「汝 アルトリア・・・汝は健やかなる時も病める時も変わることなく、死が二人を分かち合うま彼の者を愛し、添い遂げあう事を誓いますか?」  
 
不快な表情を隠すことが出来ず、神父は目の前の純白のウェディングドレスを纏う美しい純金の髪の少女に宣誓の言葉を尋ねる・・・・およそ神父として何組もの結婚式を見護ってきたが、この宣誓を破棄して欲しいと心の底から思ったのは生まれて初めての事だ。  
 
「・・・・誓います」  
 
しかし、純白のヴェールと俯いた表情からこの美しい少女の表情は見えない。  
本来なら新郎側の宣誓も無ければなら無いのだが、この結婚式においてそれはあまりにも無意味だ。  
なぜならこの穢れなき美しい少女の伴侶は、隣に立つのはおぞましい牛頭の魔人なのだから・・・・  
 
 
 
「ミノス王の息子を・・・・?」  
 
王座に座り、配下の者の陳情を聞いていたアーサ王・・・・実は王者の剣に選ばれた少女アルトリアは、その凛々しい眉を顰めた。  
 
「はい、東地中海を支配するミノス王のお子の事は王もご存知と思いますが・・・・」  
「無論だ・・・・」  
 
忌々しげに吐き捨てる。  
東地中海を席巻する強大な王 ミノス・・・・その息子はいかなる神の呪いかそれとも罰か・・・牛頭の魔人であり、しかもそのおぞましい容姿にたがわず凶暴で、東地中海の孤島クレタ島の迷宮に住まい、毎年生贄の娘を捧げられているという。  
 
「いかなミノス王の御子とは言え、これ以上は見逃す事は出来ず、近隣の王とも話し合った結果、討伐を行うという事で一致したのですが・・・・」  
 
ミノス王の盲目の寵愛を受けた魔人を倒す、それについてはセイバーも異論は無い。  
 
「ならば我が国からも兵を出せば良いのか?」  
 
円卓の騎士団をはじめとし、王自身も王者の剣カリバーンの力により強大な力を誇っている。  
 
「いえ、それでは国同士の戦になってしまいます。狂王の元に集いし騎士たちもわれらと戦う事を望んでおりません。そこで・・・・」  
 
 
 
 
「・・・・では、指輪の交換を・・・・」  
 
神父が震える指でアルトリアの指に金の指輪を通し、人では在りえないサイズの同色の指輪を魔人の指に嵌める。  
 
(茶番だ・・・・)  
 
ウェディングドレスに身を纏ったセイバーが苦々しい思いで神聖なはずのその誓いの儀式を見つめる。  
新婦として王宮に潜入し、魔物を討ち果たす・・・・女であり、また王者の剣を振るうアルトリアだからこそ出来る策なのは間違いなく、騎士たちの尊い命が護られるならと、アルトリアも渋々承諾したのだが・・・・  
 
 
 
 
儀式の全てが終わり、豪華な広間に通される・・・・その中央にある豪奢な天蓋付きのベッドが余りにおぞましい・・・・ヴェールを乱暴に跳ね除け、ベットに近づくと、セイバーは風王結界に包まれたカリバーンを握り締め、おぞましい魔人 ミノタウロスを討つときを待った。  
 
ギイ・・・・  
 
やがて扉が開き、すでに上半身裸、そして腰に布を巻いただけの巨躯の魔人が姿を見せる。  
 
(化け物め・・・・)  
 
この魔物により幾人もの罪無き人の命が失われたかと思うとそれだけでセイバーのエメラルドグリーンの瞳が怒りの炎を宿す。  
ゆっくりとそのミノタウロスが目の前に立った。  
 
(いまだ!!)  
 
風王結界に包まれたカリバーンを抜きはなち、ミノタウロスに切りかかろうとしたアルトリアはその直前の姿勢で硬直した。  
 
「な・・・・に・・・・?」  
 
動けない・・・・一刀の元にこの呪われた魔物を倒そうとしたはずなのに・・・・  
 
『くくく、無駄じゃよ・・・・イングランドの美しき騎士王・・・・』  
 
不意に部屋に姿無き声が響く。  
目の前の魔人ではない・・・・老人とも言うべきん年齢の男の声。  
 
「な、何者だ? わ、わたしに何をした!?」  
『何者だとは無礼だな・・・・花嫁よ・・・・お前の義父に対して・・・・』  
「ま、まさか・・・・み、ミノス王・・・?」  
 
牛頭の魔人の父親にして狂った王・・・・  
 
『お前たちの企みなど最初から判っておったわ、我が息子をお前に討たせようとしておった事もな・・・・』  
「くっ、ならば何故・・・・?」  
『くははは、イングランドの麗しき騎士王殿が王者の剣を持って我が息子の嫁に来てくれると言うのだ・・・・拒む道理などあるまい?』  
 
哄笑が部屋に響く。  
 
『お前が嵌めたその指輪はラインの黄金より打たれた魔法の指輪・・・・それを宣誓と共に嵌めたお前は決してその誓いを破れぬよ。騎士王』  
「ら、ラインの黄金・・・・ま、まさかニーベルンゲンの指輪か!?」  
 
白い手袋に包まれた自身の指に輝く金の指輪に驚愕に視線を送り、セイバーが自身が狂った王の策に逆に嵌められた事を悟る。  
 
『さあ、お喋りはここまでだ・・・・我が息子も美しい花嫁との初夜を待ちかねておる・・・・準備をするがいい』  
「ば、馬鹿な! だ、誰が・・・・っ!」  
 
必死に指輪を外そうとするがまるで吸い付いたかのように外れない。  
 
ズクン・・・・  
そして不意に左手に嵌めた黄金の指輪が輝きを放つ。  
同時に、セイバーの鼓動がひとつ大きく跳ねた・・・・  
 
「な、なに・・・・?」  
 
鼓動が激しくなり、全身が熱を帯びる。  
吐息が荒くなり、手や足に力がはいらない。時折背筋に走る不思議な電流に身体を振るわせた。  
ふらつく足・・・・  
 
「あっ・・・・くっ・・・・」  
 
カララン・・・・  
カリバーンを床に取り落とし、ふらつく足に身体を支えきれずに背後のベットに仰向けに倒れこむ。  
それだけは間違いなく特級品のベットは柔らかく純白のドレス姿のアルトリアを受け止め、その真白のシーツの海に沈み込む少女。  
 
「な、なにを・・・・なにを・・・・し・・・・たっ・・・・っつう・・・・」  
 
身体を焦がす炎、身に憶え無き焦燥感・・・・全身を炙るように熱が全身を支配し、不思議な電流が背筋を駆け巡る。  
 
『その指輪の魔力だ・・・・我が息子の初夜の相手を勤まるようにと思ってな、なにせ我が息子は規格外じゃ・・・・少々濡らしておかねばお主が壊れてしまう』  
「な、なんて事・・・・をっ、あっ・・・・うっ・・・・」  
 
シーツを掴んで引き寄せ、全身を襲うおぞましい衝動に必死にあがなう。  
傍らに立つミノタウロスの冷たい眼が自分を見下ろしている・・・・あんな魔物に弱みなど見せられない・・・・セイバーは必死に己を奮い立たせた。  
 
「や・・・・めっ・・・・やめろ・・・・こ、こんな事っ・・・・」  
『ふふふ、頑張るのう・・・・さすがに北欧にその名を轟かせし騎士王よ』  
 
指輪の魔力によりその穢れ無き肉体に、無理矢理ねじ込まれた壮絶なまでの性的な快楽・・・・  
喘ぎに胸が波打ち、シーツを固く握り締める細い腕が震える、膝を閉じ合わせた脚がガクガクと揺れた・・・・。  
 
『気持ちよいか? 我が息子が欲しいか? アーサ王?』  
「だ、黙れっ・・・・うっ・・・・くうっ・・・・」  
 
白磁の肌は煽られる熱に僅かに紅潮し、額に汗が滲む、閉じられた眼瞼が小刻みに震える。荒い吐息を抑えられない口を必死に閉じようと婚姻の為にルージュを這わせた唇を血が滲むほどにかみ締める。  
 
「だ、駄目だっ・・・・こ、こんなの・・・・あっ・・・・・だ、駄目・・・・っ・・・・」  
 
腰から吹き上がる疼きを抑えようと必死に手を純白のウエディングドレスのスカートの上から押さえつけた。  
 
「はああっ!!」  
 
無駄だった・・・・それどころかさらに倍化した甘美な電流に背筋と脳裏を撃ち抜かれ、セイバーは背を仰け反らせる。必死に手を引き離そうとして・・・・失敗した・・・・ともすれば指を動かしたくなる衝動に必死に耐えるしかできない。  
 
『ふふふ、指輪の魔力にそこまであがなうとはまったくたいしたものだが・・・・息子よ、そろそろ可愛がってやれ・・・・』  
 
響く声にセイバーは必死に牛頭の魔人ミノタウロスの方を睨みつける。  
だが、快楽に濡れる瞳は切ない程に潤み、普段の威厳も気迫も半分もその輝きにこもらなかった。  
 
「あっ!」  
 
背後からセイバーを抱きしめると、ベットに腰掛け、自身の脚の間に美しき花嫁を座らせる。  
 
「は、離せ・・・・こ、この化け物っ!!あっ、ああっ!!」  
『ふふふ、無礼な花嫁だ・・・・じゃがその化け物に抱かれ、身も心も捧げてもらうぞアーサ王よ』  
 
2mを確実に越える巨躯、その胸の中にすっぽりと収められたセイバーは必死に抗おうとするが全身を支配する淫らの熱はすでに擦れ合う衣服と肌の感覚さえ、微かな淫撃と変えてセイバーを打ちのめす。  
 
むせ返る獣臭がセイバーを包み込み、焼けるように熱い胸板を背中に感じ、凶暴な固さと質感がセイバーの尻に押し当ててその存在を主張する。  
 
背後から首筋を舐められる、鳥肌が立ち、同時に走る感覚に背中が仰け反った。  
少女から女性に変わろうとする段階の胸の膨らみが、白のドレスの上からすっぽりとその巨大な手掌に収められ、魔物の外見に相応しくない緩やかな愛撫が加えられ全身が震えた。  
 
「こ、こんな・・・・こんな・・・・」  
 
粗暴にして凶悪、人肉を喰らい、生娘を犯し殺したと伝え聞くミノタウロスの想像さえしなかった緩やかな愛撫に戸惑い、そこから溢れ出る甘美な感覚に流されそうになり、恐怖に慄く。  
 
『我が息子もお前を気に入ったようだな・・・・騎士王』  
 
純白の手袋に包まれた手で必死にミノタウロスの太く頑強な手首を握り、胸から引き離そうと足掻く。  
だが、指輪の魔力に侵され、カリバーンを離したセイバーにこの魔人の圧倒的な力に抗う術は無い。  
 
太い指が胸を挟み込み、形を緩やかに変えられながら揉まれ、こねられ、手掌を指を使って胸全体が切ないほどの快楽の波に翻弄される。  
 
「はっ、あっ・・・・や、やめろ・・・・あっ、ああっ・・・・」  
 
首筋やうなじを舐める牛の舌、紫色のソレは驚くべきほどの質量と長さを誇り、ドレスの隙間から背中に侵入しセイバーの肌を流れる汗を舐めとり、かわりにおぞましい唾液を白磁の肌に塗りこんで行った。  
その度に背筋をおぞましい電流が駆け抜け、身を仰け反らせて悶える。  
 
「あっ、ああっ、こ、殺せっ! 殺せぇっ!!」  
『おうよ、息子がお前をよがり殺してくれるわい。ふははは』  
「くうっ・・・・あっ!」  
 
太くごつごつそして指が、外見からは想像もつかない繊細な動きで、結われ、短く纏められた金の髪が解く、純金の波が背中の半ばまで広がり揺れた。  
 
『ふふふ、美しい髪ではないか王として騎士として振舞わねばならぬとは言え、勿体の無い事だ』  
「くっ・・・・だ、黙れ!!」  
『威勢の良い事だな・・・・しかし、身体の方はそろそろ限界かの?』  
 
足はガクガクと震え、時折もじもじと閉じ合わせた膝を擦り合わせる動きが混じり、その間隔が短く大きくなって行く。  
 
『息子よ・・・・騎士王はそこがどうにも切ない様じゃ・・・・慰めてやるがよい』  
「やっ!そ、そこは・・・・っ!」  
 
蒼白になるセイバーの静止の声と手をあっさりと跳ね除け、ミノタウロスはスカートの上からそこを押さえつけた。  
 
「あああっ!!」  
 
先ほど自分で押さえつけたときとは桁違いの電撃に全身を撃ち抜かれた。  
腰が勢いよく跳ねる、その勢いに手がさらに腰に押し付けられて、溢れかえる甘美な快楽はセイバーの聡明な頭脳さえ痺れさせた。  
 
まるで縋り付くかの様に胸の膨らみを嬲り、腰を押さえつける凌辱者の両手首を握り締め、身を仰け反らせたまま全身を硬直させる。  
 
 
ガクリ・・・・  
数秒後、脱力し背後の厚い胸板に背を預けるセイバー。  
 
『くくく、軽くイッた様じゃの・・・・』  
 
荒い息をつき、全身を震わせる少女の顎が指で掴まれ、仰がされたた。  
 
セイバーの視界一杯に広がる牛頭・・・・避ける間も抗う間も無く唇が塞がれた。  
 
「うむぅっ!!」  
 
驚愕に見開かれるセイバーの新緑の瞳。  
抗おうとするが強い力で指が少女の顔を固定し、かぶりを振ることさえ出来ない。  
   
侵入してこようとする舌に必死に口を閉じて抵抗する。  
歯茎が舐め取られ、唇が舐めしゃぶられる・・・・それでも侵入だけは必死に抗った。  
だが・・・・  
 
「うううんーーーーーっ!!」  
 
下半身から迸る甘美な感覚の津波にセイバーの抵抗はあっさりと崩された。  
見開かれる緑の瞳から流れ落ちる銀の雫、割られる唇、牛の舌に侵入された。  
 
震える身体・・・・先ほどからスカートの上から腰を押さえつけていたミノタウロスの手が動き始めていた。  
 
「うっ、むうっ・・・・ううううんっ!!」  
 
魔人の太い足が、セイバーのすらりと伸びた脚に絡みつき、ゆっくりと拡げる・・・・膝を閉じようと必死に足掻く細い脚は震え、抵抗の甲斐なく広く拡げられた。  
 
遮る物が無くなりスカートの上からゆっくりとアソコがノックを繰り返される。  
丈のあるスカートがそこだけ沈み込み、純白の絹の布地が指の動きにあわせて揺れた。  
 
「うっ、うううっ・・・・ううんっ・・・・・」  
 
軽くとは言えイカされ、敏感になったセイバーの身体はその責めをあっさりと享受し、熾烈な快楽へと変換する・・・・スカートの上から抑えられるだけで理性が溶け、脳が痺れる。  
 
舌が引きずり出される、ミノタウロスの口腔内に連れ込まれたセイバーの小ぶりな舌はそこで思う存分蹂躙された・・・舌がおぞましい唾液に濡らされ、長くのたうつ紫の舌が淫らな蛇の様にセイバーの舌を絡めとリ、舐めとり、まぐわう・・・・  
舐められ、擦られ、おぞましい粘液をなすりつられる舌が翻弄される。  
 
下半身から吹き上がる快楽と混じりあい、溶け合い・・・・このおぞましい口虐からさえも快楽を引き出そうと、意識を蒸けさせ、理性を突き崩そうと甘美な電流は何度も脳を直撃した。  
震える身体、揺らぐ意思、溶け落ちる理性・・・・  
 
「むううっ・・・・くうっ・・・・」  
 
むせ返るほどに獣臭を放つ唾液がセイバーの口内に流し込まれてくる。  
その驚くべき量はすぐにセイバー自身の唾液と混じりあい、小さな口内から溢れ、頬を垂れ、喉元を濡らし、ドレスの胸を穢した。  
 
必死に嚥下を拒むセイバーの口内に長いミノタウロスの舌が侵入する。  
唾液の海を泳ぎ、ゆっくりと奥まで侵入したソレがセイバーの喉の奥をつつく。  
 
ビクン・・・・  
震えるセイバーの身体・・・・口奥内は幾度と無くノックされ、舐められていく・・・・ズルリ・・・・  
その異様に長い舌が喉を割り、食道の中にまで侵入した。  
 
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!」  
 
声にならない悲鳴が、塞がれた口から漏れる、仰け反る身体・・・・口元をまた唾液が流れ落ちる。  
 
隙間から無理やり流し込まれる唾液・・・・喉が鳴り、食道を滑る様に流れしこまるおぞましい唾液の感触を必死にセイバーは耐えた。  
 
「ケホッ! ケホッ!!・・・・」  
 
ようやく解放され、激しく咽せかえるセイバー・・・・  
 
『くくく、婚姻の誓いの口づけが済んでおらんかったからのう・・・・』  
「はぁ・・・・くぅ・・・・だ、黙れぇ・・・・はぁ・・・・ああ・・・・」  
 
背後からのミノタウロスの執拗な愛撫を受けながらも涙で濡れる目で虚空を睨む。  
胸を覆うドレスはずり下げられ、露になった美しい双丘を魔物の指が這い、様々に形を変えてこねられる。  
その桜色の頂は既にツンと固く尖っている。  
 
『そこも可愛いのう』  
「ああっ!!」  
 
胸の尖りが太い指に摘まみ出され、仰け反り純金の髪がランプの光を反射して宙を流れる。  
両の尖りが左右それぞれの手の親指と人指し指で挟まれて擦られる・・・・桜色の尖りは歓喜の電流をそこから全身に迸らせて、セイバーの強固な意志をも撃ち貫いた。  
 
「あっ・・・・はあっ・・・・や、やめ・・・・ろ・・・・」  
 
下半身を襲ったソレとはまた別種の鋭い淫撃が左右交互に絶妙なタイミングで襲い掛かってくる。  
国王の盲愛ぶりから幾人、幾十人もの娘を犯し貫いたこの牛頭の魔人は女を狂わせる責めを熟知していた。  
 
ゾロリ・・・・  
 
不意に背後からミノタウロスの牛の尾が伸びる・・・・細い鞭状の尾の先端に筆の様な黒い毛が生えるソレはまるで蛇の様にゆっくりと下を目指した。  
嬲り抜かれる胸を通り過ぎ・・・・腹を通り過ぎ・・・・足元まで延びる。  
恐るべき長さだ・・・・1m近いのではないだろうか?  
 
それが丈の長い白のスカートの中にゆっくりと侵入していく。  
 
「はあっ・・・・ま、まさ・・・・あっ、あっ、や、やめ・・・・」  
 
胸から迸る快楽に抵抗の言葉さえ満足に紡げない。  
それでもセイバーはその美貌を蒼白にする、牛頭を仰ぎ必死に首を左右に振った。  
脚を閉じようにもいまだにミノタウロスの脚はセイバーの美しい足を絡めとったままであり、訪れる破滅の予感に震えるしか出来ない。  
 
ふくらはぎを刷毛の様な何かが触れ・・・・太ももを蛇の様に細いなにかが這い・・・・そして・・・・  
 
「あああああああーーーーーーーーっ!!」  
 
背後から抱きしめられ身動きの取れない身体がそれでも大きく揺れた。  
絡め取られたままガクガクと震える両の細脚、青いドレスシューズに覆われた足が爪先立つ。  
 
下着の中にまで侵入したソレはまるでそこだけ独立した生き物であるかのように複雑に蠢く。  
尾の先端に筆状の毛がついた尾がアソコをくすぐる。  
まるで羽毛か刷毛に撫で摩られるかの様な淫撫はセイバーの下半身を溶かす。  
 
クチュクチュクチュ・・・・・  
 
響くいやらしい水音がスカートに隠された下半身から止め処も無く響く、両胸の頂はいまだ執拗なほどに責め立てており、セイバーのもっとも敏感な3点を休み無く愛撫される。  
 
「あっ、あっ、ああっ・・・・や、やめっ・・・・ろぉ・・・・」  
 
腰は幾度となく跳ね上がり、ミノタウロスの胸板にもたれ掛けた頭は、時折何かを否定しようと左右に力なく振られる、指に挟まれ、擦られ、引っ張られる胸の頂は痛々しいほどに固く充血して尖り、震えていた。  
 
切なげに潤み、揺れるエメラルドグリーンの瞳もすでにその輝きを失いかけている。  
 
『ふふふ、イングランドの英雄王・・・・伝説の騎士王もこうなれば可愛いものだ・・・・』  
 
ドレスの胸元は肌蹴られ、両の胸は露になり汗に濡れて輝いている。  
下半身を隠すスカートは、唾液とそして溢れる蜜にその一部を濡らし、染め抜かれていた・・・・  
 
(くっ、こ、こんな・・・・こんなことぉ・・・・)  
 
女性として最も秘めやかな部分をおぞましい魔物の尻尾に撫で責められ、快楽に負けて悶えてしまう。  
騎士王と呼ばれ、聖剣に選ばれた騎士であり王である自分が・・・・こんな魔物に・・・・・  
 
「はっ、あっ、あっ・・・・あはうっ!!」  
 
包皮の間から覗いていた隙間を筆先で突付かれた  
呼び起こそうとした誇りが、理性が再び溶け・・・・蒸け・・・・砕ける。  
しかもセイバーの反応に気を良くしたのか断続的にそこを突付き、撫で、弾く。  
 
「こ、この・・・・あっ・・・・よ、弱いと・・・・はあっ・・・・わ、わかれば・・・・そ、そこばかり・・・・ああっ!!」  
 
執拗な筆先のノック・・・・器用に尾を使ってで包皮が剥かれると、まるで飴玉にでもするかのように突付かれ、撫でられ、弾かれる。  
 
「だ・・・・め・・・・はあぁ・・・・そ、そこぉ・・・・だ・・・・だ・・・・めぇ・・・・」  
 
真っ白に染まって行く意識、溶け崩れ落ちる理性・・・・・  
 
 
 
 
ドサリ・・・・  
 
「はぁ・・・・・はぁ・・・・・はぁ・・・・・・・」  
 
身を仰け反らせる力さえ失ってベットに俯けに崩れ落ちるセイバーの、荒い息に揺れる背中を見下ろし、牛頭の魔人が尾の先端の毛を濡らすセイバーの愛液を啜る。  
 
『さて、いよいよ結ばれる時じゃ・・・・アーサ王・・・・・』  
 
ミノスの嘲笑を含んだ声にセイバーの背中が震える。  
しかし、身体が快楽に痺れて動けない・・・・  
 
『さあっ、力を抜け・・・・』  
 
ウェディングドレスのスカートが捲り上げられる・・・・下着が下ろされ投げ捨てられた。  
 
パサリ・・・・真紅の絨毯の上に丸まって落ちる・・・・濡れ湿った純白の下着  
 
露になる下半身・・・・腰が引き寄せられる・・・・動けない身体。  
外気に触れる冷たい感触・・・・悔しげにシーツに顔を隠し、白い手袋で覆われた震える手が握り締めた。  
背後から圧し掛かって来る巨大な気配と熱気・・・・  
 
「うっ・・・・ぐぅっ・・・・・」  
 
身体が引き裂かれるような激痛に声が漏れる。  
人などより遥かに規格外のサイズと硬度、熱量をもつミノタウロスのソレが・・・・ゆっくりとセイバーの中を裂いて行く。  
 
指輪の魔力で狂わされた身体でさえ抑えきれないその激痛にシーツを必死にかみ締め、握り締め堪えた。  
 
「あっ・・・・・がぁ・・・・ぐううっ」  
 
息さえ満足に出来ない、ミリミリと肉が裂けるような音を立て、背後から侵入してくるおぞましい異物・・・・  
そして・・・・  
 
「ああああああああああああああああああっっっっ!!!」  
 
最後の一突きが容赦なく打ち込まれ、何かを引き裂くような感触と共にセイバーは絶叫した・・・・  
 
「うっ・・・・痛っ・・・・あぐうっ・・・・」  
 
激痛と灼熱感が全身を支配する。  
傷みと熱さ以外の感覚をまったく感じ取れない。  
 
『いひひひ、どうじゃ? アーサ王・・・・我が息子に女にされた気分は?』  
 
シーツを握り締めて必死に痛みを堪えるセイバーに追い討ちをかけるようにミノス王の姿無き声が響く。  
 
「うっ・・・・ぐうっ・・・・ふぅっ・・・・」  
 
息を吐きながら無言で背後の魔人を睨みすえるセイバーの眦に滲む涙  
喜悦に歪んだだらしのない表情、美しい聖女を犯した歓喜の咆哮をあげ、腰を震わせる。  
 
『くくく・・・・痛いか? 苦しいか?・・・・乙女には我が息子の相手はきつかったかものう』  
 
セイバーの太ももを流れ落ち、ミノタウロスの男根を濡らす赤い破瓜の証がセイバーが、この魔物に純潔を奪われたことを物語っていた。  
 
「くっ・・・・!」  
 
セイバーは屈辱にシーツに顔を埋めた、白いシーツが涙で濡れる。  
不意に右腕が捕まれ引き寄せられた。  
 
「あぐうっ!!」  
 
激痛に悶えるセイバーの腰を右手を掴んで引き寄せ、頭は逆の手でベットに押し付けられる。  
動きを止めていた牛頭の魔人が激しく腰を動かし始めたのだ。  
 
「あっ・・・・がっ・・・・痛っ・・・・ぐうっ・・・・」  
 
処女を失ったばかりのセイバーへの呵責など微塵も無い激しい責め・・・・頭を大きな手で掴まれ、ベットに押し付けらた口から悲痛な声が漏れる。  
腰がセイバーのお尻にぶつかって高い音を打ち鳴らし、純白のドレスがはためき、ベッドがその勢いに激しく軋んだ。  
気を失うことさえ激しい激痛と振動に意識をたたき起こされ許されない。  
 
『くくく、安心しろ指輪の魔力が時期に痛みを消してくれる・・・・そうなればその痛みが快楽にすげ変わるのじゃ・・・・』  
「いっ・・・や・・・・だ・・・・やめ・・・・ろぉ・・・・」  
 
襲い来る凄まじい激痛に身悶える花嫁姿のセイバー・・・・祝福されるべき聖なる衣装に身を包んだ聖女が牛頭の魔物に背後から嬲られる様はあまりに淫卑で蠱惑的だった。  
 
空いていた片方の手も引かれた。浮き上がるセイバーの小柄な身体  
 
「う・・・・・っ・・・・・く・・・・・あぁ」  
 
パンパンパンパン・・・・  
 
背後から両手に吊られて、宙吊りになるセイバーの上半身は、打ち突けられる腰の動きにあわせて大きく揺れる。  
反らされた背に汗が光り、突き出された胸が大きく震え、揺れる、重力に従いうな垂れた顔は動きにあわせてただ揺れるだけ、金の髪が宙を舞い光りを反射した。  
再び室内に響き渡る雄牛の雄たけびと淫らの肉打つ音と水音・・・・徐々に徐々にセイバーの肉体を支配していた激痛が薄れ和らいで行く・・・・だがソレはセイバーにとっての更なる地獄の始まりだった。  
 
『ふふふふ、どうだ? アーサ王・・・・そろそろ痛みが消えてきた頃じゃろう・・・・?』  
「・・・・・・・・・くっ」  
『答えられぬか・・・・強情な花嫁だのう・・・・息子よ、そろそろいいじゃろ加減はいらぬ』  
「なっ!?」  
 
ミノス王の言葉に驚愕の顔が虚空を仰いだ。  
指輪の魔力だろうか?たしかに当初の痛み薄れ始め今は痛みより圧迫感が強い・・・・だがそれでも・・・・  
 
「ああああああああっっっーーーーーーーーーーーーーーー!!!」  
 
ミノタウロスがセイバーを貫いたまま、そのその背に覆い被さってきた。  
汗に濡れた背に魔人の胸板が被さり、セイバーの上半身はベットの上に倒れこむ。  
四つんばいになり、思わずシーツを掴むセイバーに手の甲にミノタウロスの巨大な手が被さり、上から5本の指を絡めて押さえつけた。  
身を仰け反らせるセイバーを背後から休む暇さえ与えず、互い汗や体液が飛沫となって飛び散るほどに激しく突き込む。  
 
『ほれほれ、息子に愛してもらっていいじゃろ? 気持ちいいじゃろ?』  
「あっ・・・・かっ・・・・・うっ・・・・くぅ」  
 
それまでとは桁の違う激しい責めにミノス王の侮蔑の言葉にさえ反論できない。  
最早それは後背位ではなく獣背位・・・・女としてではなくメスとして貫かれる屈辱・・・・子宮の奥を激しくノックされる。凄まじい勢いに純白スカートがはためき、乱れて舞い踊った。  
 
背後から突き込まれ、獣が歓喜の咆哮をあげる。  
背後から響く荒い鼻息と喜悦に染まった吐息がセイバーのうなじをくすぐり、獣に犯される屈辱を煽った。  
腰の動きがそれまでの荒々しいだけの前後運動から回転運動を加えはじめる。  
 
痛みが薄れ、圧迫感が消えて行く・・・・変わりに吹き上がる灼熱感とそして快楽・・・・  
 
奥を小突かれるだけで脳が痺れ、中を抉られて腰が溶ける、人外の快楽に流される。  
声に甘いものが混じり始め、徐々に繋がった部分が潤み始める。  
 
「やっ、やめ・・・・こ、こんなの・・・・あっ、あっ・・・・」  
 
前の激痛のほうが遥かにマシだった・・・・心が堕とされる、汚される・・・・  
人の身では味わえない、否味わうべきではない人外の快楽がセイバーの穢れなき心を突き崩していく。  
 
「あっ、あっ・・・・な、なに?・・・・あっ、ああっ・・・・」  
 
快楽に翻弄され、意識が考えが纏まらない。  
恐ろしいほどの危機感も下半身を溶かす快楽の前にあっさりと崩れ去った。  
 
「なっ・・・・なんだ?・・・・あっ、あっ・・・・なんだ・・・・これ・・・・?」  
 
高ぶる身体・・・・知らない感覚・・・・  
自分の意識が心が何処か知らない遠くに運び去られ、戻ってこれないような恐怖感  
そしてそんなセイバーに止めを刺すかのように響く声  
 
『そうそう指輪の魔力での・・・・息子に抱かれた娘は例外なく妊娠させる事が出来るんじゃよ』  
「なっ!?」  
 
驚愕に硬直し、次の瞬間に突き込まれ、絞られ・・・・快楽に溶け蒸かされて脱力し、ミノタウロスの責めの前に屈服し倒れこむ。  
 
「ば、馬鹿な・・・・あっ、くっ・・・・そ、そんな事・・・・ううっ・・・・」  
 
セイバーは必死に首を振り、何とか前に逃れようと足掻くが、ミノタウロスの強靭無比な力と快楽の前に肉体は屈し、そのままの体勢で犯される。  
切ない疼きに胸が支配され、激しい責めに腰が溶かされる。  
 
「だ、だめだっ・・・・あぁっ・・・・やめ・・・・ろぉ」  
 
こんな魔物の子を孕まされるいやだ・・・・絶対にそんなの・・・・  
だが心とは裏腹に、指輪の魔力に侵された身体はその高貴なる意思を裏切り始めていた。  
知らず知らずのうちにセイバーの腰が大きく持ち上がり・・・・快楽を求めるかのように腰の動きに合わせて尻が揺れてしまう。  
 
「はあっ・・・・はぁっ・・・・あ、あ、ああっ・・・・んっ・・・・くうっ」  
 
最初はただミノタウロスの動きのなすがままだったそれは、徐々にセイバーの本能のままに動き始めていた。  
必死に自分自身を叱咤しようとするが肉体は快楽を優先させ溶け蒸かせる。  
獣の鼻息がどんどんと荒くなり、口の端から零れ落ちる汗と涎がシーツの上に落ち、むせるような獣臭をさらに濃くする。  
 
「んっ・・・・んんっ・・・・やめ、やめろぉ・・・・っ!」  
 
大きくセイバーの中を蹂躙し、激しく突き入れながら、あり得ない快楽を叩き込んでいく。  
ミノタウロスが動くたびにセイバーの胎内のいやらしい蜜が飛沫となって溢れ、飛び散り、シーツを濡らした。  
押し寄せる快楽の波頭にシーツを破らんばかりに握り締め、ベットに押し付けた顔を必死に振りたぐる・・・・次第に激しくなる1人と1体の動きにベットのスプリングが軋み、悲鳴を上げる。  
 
「あ、あっ、あああああああーーーーーーーーーーーっ!!!」  
 
そして、ついに限界は訪れた。  
ビクン、セイバーの背が仰け反ると同時牛頭の魔人の勝利の咆哮が響き渡る。  
砲弾のように最奥に叩きつけられたそれに一たまりもなくセイバーは意識を飛ばした。  
断続的に叩きつけられるそれが、セイバーの中を濁流のように荒れ狂い、幾度となく熱い粘塊を子宮奥に押しやられる感触にセイバーの身体が幾度となく跳ね、絶頂の痙攣を繰り返す。  
 
「あっ・・・・ああっ・・・・出すな・・・・出すなぁ・・・・」  
 
セイバーは全身を震わせながらも必死に拒絶するが、獣は深々と貫いたまま腰を密着させ、子種を一滴残らず流し込もうと尻を震わせる。  
ミノタウロスの逸物はいっこうに硬さを失わずに痙攣を繰り返し、圧倒的な熱と濃さと量を持ってセイバーの中の隅々まで己の精で汚し尽くしていった。  
 
全ての精の放出が終わり、ようやく開放される被虐の花嫁・・・・糸が切れるようにベットの上に倒れこみ、虚ろな視線をさまよわせる。  
 
『くくく、アーサ王おめでとう・・・・元気な子を産むんじゃぞ・・・・』  
 
そう、自分がこの化け物の子を孕まされた事を否応なく悟らされて・・・・  
そんな倒れ付したセイバーの背後に萎える事のない逸物を反り返らせ、ミノタウロスが又圧し掛かっていった。  
 
それより千年以上の後・・・・第4次並びに第5次聖杯戦争においてアルトリアと呼ばれたセイバーが召還される事はなかったと追記しておく。  
 

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