赤いハイヒールが、綺麗にコーディの顎を捉えた。  
 脳に衝撃が突き抜け、滅茶苦茶に揺さぶられる感覚。平衡感覚が狂う。膝が笑う。  
 がくんと崩れ落ちたコーディの、普段の半分の高さになった視界の中に、その女は魅惑  
的な太股から登場した。ハイヒールと同じ色の髪と唇が、コーディの歪んだ視界を埋め尽  
くして笑った。  
「たいしたことないねえ、あんた」  
 ポイズン。その名の通り、毒のような美貌であった。この女は、赤く甘い毒だ。  
「その程度の腕であたしらマッドギアに歯向かうなんて、お笑いだよ。顔を洗って出直し  
といで、坊や。それとも、出直すどころか、もう立ち上がることもできないかい?」  
 そう揶揄され、笑われ、挙句の果てにはハイヒールの爪先で顔を弄るように踏み付けら  
れ、悔しくないわけがない。コーディのはらわたは、怒りで煮えくり返っていた。  
 だが、女の言うとおり、立ち上がることもできない体では殴りかかることもできず、敗  
北を喫したのも事実であるだけに、反論もできなかった。  
 こんなところで、無様に倒れているわけには行かないというのに。幼馴染が、ジェシカ  
が助けを求めているというのに。こんなところで、女になど負ける不甲斐なさが悔しかっ  
た。噛み締めた唇から、うっすらと血が滲む。  
「ん? そんなにジェシカとやらが心配なのかい? 安心しなよ。あの娘はきっと今頃、  
地上の天国でお愉しみさ。うちのボスは、嫌がる女を媚薬で屈服させて、自分から求めさ  
せるのが大好きでね。そろそろボスの上で腰を振って、よがり狂ってるんじゃない?」  
 コーディの脳裏に、マッドギアから送られてきた映像の中の、ジェシカの姿が浮かんだ。  
心細げに震えていた、下着姿の幼馴染の姿は、それだけで彼を充分激怒させた。それ以上、  
彼女を汚したら、一人残らず皆殺しにしてやる。彼はそう誓ったのだ。  
 
「……ち、畜生ッ!!」  
 怒りが、意思の力が肉体の限界を超えた瞬間であった。  
 コーディの、たっぷり数分は動かせないはずの体が、拳を振り上げる。バネのように跳  
ね上がり、その勢いを乗せた拳を叩きつける――はずだった。だがしかし、それに合わせ  
て繰り出されたポイズンの膝が、再びコーディの顎を捉える。それにあえなく撃墜されて、  
彼は再び、無様に崩れ落ちた。  
「バカじゃないの? そんな体であたしをどうこうできると思ってるの? あたしも舐めら  
れたものだわ」  
 モデル並みに長い脚で、不機嫌そうに地面をコツコツと蹴りながら、ポイズンは倒れた  
コーディを見下ろした。コーディは意識は朦朧としているものの、まだ気絶には至ってい  
ない。  
「おバカさんには、お仕置きと教育が必要かもね。あたしたちマッドギアに逆らうってこ  
とがどういうことか、じっくり教えてあげる」  
 そう言うと、ポイズンはコーディを側の電柱の下まで引き摺って行き、そこに凭れかけ  
させると、両手を電柱を抱えるように後ろに回させ、腰を飾っていた手錠で繋いでしまっ  
た。これでもう、手錠を外すか電柱を引っこ抜かない限り、コーディは動けない。  
「良く見れば可愛い顔をしているじゃない、坊や」  
 いつの間にか、ポイズンの手にはコーディのナイフが握られている。まるでプレゼント  
のラッピングを取り去る時のように機嫌良く、ナイフはコーディのシャツを裂いていく。  
「何を……する気だ……?」  
「あんたみたいな、脳味噌まで筋肉でできてるタイプは、殴ったり痛めつけるだけじゃ効  
かないからさ。違う方法で苛めてやろうってことよ」  
 シャツがすっかり切り裂かれ、その下の鍛え抜かれた厚い胸板がさらけ出されると、ポ  
イズンはその上に屈みこんで、いきなり舌を這わせた。  
「ううっ!?」  
 予想外の刺激に、コーディは声を抑えることができなかった。  
「ふふっ、汗で塩辛い。男の臭いがキツくて、堪らないね」  
「糞、何を……」  
「だからさ、犯してあげるって言うのよ。今、ここで」  
「なんだと!?」  
「それぐらいしないと、おバカなあんたにはわからないでしょ? 恥ずかしいでしょ? 屈  
辱でしょ? マッドギアに逆らうと、こういう目に遭うのよ」  
 
 ポイズンの舌が、ぬらぬらと胸を這う。生ぬるい感触はおぞましかったが、同時に快感  
でもあった。人気がないとは言え、ごく普通の街中で女に犯されている。その狂った状況  
も、コーディを混乱させ、かえって快楽に敏感にさせていた。  
 首筋を舐め上げられ、口の中で乳首を転がされ、時に吸われ、甘噛みされる。吸いつか  
れる度に増える赤い斑紋が10を超える頃には、コーディの若い牡の部分は、ジーンズの  
前がきつく感じるほどになっていた。  
 だから、そこをポイズンの指先でなぞられた時には、驚愕でも悲鳴でもない声が漏れた。  
「ほら、気持ちいいんでしょ? こんなにしちゃってさ。あんたは戦士なんかじゃないん  
だよ。こんな街中で犯されて欲情する、ただの変態さ。ただの変態が、マッドギアにかな  
うわけないだろう?」  
「違う! 俺は、俺は……!!」  
「そう。それなら、自分がどんなことになってるか、自分の目で見てごらんよ」  
 ポイズンはコーディのベルトを外し、ジーンズのボタンとファスナーを外し、そのまま  
下着の中に指を差し込んで、コーディの男根を引き出した。ジーンズの圧迫を逃れた男根  
は、弾けるように下着から飛び出して直立する。言い逃れなどできない、欲情の証であった。  
「凄いじゃないか、こんなになっちゃってさ。先っぽなんかもうぬるぬるしちゃって。あ  
んた、マゾの素質があるんじゃないかい?」  
「違う! これは……」  
「違うの? でも、気持ちイイんでしょ? もっと気持ち良くしてあげるよ。しごいてあげ  
ようか? おっぱいではさんであげようか? 口でしてあげようか? ねえ、いつまでそん  
な口を効いていられるか、楽しみにしてるよ」  
 言うなり、ポイズンはコーディの男根を口に含んだ。口に収まりきらない根元を指で弄  
りながら、頬をすぼめて吸い、舌を絡め、唇でしごく。男の快感を熟知しているとしか思  
えない的確な刺激を与えられて、自分の男根が一層硬く大きく膨れ上がるのを感じたコー  
ディは、羞恥で顔を真っ赤に染めた。うわごとのように違う、違うと言いながら首を横に  
振るのだが、それすらも弱弱しい。  
 快感が熱い流れになって、腰の辺りに溜まっていく。その水位がどんどん上がって、溢  
れ出しそうだ。耐えられない。堪えきれない。流されてしまう。  
 
「違う、違うんだ畜生ッ!!」  
 悲鳴を上げながら、コーディはポイズンの口の中に白濁を放って、果てた。  
 
 ポイズンの喉が動く。飲んでいるのだ。  
「あは、濃くて喉に引っ掛かる。溜まってたんだねえ。でも、美味しいよ。自分でも味見  
してみるかい?」  
 拒絶する間もなく、いきなり唇を唇で塞がれた。苦い樹液の残滓が、ポイズンの舌と唾  
液と共に、コーディの口の中に押し込まれる。  
 舌を噛んで一矢報いてやろう、と考える余裕もなかった。口の中に残る生臭い液体をと  
にかく吐き出したくて、顔を背けようと暴れるが、予想外に強い力で押さえつけられてそ  
れもできない。  
 しばらくそうしておいて、やっと満足したのか、ポイズンが唇を離した時には、液体の  
一部は喉の奥に入り込んでしまっていた。むせながら吐き出そうとしたが、喉に苦味が絡  
みついた気がして、いつまでも取れない。  
 ポイズンはその様子を笑いながら眺めていたが、やがて薄いハーフトップを脱ぎ捨て、  
再びコーディーに跨った。豊かな乳房を左右から持ち上げ、ぬめる男根をそれで挟み、ゆ  
るゆると刺激する。  
「やめろ……もうやめてくれ……」  
 戦いに敗れ、いいように玩ばれて果ててしまい、自分の精液まで飲まされて、コーディ  
のプライドはもうずたずたであった。拒絶や否定ではなく、女々しい懇願の言葉が続く。  
 しかし、ポイズンは許さない。  
「だめよ。あたしがまだ愉しんでないからね。もう一回元気にしてあげるから、せいぜい  
頑張りなさいよ」  
 柔らかい乳肉に包まれ、先端を舌で舐られる快感に、コーディの男根は力を取り戻しつ  
つあった。なんと言っても、まだ若いのだ。いくら頭では拒んでいても、体は正直に反応  
してしまう。  
「ほらね、もう元通りになった。もしかしたら、さっきより硬いかもね」  
 仕上げと言わんばかりに、指で軽く男根を弾かれ、コーディは今度こそ、間違いようの  
ない快楽の呻き声を上げた。  
 
 
「それじゃあ、今度はあたしをイカせてよ」  
 名残惜しそうに男根を一擦りしてから、ポイズンは身を離し立ち上がった。その痴態を  
コーディに見せ付けるようにして、ゆっくりとホットパンツを脱ぎ捨てる。  
 ホットパンツの下のTバックも、やはり赤かった。だが、それを押し上げ、小さな布地  
に収まり切れずに先端を覗かせているのは、女には有り得ぬはずの男の象徴であった。  
「驚いた? これでも昔は男だったのよ。最初は全部手術してもらうつもりだったんだけ  
ど、途中で気が変わって、ここだけは残してもらうことにしたの。この男でも女でもない、  
『どっちつかず』のカラダの方があたしらしいって思ってね。女性ホルモン打ってるから、  
こっちは前より小さくなっちゃったんだけどさ」  
 小さくなったと言うが、その陽根の大きさはコーディのそれとほとんど変わらない。女  
の体から突如出現した悪夢のようなそれは、かえって禍々しくさえある。  
「ふふ、あたしのオマ○コとオ×ン×ン、どっちを満足させてくれる? あたしはどっち  
でも構わないんだよ? あんた、入れるのと入れられるのと、どっちが好き? 大丈夫、  
入れるならちゃんとほぐしてあげるから」  
 ぺろりと舌なめずりすると、ポイズンは再び、コーディの前に膝をついた。今度はジー  
ンズも下着も、慣れた手つきでするりと脱がせてしまう。  
 それから、コーディの両脚を軽々と肩の上に持ち上げてしまうと、無防備になったその  
肛門に、赤い爪先を這わせた。  
「ひっ、ひいいいいっ」  
 おぞましい感触と予感に負け、闘士としてのプライドも男の矜持もかなぐり捨てて、  
コーディは悲鳴を上げる。  
 
「そんな怖がらなくても大丈夫だって。指一本じゃ痛くないし、痛いどころかすぐ気持ち  
よくなるさ」  
 指を唾液で湿らせ滑りを良くして、ポイズンの指は少しずつ、コーディの肛門に入り込  
んでいく。  
「元は男だったんだもの。男の体の気持ちいいところはみんな知ってるんだ。ほら、ここ、  
イイだろう? ここをやられると、男はみんなイカレちまうんだ」  
 片手は肛門を責め、もう片方の手は睾丸をやわやわと揉みながら、根元を刺激し続ける。  
強制的に快感を与え続けられて、コーディの男根はひくひくと脈動している。  
 快楽に脳髄が酔う。思考にもやがかかり、快楽を感じ求める以外の何も考えられなくなっ  
ていく。  
「ほら、よく見なよ。ここはもうこんなに気持ちいいってさ。あんたもいい加減に素直に  
よがったらどう? 素直になったら、もっと気持ちよくしてやるよ」  
「う……ああ……」  
「こんなんじゃ足りないんだろ? もっと気持ち良くなりたいんだろ? あたしのオマ○  
コにこいつを入れたいんだろ?」  
 もはや快楽のことしか考えられなくなったコーディは、その問いに夢中で頷く。その姿  
はまるで、ただの色情狂のようだ。  
「うふふ、やっと素直になった。素直になったついでに言ってごらん。ケツマ○コ気持ち  
イイって。俺はケツマ○コでよがり狂う変態だって。そしたらオマ○コに入れさせてあげ  
るよ?」  
「うう……う……」  
「オマ○コ入れたくないの? 別にあたしは、このままやめてもいいんだよ?」  
 そう言うと、ポイズンはコーディを責めていた両手の動きを止めてしまった。返事によ  
っては本当にその手を離し、やめてしまうと言わんばかりだ。  
「どうするんだい? 入れたくないのかい?」  
「……い、入れたいッ オマ○コ入れたいッ」  
 堕ちた。完全に。  
 そこにいるのは街の平和と幼馴染救出のために立ち上がった闘士コーディではなく、快  
感に飢えたただの牡犬、性の奴隷となった男であった。  
 
「それじゃあ、言ってごらん。さっき教えただろ? 『ケツマ○コ気持ちいい』って」  
「お、俺は変態です! ケツマンコでよがる変態です!! だ、だから早くッ 早く挿れさ  
せてくださいッ!!」  
「あはははは! 上等だよ、この変態!!」  
 担いでいたコーディの脚を肩から落とすと、ポイズンは再び立ち上がる。女の象徴であ  
る豊かな双乳と、男の象徴である陽根を誇示するようなその姿で、身に付けているのは赤  
いハイヒールのみ。それはとてつもなく扇情的な姿であった。  
「ここだよ、ここにあんたのモノが入るんだ」  
 その陽根の陰に、確かに女の花弁がある。ポイズンはそれを指先で広げて、コーディに  
見せつけた。人工のものとポイズンは言うが、その奥からはとろとろと蜜が溢れ出し、と  
てもそうは思えない。ただ、本来淫核があるべき場所から、陽根がそそり立っているだけだ。  
「さあ、ここに挨拶するんだよ」  
 それまでは何とか上体を起こしていたコーディを、ほぼ仰向けに引き倒して、ポイズン  
はその顔の上に跨った。  
 快楽に狂ったコーディに、嫌悪はなかった。懸命に舌を伸ばし、ポイズンの秘所を舐め、  
溢れる蜜を啜る。  
「んんっ ああ……いいよ、もっと奥まで舐めるんだ……!」  
 柔肉に顔面を覆われ、呼吸もままならないまま、コーディは夢中で舌を使う。  
 この快楽の空間を支配しているのはポイズンだ。そのポイズンが、自分の舌で感じてい  
る。悦んでいる。それがコーディ自身の歓喜と、さらなる快楽に繋がる。  
 窒息寸前のコーディがようやく開放された時、その顔はポイズンの蜜と、奉仕の悦びで  
べっとりと濡れ光っていた。  
 
 
 
 

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