「あっ…あっ…い、いやぁ…やだぁっ!」  
少女の泣き声が暗く陰鬱な森のなかに響く。  
男が少女の上にのし掛かり少女の身体を揺さぶっている。  
「あぅっ…いた…ああっ…あああ…、お…に…ぃ」  
男の身体を足に挟んだ少女は揺さぶられ焦点のあわない瞳に涙をためて身体を震わしている。  
「おっ…おにいちゃぁんっっ!!!」  
かくりと糸がきれたように少女の身体から力がぬける。  
 
 
数時間前のこと。  
天使の依頼でティアはこの森に入った。  
天使によるとこの森には堕天使の放った魔物が巣くい近隣の村を襲っているらしいのだ。  
(まだ昼なのにうす暗い…)  
上を見上げると濃い樹木が覆って空を隠してしまっている。  
空気は重く湿った心地がする。  
(せめて、天使様か、妖精がいてくれれば…)  
心細さに思わず自分の身を両腕で抱きしめる。  
(シルフェ…)  
幼いころからの大切な親友。  
時に姉のようだった小さな妖精のシルフェ。  
シルフェがそばにいない今のティアはひとりでいることが多くなった。  
涙が零れそうになってきゅっと唇を噛みしめる。  
 
――がさっ  
 
びくりとティアは肩を揺らす。  
振り返りじっと音のした茂みの方に瞳をこらす。  
「……リディア?」  
現れたのは彼女の懐かしい見知った顔…  
「お兄ちゃん…?」  
「お前…どうしてここに?」  
グリフィン…彼はティアの生き別れの兄だった。  
天使の導きによりティアは記憶を取り戻してようやく再会を果たしたのだ。  
「天使様の魔物退治の依頼でここに来たの。…お兄ちゃんは?」  
グリフィンは顔をしかめてぼやいた。  
「あいつ…俺の妹、好き勝手使いやがって」  
そういって頭を掻く仕草は昔と変わってなくてティアはくすくすと笑う。  
「俺もあいつに言われてきたんだよ。リディアにも頼んでるなんて  
聞いてないぜ?まさか頼んだこと忘れてんじゃないか?」  
「でもお兄ちゃんがいてくれると心強いよ。魔物退治お兄ちゃんも手伝ってくれるんでしょ?」  
「あたり前だろ」  
即答する兄をみて微笑むティアだった。  
 
ほどなく依頼された地点に到着する。  
微かに霧が立ちこめている。  
グゥオオオオオ…  
咆哮と共に魔物が現れる。  
ティアとグリフィンは共に奮戦する。  
やがて魔物が力尽きて地面に倒れた。  
「終わった…」  
ティアは戦闘が終わり額の汗を拭った。微かに違和感があった。  
天使は堕天使が放った魔物と言っていたのにあっけなかったような気がして…  
堕天使が直接放った魔物にしては普通の魔物と対して変わらないような…  
「ねぇ、おにいちゃん?」  
近くにいるはずの兄を探す。  
「お兄ちゃん…?」  
どこにも姿が見あたらない。ふいに悪寒がして走りだす。  
「お兄ちゃん!!!」  
「リディア!!」  
突如、手首を誰かに掴まれた。  
――兄だ。  
「どうしたんだよ?急にいなくなっちまったから心配したんだぜ?」  
「良かった…。いなくなちゃったかと思って」  
「俺がお前おいていくかよ」  
「うん…」  
抱き寄せる腕にティアは素直に従いグリフィンの胸に頭をおいた。  
はたと気づく。  
「お、お兄ちゃん。放して。」  
「ん?」  
ティアは腕の中で身じろぐ。自分の身体が先ほどの戦闘と走ったおかげで  
汗ばんで服が皮膚に張り付いている。  
自分の汗の匂いを気にして身を放そうとするすると逆に力を込めて抱き込まれる。  
やめて、といった腕をつっぱろうとして気づいた。  
兄は汗を掻いていない。肌はその痕跡すらもなかった。  
何だろうこの違和感…  
なぜだか再び悪寒が襲う。抱かれた背中がひやりと冷たい。  
ティアは悪寒を振り払う。  
無理矢理に腕を潜り抜け出す。笑顔を作る  
「もう、行こうよ。そうだ!お兄ちゃん、今日の晩ご飯どうするの?久しぶりに作ってあげ……!」  
ぐいっと地面に倒される。  
ティアは訳がわからなくてグリフィンを凝視する。びりっと音がして服が破かれたのを知った。  
「いやっ!」  
急に兄が別人のように思えて恐くなって引きつった悲鳴をあげる。  
「やだ!…なんでこんなことするの?!」  
グリフィンは特に表情も浮かべずにティアの素肌に吸い付いた。  
ひっとティアは唇から息を呑む音をあげた。  
あちこちに兄の、男の唇の感触がする。  
ティアの心の中には畏れと、それとなにか妖しい期待のようなものが同居して  
懸命にそれを彼女は否定しようとしていた。  
「…お願い…やめて。…お兄ちゃん…。」  
消え入るような声で懇願する。  
グリフィンはその声を無視してティアのスカートをたくしあげ彼女の細い腿を露わにする。  
ティアを育ててくれた家は裕福ではなかった。  
他の年頃の娘と比べてやや肉付きが悪かった。  
そんな身体をあちこちを無遠慮に見られるのはたとえ相手が兄であったとしても恥ずかしい。  
両腕で身体を隠そうとする。しかしすぐに開かれる。  
ティアはついに目をつむり涙をこぼす。  
「も…やめてよ」  
腹よりも下のほうに奇妙な感覚がはしり目を見開く。  
両足が開かれてグリフィンの目に晒されている。  
下着はとうにはずされていた。脚の付け根の真ん中付近に唇がふれた。  
「!」  
 
ティアは驚愕し必死で抵抗をするが両腕を押さえつけられてしまう。  
生ぬるい舌が敏感な所を這い回る。  
「いやっ…!っぁ…あ…あう…」  
「―…いやだと?…はっ嘘つくな、実の兄貴に舐められて…本当は気持ちいいんだろ?」  
頭では拒否しているのに身体がそれを裏切りティアは身もだえる。  
声に妖しい響きが意識せずにまじる。  
ぴちゃぴちゃと音をたててティアをなぶる。  
「ほら…すげぇぜ…ここ」  
「ああ…だ…め」  
理性に反して何かが音をたてて崩れていく。  
「あ…ン、…はぁ…ふぁ…おにいちゃん…」  
舌っ足らずに兄を呼べば唇に唇が吸い付いてくる。  
「ん…んん…んっ」  
ティアにとってはじめてのキスだった。  
…なのにいつのまにかそれにすら気づかず夢中でむさぼりあっていた。  
「…あ」  
透明の糸を引いて唇が離される。  
満足そうにグリフィンがティアを見下ろしている。  
グリフィンは口元に微かに笑みを浮かべ来ている物を脱ぎ去った。  
『兄』の姿をした『男』が少女に覆い被さる  
開かれた足の間に男が割って入ってくる。  
入念に舌責めを受けた秘部は愛液が零れるまでに溢れて男を誘う。  
ティアの秘部に怒張があてがわれた。  
「くうっぅ…!」  
息を詰める。  
強烈な痛みがティアの下腹を襲う。  
「いた…い…おにちゃ…」  
「初めてだったんだなぁ…お前」  
涙を零して痛みに耐えていると思いがけず優しく舌先で涙を拭われた。  
「あ…」  
身体の痛みがわずかだが退いていくようだった。  
「…そりゃあ、いいぜ」  
そう思ったのもつかの間、一度最奥までつきすすんだそれは  
ゆっくりひきかえしかと思うとまた奥へ進むを繰り返す。  
「やぁ!いたい!…いっっ」  
腰を掴まれ激しく突き上げられる。  
ぐちゅ…ぐちゅん…ずちゅっ  
ティアの膣内で男の肉棒が激しく暴れている。  
「ひっ…もう、やめて…こわれちゃうよぅ…」  
肉棒に愛液とともに破瓜の血が絡みついている。  
「…ぁああぁあ」  
ティアの中でなにかが崩壊する気がした。  
恐ろしくてティアは泣き叫んだ。手を伸ばし兄の背にすがる。  
「んん?そんなに俺がほしいかよ…そらっ」  
彼は激しくティアに腰をぶつけてくる。  
「あっ…あっ…おにいちゃん!おにいちゃん!うあっ、あっ、あん!」  
ずちゅっ…じゅぷ…じゅぷっ…  
つながった所から卑猥な音がしてティアは身もだえる。  
 
「あ…あっ、あっ、あっ、」  
卑猥な音はだんだん速く鋭くなる。  
「ぅくぅぅ…ああっ…だめぇ…ぁぁ…」  
兄がティアの耳元に唇を寄せる  
「愛してるぜ、リディア」  
きゅうっと膣口が締まる。  
「うあ…ぁ」  
埋め込まれた兄の男根を強く意識してしまう。  
それはどくんどくんと熱く脈打っている。  
「うっ…はぁんっ、ぁあっ、あうぅっ…もう…だめぇぇっっ…」  
痛みよりもさらに強い快感がティアの体内を駆けめぐる。  
そこへさらにグリフィンが追い打ちをかけて深くまで怒張をねじ込む。  
「ひぁぁぁ…」  
ぎりぎりで保っていた理性がついに吹っ飛ぶ。  
「…ふぁああ!…ああんっおにいちゃぁんっ!私も…私も、  
あっ、あっ…おにいちゃ…あんっのこと……ぁあああぁんんっっっ!!」  
すべて言い終わらぬうちに兄がうめき身を震わす。  
最奥にぶつけられた肉棒が大きく膨らみ…  
どく……どくんっ…びゅくっ…びゅるっ  
熱い粘液をぶちまけた。  
灼熱の奔流がティアに流れ込む。  
「ふ…あああーーーーー!!」  
ティアはびくびくと華奢な脚を痙攣させてそのまま気絶した。  
男の影に覆われてティアは闇に堕ちていくのを感じた。  
 
 
ティアは泥のように眠っていた。  
身体が酷く重い。  
鈍い痛みを感じながら身を起こす。  
息を呑んで自分の姿をみる。  
服は破かれたような後も縫ったような後もなく元通りだった。  
(夢…?)  
「リディア!」  
ビクッと身体が跳ねる。  
グリフィンがティアのもとに駆けてくる。  
「魔物を倒した後、急に走って行っちまうから…」  
先の一件がフラッシュバックする。  
「いやぁああ!」  
肩を掴まれる。グリフィンから逃れるようにティアは半狂乱になって暴れた。  
「何があったんですか!?ティア!」  
「て、天使様…私、私…」  
青い顔をして全身を震わせながら天使にすがりそうになった。  
だがその手がとまる。  
タブーを犯した。実の兄との近親相姦という大罪を――  
そんな自分が神聖な存在である天使にふれていいはずはない…  
「ごめんなさい!!」  
ティアはその場から逃げ出した。  
 
暗い森をひとりでどこまでも歩く。混乱と絶望を抱えて…  
誰かが笑っている。  
「…誰ですか?」  
ティアはひっそりと訊ねる。  
黒い翼と白い羽根のコントラスト  
「私は堕天使・ラスエル。あなたを闇に引き入れるため訪れました」  
「なぜ私を…?」  
彼はにやりと笑った。  
てのひらに丸い水晶がのっている。  
そこに映されたのは…  
“あっ…あっ…あん”  
組み敷かれた少女・ティアが男の身体の下で喘いでいる。  
“お…にいちゃ…おにいちゃん…”  
自ら腰を動かして兄を呼ぶティアの姿だった。  
「…うそ…私、こんな…ぃやぁぁ…」  
ティアは混沌とした頭を掻きむしった。  
 
 
すべてはティアを堕天使側へ引き込む彼の罠だったのだ。  
最初から依頼したのは天使ではなく天使に化けた堕天使だったらしい。  
一人にさせここに来させるためにティアを犯したのも兄に化けた堕天使。  
どこまでが真実でどこまでが嘘なんだろう?  
「貴女が魔物との戦闘に勝利したときまで一緒にいたのは間違いなく本物の彼でしたよ」  
では戦闘のあとはぐれた時入れ替わったのか。  
ティアを絶望に突き堕とすための巧妙に張られた罠。  
「あなたの天使はあなたを救いにきてはくれませんでしたね。  
でも私ならあなたのその報われないこころを救ってあげることができる」  
堕天使は誘惑的にティアに寄り添う。  
堕天使がティアの衣服を脱がせその胸に抱き込む。  
今度は兄の姿をしていなかったがそれでも抵抗せず組み敷かれる。  
「ティア…それともリディアと呼べばいいですか?」  
堕天使がティアの脚を広げて再び異物を侵入させる。  
「は…ぅ…」  
先に放たれた彼のものが潤滑の役割をはたしてなのかさほど苦痛はない。  
堕天使の肉棒がティアの膣を出入りする。  
「あ…、ぁ…あん」  
最初と違って思いのほか快楽はすぐにやってきてくれた。  
身の変化に戸惑いながらもそのままあらがわず快楽の波に身をゆだねて腰を揺らす。  
「ああ…お上手ですよ…」  
天使が救ってくれなかったのは裏切りとは思わない。  
でも…身も心も汚されたこんな自分を兄や天使に見られたくはなかった。  
 
――そんなのは耐えられない。  
 
揺さぶられながら堕天使の胸にすがりついてすすりなく。  
堕天使がティアを幼子をなだめるかのようにその身体を抱く。  
「ぁあん…ふあ…ぁ…ああん」  
「きもちいいんですか?」  
嘲笑を含むような苦笑。  
彼に深く貫かれた所が熱くしびれる。  
だから素直にこくこくと首を縦にふる。  
「良いのです。そのまま快楽に身をまかせてしまいなさい…」  
堕天使は急速に動きを速めた。  
「ああっ…ひぃん……ああん!」  
「私を兄と思っていいのですよ…。楽になってしまいなさい!」  
「ふぁ、は、はい…、ああぁ…」  
快楽に従順に反応してティアは堕天使の望むように  
淫靡に腰を振り、嬌声をあげた。  
堕天使の熱くて硬い凶悪な肉塊を受け入れるたびに  
ティアの中に潜んでいたものが解放される。  
「あっ…もうっ…、すごいのぉ…いいっ…、いいよぅっ…」  
今までだしたことのないはしたない声も言葉も躊躇わず口にする。  
「また…きちゃぅぅ…、んんぅん、あぁんっ、あっ、あああっっっ」  
「リディア」  
「おにぃ…、ちゃ……あぁーーーーーー!!」  
堕天使が兄の声でティアを呼んだ。  
瞬間ティアは堕天使の剛直をきつく締めあげて、二度目の絶頂を向かえる。  
「ああっ…!!」  
堕天使は歓喜の声をあげ己の欲望を解放する。  
再び熱い体液がティアの腹部を満たす。  
絶望と情欲がティアを絡めとってゆく。  
 
…おにいちゃん…てんしさま…  
 
涙が音もなく流れる。  
下腹にそっと手をあてる。  
堕天使の放った精液を己の子宮に感じる。  
「はぁ…はぁ………」  
ティアはいつのまにか快楽の余韻を楽しんでいた。  
 
…ごめん…なさい…  
 
ティアはそうして再び意識を闇の中へと堕としていった。  
 
 
  終  
 

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