもパステルを一生俺のものにしたかったからだ」
恥ずかしげもなくこんな会話ができるのはパステルに似た彼女にだからだろうか。
「パステルが羨ましいな」
「君にはナレオがいるだろう?」
「それはそうなんだが。ナレオは子供の頃から一緒だろう?本で読むような、そう、そなたとパステルのような恋とはほど遠いのだ」
「確かに王女様ともなるとそういうものなんだろうな」
つくづく別世界の子だな。そんなことを思いながら王女を見てると、パステルもまた別世界の子に思えて、また心に穴が開いた気がした。
「ギアはソフィアのようだな」
「ソフィア?」
パステルとアルメシアンとの旅を真っ先に思い出してしまう。あのとき俺はパステルをソフィアと呼んでいたから。
「ソフィアはわたくしの猫だ」
猫?思わず、くくっと笑ってしまう。俺が猫か。
「ソフィアも一見クールに見えるのだが寂しがり屋でな」
「俺もそう見えるか」
「見えるな」
いたずらっぽい笑顔を浮かべる王女に俺は苦笑いする。
「そなたもわたくしに甘えてみるか?」
「俺は君の猫か?」
「そうだ」
目が合い二人で笑う。久しぶりに穏やかな時間だ。
ドンドンッ!
その時、ドアが乱暴にノックされた。
「ギア!飯だ、飯!行くぞ!」
ダンシングシミターだ。だが俺は無視することにした。
「よいのか?」
「来客中だからな。構わないさ。……君はいつまでここにいるんだ?」
「そうだな。もうしばらくそなたと話をしたいが。迷惑か?」
「構わないよ。俺も話してると気が楽になるしな。でもどうしたんだ?」
「そなたみたいなタイプは周りにはいないからな。なにか話を聞かせてくれ」
「そうだな……」
俺の冒険談やとりとめもない話にミモザ王女は目をキラキラさせながら聞き入る。
ひとたび感心しては、昔そのような冒険を本で読んだことがあるとか。
ちょっとした日常的な話にそうなのかと感心してみせたり。
つくづく別世界のお姫さまだ。
「そろそろ帰らなくていいのか?アルメシアンが心配するぞ」
「もっと話していたいといったらどうする?」
「男の部屋でそんなこと言うなよ」
「なぜだ?」
「なぜって……わかるだろう?」
世間知らずなのか?と思ったが。いやそれより、このお姫さまは俺とのこういう会話やシチュエーションを楽しんでいるのかもしれない。
それなら……。お姫さまの遊びに少し付き合ってみようか。
そうじゃなかったとしても脅しになるか。素直に帰るだろう。
「ギア?」
「こういうことだぞ?」
俺はミモザ王女の肩を抱き、そのまま押し倒した。
すると意外にも彼女は冷静だった。
お互い言葉を発することもなくただ見つめ合う。
「何も、しないのか?」
「……しないわけないだろう?」
そっと頬に口付けてみる。一瞬びくっとはするが抵抗はされない。
そのまま耳たぶを噛み、首筋に唇を這わせてみると、王女は俺の背中に手を回してきた。
「……どういうつもりだ?」
まったく予想してなかった。いい加減身の危険を感じて抵抗でもすると思ったのに。
むしろその逆だった王女に戸惑う。
さすがにこれ以上してしまうと……我慢の限界だ。
まぁ、自分に言い訳をして彼女を押し倒したわけだから、すでに我慢できてないわけだが。
別に帰らせるために脅かす必要だって別にない。俺自身こういう展開をどこかで期待していたのかもしれない。
だいたいパステルそっくりの彼女とこうしていて発情しないほうが無理という話だ。
「本当にわかってないのか?」
「わかっておると言ったらどうするのだ?」
「意地悪な王女さまだ」
ふっと笑って余裕ぶってみるものの……、まずいな。
さすがに勢いで王女を抱いてしまうのはいかがなものか。
俺はすでに発情してしまっている。
相手が王女じゃなければすでに行為を始めているだろう。
彼女はかわいい。しかも、パステルに瓜二つだ。サニー・デイズにも似ている。
俺が手に入れられなかった二人に彼女はよく似ていて理性の糸はすでに切れかけていた。
「……本気か?」
「そなたには冗談に聞こえるのか?」
「いや……。でも何で俺なんだ?」
「理由が必要か?」
「……必要ない、な」
なぜ俺を挑発するのか。その真意は全く見えなかったが、俺の我慢を打ち砕くには十分だった。
「後悔するなよ」
──限界だ。
俺は彼女と唇を合わせてしまった。
驚くほどスムーズに行為は進んでいく。
全身を服の上から愛撫しながら、彼女の衣服を剥いでいく。
あらわになっていく白い肌。王女といっても体はただの欲望の対象物でしかなかった。
まだ少し幼さが残る体。この子は体もパステルそっくりなんだろうか?
ほどけたストレートヘアがさらさらとシーツの上を波打っている。
「天使みたいだ」
形のいい唇を捕まえてキスをする。
「すごく、すごく綺麗だよ」
「んっ……」
かわいい声を漏らす。もっともっと鳴かせてみたくなって、彼女の少し小さくて柔らかな胸に手を伸ばした。
どちらかというと小さな胸のほうが好みだから大きさは問題ない。
びくっと反応するのがかわいいな。
「ミモザかわいいよ」
「名前……」
「ん?」
「もっと名前を呼ばれたいのだ」
「わかったよ、ミモザ」
たまらずミモザに口付けた。
彼女は男を知っているのだろうか?初々しく何もかもがかわいらしいが。彼女にはナレオがいるからな。
まぁ、それならそれで構わないが。
柔らかく下唇を噛み、唇を舌でなぞり、また唇を合わせると愛おしさがこみ上げてくる。
「ギア、そなたも脱げ」
ミモザが俺の服に手をかける。不器用な手つきだ。
そんなこと慣れてないくせに。
「わたくしだけ……、恥ずかしいではないか」
自分ひとりでは服もろくに着れないミモザが一生懸命に俺の服を脱がせようとする。
その様子が愛らしかったから、彼女に服を脱がせてもらうことにした。
まずは上半身に身に付けているものを脱がせてもらう。こちらはわりとスムーズに進んでいった。
「ほら、ベルトはこうだ」
俺は膝立ちで彼女にまたがるような体勢になり、彼女の指に手を添えて誘導してやる。なんとか外せたようだ。
「次は、そうだ……。よくできたね」
ご褒美に頭を撫でてやる。
「早く脱がせてくれよ。君が脱がせてくれるんだろ?」
「わ、わかっておる……」
あとはズボンを下ろすだけなのだが。ミモザは躊躇していた。
「恥ずかしいのか?」
彼女に覆い被さり、耳元でクスクスと囁いてみる。
「そうではない……」
目線を横に外して、あからさまに恥ずかしそうに言う彼女に意地悪したくなった。
「じゃあ、なおさら君に脱がせてもらわないと」
くくっと笑みがこぼれる。この子はどこまで俺を発情させる気だ?
「早く楽にしてくれないか?……わかるだろ?」
ミモザの華奢な指先を、手のひらを、俺の発情してる部分に触れさせた。
「ギ、ギア」
「じらすなよ」
彼女の手に俺の手を添えて、ズボンを一気に下ろした。
ミモザの視線が一カ所で固まる。欲情しきった俺自身だ。
「どうした……?そんなに見たいのか?」
「そうではない……っ」
彼女は赤くなり目を逸らした。興味あるくせに。
「俺は別にいいよ。ほら……、くわえてみるか?」
「な……っ」
ミモザを起こすと、彼女のかわいい唇を導き、半ば強引にくわえさせた。
「む……ぅ……」
膝立ちの状態で、俺のモノをくわえさせられたまま、ミモザが俺を見つめる。
俺はわざと冷たい目線を向けた。
「王女さまはこんな扱いを受けるのは初めてだろう?」
ミモザのさらさらした髪の毛をぐしゃりと掴むと、更に口内奥深くに押し込ませた。
「んん……ぅ………」
ミモザのかわいい唇に俺が押し込まれている。最高だ。
もっともっと汚してやりたい。
「まだ足りないな。ミモザ、舌を使ってくれよ」
これだけ乱暴に扱うと少しは反抗するかと思ったら、ミモザは素直に俺の命令に従った。
つらそうに俺を見つめながらも一生懸命俺のモノをしゃぶるミモザがかわいい。
「汚してやりたいんだよ」
腰を動かしながら、くわえこませるとミモザは泣きそうだ。俺に髪の毛を掴まれて、口には俺自身を押し込まれ自由を奪われているミモザ。
俺の妄想の中のパステルもこんな顔をしてたっけ。ふっと笑みが浮かぶ。
ミモザの暖かい口内や舌のざらっとした感触もさることながら、このシチュエーションにも興奮してしまう。
一国の王女にこんなことをさせていることや、手に入らなかったパステルやサニー・デイズを同時に手に入れたような錯覚や高揚感に俺は酔いしれていた。
「そろそろ許してやろうか」
妄想の中でパステルを犯したときのようにミモザを汚せたことに、俺は十分満足して彼女を許してやった。
「ギア、こんな扱いを受けたのは初めてだ……」
少し乱暴すぎたか?ミモザはうっすら涙ぐんでいる。
だが俺には、そんなミモザの反応を面白がるような笑みが自然に浮かんだ。
「でも嫌じゃないんだろう?」
「んん……っ」
再びミモザを押し倒し、唇を塞ぐ。舌を絡めながら、もっとこの子を服従させたいと思った。
今度は優しく優しくミモザの体を愛撫する。じわじわと支配していくように。
「ぁっ……あぁん………はぁ……」
俺がミモザの胸の敏感な部分に舌を這わせ、強弱を付けて吸い上げ、指先も使い左右を同時に刺激すると、彼女は気持ちよさそうに喘ぐ。
「ミモザの声、もっと聞かせてくれよ」
「ギア……」
ミモザの太ももを撫で上げ、足の間に指を進めると、そこはもう溢れださんばかりに濡れていた。
「せっかく濡らしてあげようと思ったのに」
ぐちゅぐちゅと指を泳がせる。
「やぁん……ぁん……っ、ギアっ」
「もうこんなに濡れてるよ」
敏感な部分に触れてみると、そこは熱く膨張していた。
指先を細かく動かして刺激する。
「あぁっ、あっ……、ぁんっ……」
指の動きにテンポを合わせるようにミモザが甘い声をあげる。
「俺のこと欲しがってる……」
恥じらうミモザからは信じられないくらい淫らに、そこは俺を求めていた。
「ゃん……っ」
ぬぷっと指を沈めると、そこはとても熱い。
ミモザの感じてる顔を眺めていると、潤んだ瞳の彼女と目が合った。そそる眼差しだ。
「こんなに色っぽい目をするんだな」
俺は泣き出してしまいそうなミモザの瞳に吸い寄せられるようにキスをした。
「今度は優しいだろう?」
耳たぶを甘く噛んで囁いてみる。
ミモザは黙ってコクリと頷いた。
パステルにそっくりな顔のミモザをもっと支配したくなる。それはパステルが手に入らなかったことへの苛立ちにも近かった。
「もっと俺の虜にしてやろう」
俺は発情しきったモノを入り口に当てた。早くこの子とつながりたい。
「ギ、ギアっ」
突然、ミモザは俺の腕をつかみ、それを制止しようとする。
「どうした?」
「……初めて、なのだ」
やっぱりそうなのか。そんな予感はしていたが。
「一応聞いておくが……、俺でいいのか?」
ここまできておいて意味のない問いかけだ。
「……ギアが、よいのだ」
かわいいミモザ。俺は彼女にかわいいことを言われるといじめたくなるみたいだ。
ミモザのかわいらしさは俺の中の何かを狂わせる。
「嫌だと言われても犯すつもりだったけど?」
クスクス笑うと、ミモザが不安そうな顔になった。本当はそうされたかったんだろう?と意地悪したくなったが我慢した。
下手にミモザを緊張させて、挿入に時間をかけたくない。
俺はミモザに優しくすることにした。
「すまない。嘘だよ」
ミモザをリラックスさせるように、優しく抱き締め、唇を合わせる。
「俺が初めての男、か。嬉しいな」
「ギア……」
不安をなだめるように頭を撫でる。
そろそろいいか?
「ミモザの中に入るよ……」
挿入しやすいように、ミモザで俺自身をぐちゅぐちゅと濡らすと、俺は一気に腰を進めた。
「!!!!!!!」
まだ男を知らないミモザの膜を裂いて、ズブズブと俺のモノを沈めていく。
誰も受け入れたことのないミモザの中は狭くねっとりと暖かく俺を締め上げた。
「痛いか?」
ミモザが頷く。
「悪いな。少しだけ我慢してくれよ」
軽くキスをして髪をなでると俺は一気に根元まで挿入した。
「あぁぁぁ──っ」
「くぅ………」
狭いな。
「ミモザ、わかるか?俺が奥まで入ってる……」
「ギア……」
泣いてるような顔で、すがるように名前を呼んでくる。かわいい。瞼にキスしてこぼれ落ちそうな涙を吸ってやる。
「ミモザ、気持ちよくなろう。動かすよ」
俺はミモザの狭い粘膜の壁に俺自身をこすりつけた。最初はゆっくり、ミモザの反応を見る。
「ん……」
ミモザの唇から小さく声が漏れたのを俺は見逃さなかった。
さっきよりも早く腰を動かしてみる。
「ゃあ……ん、ぎ……ぁっ、んっ……」
息づかいが荒い。長いまつげの瞳をぎゅっと閉じて、唇から甘い声を漏らす。
「ミモザ……、はぁはぁ……、気持ちいいよ、ミモザの中、気持ちいい……」
俺が初めて汚してしまった場所の与えてくれる快感でどうにかなりそうだ。
「ぎ……ぁ……」
パステル以外の子を抱いてこんなに気持ちよくなれるとは思わなかった。
ミモザだからか。
「ミモザ……」
まるで快感を増幅する魔法みたいだ。
愛おしいこの子の甘い声に溺れながら、俺たちは何度も何度も名前を呼び合って達した。
「帰したくないな……」
「ギア……わたくしもだ」
服を着ることもなく、ずっと二人で抱き合っている。
だが、この時間が終わりに近づいているのは、お互いによくわかっていた。
「ギア……、聞いてくれ。わたくしは……」
その先の台詞を遮るようにキスをする。
「ギア?」
「何も言うな」
どうしてこうも叶わない恋ばかりしてしまうのか。
そんな自分の運命を呪いつつ、穏やかで満たされる、残り少ないこの時間の幸せに浸っていたいと思った。
おわり