「皆城君、私は一騎君を助けたいの!なんで助ける事を反対するの!?」  
 
 
 
そのような事があり一人暗い部屋に戻り真矢からの言葉を総志は頭の中で何度も呟いた。  
「遠見は一騎だからあんなに…、僕が危険だったら同じ事を言うだろうか。」  
考えていると機械音と共に暗い部屋に光が入ってくる  
「総志いきなり部屋に戻ってどうしたの?」  
「乙姫か、なんでも無い。」  
「一騎が心配なんだね。」  
「心配?確かに心配はしているが違う事にイライラしている。」  
「真矢の言葉のせい?」  
「…遠見は一騎の事しか考えてない!なぜ一騎なんだ!」  
「総志は真矢が好きなの?」  
 
 
その発言に総志は驚いた。  
「何故そんな事を?」  
「まるで大切な物を一騎に取られたみたい。」  
笑いながら総志を見つめ言葉を続けた。  
「好きなら攻めなきゃ、不意な優しさに女性は弱いと芹が言ってたよ。」  
そう言うと乙姫は部屋を出ていく。  
「不意な優しさか。」  
そう呟き総志は真矢の所に向かった。  
「遠見、今から僕が一騎を助けに行く。」  
「えっ?危ないよ!私が何とかするから」  
「遠見を嫌な目にあわせたくないから任せてくれ!」  
総志の真剣な発言に  
「…うん」  
と喜び顔で言った  
 
総志は一騎の所へ向かっていく。  
 
 
 
 
「すみませんでした!一騎も謝れ!」  
「待てよ総志!」  
総志は保険の担当の真矢の母、千鶴に頭を下げた  
「総志君、貴方が謝らなくても」  
「いえっ!一騎の為に謝りたいんです」  
「総志、それじゃ覗きを肯定してるぞ!」  
一騎は身体測定の時に間違えて女子の測定所に入りその場にいる女子に捕まって保健室にいるのだ  
「総志君、一騎君はもう大丈夫だから、皆怒ってないし」  
千鶴は苦笑いをし総志を諭した  
「そうですか、一騎行くぞ」  
「あぁ」  
総志は一騎の手を引っ張り学校を出て行く  
 
「総志、どこ行くんだよ!」  
「いいから来い!」  
一騎を連れある所に向かった。  
 
 
 
 
「皆城君!、一騎君も!」  
「遠見、一騎を助けてきた。」  
「やぁ、遠見」  
遠見の家で三人が向かい合う、一騎は真矢から目を反らしていた  
「もぅ一騎君が測定所に入ってきた時驚いたんだから」  
「ごめん」  
「皆城君本当にありがとう、私が行った方がいいと思ったけど任せて良かった」  
「構わないさ、一騎を助けたかった」  
「皆城君」  
嬉しそうに総志の顔を見る真矢を見て  
(好感度上昇、もう少しだな)  
そして総志は次の手を考え出していた。  
 

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