「真矢は一騎にその…告白しないのか?」
カノンは真剣な顔をして真矢に尋ねた。
「どっ…どうして私が一騎くんに?いきなりどうしたのカノン」
慌てて答える真矢
「咲良と剣司を見てて思った。剣司は咲良のために戦っていた、真矢は一騎のために戦っていたように見えた。」
「私はそんな...一騎くんのためなんかじゃないよ…」
真矢はうつむきながら答えた。
「戦いが終わって一騎の母さんから得たデータによって私達は確かに平和をてにいれた。咲良も回復してきた…だけど私達はいつまた同化現象に襲われるかわからない…もしかしたら治療するまもなく消えてしまうかもしれない」
「どうして…どうしてそんなに不安になってるの?カノン…」
「真矢がはっきりしないからいけないんだ!私はもっと一騎と話したいのに…いつもお前がいるから私は一騎の側にいてやれない…」
涙を流しながら必死に想いを伝えるカノン
「そっかぁごめんね…カノン…私気付いてあげられなくて…けど私は本当に違うから、だから一騎くんの側にいてあげて…」
「いいのか?」
「うん、いいよ早く一騎くんのところにいってあげてよ。多分今日は翔子のお墓参りに行ってるから」
真矢はいつもの満面の笑みで答えた。
(これで、いいんだよね…翔子。)
「ありがとう真矢、それじゃあ私行ってくる。」
「いってらっしゃい、頑張ってね。」
(カノンのあんな笑顔初めて見たな…それほど一騎くんのこと好きだったんだ…かなわないや…)