「ただいま」
「おじゃまします」
俺とお嬢は連れだって,俺の家に来た。
「そういえば,妹さんは?」
「明鐘は直接バイトに行くってさ。学校の友達がブラーヴィに,遊びに来るそうだ」
お嬢を俺の部屋に通しておいて,冷蔵庫から冷えたお茶を取り出す。
客用のコップにお茶を注ぎ,お盆に載せて持っていく。
「お待たせ」
「ああ,すまないな。いただきます」
それぞれグラスを手に取ると,軽く飲んで乾いた口を潤した。
「最近,親御さん達の様子はどうなんだ?」
俺は尋ねた。軟禁中のお嬢を連れ出し,親が婚約を取り消すまで俺の家で一緒に暮らしていたのだ。
特に父親の方は激怒していたし,お嬢の兄が取りなしてくれなかったら,こうもすんなりと
決着はつかなかっただろう。
「ああ,あのことについては何も言ってこないさ」
にやっと笑う。
「また相手を探してる節はあるが……その時も,きっぱりと断るよ。私には水原がいる,と」
「そうか」
俺は嬉しさと照れくささが混じった気分になり,こそばゆくなる。
それからしばらく,二人で楽しく話をした。たわいもない話ばっかりだったが,お嬢と話すのは楽しい。
これが恋人同士の語らいってやつなのかな,俺はそんなことを思った。
ふと時計を見ると,午後3時半。このまま話を続けてもいいが,俺の部屋というのも色気がない。
「お嬢,どこか喫茶店でも行かないか?」
そう切り出すと,
「喫茶店か。私は水原の部屋がいいんだが……落ち着くし」
お嬢がそう言うなら,俺にも異論はない。しかし,どこかもじもじした様子なのはなぜだろう。
「どうかしたか?お嬢」
「いや。その,なんだ。あれを着てきてやったぞ」
お嬢は一体何を言っているのだろう。いつもと変わらない制服姿だが。
俺の訝しげな様子に,お嬢はぼそっと言った。
「……体操服」
「あ,ああ!」
そこでようやく合点した。
体育では男子と女子が分かれている上,どちらかが体育館だったりとお互いの姿をみることはほとんどない。
それに体育祭などではジャージを着用しているのがほとんどだ。
以前ためしに,体操服姿を見せてくれと頼んだことがあるが,そのときは恥ずかしいからと一蹴されたのだ。
「今日体育があったから,そのまま着てきたんだ。それにしても水原,目がいやらしいぞ」
「それはまあ,な。……お嬢,脱がしていいか?」
「うん」
服に手をかけるまえに,まずはキス。そっと唇を重ね,お嬢の舌を吸い唇をなぞる。
「んっ・・んん」
甘い鼻息を漏らすお嬢。とろけるようなこのキスだけで,俺は天にも昇る心地になる。
背後にまわり,キスを続けながらリボンに右手をかけた。左手で閉じられたひざを割るようにして,ゆっくりと
暖かみのある太股を撫で回す。それにつれて,少しずつスカートが捲れ上がっていく。
上着の下は白地の体操服だった。二つのふくらみが窮屈そうに,体操服を押し上げている。
そしてスカートを捲った先は,赤いブルマだった。俺はスカートのホックを外して脱がし,お嬢の手を取って
立ち上がらせる。
「あ,あんまり見ないで……」
恥ずかしそうに眉をハの字に下げて,手で体を隠すお嬢。
はちきれんばかりの双乳の下は,服の上からでもわかる細い腰。それに反して,お嬢のお尻は凄かった。
赤いブルマが食い込み,白い尻肉がはみ出て盛り上がっている。そんなブルマからは,むっちりと血色のいい脚が
伸びていた。
俺は背後からお嬢を抱きしめると,ふたつのふくらみをゆっくりと揉んだ。
「ん…もうっ…あんっ…」
掌に余る大きさの乳房が,揉む毎に形を変える。背後の俺に体を預け,なすがままにされるお嬢。
「お嬢,いい匂いだ」
髪の匂いが,心地よい匂いを運んでくる。
「ば,ばかっ,汗かいたんだから,あまり嗅がないでよ」
ズボンの中で大きくなっている俺の分身を,ブルマの上からグッとお尻に押しつけた。左手は乳房を揉みながら
右手でブルマを履いた腰をつかむ。
「やあっ…んっ,水原の…大きくなってる…」
熱くなった分身を押しつけられて,お嬢は仰け反った。普段は凛々しいお嬢も,こういう時は可愛い声を出す。
ゆるやかに腰を前後させると,それに合わせてお嬢も腰を動かす。ほとんど服の上から,バックで合体して
いるようなものだった。
「お嬢,壁に手をついて」
こくんと頷いて,壁に両手をつくお嬢。こちらに盛り上がったお尻を差し出す格好になるのも,いやらしい。
体操服の上着をたくしあげ,ブラのホックを外す。双乳の先端は固くなっていて,俺が揉みながらいじる
たびに,お嬢は小さく喘ぎを漏らした。
ブルマに手をかけ,下着と一緒に下ろす。粘っこく透明な糸が,秘所と下着の間に出来た。
俺はチャックを下ろし,己の分身を取り出す。
「お嬢…行くよ…」
「んっ…水原…来て…」
白い尻を抱えて,ぐっと秘所に突き入れる。
「あっ…ああっ,大きいっ…はあっ」
奥まで入れると,お嬢は頭を仰け反らし大きく息をつく。いったん腰を引くと,俺は抽送を開始した。
「あああっ,はぁん…くぅ…ああっ」
お嬢の中は熱かった。一突き毎に,俺の分身に吸い付くかのようだ。
初めてお嬢の家で一つになってから数ヶ月。あれから何度か交わることがあったが,お互いに体が
馴染んできたのかもしれない。
「やあぁ…涼,すごい…いいよっ…」
腰に廻していた手を,乳房に回して揉みしだく。熱くなった体をより密着させた。俺達がつながっている
部分からは,くちゅくちゅという粘っこい水音が漏れてくる。
「はぁ…あっ,ああっ…こんなの…だめぇ」
何度突いただろう。お嬢の目は焦点がぼやけ,滑らかな脚はがくがくと震えている。俺も着衣という
普段とは違ったシチュエーションに,限界まで来ていた。
「くっ…お嬢…いくぞっ」
「涼っ,涼…あっ,はぁあ…あっ,ああああっ!」
腰が引きつるような快感が走ったかと思うと,一気に弾けた。大量の液体が,お嬢の中に注がれていく。
俺達は体を支える力も抜けて,繋がったまま床に倒れ込んだ。そうしてしばらくの間,けだるい感覚に
身を任せる。
ややあって,俺達は身を起こした。
「お嬢,ありがと」
そう言って,腕の中のお嬢に軽くキスをする。
「次はそうだな,水着なんてどうだろう」
「やれやれ,ほんとにスケベだな……まあ,考えておくよ」
お嬢はコツンと俺を小突いた。そうして顔を見合わせると,二人して笑い声をあげた。