真矢とカノンは一騎と別れ、先の「勘違い」について話し始めた。  
 
真「一騎くんて、時々変な勘違いするよね…」  
真矢が呆れたように呟いた  
カ「勘違い……ということは剣司が言っていた『抜く』の意味とは、やはり…」  
真「だと思う。だって近藤くん、下心丸見えじゃん」  
カ「まぁ…それは否定できないな」  
真「でもさ、咲良を想ってる気持ちだけは誰にも…」  
カ「あぁ、負けていないな。あいつは自らの命をかけて咲良を守るだろう」  
真「でも、エロい」  
カノンは噴いた。  
カ「お盛ん、とでも言うべきか」  
真「それでもやっぱり、愛されてる咲良は幸せだよね」  
カ「愛される、か……」  
真矢は一瞬カノンの様子を伺い、尋ねた  
真「カノンはさぁ、好きな人、いる?」  
カノンは止まった  
カ「な、なにをいきなり!?」  
真「別にいきなりじゃないよ。ていうか聞き方が悪かったね」  
真矢は今までの柔らかな表情を消し、再びカノンに尋ねた  
真「カノンは、…カノンも一騎くんが好きなの?」  
カ「!」  
真「好き…なんだ」  
カ「ちっ、違う!私はあいつのことなんて、別に…」  
真「嘘つきは泥棒の始まり、だよ。散々『好きじゃない』って言っといて後から奪うのは無しだよ?」  
真矢が最後まで言い放つと驚いたことに、カノンは泣き始めた  
真「ひぇ?ちょっ、どうしたのカノン!」  
カ「ぐずっ…、わだじにも、わがらないんだ……今まで、何度も真矢や、ぐずっ、道夫に聞かれで、  
でも、わからないんだ!わからない……好きなのか、なんて」  
カノンは涙を堪えながら語った  
カ「私は、私は…っ!」  
真「カノン…」  
一がしっ一  
真矢はカノンを抱きしめた  
カ「ま…や?」  
真「ごめんなさい、貴女のことを傷つけて。でも、カノンの口から本当の気持ちを聞きたい。」  
カ「私は…」  
真「好き?」  
カノンは答えを知っていた。が、どうしてもそれを認められない。  
カ「やはり、わからない…」  
真「…そう、か」  
カ「すまない」  
真「ううん、私こそ。でも、いつか聞かせて、カノンの気持ち」  
カ「…あぁ」  
二人の間に気まずい空気が流れる  
それを打ち破ったのは真矢だった  
真「私そろそろ帰らないと…」  
カ「そ、そうか!それじゃ、な」  
真「うん、また」  
真矢はその場を去っていった  
カノンがその場に取り残された  
カ「私の気持ち…か」  
 
〜続く〜  
 

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